西勇完投9回二死逆転サヨナラ

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9回ウラ二死満塁、2番中野が栗林に追い込まれたあと、粘りに粘って最後はフォークを左中間奥へと打ち返し逆転サヨナラ勝利で終わった。決して甘い球ではなかったが、それまでの厳しいボールをなんとかファウルにできたことで好結果を引き寄せた。

完璧な勝利だったかというと、ぜんぜんそんなことはない。ギリギリで2点を取ることができたが、お決まりの1点どころか「ほぼゼロ」で決まりかけていた試合。打線は相変わらずチャンスメークも少なければ、決定力もない。

スタメンライトで起用した島田、スタメンに戻した輝明ともに機能しなかった。9回一死二三塁の決定機、代打原口ではなく、任された渡邊諒はバットを振ることさえできなかった。

岡田監督の考えを推し量ると、手を広くしておきたいというのがあると思う。シーズンが進むと、使える戦力とそうでない戦力の峻別が進み、採り得る戦術も狭まっていく。だから春先は意識してやれることを拡げておく必要がある。
準レギュラーを経験した島田も機能させたいし、代打渡邊諒の経験値も上げたい。ひとつひとつを切り取れば「失敗」ということになるが、後に回収できれば「投資」。「それしかない」という戦いだけをやっていると、行く先で原資が尽きる。

白黒つけろと130球近く投げさせたのは、クローザー離脱の週始まりというチーム事情や、野手たちを発奮させるという狙いもあったのだろう。加えて、のちにいろんな戦い方が選択できるように、そういうこともあり得るというのを示し、やれる時にやらせておいたようにも感じた。

そういう余裕ある戦い方をしていると、不思議ともつれた試合を拾えたりするものなのかもしれない。1点打線で貯金ができているのは、投手を中心とした守りの野球ができていることに加え、「まあいろいろ考えているから、ボチボチ行こうや」という監督の心構えのおかげもありそうだ。

あとよろ!

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    toraoさんも仰るように、ツッコミどころは たくさんありましたが...、
    あの昨季までは粘れなかった中野が、
    「あと1球」から粘りに粘って撃った逆転サヨナラタイムリーには痺れました。

    ただ、その中野も途中2度のチャンスを潰しており、
    昨夜は西勇輝の9回32打4安6振1四1失128球という素晴らしい投球に尽きると思います。

    また、「先発投手を引っ張らない」を貫いて来た岡田監督が、「白黒つけて来い」と9回も西勇輝を送り出した事にも熱い想いが伝わります。

    ツッコミどころ
    「何で井上をスタメン起用しない?」
    「6番打者に代打出すなら最初から糸原を使う方法はあるよね?」
    「9回裏1死2.3塁での代打は、どう考えても代打専の原口じゃない?」
    「9回表、西勇輝の失点に繋がった三遊間は現役時代の掛布さんクラスなら捕れていた?」
    などなど、最後のシーンまではモヤモヤだらけでストレスMAXでしたが中野の一打で全て吹っ飛びました。

    ただ、勝ったとはいえ反省すべくは反省し今日のゲームに挑んで欲しいと思います。

    西勇輝がヒーインで言っていた「(失点した時の)皆さんの『あ〜〜』が気になった」と言っていましたが、あれは故意じゃなく自然発声したモノだと思います。私もテレビ前で「モ〜」と叫んでしまったので。
    でも、味方投手を嫌な気持ちにさせるような声援は なるべく呑み込まなければいけませんね、自分も反省。

    • より:

      >「(失点した時の)皆さんの『あ〜〜』が気になった」

      余談ですがフィギュアスケートでもこけた時に出る「あ~」が気になるそうです
      ただフィギュアの場合はそこから「頑張れ」の拍手が沸きますし
      タイガースでもピンチの時に「がんばれがんばれ○○」はやってますしそこはプラマイゼロちゃうんかという気もします(笑

      陰陽どちらの感情でも発散させるためにエンターテインメントは存在するので自然発生的に出る感情の声を制御するのは難しいのでは、とも思います

    • 虎ジジィ より:

