「カットまで」の効能効果

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毎日のシートノックで、とにかく徹底される「カットまで」がいい。とてもいい。

強肩の外野手にとって、遠距離からのレーザービームは見せ場に違いないが、はたして必ず正確に投げられるものか。いいところを見せようとする気持ちは力みやミスのもと。力を込める分、上下左右にぶれやすくなる。チャレンジ失敗はいいけれど、それによって大損害が出ては割に合わない。

確実に低く速い球が投げられる距離にカットマンが入れば、そうした無理な力が加わらない分、いつも安定的なプレーになる。

内野手のレベルアップにもなる。ノック1球1球がベストのカットポジションに入る練習になるし、ベースにいる選手がタッチしやすい送球の練習になる。当然、外野手の肩、送球の球筋などの個性が頭に叩き込まれる。

やること自体は捕って投げるだけだからキャッチボールと変わらないが、外野→カットマン→ベースとそれぞれが確実に仕事をすることでプレーが成立するところに緊張感が生まれるのもいい。陸上の400メートルリレーのように、個々の選手の肩の強さで負けていても「バトンパス」が速ければ勝てる。

とかくバッテリーはバッテリー、内野手は内野手、外野手は外野手で考えていることがバラバラになりがちだが、中継プレーを繰り返すことで気持ちをひとつにしていく効果も高い。

次の走者の進塁を防いで無駄なひとコマを与えないという本来の目的以上に阪神の守備力を上げる練習になっている。今さらこんなことに驚かされることに驚いている。

コメント

  1. yalkeys より:

    比較的弱肩の近本にはいいアイディアだと思いますが、その分コントロールが大切だと思います。ただ、勝負するべき場面ではチームとして果敢にダイレクト返球も有り!ということは放棄するべきではないと思います。

  2. とらかっぱ より:

    プロだから30mくらいの送球は狙った通りに投げる事が出来て当たり前。そう思いますが状況に応じていつでも出来る様に今のうちに練習しといて間違いはないと思います。ショートバウンドや高投でアウトに出来ず更にはもう一つ進塁を許してしまう光景には我々ファンもですがピッチャーが一番ガックリ来ると思います。当たり前のことを当たり前にする、簡単な事のようでポジションをとっかえひっかえしていた昨季まではなかなか出来てなかった事です。

    二軍戦で前川が打ちましたね。逆方向に打ってスタンドインさせる力には魅力があります。早く上で見たいです。

  3. 虎ジジィ より:

    このキャンプを観ていて、このカットプレーの練習がとてもスムーズになっている事を感じます。

    外野手は余裕があれば前に助走をつけながらキャッチ〜素早くカットマンへ返球、
    そのカットマンは野球脳を活かし それぞれの外野手の肩の強さなど考慮し最善の位置でバトンを受け取り最終目的地へ渡す。
    まさに陸上400mリレーのように頭脳さえ使えば強肩揃いじゃなくても、一人の超強肩外野手のようなプレーが完成する素晴らしい取り組みだと思います。

    練習の甲斐あってか、先日の練習試合でも しっかりソレが徹底されていました。
    当然、他球団の007も この練習を偵察しているでしょうから「あの外野手は肩が弱いから次の塁へGo」の抑止力にもなる事でしょう。

    昨日は二軍戦で秋山が撃たれたようですが、代わりはたくさん居るので 彼はゆっくり調整してくれれば良い。
    それよりも前川の代打スリーランがビッグニュース。
    プロとしては小柄ながら森友哉のように全身で振り切る彼のスイングにはロマンがある。

    チームが今のところ いい事だらけで逆に怖いです。

  4. 虎轍 より:

    前から言うてた事ですが、外野手は捕球したら、すぐに内野手に素早く返球する事です。
    モタモタしてるとランナーに余分な進塁を許すかも知れませんからね。
    捕ったら投げる。野球として当たり前の作業ですからね。
    かつての日本シリーズでのクロマティにならないように!
    大和は内野を守ってた時はカットまで入るのが早かったなぁ~(笑)
    サンズが佐藤輝明に打撃技術を教えてるみたいですが、サンズの集中力の高さも伝授して貰えたら、佐藤輝明はもっと成長するでしょうね。
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

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