森下8回同点弾9回サヨナラ打

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前回登板でともに9回を投げきって勝利した阪神大竹、DeNAバウアー両投手が先発。しかし立ち上がりは明暗くっきり。初回先頭楠本の二塁打から牧のタイムリーで先制点を許し、続く2回も先頭ソトのソロ本塁打で追加点を奪われた大竹に対し、バウアーは3回までスイスイとパーフェクトピッチ。

しかし大竹が3回、4回と2安打ずつ打たれながらもゼロで抑えると、4回ウラ阪神がワンチャンスをものにする。一死から中野がヒットで出ると走者を気にしたバウアーは制球を乱す。中野盗塁成功後に前川に四球で一死一二塁。ここで4番大山が高めの直球を右前に弾き返してタイムリー、1-2と追撃。輝明の投ゴロを併殺を焦ったバウアーがファンブルして一死満塁。ノイジーは投手の足下ヒットコース、セカンド牧が二塁ベースより左でダイビングキャッチするも二塁へのグラブトスが大きく逸れる。タイムリー内野安打で2-2同点。カッカしているバウアーに一気にたたみかけることができた。
しかし後続の坂本、木浪は三振に倒れ同点止まり。バウアー本気出して最高158キロ出す。

さあ同点と思ったが5回、大竹は牧に2ランホームランを打たれる。難敵バウアーから、苦労を重ねてやっと2点を奪ったのに、いとも簡単に一発で2点を取り返されてしまった。

正気を取り戻したバウアーは、5回、6回、7回とパーフェクト。でも大山の三塁線はいい当たり。他の打者も決して簡単にやられたわけじゃない。気持ちは入っていた。

岡田監督は10安打された大竹を5回82球で下げ、6回は浜地、上位打線に回る7回は楠本、関根を島本で打ち取ると、打席宮崎で馬場にスイッチ(ここで9番に糸原を入れ、打席終わったばかりの5番輝明のところに馬場を入れた)。馬場は宮崎を三振、回をまたいだ8回も牧、佐野を三振、ソトを右飛に打ち取る。

8回ウラ、バウアー続投。先頭糸原が外から入ってくるスライダーを狙い澄ましてレフト前へ。チェンジを2回経て、代打と違いしっかり試合に入り込んでいた。代走熊谷。

打席へ向かう森下に藤本三塁ベースコーチが近寄って耳打ちする。ここまでバウアーに対して右方向へのフライが3本。ひとつ様子見の牽制球のあと、初球はカットボールが内角に抜け、あわや死球のボール。スタンドがオラつく。2球目は152キロ速球が内寄りに来たが、それまでの打席と同じように差し込まれて右へのファウル。バントはない。あるのはエンドランか。3球目、捕手伊藤のミットはインコースに構えたが、バウアーが投じた104球目、152キロ速球は真ん中寄りへ。これに遅れることなく振り抜く森下。打球はセンター左へと舞い上がる。沸くスタンド、浜風に乗って伸びる打球、追う桑原、その上を越えてボールはスタンドへ。スタンドの沸き方が狂乱へと変わる同点ツーランホームランだ。

険しい表情でボールの行った先を見つめるバウアー、上気した顔でダイヤモンドを回る森下。

この展開で追いつけるとは。6回の浜地から継投に入り、7回は島本と馬場の2人で完璧に上位を封じ、さらに馬場が回またぎで中軸を封じたのが結果的に大きくものを言った。

一死後、前川も右中間を破る二塁打。さすがのバウアーもここまで、伊勢に交代。大山は途中申告敬遠で一死一二塁、5番投手の打順は代打ミエセスで勝負をかけたが遊併打でチャンスついえる。しかしこの打順の巡りが9回のドラマを呼ぶ。

