この試合が始まる前、阪神の残り試合は21、広島は17。ゲーム差は8もある。いちおう直接対決が7試合残っているから、これを広島が全勝すれば差は一気に詰まる計算だ。でも、これまでの戦い方を振り返れば、どんな不測の事態でも最低2勝はできるだろう。それならたったの3ゲーム分しか縮まらない。当たり前に考えれば、この甲子園広島3連戦は、「首位攻防戦」でも「天王山」でもなんでもありゃしない。
ところが阪神タイガースというのは、そこで想定外の7連敗をするような球団だ。だから、12球団屈指の「優勝しないチーム」なのだ。さすがにもう大丈夫だ、もう安心だと自分の心に語りかけるが、逆に外に対して絶対にそんな態度を見せてはならないと心が戒めてくる。
だから勝手に緊張しながら試合開始時間を迎えた。でも2時間45分という短い試合が終わったあとでは、いつまでたってもチームを信じられずに申し訳ないと思った。
今年のチームはそんな「歴史的トラウマ」に縛られるようなチームではないのだ。それもこれもトラウマのなんたるかを熟知し、それを分析し、徹底的にその影を排除してきた岡田監督の配慮が効いているおかげだ。
優勝を「アレ」と言ったのは深い。優勝は6球団で奪い合うものだが、「アレ」は阪神独自のものだ(他球団が勝率1位になった場合は「優勝」であり、「アレ」ではない)。だから、「アレ」なる言葉が球界全体に蔓延したときには、「阪神が」という隠れた主語が共有されている。意識下で既成事実化していったのだ。
ずっと言い続けている「普通にやれ」にしても、ここにきていい始めた「楽しめ」にしても、すべては「歴史的トラウマ」を近づけさせないためのプログラムだ。
監督の采配で負ける試合は多くても、采配で勝つ試合は少ないと言われる。しかし、監督が施した準備、監督が仕組んだプログラムによってシーズンを勝ち切るケースは非常に多い。この試合後に強く感じたことだ。
1回ウラ、二死走者なしで3番森下。初球に続き床田は、外から低めに得意のカーブを曲げ落とした。来たかと、左足を一度軽く踏んで間を合わせ、ボールの軌道にバットを合わせる。あまりにも完璧にミートできたのだろう。大きなフォローで振り抜いたバットを両手で放り投げると、すぐに人差し指1本を立てた右手を上げ、打球を見やりながら一塁へゆっくりと走り始めた。初回森下の先制ソロで、球場全体を覆う緊張感が解放され、野球を楽しむムードになった。
この日森下は守備でも活躍。前に走ってスライディングキャッチ、後ろに走ってジャンピングキャッチと、先発村上を助けた。
2回ウラ、5番輝明からの攻撃。1ストライクからの2球目、捕手坂倉は中腰になって釣り球を要求したが、高めの甘めへ。グシャっと鈍い音がしたが、高々と舞い上がった打球はセンターバックスクリーン右奥に飛び込む。森下に負けてはいられない。いい内容の打席が急激に増えてきた。
5回ウラは、先頭ノイジーが四球をもらい、坂本が送った一死二塁。8番木浪はカウント1-2と追い込まれたがひとつファウルで逃げたあとの5球目、低めのツーシームをしっかりとらえて打球はセカンド右へ、小園がダイビングを試みたがバウンド合わず止められず右前へ、ノイジーが生還して3点目。2-0から2-1になるか、3-0になるかは大きな分かれ目。どうしても8番木浪で勝負しなければならない状況を巧みに作り、しっかりものにして貴重な追加点を取った。
床田は5回自責点3で降板。村上と競り合っていた防御率は2.05まで増えた。