      哲様コメントありがとうございます。
      確かに8回までピンチらしいピンチもなく、無援護でも頑張っていた西勇輝が失点してしまった場面「あ〜」という感情(声)を抑える事は難しいと思います。
      おそらく、ココの名コメンテーターのサヨナラ3ラン様や虎轍様も現地で少し声が出たのではないでしょうか?
      あの時点で まだランナーが得点圏に残っていたので、先日ミラクルの田中を抑える為に激励の拍手が送られていた事も西勇輝には忘れないで欲しいです。
      西勇輝も冗談まじりの発言だったとは思いますが。

  2. サヨナラ3ラン より:

    昨日は一年ぶりの現地観戦。
    西が力投しながらも失点した
    ときは負ける時はこんなモノ
    なのかと思っていました。
    途中、雨にも降られ寒いわで
    自らの運の無さを嘆いていた
    けど劇的な幕切れが。。。
    中野のラインドライブが掛かっ
    た打球が目の前に飛んできた
    時は思わず立ち上がってしま
    いレフトの頭を超えた瞬間の
    甲子園は震えるほどの大歓声
    でした。
    ワンアウトから梅野がそのま
    ま打席に向かうのを見て帰り
    支度をしたのは反省点です。
    (誰よりも西に勝たせたいと
    思ってたのは梅野だったハズ)
    なかなか甲子園に来る機会は
    少なく私がサヨナラ勝ちを見
    たのは ’85の9月に岡田が中日
    の郭源治から打ったサヨナラ
    HR以来なので吉兆かと。
    最後に西,ナイスピッチング!

  3. 虎轍 より:

    昨日は現地観戦で、またもや雨に降られましたが、なんとか勝てて良かったです。
    9回表に失点はしましたが、西勇が気迫の128球で負ける訳にはしなかった中野が良かったですが、その前のチャンスで得点しとけば‥‥ってのはねぇ‥‥(笑)
    調べてはいないですが、9回表に失点して、9回裏に逆転サヨナラ勝ちって何年ぶり?
    0ー0からのそんな試合って何年ぶり?今までにあったんやろか?って考えながら帰宅しました。
    長いタイガースの歴史でも今までにあったか無かったかの試合を見れて良かったです。
    まぁ悉くチャンスを得点に出来なかったのは今日以降の反省にして、今日はきっちり得点してハラハラドキドキの試合よりも余裕を持って勝って欲しいですね。
    今日のライトスタメンは板山なんかな?
    島田はチャンスをモノに出来んと辛いよ!
    ガンバレ!タイガース!
    頑張ろう日本!

    • より:

      >0ー0からのそんな試合って何年ぶり?

      九表に1点先制されてその裏に2点取ってサヨナラ勝ちの試合はざっと調べた感じ、以下の試合以来のようです
      https://npb.jp/bis/2005/games/s2005041000227.html
      こんな劇的な試合なのに私は全然思い出せないです・・・

    • 虎轍 より:

      哲様ありがとうございます。
      2005年なんですね。
      その時も2番打者が決めてたんですね。
      吉兆やと思っておきます(笑)
      昨日は中野の打球が打球がレフトの頭を越えた時は絶叫してしまいました(笑)

  4. 西田辺 より:

    9回裏、渡邉諒が顔面蒼白で打席に入った時「もはやこれまでか」と思わず
    テレビの前で俯いてしまった。
    4万人を超える大観衆の前で、一打サヨナラのヒーローになれるチャンス。
    最後は追い込まれて、カーブ(スライダー?)に全く反応すら出来ずにあえなく
    見逃し三振。
    あの場面で、初球から振れる原口とは踏んで来た場数が違ったか。
    とは言え、中野の一打に渡邉諒も西も、昨日チャンスで一本が出なかった打線も
    救われた。
    その中には中野本人も入るのですが。
    サヨナラ勝ちを含む、ヤクルト3タテで勢いに乗る広島を止めた。
    9回に1点は失いましたが、西勇輝はナイスピッチング。
    岡田監督から「白黒つけてこい」と背中を押されて9回完投。
    今日以降の先発投手陣や、ブルペン待機の中継ぎ陣に強い背中を見せてくれました。
    浜地が抜け、湯浅も抜けたブルペンが苦しいのは間違いないところ。
    でも、一人一人が役割をこなすことで絶対カバーできます。
    それだけの布陣を、タイガース投手陣は擁していますから。
    そして、打撃陣へも西からの喝は届いているはず。
    昨日監督インタビューで、こんな(少ない得点での)サヨナラ勝ちでは勢いは付かない
    と言い放った。
    これは前回監督時からずっと言っていることで、各自がシッカリ自分の仕事を
    やり遂げて勝ちを獲得しないと勢いは付かないとの意味。
    中軸を筆頭に、打線はまだ自分の仕事をしているとは言い難い。
    これがシッカリできて、投手陣がそれに応える戦いが出来た時に本物の勢いが
    出てきます。
    前回登板時に各打者の調子が低下した遠藤が今日の相手先発。
    今日こそ打ち崩して、チームをいい軌道に乗せたいですね。