森下はセンターで先発し、守備位置は途中からライトへ。同点本塁打のあと守備についたとき、ベンチからキャッチボールの相手として出て行ったのは輝明だった。

9回表は岩崎が登場。大和、伊藤を簡単に打ち取った後、代打知野は四球、盗塁で二塁へ進まれたが楠本を三邪飛に抑えた。

9回ウラ、投手は三番手ウェルデンケン。しかしサヨナラ待望ムード甲子園に飲まれたか、先頭ノイジーを四球で出す(代走植田)。坂本がみごと初球で決めたバントが相手守備陣のエラーを誘い無死一二塁。木浪には勝負を決めさせにいったが、力ないハーフライナーがショートの頭を越えず一死。熊谷は初球からセーフティーバントの素振りでウェルデンケンを揺さぶり、それを続けてストレートの四球をもらう。これが値千金。

そしてうまいこと一死満塁のチャンスがルーキーに回ってくる。初球、まっすぐタイミングで振りに行ったがチェンジアップで空振り。2球目も同じ球を投げたが外へ大きく外れる。初球のフルスイングが投手の腕を縮こまらせる。3球目外寄りの直球、136キロ。きれいにバットを入れた。芯を食ったライナーがセンター右へ。桑原走って追いつく。植田スタート、返球は戻ってこない。サヨナラ!

まだあどけなさが残る森下に選手たちが集まり、水をかける。熱狂のスタンドが巻き起こす大歓声がやまない。途中から退いた輝明もポンポンと森下の体をたたいた。

大竹が打たれてもバウアーに負けなかった。圧倒的な強さはない。でも簡単には負けない。いい試合だった。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    細部まで臨場感のある素晴らしいコラムで私らが補足する部分もありませんが、…

    大まかに言うと、「不調だった大竹を打線が助ける」という、タイガースにしては非常に珍しい展開でした。

    そして投打の「救世主」が出現しました。

    先日も西純矢と森下というドライチの活躍で勝ちましたが、
    昨夜は打の方は 勿論、ヒーローの同点ツーラン&サヨナラ犠飛のドライチ森下、
    そして勝利の流れを呼び込んだのは何気に馬場投手の好投だったと思います。
    馬場といえば、「少し好投をすれば次は裏切る」の繰り返しのような投手でしたが、このところ安定していてリリーフ右腕では1番信頼が出来る投手へ上がって来ました。
    2016ドライチ大山以降のドライチの中では馬場は1番地味な存在でしたが、フォークボールの精度が上がり やっと中心選手の仲間入りを果たせた感じがします。
    毎年、誰かしらが出てくるタイガースのリリーフですが、今季は馬場と復活した島本という事かな?!

    若虎前川にも良いヒットが出て、二軍では豊田が大暴れ、不足していた外野手戦線も若いチカラで賑やかになってきたのは楽しみです。

    さあ、バウアーで必勝だった一戦を落とし落ち込むDeNAからもう1つ勝っておきたい。

  2. サヨナラ3ラン より:

    バウアーは数年前にシンシナティで観た。案内してくれた同僚から良いピッチャーだと教えてもらったけど殆ど記憶にない。前回横浜での登板は観てないから来日してから初めて昨日みたけど本当にスゴいピッチャーだったんだなぁと。4回の坂本や木浪への投球など今まで本気じゃなかったのかよ!ってくらいエゲツない球を投げてきたし。

    昨日は中継ぎ一人使うのをケチって大竹続投から牧にホームランを打たれた時は結果論でなく采配ミスだと思った。しかし7回の途中で馬場を起用する際に佐藤と糸原を入れ替えた采配は見事だった。(6回にノイジーまで回ってたら佐藤とノイジーどちらを代えたのかという点は個人的な興味として残ってるが)糸原に期待というより佐藤が打てるイメージがないので。しかも采配が森下の同点2ランに繋がるのだから岡田野球は面白いなぁと。さらに前川出塁後のチャンスでミエセスが決めてたら100点だったけどね。でも昨日は8回に追いついた後も攻めて伊勢まで引きずり込んだ時点で勝ちだった。そう言う意味では影のヒーローは前川、そして馬場だね。
    やっぱり青柳復活からチームに良い流れがきた。