一方、阪神先発村上は、立ち上がりこそやや球が高く浮いたが、当たり前のように修正し、回の先頭打者をきちんきちんと打ち取っていく。6回表、床田への代打田中のヒットでこの試合初めて先頭出塁を許したが、一死後にランエンドヒットを仕掛けられたが、打者野間を空振り三振、走った田中を坂本が刺し併殺完成。続く7回も先頭小園にヒットを打たれるも一死後堂林を投ゴロに仕留めて併殺を完成させた。
ここまで阪神が理想的な試合運びをしていたが、広島二番手アドゥワ誠が6回7回をパーフェクトリリーフ。ここから流れが広島へと傾く。反撃は8回表。一死からデビッドソンがライトへ大きな当たり。背走した森下がジャンピングキャッチを試みるが届かず、フェンス上部に当たった打球は跳ね返って森下の頭にぶつかった。その間に打者走者は三塁到達。頭部に打球が当たった森下は島田に交代。その後、ベンチに戻ったので大事なさそうで良かった。
初めてピンチらしいピンチとなり、村上もギアを上げたが、代打松山にもライト線へ二塁打され1失点。岡田監督はここで島本にスイッチ。村上が出した走者を二塁に置いていたが、田中を落ちる球で空振り三振、秋山は外角低めへのシュートを引っかけさせ一ゴロ、広島へと傾きかけた流れを断ち切る見事な火消しだった。その結果、村上は7.1回を自責点1。防御率は1.76まで下がった。
8回ウラ、先頭近本が広島三番手大道の代わりばな、きわどいボールを見極めて四球をもぎ取る。中野にバントさせるかと思ったが、森下の代わりに島田が入っているのもあり、強硬策を選択。しかし三振で走者を進められず。島田はバントファウル、ストライク見逃しで追い込まれる。スリーバントさせるもファウルで失敗。スタンドからの「あ~」でムードは最悪。しかしこれを4番大山が救う。初球を思いっきり振り抜くと速い打球が三塁線を破る。外野は長打警戒で深く守っていたため、ファウルグラウンドへと跳ね返る打球に追いつくのに時間がかかる。その間に一走近本は本塁を駆け抜け4点目。取られた直後に取り返し、再び3点差に。ダメ押しに近い追加点だった。
9回は守護神岩崎。高低差と緩急を使う投球で的を絞らせず、広島の上位打線を簡単に退けて試合終了。これで岩崎はリーグトップに並ぶ30セーブ目。村上はこれが10勝目。森下の本塁打は10本目。輝明の本塁打は100安打目。
阪神は普通に楽しんでやれば勝てると言って、そのとおりになった。一方、広島新井監督は、「普通」では奇跡を起こせないとわかっていたのだろう。1番に秋山、4番に西川、ぶっつけで故障明けの2人を打線に戻したが、無理があった。
チームの貯金は最多更新の31。2位とのゲーム差は最大タイの9。残り試合は20となり、マジックはふたつ減って10。岡田監督に言わせれば「まだ多い」そうだが、カウントダウンの準備は整った。楽しもう。
コメント
トラウマの事から始まり、全ての事が詰まった素晴らしいコラムに感動しました。
それほど、昨夜の一勝は大きく「アレ」を決定づけたという事。
ある評論家が「タイガースには柱の投手がいない」と言っていましたが、防御率2位と投げ合っての村上の安定感は群を抜いており「柱」と呼ぶに相応しい投球でした。
攻撃も連打が期待出来ない好投手 床田の数少ない失投を一発で仕留める理想的な攻撃、しかも森下の一発が床田のカーブを消したのは素晴らしい大仕事でした。
監督も選手もマジックの事はいっさい気にしない方針を徹底し、
あえて「アレ」という軽い表現をする事で、かつてのVが近づくとカチカチになる黒歴史は全く感じない。
金本監督が種を撒き、矢野監督が育て、岡田監督が見事な大輪の花を咲かせた素晴らしいチーム。
今日も普通に戦って、カープに(ほぼ)引導を渡しましょう。
虎ジジィ様こんにちは。
村上は立派な投手陣の柱となっております。
