ふと思ったのだけど、「学生野球資格回復」っていう呼称、そろそろやめにしない?
もちろん不幸な歴史があってそうなったのは知ってるけど、それを実感した人々はもう現場にはいない。どの人も学生時代があって今がある。プロになるともれなく学生野球業界への出入りが禁止されるという理不尽な規制はもう要らない。
もちろん、プロとアマの研修を受けて、指導者になれるというのはいい。でもそれは「学生野球資格回復」ではなく、「野球指導者資格獲得」だろう。
ふと思ったのだけど、いつの頃からか素手で打つ打者を見なくなったように、足から帰塁する走者を見なくなった。出塁すると防御力の高い走塁用グラブを着けるのが当たり前。
本来、究極奥義の域に達すると、いろんなやり方があっていいのだが、情報化社会、損得がすべての現代、少しでも不利がない選択ばかりが採用される。
打撃グラブを着けたほうが滑りを防ぐのでパワーが伝わるという。おそらく実験すればその結果が得られる。
手から戻るのと足から戻るのとを比較する実験をすれば、手から戻る方が大きなリードが取れるのだろう。
しかし、パワーが多少減じられても、打ち方が優れていれば素手でも球は飛ぶ。
リードの幅が多少狭くても、行くか戻るかの判断やスタート技術が高ければ二塁への到達時間は短縮できる。
逆に、実験とは逆の選択をすることで、人間の持つ能力が研ぎ澄まされ、鍛えられることもある。掛布雅之、王貞治、落合博満、福本豊、イチロー、赤星憲広らがその証拠だ。
コメント
昨日のキャンプリポートはコラムにあるように、色々と考えさせられるシーンがありました。
学生野球資格を回復したというゲスト解説の矢野前監督、彼は育成する事が好きだという事が随所に現れている解説でした。
特に、入団時はノーコンな上フィールディングも下手だった青柳投手が2年連続最多勝投手になるまでの努力やアドバイスを素直に採り入れる真面目さを熱く語っていたのは印象的。
あのブサイクな「ワンバン一塁送球」も矢野氏が推奨してやらせていたとか…
イップスを経験した事がない人には到底理解に苦しむとは思いますが、本当に あるスチュエーションになると「腕にチカラが入らない=イップス」という厄介な症状をワンバン送球を極める事で克服させたのは、イップスで悩む少年達にも勇気を与えていると思いました。
そのほか、個々の選手の性格も細かく把握しており、
「とにかく練習を良くやる原口を(不調時も)推した」事(情に厚く勝負では仇となる事もある)など、
矢野氏はつくづく「勝利至上主義」ではなく「育成型(二軍監督やアマ指導などに最適)」の監督だった事が分かりました。
俊足選手(阪神陸上部)を集めて熱心に走塁のアドバイス(足から帰塁など)をするOB赤星の熱血指導もありがたいですね。
VTRでボーアが素手で140m弾を撃つ映像などもあり、今日のコラムのテーマを深く考えさせられました。
楽しみにしていた1、2軍合同紅白戦への森下の出場は見合わせるとの情報は残念ですが、
本当に順調なキャンプが出来ていると思います。
今朝のご意見番に久々出演の張本氏はスタンスは関係無く歩幅は小さく、ステップは速くポイントは前で身体の回転で打てば良いと話されてた。
これって岡田監督や留さんも同じようなこと語っていた気がする。
ランチ特打で柵超え連発の大山、佐藤輝もそんな感じだった。
ヤクルト山田哲人もそれに近いフォームに改造中との事。
矢野前監督は、選手達の特徴やこれからの希望を愛情たっぷりに話されていた。サダが~ザキが~ユアサが~とか…こっちも思わず涙が出そうになった。井上はもっと積極的に、前川はカネ(金本氏)みたいに成って欲しいとか。でも「ARE」にはやはりアレ監督じゃないと説得力が無い気がする。
井上、前川、森下には、これだという最高の形を早く身に付けてアレ戦士に成ってくれたら良いなぁ。