  3. Akira28 より:

    素晴らしいコラムを有難うございます。
    以下、私の視点。
    昨日のターニングポイント。
    それは佐藤に変えて糸原に変えた岡田監督の采配。
    今の状態では、佐藤を使う意味が無い。
    昨日の解説の上田次朗(この朗の文字が私のAkiraと同じで、嬉しいのですが、)が、佐藤を糸原に変える理由が分からないと宣うておりましたが、佐藤に変えて糸原は正解。
    反撃の狼煙は糸原のヒットから。
    7/3のコメントで、森下のバッティングフォームがファームから上がって来て見違えるように良くなったと書きましたが、先のカープ戦然り、昨日のベイ戦然り。
    実に素晴らしい!
    やっとこういうスイングが出来る選手が出て来ました。
    前軸で潜り込むスイング。
    これこそホームランスイングです。
    近本や中野、木浪、糸原のようなスイングは打率型。
    大山と森下は長打、ホームランスイング型。
    ミエセスや原口、渡邊もこちら。
    これで打力の戦力も再編されますね。
    前川はこれからですが、今の佐藤よりは遥かに期待出来ます。
    後はノイジーがいつ本領発揮出来るかですね。

    近本不在の中、
    1番 センター  森下
    2番 セカンド  中野
    3番 サード   渡邊
    4番 ファースト 大山
    5番 ライト   ミエセス
    6番 レフト   ノイジー
    7番 キャッチー 梅野、坂本
    8番 ショート  木浪
    の打順がベストだと思う。
    今の佐藤は無いね。と、思う私。

    • 星の輝き より:

      さすがの慧眼恐れ入りました。
      7月3日からでしたか・・・。
      森下の打撃フォームは本当にカッコイイ。
      今までは原口が一番だったんですけどね。
      打つ前の準備が出来ているところが素晴らしいと思ってます。

      梅野はあのワッグルが落ち着きないので止めて欲しいし、ノイジーは始動を早く、ミエセスのあの選球眼は買いですけど冷静に見るとやっぱり他より少し落ちます。
      中野がいい時はボールに当たる直前にバットが特殊警棒みたいに先端がシュッと伸びて出てくる感じ。
      前川は野武士みたいな容貌に加えてのあの沈み込むような構えからまるでかめはめ波を放つ様。
      木浪は切れ味鋭くフォロースルーがカッコイイ。
      あとはあの方ですよね・・・。
      彼の場合は調子が悪いのではなくて、あれで打とうと思ってるのが間違い。
      あのフォームでは打てるわけがありません。
      大谷に負けない飛距離を持つ唯一の日本人なのになぁ・・・。勿体なくてもったいなくて原辰徳ですよ、ホンマに。

      すみません、軒先をお借りしました~。

  4. 星の輝き より:

    >大竹が打たれてもバウアーに負けなかった。圧倒的な強さはない。でも簡単には負けない。いい試合だった。

    なんか泣けてきました。
    書こうと思った事なんて、もうどうでもいいや。
    ありがとう!阪神タイガース!
    そして今日も頼むで!

  5. とらかっぱ より:

    素晴らしい回顧録ありがとうございます。素晴らしい勝ち方に鮮やかな色どりが添えられた感があります。朝から仕事もせず感無量です(笑)

    前回やられたバウアーに又もやられるんかなと思った7回までの展開。ただ7回は三凡ながらも捕え始めた感があったので交代がなければチャンスありと見ていました。ベイスターズのリリーバーは万全ではないのか前回128球完投した疲れがやはりあったのかと思います。それでも序盤4回以外は完全に抑え込まれ打てる感じもなかった。ギアを上げた4回のピンチでは真っ直ぐに強い木浪がかすりもしないのだから殺傷能力抜群のストレートだったのだと思います。こんな投手が中4で回ってたら脅威しかない。警戒すべきはベイスターズですね。

    森下が殊勲甲ですが浜地、島本、馬場、岩崎が影のヒーローでした。甲子園とは言えベイスターズ打線相手に素晴らしい球を投げてました。馬場は上がって来てからずっといいですね。直球の威力が増したのか得意のスプリットでかすりもさせず抑えて行く様は安定感があるし昔の投げ終わりで一塁側によろけるフォームも修正されている。このままいい投球を続けて勝ちパ入りが出来たら、と思います。

