守備から出場して、3-4と1点ビハインドの8回ウラ一死一塁で迎えた井上の第1打席。高めの直球を2つ見送ってカウント1-1からの3球目。こちゃこちゃっとした変則フォームの右腕鍬原の投げた直球は真ん中からやや内へ食い込む軌道でボール気味の低さへ。
結果としては、この難しい球をバットの先で引っかけるように捉え、それを左中間深いところへ、ふんわりと打ち上げ、ワンバウンドでフェンスに当てた。
ボール気味の高めを1つ見逃したのは別にどうということはないが、とにかく積極的に振っていこうという「決めごと」で打席に入っているのがうかがえる。そうなると、気持ちが前に行きすぎて、タイミングも突っかけ気味になりがちだ。現に遠藤はそうなっていた。
井上の落ち着きはどこからくるのだろう。呼吸のしかた、投手への視線の送り方、バットとボールの間合いの取り方、どこにも緊張や不慣れによる心のブレが見られない。
だから、体が前に突っ込むこともなければ、頭の位置が動くこともない。しっかり下半身の粘りがスイングに伝わり、ヘッドの走りに繋げている。
球がもう少しだけ高かったら楽々フェンスオーバーだっただろうと想像できる打球。客席に誰もいないとはいえ、一軍での3打席目でこんな芸当をやってのける高校生はそうはいない。いいものを見せてもらった。
筋力はある、打撃のセンスもある。打席での落ち着きはベテランクラスのものだ。しかし勘違いしてはいけないし、勘違いをさせてはいけない。
いい体格をしていても、いい落ち着きを見せても、それは真剣勝負を毎日やって、それでも結果を出し続けていくだけの耐久性をもっているとは限らない。世の中に商品として出す前に耐久テストをやるべきだし、パスしないのであれば、それに耐えうる品質にしてから使っていけばいい。結局それが世の中で長く活躍できて、長く愛されることになる。
もちろん、耐久テストの項目として一軍テストを部分的に差し挟むのはいい。間違っても、その間に人為的なミスで品質改悪してしまうことだけはないように。
いやあそれにしても、下半身どっしりで軸がぶれずに、力感なくバットをしなやかに振る、田淵スタイルの長打力。楽しみすぎるなあ。
コメント
小野は何回同じ過ちを犯すんや?
勝ち試合を無にした責任はデカイぞ!
あのチームに勝てる試合を無にしたのは、そこはちっちゃい事でも気にするぞ!
井上の同点タイムリーはかなり良かった!
楽しみしか無いね!ありがとう!
遠藤も藤田も経験値は上がったよ!
早く一軍の戦力になれるように!
いやホンマ、ええもん見せてもらいました。
本文中でtoraoさん仰る耐久性はさておき、長距離打者としての才能や
片鱗は十分に見て取れました。
身体全体のパワーや、腕・肘の使い方、下半身の切り返し、どれを採っても
「良い物持ってる」と感じさせてくれました。
何より、あれだけ低めの難しいボールを掴まえに行きながら頭の位置が殆ど
ブレずにフォロースルーまで持っていけているのが素晴らしい。
かと言って、開幕一軍だとかレギュラー云々と言う所にはいないけれど、
折を見て一軍での打席を与えていくのが、ベターな手立てかも知れませんね。
遠藤は、攻守ともに緊張感がこちらまで伝わってきました。
高卒ルーキーが、オープン戦とはいえ読売戦。
しかも接戦の終盤に出てきて緊張するなと言う方が無理な注文か。
まぁ、一つ無難に捌けた事で大きな財産にしてくれれば。
彼もスイング自体は良い物を持ってますね。
読売バッテリーも大人げなく変化球攻めにさせたのも、彼のスイングに何かを
感じたからかも知れませんね。
9回の守備にマスクを被ったのは藤田。
いきなり中継ぎ主力格の守屋のボールを受けるには荷が重かったか。
バウンドする変化球も捕りきれてなかった。
まぁ、これも色んな投手の色んな球を受ける内に慣れてくるでしょう。
キャッチャーとして気になったのが、構えた時に右手が膝の上にある事。
あれは、ファールチップが来た時に手に直撃する危険性があるので、修正した
方が良いです。
下位の途中から右太ももの後ろに隠すようにしてましたが、ベンチから指摘が
あったかも知れませんね。
バッティングは非凡ですね。
高校時代から、空振りが極端に少ない打者でしたが、ミート力・コンタクト力が
非常に高い打者だと感じました。
それぞれ持ち味は違うけど、ドンドンいい所を伸ばして、また甲子園で今度は
大勢の観客の前でプレーして欲しいですね。
「陽川先輩、これですよ」と言わんばかりの井上の打席。キレイだったなぁ。丼飯3杯はイケる。高卒ルーキー同士はライバルだが、まとまって不甲斐ない先輩を押し退けてほしい。