日本の野球ほど、プロアマの垣根が高い競技はないですよね。
今はかなり障壁が低くなったり薄くなったりはしたけど、まだお互いのお偉方の
意識の中に拭い切れないものを感じます。
他の競技では、プロや上位カテゴリーの選手が何の壁もなく学生やジュニアの指導を
しているのに、野球だけは一筋縄ではいかない。
私も以前から「学生野球資格回復」の回復と言う言葉に引っかかってます。
プロ野球選手になれば、学生野球を指導する資格を失い、申請して講習等を受ければ
資格を取り戻すという意味でしょうけど、この資格失効の意味が分からない。
茶道や華道の様に指導者は名取でも免許制でもあるまいし、両者の過去のしこりが
問題を解けにくくしているだけ。
この問題を一気に解決するには、プロアマ双方が野球界の為に何をするべきかと言う
共通の認識を持った人が一対一で余計な雑音を挟まずやるしかないでしょう。
お互いに5年後10年後に・・・なんてやってたら永遠に何も変わらずにズルズル同じ
事をやってますよ。
昨日の宜野座には多くのOBが。
TV中継の放送席には矢野前監督。
グラウンドでは赤星が走塁の指導をし、ジェフは相変わらずの男前ぶりを披露してました。
帰塁方法だったり、ヒットを打った後のオーバーランだったりをかなり熱く指導して
いました。
体の事情があるとはいえ、この赤星と言う宝を指導者として長期間機能させられないと
いうのは明かに球界の損失でしょう。
今回は3日間の指導予定との事。
走れる選手も、そうでない選手も、少しでもこれからのプレーへのヒントを吸収して
行って欲しいですね。
私も「学生野球資格回復」には少なからず違和感を感じてました。もう既に歴史の教科書読まないといきさつは知りようがない話をいつまでも引っ張っててはね。
赤星氏の指導は伝わってくる話では特別な事は教えてない様ですが、言葉の重みが違うので素直に聞き入れやすいでしょう。牽制で足足から帰るのは、リードを多く取るタイプの選手は難しいでしょうが、意識をスタート重視に変えて足から帰るように出来れば福本さんも喜ぶとおもいます。
予想通り岩田がジェフの教えに感銘を受けてる様子。直すところだけでなく良いところを誉めるあたりは指導者向きなのでしょうか。毎年キャンプに臨時コーチで来て欲しいところです。岩田の覚醒に期待!
プロ野球で監督をした事のある監督経験者が学生野球の監督をしてもええと思いますね。
客寄せパンダでは無いですが、そうやって野球を始める子供達が増えてもええでしょ?
野球人口を増やそう!
キャンプでは赤星が精力的に指導をしてくれてましたね。
今年もタイガースから盗塁王になってくれる選手が出るとええですね。
疫病退散!
頑張ろう日本!
原点からの飛躍
「資格回復制度」。ほんと、おかしな表現ですね。当人にとっては、アマからプロに実力で、自然の流れで進んだだけなのに、資格を喪失したから回復せよ、というような印象を一般人には与えてしまう。要するに、プロ野球に携わっていた方が3日間の研修を受ければOKで、誰それが研修を受けましたよ、というだけのことだから、興味を引くようなニュースでもないけれど。
数年前、イチロー氏が何日間か数校の野球指導したことが取り上げられたように、矢野氏がどこぞの高校の野球部監督になったのならそれなりのニュースになるんでしょう。まずは、念願を叶える一歩となるのかな。
盗塁に走塁。連打が期待できぬ投手を崩すのには大事な手段。足からの帰塁で小さくなるリードの幅をどこで回復するか。3日間の研修では難しいだろうけど、ヒントはあるはずだ。半歩の差を、一瞬の判断、相手バッテリーを上回る目力で上回るのか。実戦でできるための反復練習。
原点を忘れず、さらなる飛躍を期待するばかり。