  6. こうさん より:

    大竹は明らかに好調時とは別人だった。それでも負けが付かなかったのは、まだまだ持ってる証拠だ。

    牧はホームランの前の打席、フライアウトになり「捉えられたのになぁ」と悔しそうな表情。坂本は、あの表情を見ていたのだろうか。大竹の球が内に入ってしまったのか、坂本が甘かったのか。同点の直後だから半端ないショックだった。けど牧にホームランを打たせたのは間違いなくバウアーのギアチェンジ。オールスター出場への執念なのか恐ろしい投手だ。

    トラオさんのサトテルへの文章の「触れかた」がいい。試合中、岡田監督のサトテルへの「諦め」と決めつけてしまった俺は恥ずかしくなった。…だが間違いなく岡田監督の「ふるい」に引っ掛かっているサトテル。主審の判定に不満になるのも仕方ない。結果が出ないのも仕方ない。選手に対して好き嫌いは書かないようにしているが、サトテルが判定への不満を「次の球に引きずる」のが嫌い。相手の投手や捕手に「くみしやすし」と思わせてしまう表情、もったいない。近本の判定に対する苦笑いや顔を上げないで気持ちを読まれないようにする強さ、学んでほしい。

    この数週間、勝ったり負けたりを繰り返し連勝は程遠いチームになっていた。それでもトラオさんは毎日、文章を書いてくれて、それに対してコメントを書く。そんな当たり前の日常がコメントを書く皆さんの精神を強くしているように感じる。アプローチは人それぞれだが優勝というゴールは一緒。森下も前川も一日一日、揉まれている。負けた次の日もコメントを投稿することによって負けを認め新たな試合を待つことができる。

    前川も森下に負けられないだろう。近本が戻ったら椅子が減ることは誰もが知っていること。もしかしたら今のサトテルを見て誰かがサードの練習をするかもしれない。簡単にサードは出来ないが、そんな状況も見てみたい。

    森下、ありがとう。爆発的な感動だった。彼の成長がオールスター明けのスタメンをガラリと変えるはずだ。

  7. 西田辺 より:

    先行されるもその度に追いついて最後の最後でサヨナラ勝ちとか、一体
    どこの試合巧者かな?と思わせる試合展開。
    馬場を回跨ぎさせる目的で、佐藤輝を下げて9番に糸原を入れ、その糸原が
    8回の同点劇の口火を切る。
    変えられた佐藤輝は、状態としてどん底にいるのかも知れない。
    マスコミは変えた事に、すわスタメンはく奪かとか再度の二軍落ちかと
    色めき立っているが、監督は関係ないとどこ吹く風。
    このマスコミの佐藤輝に対する扱いも日を追うごとに酷くなっている。
    穿った見方をすれば、監督との関係悪化を狙っているのかと思えてくる。
    途中参加した秋のキャンプで前捌きを指示されたが、それがどうにも自分の
    スイングと合わずに元に戻してみたりしている内に、ボールとの間合いが
    酷いくらいに取れなくなっています。
    4回と6回のピッチャーゴロ(4回のはピッチャーのエラー)などは典型的に
    タイミングが取れていないスイング。
    当てるような弱いスイングをするという事は、自分のタイミングでバットを
    振れていないという何よりの証拠。
    この間合いやタイミングというのは、どんな優秀な打撃コーチも教えられない
    領域ですから、自分でスイングを作り上げてその中でボールとの距離とか
    捕まえるポイントを構築しなければいけません。
    昨年の秋、侍ジャパンに呼ばれたことがそもそもの元凶だと思っております。
    打撃の修正をするには、秋の段階からじっくり時間をかけて練り直す必要が
    あったのに、言葉は悪いですが無駄な時間を奪われた事が、ここに至るまでの
    最大の原因ではないのかと。
    10日間二軍で気持ち良く打ったくらいでは、何も良くなるはずもありません。
    修正を要ると判断したのであれば、徹底的に振り込みや再構築する時間を与え、
    そんな時間はないと思うならば、打順を下げるなりして緩やかな上昇を待つしか
    ありません。
    さぁ、今日の相手先発は左の石田。
    どういう判断が下されるか、注目したいと思います。