時間時間も短く、スピンの効いた球をコントロール良く、ええピッチングでした。
評論家なんて勝手な事ばかり言うてて気楽な商売ですよ(笑)あくまでも個人的見解です(笑)
川藤OB会長なんて毎試合スコアブックも付けておられ、解説では豪快に精神論を唱えたりしてはりますが、根拠があっての言葉をしっかり喋ってて頼もしいです。
私の呼び名はオフ会の時にコソッとお教え致します(笑)
オフ会でお逢い出来る事を楽しみにしております。
虎轍様まいどです。
あの評論家が個人的にあまり好きではない事は、ここのコラム「2007.11.02スゴイperfec t V」へのコメントを見ていただけば分かると思います。
村上も大竹も伊藤将司も十分「柱」に値する投手だと思います。
オフ会でのアレに現実味が出てきて、一層お会いするのが楽しみになりました。
長年にわたり阪神を応援してると基本的にはネガティブなことを考えるファンは多いと思う。過度に期待したところで裏切られることが殆どだったから。だから裏切られてもショックが大きくならないように心に逃げ道を作っておく。今年こそ違う、きっと大丈夫と思ってはいても、もう一人の自分がイヤイヤまたズッこけるのが阪神よとも言っている。マジックが10となり客観的に見てもアレは時間の問題。それでも私は最後まで疑心暗鬼でいる。別にソレで良いとすら思っている。そっちの方が気楽に冷静に見れるしね。
岡田は元来、マイナス思考の人間と言われている。マイナス思考はリスク管理能力が高いから大きな失敗はしない。ファンは2008年のトラウマが強いけど何より大きなトラウマとなっているのは当事者の岡田だろう。どんでんなどと本来の意味とは別の意味で呼ばれ続けられてきた人だ。常に普通に、普通にと呪文のように発するのは岡田自身が平常心を失わないように自身に言いかけてる意味合いが大きいと思っている。
さぁ、1つ勝った。もう1つ勝てたら良いなくらいで見てたら大竹、伊藤も揃って10勝到達なんてご褒美があるかもね。
torao様が全てを上手く素晴らしく書かれてるので、もう書く事がございませぬ(笑)
昨日は聖地甲子園に久しぶりの現地観戦でしたが、勝ってくれて良かったです。
甲子園駅を降りて、いつも通りにコロワに寄ったら、入口横でサンテレビの特別販売をしてまして、「アレ!」が売ってたので買っちゃいました(笑)
今日の晩飯時に白米でいただこう。
試合はアイブラックブラザーズの打った瞬間の文句無しの打球は素晴らしいホームランでした。
森下は二桁の10本塁打。
右打者のルーキー二桁本塁打は岡田監督以来とか。ナイスバッティング!GJ
佐藤輝明はシーズン100安打目がホームラン。互いに仲良く活躍してくれると嬉しいですね。
大山のホームランもあれば言う事無しの試合やったんですが、そんな贅沢は言いません(笑)
村上も制球良く、ナイスピッチングでしたね!GJ
島田はいつもポカをするのを改めんとアカンで!
今日も勝って広島を諦めさせよう!(笑)
ガンバレ!タイガース!
頑張ろう日本!
虎轍様 素晴らしい試合、おめでとうございます。テレビ画面でも皆、幸せそうな表情にこっちも幸せになります。ただ、島田海。
何に緊張してるんでしょうねぇ。
それだけが下げポイントでした。選びと走塁はまずまずでしたがノイジーも相変わらずでウンザリです…。後は完璧だからか尚更目立ってしまうんですよ。
岩修様ありがとうございます。
島田海(笑)
間違いでは無いですが、植田海みたいな表記になってますね(笑)
森下に代わって入ってすぐの守備でもライトスタンドから見てたら、捕れたんちゃう?って思ってしまいました。
野球脳が足らないのか?緊張してるのか?