大山、陽川は「大きいのを期待され過ぎ」なのかな。一生懸命なのは分かるが「危機感」は伝わらない。「爪痕を残してやる‼️」という熱い気持ち…いや、危機感は高卒ルーキー達から伝わる。
井上はやはり良いものを持ってますね。
あの低めのストレートを簡単にレフトオーバーさせるとは大したもの。下半身がどっしりしてて軸がぶれないのも良いと思いました。
まだまだ体力面など課題は多いと思いますが、個人的には少々依怙贔屓してでも英才教育を施しても良いと思いました。
2軍で結果が思わしくなくても1軍で経験を積ませる。交流の終盤又はオリンピック休暇前位に昇格させて使うのは有りやと思います。
稀に2軍で打てないのに1軍でバリバリ活躍する選手はいますから。
大山と陽川、中谷は井上の姿を見て何を感じたのか聞いてみたい。
特に大山はステップした時に頭が前に突っ込んでます。だから目線がぶれてる印象をキャンプ時から思ってました。
自分からボールに衝突しに行ってるので、ストレートは速く感じ、変化球に泳がされる。前でボールを捌こうとする意識が強すぎると思います。ボールを前さばきする意味を履き違えているのかも知れません。首脳陣、特に井上コーチは早く指摘してあげるべきやと思います。
凄いぞ井上、ヤバイで陽川。
あの低めをフェンスへワンバンで当てるスイング。楽しみしかない。
遠藤も守備が良かったらしいね。前日もポロっとしたのを落ち着いてアウトにしたの?
藤田もピンチを作ったけど、抑えられて良かった。
しかし、井上の記録が大和以来というのは、意外だなあ。
青柳はボチボチだったね。毎回好投出来るわけ無いから、悪いなりに抑えられれば問題無し。
岩貞はもっと投げさせても良いじゃない。
小野は残念。
昨日の井上の打席はもう先が楽しみ過ぎて心の中でお祭り騒ぎでした。今季1軍で使ってもそれなりの成績を残しそうな気もしますが、大きく育つように焦らず待ちたいと思います。
さて、開幕延期が決まってしまいましたね。
この状況でこの判断は致し方ないと思います。が、我々ファンにとっては野球は趣味、娯楽ですが、選手他関係者にとっては職業ですので、ズルズル延期からしまいには中止とかなったら死活問題なわけで、それだけは避けなければなりません。
どうやら、このウィルスは唾液の飛沫とかで感染するようで、だからライブハウスみたいな大人数が歌ったり叫んだりするところでクラスターが発生したということらしいですね。そう考えると、密集してるけどみんな静かにしている電車内とかは当初危惧されていた程リスクは高くないのかも知れません。
それを踏まえて、野球の場合。まず、興業である以上無観客というのは有り得ません。オープン戦は前哨戦であり調整の場という位置付けだからまだできた訳で、それでも相当な損失が出ているようだし、昔のように放映権料で元が取れるような時代でもないので、観客を入れない限りは興業として成り立たないでしょう(逆に、本来興業ではない筈の高校野球は、スポンサーさえつけば別に無観客でもいいと思いますが)。
でも、満員の観客が応援歌を歌い、ビール飲みながら声援や野次を大声で飛ばし、ジェット風船を飛ばす。これはクラスターが起こる要素が満載で、そういう平時の状態を前提にしていてはいつまでたってもハイリスク過ぎて開幕なんかできません。
こういう事態になった現状で何を優先し何を捨てるのか?私は、それらのリスクを全て排除してでも、何とか開幕に漕ぎつけて欲しいと思っています。今のところ、ジェット風船を自粛するのは決まっていて、鳴り物応援も自粛の方向みたいな記事は見ましたが、それだけでは不十分でしょう。
まず球場内でのアルコール類の販売は絶対に停止すべきだし、入場時のマスク配布や手指消毒の徹底も必要になってくると思います。更に、観戦時は基本的に以前実施した「球音を楽しむ日」モードにして、マスクを外して大声出す行為は厳禁、違反者は退場くらいやるべきでしょう。
それじゃちっとも楽しくないと思う人は少なからずいる筈。乱暴な言い方をすれば、そういう人は「しばらく球場に来ないで下さい」でいいと思います。同意できない人はチケット払い戻しして、それでもいいという人だけ球場に入れれば、観客同士の距離を適度に保つことにも繋がると思います。私自身は、そんな静かな中での野球観戦なんて滅多にないことなので、そんなんになったらむしろ是非観に行きたいクチですが。
私は、野球が無事に開催してくれさえすれば、それ以上は何も望みませんが、暴論かな?