    • 星の輝き より:

      西田辺さんに物申すのは恐れ多いですが、あえてコメントさせて下さい。
      西田辺さんの佐藤輝に対する思い入れの強さは理解できます。
      しかし、現状佐藤輝の序列はかなり下がっています。
      幾らポテンシャルが高くても、結果が出ない時点で絵に描いた餅以下です。
      このようになってしまった原因も首脳陣の指導や扱いによるものなのか、佐藤輝自身にあるのか分かりませんし、そこを探るよりもどうすれば復調するのかにフォーカスするべきなのではないでしょうか?
      勿論邪推ばかりするマスコミは無視すればいいだけですが、西田辺さんの論調も佐藤輝の不調は首脳陣やWBCのせいだと決めつけすぎていると思います。
      岡田監督が大山と佐藤輝中心のチームと開幕前言ったからといって、それを翻したところでどんな問題があるのでしょうか?
      頭の中も打撃フォームもバラバラな現状で結果も求めるのは幾ら佐藤輝でも無理があると思います。
      ここは一つ一歩引いて少しでも早く本来の打撃を取り戻す術を考えるか、或いはこの先続く彼の野球人生の為に今シーズンを棒に振ってもいいと思うくらいの考えに至ってもいいのではないか?と思うのです。
      如何でしょうか?

      • いわほー より:

        手厳しいご意見ですが、岡田監督は彼を使いたいんですよ。
        大山と並ぶ主軸に育てたいという強い思いがあるんですよ。
        使いたいという思いがある以上、結果に歯ぎしりして叱咤酷評しても、今シーズンはできうる限り使い続けることを止めないでしょう。
        もちろん打順は下げてもいいし、途中交代も構わない。
        ただ、代打で答えは見つからない、出し続けてやらないことには答えが見いだせないと岡田監督は思っているのでしょう。
        藤浪しかり、江越しかり、このチームはポテンシャルの高い選手を育てられないという汚名を着せられることが歯がゆいばかり。
        なんとか彼にはその汚名を拭い去ってもらいたい。
        悩める男にをもうすこしゆる~く見守ってやりませんか。

        • 星の輝き より:

          いわほーさん

          いや、佐藤輝を出すこと自体は監督が決めることですし、そんなに頓着してはいないんです。
          幸い佐藤輝が打てなくても勝ててますし、昨日だってあのエラーは佐藤輝が何かを持っているからこそとも感じました。
          私が拘るのは出すことが今の彼にとってプラスになるとは決して思えないからです。
          正直見ていて痛々しい。
          この状況を苦しくても打開してみろと言うのなら、それはそれでありだとも思いますが・・・。
          いずれ何が最適解かは正直分かりませんよね。
          私の意見が正しいとも思ってません。
          本人は元より首脳陣やファンがヤキモキしている現状を何とか打開して欲しいですね。

          • いわほー より:

            頑張ってほしいという気持ちは皆同じと思います。
            とにかく一言で言うと「歯がゆい」です。

  8. torarest より:

