今週からの秋季キャンプに向けて

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2022年秋季キャンプ日程・ご来場について(公式)

もう数日前になるが秋季キャンプの日程が発表された。フェニックスも明日で全日程が終了し、現在甲子園練習に参加する「一軍選手」と一部合体。2日水曜からは3週間足らずの秋季キャンプが始まる。
高校野球では、2年生の新チームが来春のセンバツ出場をかけて秋季大会を戦っているが、タイガースの若手も似たようなもの。この安芸での戦いが、来春の年間戦力選抜に向けた大一番となる。年明けには即戦力の「1年生」もノーシードで入ってきてさらに門が狭くなるのだから、ここでしくじると「命取り」になりかねない。

「練習は試合のように。試合は練習のように」よく言われる言葉だが、受け取り方はいろいろだ。
意識の置き方という点では共通しているのだろう。一般的には試合を想定した緊張感のある練習をして、試合では重ねた練習を思いだしリラックスしろという意味で言われることが多いだろう。もちろんそれはそれで正しい解釈だが、私は個人よりもチームとしての実践が重要な言葉だと考える。

試合には選ばれた者しか出られない。それを練習でどれだけ意識させることができるか。練習でしかできないことにチャレンジしてできるようになるのはなんのためか。ライバルに勝って試合出場を勝ち取るためだ。反復練習で失敗しやすい穴をふさぐのはなぜか。そこでライバルに差を付けられて試合に出さない理由にしないためだ。常に練習は、試合に出られる者を選抜する登竜門であることを意識づけさせる。それがチームにおける「練習は試合のように」の意味するものだ。

試合もまた同じだ。一瞬でもしくじればチームの中のライバルに出場時間を奪われる。それは練習のときと同じであり特別なことではない。それがチームにおける「試合は練習のように」だ。

プロ野球は、生き残りをかけた椅子取りゲーム。競争を激化するために、どれだけ有効な方法を考えられるかがチーム運営の要諦であり、それは「厳しさ・緩さ」といった言葉で単純化できるようなものではない。

コメント

  1. 虎轍 より:

    torao様の言葉をタイガースの選手に投げかけたいですね。
    練習でいっぱい失敗しても試合で失敗しなければええんですよ。
    練習は失敗して、試合で成功出来ればええんですよ。
    失敗しない選手なんて居ないんですからね。
    野球は失敗するスポーツですからね。
    いかに試合で失敗しないか?その為にいっぱい練習をすればええんですよ。
    そらそうよ!
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  2. 岩修 より:

    今朝のtorao様のコラムを読んで何故17年もアレ出来なかった検証をせねばと思ってしまった。
    昨夜のマクガフの悪送球も、カバーに入った山田哲人がマクガフとの連携練習を突き詰めてしていたら防げたかもしれない。トップのチームでもミスはあるのだと。
    二遊間は守備からと連携プレーの反復練習に時間を割いているが、植田海がこんな練習初めてと言ったのがショックだった。金本矢野体制の良さは残しつつも、こうした原点回帰も絶対必要と思う。
    11月2日からシン.岡田タイガースの本当のスタート。何だか物凄く期待している自分がいる。今岡さんもボール球は振らない、配球を読み、速球にさされない原点回帰のコーチ期待しています。

  3. 西田辺 より:

    選手の中には、監督も代わったしチャンスを掴みたいと張り切ってる者もいると
    思います。
    ただ、岡田監督と言うのは前任者の様に広くチャンスを与えるタイプではなく、
    かなり起用の範囲は狭く限られてきます。
    レギュラーとベンチメンバーの出場機会の差は大きく開きます。
    それだけに、この秋季練習やキャンプでのアピールが大事になってくる。
    それのこの監督は準備不足を嫌う監督です。
    代打とか守備固めの出番を、自分である程度予測して出場を逆算して準備する。
    役割を明確にしてる分、自分の出番の可能性への判断を求められます。
    今年までの野球とは、かなり考え方や各選手の在り方が変わる事で戸惑う選手も
    出てくるかも知れません。
    選手である以上、ある程度対応していかないといけませんが。
    監督も口では「まだまだ選手を見てる段階」とは言うけれど、もう来年の青写真
    を描きつつあるはず。
    一体来年の開幕には、どんなチームになっているんでしょうかね?

  4. より:

    >常に練習は、試合に出られる者を選抜する登竜門であることを意識づけさせる。それがチームにおける「練習は試合のように」の意味するものだ。

    なるほど!と膝を打ちました。

    オリックスの勝ちパターンブルペン要員の宇田川や山崎颯一郎はどちらも今のポジションになったのは8月からで、そもそも今季登板試合数は二人共20も無いんですよね。
    シーズン終盤にもなってそういう抜擢ができるのって凄いなぁと思ったりしていましたが、そもそも仲間との勝負に勝った者が試合に出られる、ということであれば、単に彼らがその時期に優れていただけ、という話なのかもしれないと思ったりしました。
    そういえば岡田監督がJFKの形を作り始めたのは一年目の2004年の後半からやったなぁと思ったりしました。

  5. こうさん より:

    岡田監督の教え方に驚いたり感心したり…矢野さんとの4年間で選手の「自主性」は確立されていなかったということなのだろう。「大丈夫です。矢野監督の4年間が俺にはあるので。」と言える選手は一人もいない…と思う。選手の自信になっていない。もちろん岡田監督の内に入るために優等生を演じている選手もいるだろう。けど岡田監督は「本音を見極める」為に選手を選別している。そして選別された選手には最高の環境で野球をさせるはずだ。選別されてレギュラーになれなかった選手は最高の環境で野球をする選手への悔しさを抱えるだろう。

    矢野さんの全員野球…「みんなでヨーイドン」は、もうない。表現は悪いが岡田監督は「他球団でも金になる選手」を作ってくれるだろう。生き残る為に必死にならなければならないからこそ生まれる自主性。近本が良い手本だ。