    • Akira28 より:

      西田辺様、
      渡邊は未だパリーグから来て、セリーグの投手の球筋が分からないので、なかなか初球から行くのは無理なんでしょうね。原口とはそこが違うと思います。私もあそこは代打・原口だと思ってましたので、代打・渡邊には驚きでした。渡邊は代打より今の時期はスタメンでセリーグ投手の球筋を見て、一打席か二打席ヒットを打つ方が良いかと思います。
      岡田監督曰く、原口の調子があまり良く無いと聞いて、一応納得しましたが。
      しかし、その渡邊への配球を頭に入れながら粘って逆転サヨナラタイムリーを打った中野は素晴らしかった。素晴らし勝った。
      カープの前進守備は理にかなった策ですが、レフトがライン際を締めていたのが幸いでした。

    • いわほー より:

      ホームラン以降ヒットが出てないからといっても代打でまだ通算7打席。
      それで原口の調子が悪いというのはどどうやろね。

  5. 岩修 より:

    大観衆に埋め尽くされた甲子園。
    いつまで昔のチャンスマーチなのかと思いつつも岡田監督だから良いのかと。9回に西勇が失点したけど梅ちゃんと木浪、なべりょうはアカンかったけど中野で逆転サヨナラ。岡田監督だけに大どんでん返しは痺れた。西勇と中野の長い抱擁と二人のヒーインに泣けてしまった。
    中野が打席に立つ頃、NHKうたコンでキンプリ岸優太が熱唱していた。中野が岸に似てると勝手に思っている自分は絶対中野が決めてくれると信じていた。甲子園歴史博物館展示のWBCトロフィーに160分待ちという。流石WBC戦士と思った。
    快音響かない佐藤輝。でも、九里が良かったからと思って元気出して欲しい。今やタイガースの中心選手木浪だけど、先頭からキナチカナカを観てみたい。レフト井上、ライト佐藤輝、サードノイジーも観てみたい。
    虎轍様、サヨナラ3ラン様が本当羨ましいと思った夜だった。

  6. より:

    調子イマイチやったとはいえ栗林相手にあの内容のある打席を示せる中野に初回無死一塁で送りバントさせるのはもったいないと気付いて!(笑
    (因みに今季ここまで3回やってますが3回とも点に繋がってません)

  7. 大虎真弓 より:

    皆様こんにちは!サヨナラ勝ちにケチをつけるつもりはありませんが改めて外野の前進守備の怖さを学ばせてもらった試合でした。昨年矢野監督の時にも書きましたが確率的にも他所のチームを見ても前進守備でサヨナラをくらう試合が多いことに果たして必要?と感じてしまいます。
    相手チームだから成せたサヨナラ勝利ですがタイガースが逆の立場だったらと考えるといまだに常識的に行われている前進守備に必要性を感じないのは私だけでしょうか?

    • より:

      それ私も気になっていました
      二塁走者小幡を本塁へ帰さないためにはあんなに前進守備しないといけないものなんでしょうか?

  8. Akira28 より:

    いやいやアレやんか。
    直球破壊王子が三振に倒れても、うちには中野おぅえいのう王子がおるやんか!
    はっきり言って。
    そらそうよ!

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