     この日の大竹、初回に牧に初球外角低めチェンジアップをタイムリー、2回にはソトに初球外角高めボール気味ストレートをホームランと二失点、3回4回は持ち味を出し粘りで抑えて、同点となった5回に宮崎に外角低めツーシームをライト前ヒットと、10安打されましたが決して悪い内容では無かった。ただし、5回ヒットの宮崎を一塁に置いて牧を追い込んでから外角ストレートが甘く入りツーランホームランは明らかに失投でした。やはり宮崎、牧、ソト対大竹は今後のベイ対戦でも要注意です。場合によってはベイ戦にローテを回さないことも必要となるでしょう。この勝ち越しツーランで、バウアーの出来から勝負あったかに見えました。
     打線は4回バウアー相手でエラーがあったもののワンチャンスで同点にしましたが、その後の七回まで音無し、特に4回の勝ち越し機に坂本、木浪に対して、バウアーのギアが入ったストレートは圧巻で流石サイ・ヤング賞の実力を見せつけました。
     それで勝負あったかに見えた試合展開を打開したのは、まずは継投!
     6回ベイ右下位打線に浜地を起用、浜地はまだまだ甘いコースにストレートも変化球も投じましたが、キレで下位打線を抑え、7回の左一二番を島本の起用で切り、三番宮崎から右強打者に対して馬場を投入、しかも馬場には回跨ぎをさせるため佐藤で終わった打順に馬場を当て込む継投といい、正に岡田采配の真骨頂でした。リードされたままなら9回に及川、同点なら岩﨑、岩貞、石井、ケラーと延長戦を考慮しても万全に望める投手陣でした。たとえ延長戦になったとしても引き分け以上を狙う継投です。
     次に8回、九番に入れた先頭糸原がヒットで出塁で代走熊谷、次打者森下に藤本コーチが近寄り森下に伝言、熊谷盗塁のため初球二球目は見送る指示かと思いましたが、さにあらずファーストストライクのストレートを森下はファールしました。コレは意外でどういう作戦なのかと観ていましたが、次のバウアーの内よりストレートを森下は見事に左中間スタンドに放り込む起死回生の同点ツーランです。
     試合後の岡田談話で初め熊谷盗塁を考えていたが森下の雰囲気みて止めたとか、佐藤の打順に馬場を入れて、糸原を起用したこととか、全て采配が的中しました。
     9回裏のサヨナラ劇、コレも相手エラーで作った無死一二塁の場面でセオリーなら木浪にバントですが、フリーに打たしたのは次打者熊谷の打力も考えて強攻、結果的にその熊谷が歩き、一死満塁で同点ホームランを打った森下と、筋書きがあるドラマの場面のような森下のサヨナラ犠飛は必然でした。同時に岡田采配の勝利といえるでしょう。
     さて試合後の岡田監督への問いかけに対し、佐藤の交代の話の真相は今日のスタメンで明らかになるでしょう。今日の相手先発は左腕石田です。佐藤外して渡邉起用なら、「そういうことやん」ということです。昨日コメントで予告したように後半戦早いうちにも新クリーンアップが誕生するかもしれません。それ位に森下、前川は楽しみです。佐藤のケツに火が点く位が丁度、佐藤にとっても良いことかもしれません。

  9. ガク より:

    昨日はその狂乱のスタンドにいました!
    苦労して同点にしてもあっさり一発でまた2点差に。意気消沈しそうになるも昔
    岡田監督の解説時「終盤まで3点差はきついが2点差までならひっくりかえせる」という言葉を思い出しました。
    岡田監督はその言葉通り5点目を取らせない必死の継投、それに応える馬場、島本。
    チーム全体の力は今は横浜のほうが上かもしれない、でも初回の牧の走塁ミス、バウアーのピーゴロエラー、9回の送りバント処理ミス、それらをすべて得点に代えてサヨナラ劇は完遂できた。
    「圧倒的強さはない、でも簡単には負けない」まさに今の阪神を体現する名言です。

    • 虎ジジィ より:

      ガク様こんにちは。
      すっかり忘れていましたが、初回の牧の走塁ミス=ノイジーホイホイ(チンタラやってますと見せかけて素早い送球)あれは大きかったですね。
      ノイジーは守備での貢献もあるから外さないのかも知れませんね。

    • 星の輝き より:

      ガクさん現地応援お疲れ様でした。
      そしておめでとうございます!
      素晴らしい試合を肌で感じられてとても羨ましく思います。
      蒸し暑い日が続きますが、どうかご自愛されて、これからも現地応援よろしお願いいたしますw

    • ガク より:

      虎ジジィ様
      星の輝き様

      コメントありがとうございます!
      最近参戦しても負けが続いていたのでサヨナラ勝ちは最高でした。
      だからやめられないんですけどね笑
      今年はアレの年になるかもと例年より多めに参戦しています!
      今後も現地応援頑張ります!

  10. 岩修 より:

    torao様渾身の文章に皆様のコメントでお腹一杯。7回終了迄こっちはヒット3本にあっちは10本。ヒット3本で2点だから今日は良くやったかなと思う位だった。
    しかし、大竹以降の浜地、島本、馬場ちゃんは無安打無失点。特に馬場ちゃんの無双投球は圧巻だった。
    疲れのみえるバウアーから先頭糸原が彼らしいヒットで出塁。もっさんが何か森下に耳打ちしていた。
    何かしそうでしない岡田監督の指示の後からサヨナラ迄のドラマは皆様の書かれた通り。でも、どでかい森下の同点弾の瞬間は嬉しすぎて言葉が出なかった。さらに何時もの様に岩ザキが9回0点で抑え、小さくガッツポーズ。多分内心ドキドキだったんだろう。森下サヨナラ打の前、3人のお膳立ても見事だった。熊谷が森下にバットの先でお前が決めろはカッコ良かった。
    5月3日もそうだったけど、こんなドラマ演出するタイガースは普通じゃ無いと思う。どん底の佐藤輝がサヨナラ後、真っ先に森下へ駆け寄る姿にも泣けてきた。何時復調するか分からないけど自分は期待したい。
    本当の感動はまだ先なのだから腐らず精進して欲しい。

    • 星の輝き より:

      岩修様

      私は佐藤輝起用反対の急先鋒のように思われているかもしれませんが、佐藤輝には心の底から期待しております。
      いつの日かMLBの舞台で大谷に並び立つような活躍をしてくれる、そんなポテンシャルを秘めた選手だと思ってます。
      厳しいことは言っても佐藤輝に期待していない阪神ファンは皆無だと思いますよ。
      ホント、あの豪快なホームランがまた見たいですね。

      • 岩修 より:

        星の輝き様 コメントありがとう御座います。
        佐藤輝獲得が余りに嬉しくてこの偉大なブログに勇気出して参加させて貰いました。
        だからか自分は推し過ぎかもしれません。
        でも早く彼の豪快な一発が観たいですね。
        西田辺様、いわほー様、哲様同様自分も歯痒いです。
        思いはAkira28様も同じかもしれません。今夜撃ってくれないかなぁ?と…

        • より:

          私、歯痒くも思ってないですw
          たかだか一週間不調なくらいでなんじゃかんじゃ言うもんでもないと思いますし
          一か月間不調ですわって選手なんてザラにいますし

          あと単純に他の選手よりも輝明の方が良いから輝明を使うべきと思っているだけで、輝明より良い選手がいるならそっちを使うべきだと思います
          自分が相手チームなら残念ながら糸原や渡邉諒の方が楽やなーと思うので・・・(嗚呼、結局レスしてしまいました・・・w)

          • より:

            というか、皆さんのコメントを読んで気付いたのですが、輝明を外すべきと考えている方は糸原や渡邉諒の評価が高いんですね
            これは私は完全に発想外だったので面白い気付きを得ることができました
            自分が相手チームだとして糸原や渡邉諒が輝明より嫌やなーと思える面を想像してみようと思います

          • 岩修 より:

            哲様 そうです。
            その通りと思います。失礼しました。
            でも何だかスッキリした気がします。
            だってまだ7月だし、ロッテのポランコなんて佐藤輝より低い成績で堂々と主軸打ってますしね。これからこれからと…。

  11. hi64 より:

    4回裏、2点取った後の坂本、木浪への投球。
    ギアを上げたバウアーの球を見て、
    悔しさもなく、ただ笑ってしまいました。
    過去にも、実績のある外国人は数多く来日してますが、
    これだけ全盛期に近い力を維持して来日するのは、
    下手したらホーナー以来でしょうか。
    球場で、生で観たいと思わせてくれる選手です。

    横浜とは今日の試合が終わると残り11試合。
    浜スタで3連戦×2+雨天中止の振替1。
    甲子園で2連戦×2。
    最大であと5回バウアーと当たる可能性があります。
    (実際はローテの都合もあるのでそこまでは当たらないと思いますが)
    昨日は勝ちましたが、この怪物をなんとか攻略しないといけない。
    完投能力も十分にある投手だと思いますが、
    昨日も8回はさすがにスタミナ切れを感じさせる投球でした。
    それもこれも、4回裏のギアチェンジが影響しているのではないでしょうか。
    あれだけの全力投球をすれば、終盤にスタミナが切れるのも当然で、
    バウアーとの対戦では、6回くらいまでにいかにチャンスを作ってギアチェンジをさせるかが重要で、
    その結果、7回、8回くらいで捕まえられるようにするというのが、
    戦略として正しいという気がしてます。
    近本、中野といった足の速いランナーが塁に出て、
    序盤からいかにスタミナを使わせるか、このあたりがポイントだと思います。
    このまま行くとCSでも当たるのは濃厚で、
    舐めてかかられるとスイスイ投げられそうなので、
    タイガース手強いぞと思わせて少しでも気を使わせて投げさせたいところです。
    久しぶりに敵ながらワクワクするピッチャーですが、
    今後もチーム一丸で攻略してほしいと思います。

  12. 虎轍 より:

    torao様の臨場感たっぷりの言葉で昨日の熱戦が甦ってきますね。
    流石です。
    最高です。
    ドラ1馬場も頑張ってますね。
    岩貞もドラ1。
    大山もドラ1。
    森下もドラ1。
    近本もドラ1。
    佐藤輝明頑張れ!
    高山は元気か?
    ガンバレ!タイガース!
    頑張ろう日本!

  13. より:

    輝明の復調をどう実現するかのお話ですがどなたかのコメントにレスすると煽ってるみたいになりそうなので個人でコメントしちゃいますが

    1.スタメン5番で使う
    2.打順を下げてスタメンで使う
    3.一軍で控えに置いとく
    4.二軍で使う

    の内どれが良いのかということになるんだと思うのですが
    自分は1か2です。
    4は二軍だと打ててしまうので意味が無さそう
    3は代わりに出る選手が糸原や渡邉涼ではなぁ、というところ(糸原や渡邉涼が全盛期ばりに打ってくれたら良いんですが・・・)
    が理由ですね。

    まーそもそも個人的には、調子良かったのに二軍に落とされて上げたら調子落ちてた、というだけだと思ってるので使ってる内に戻るんでない?と思っていますが(そんなに深刻に考えていないです)。
    森下や前川が速球を弾き返しているので差し込まれまくってる輝明は悪目立ちしてしまっていますが・・・。

    しかしマスコミがもう岡田から輝明批判コメントを欲しがってしまっているのはホンマに良くないですね。

  14. タクロー より:

    ザ・モリシタ ショータ イム

     喜怒哀楽が詰まった3時間20分のドラマを見事に描き切っていただきありがとうございます。森下翔太ワンマンショーの歓喜、感動を新たにしています。
     はじまりは重たかった。あの大竹がまさかの先制攻撃をくらい、ありゃまあ。無理してマキと勝負しなくてもよかったんちゃうと引きずっている間にソトに一発くらい、アララ。 やっとこさ同点に追いついたけど、すぐさま、またまたマキに一発をくらい突き放され、アチャー。
     けれど、リリーフ陣が見事なリレーで流れを食い止めた。前夜の倉敷。勝利の瞬間ブルペンから歓喜の輪に駆け寄ってきた絆の力。4回、木浪を156、157、158の剛速球でキリキリ舞いにさせた圧巻バウワーには個の力ではかなわないが、一丸となれば負けない。
     輝明が不調なのはよくわかっている。復活を信じて待つ。けれど試合は待ってくれない。だから若い力がフォローに走る。150キロを超える速球を芯で捉えた打球は気持ちいい。森下に前川。まもなく、ウル虎の夏には輝明も目覚めるはず。鋭い戦いの矢となって。
     7月の残り10試合の甲子園チケットすでに完売だとか。今夜も満員のスタンドからスイープを見届けてこよう。どんなドラマを誰が演じてくれるだろうか。
     そうだ、ヒーローは3人いてもいい。