そんなんではレギュラーを目指す以前の問題ですね。
トータルの序列ではノイジーより下かも知れないですね(笑)
4回が終了する頃は、まだ19時。思わず「青柳だったら、こうはいかない」と呟く。慎重に投げたいのは解るが野手のリズムの為に改善してほしい。
回跨ぎだが森下とサトテルにホームランが出た。やはり「大山にも打ってほしかったなぁ」と思った。バックスクリーン3連発の一人が監督をしている年に「それ」が出れば優勝への「約束手形」になる。
岡田監督の隣には平田ヘッド。数年前のインタビューで「1985年は『守りのチーム』だった」と語っていた平田さん。まさに今年、ホームランは少ないが梅野、坂本、大山、近本、木浪、中野を軸にした「守りのチーム」になっている。岡田監督がフォアボールを重要視し、1点を取ることの「楽しさ、難しさ」を教え、平田さんの頭の中には「守備からのリズム」が備わっている。…そんなチームが弱いわけがない。優勝できないわけがない。
近本の盗塁を止めたと言っていた岡田監督。4点目のホームを踏む直前、走りながら顔をしかめた近本。ファーストへの帰塁を繰り返しただけでも身体が悲鳴をあげているのだろうか。広島3連戦が終わったら、また休ませてやってほしいな。
村上への信頼…彼は中継ぎのように、抑えのようにマウンドに立っている。マウンド上で「化けられる」のだ。だから信頼できる。「ここは三振、ここはフォアボールを出してはダメだ」と切り替えてるように見える。打者毎に変えてるのではなく一球毎に変えてると思えてくる。一人の打者に対して「先発・中継ぎ・抑え」が出てくるのだ。だから信頼できる。
いよいよマジック10。今日から感動するドラマは観ないで涙は残しておこう。
そろそろCSが心配になってきた。9月を5月や8月並みに白星街道を驀進すると、10月は6月のような調子になってしまわないか、と。出来ることなら、ちょっと調子を落として、多少は貯金も減らして、9月の最終週くらいにヘロヘロで優勝決定ってなってくれないか。2005年の対ロッテ4連敗の屈辱を想い起すのも、優勝が事実上決まって、その後が気になる、死んでも治らぬ心配性の阪神ファンの繰り言でした。
1985年に日本一になり、長くつらいトンネルのような時代を経て
星野さんの大変革とそのチームを引き継いだ岡田監督で10年も20年も
優勝を待つことは無くなるだろうと思っていた。
それから殆どの年で優勝争いには絡んでは来るものの、勝手にこけたり
跳ね返されたり、相手の驚異的な末脚にゴール前で躱されたりありとあらゆる
V逸を演じ、タイガースファンのネガティヴさを増大させる結果に。
そんな悔しさも悲しい思い出も、ようやく報われる時が近づいています。
初回、ルーキー森下がとこ他のカーブを捉え10号ソロ。
これで床田はカーブが使いづらくなりましたかね。
タイガースの新人右打者の2ケタホームランは、1980年の岡田氏以来。
その話題を振られると「まだ8本差(岡田氏は18本)あるやろ」と、
ここでも負けず嫌いを発揮(笑)
佐藤輝は球団生え抜きの甲子園2桁を、1985年の掛布氏以来38年ぶりに達成。
昨年までファームでは結果を残すも、一軍に上がる度に壁に跳ね返されてきた
村上が今年ローテを安定して回り、昨日も7回1/3を1失点で10勝目。
広島の心を折った4点目は、近本が出て大山が返す形。
若い新しい力、これからタイガースを引っ張る力、中心となってチームを導く力
が合わさって大事な3連戦の初戦を取れました。
贅沢を言えば、このアレへの道のりをもっと時間をかけて楽しみたい。
オフ会のある来週末くらいまで調整してもらえませんかね(笑)
岡田さんのルーキー時代はラッキーゾーンがありましたが、そのことは触れずに置きましょうw
西日の残る甲子園で放った森下のアーチは美しかったのでは?
跨いで放った佐藤輝の豪快弾も美しかったのでは?
虎轍様、タクロー様率いる現地のファミリーの方々本当におめでとうです。アイブラック兄弟の活躍に今年の顔の一つ木浪のタイムリー。そして今年の投手MVP級の活躍、村上に火消しシマモンに神崎。文句無しのゲームだった。ボール選びのスペシャリスト近本と大山。8回、その近本が四球を選び、大山が三塁線破る2ベースで生還した姿にうるうる。
昨夜から個人的に「き~りひらけ~」がリフレインしっぱなし。少し辛そうだけど戻ってきてくれてありがとう。岡田監督、インタビュアーに森下の二桁本塁打について触れられると「まだ8本差あるやんかゲホ、ゲホ」
と真顔で答えていた。
非凡の老将岡田監督も唸る大打者に森下も成って欲しいなぁ。
オフ会まで後7日。
こんにちは、岩修様。タクロー GOです。
森下の打球は舞い上がってからの放物線がどんどん大きくなって「おっ、おおっ、来るぞ、来るぞ、キター、入ったぁ〜」てな感じで目で追える惚れ惚れするホームランでした。守りもずいぶん上手くなって、肩も強いし楽しみ満載の選手で期待三重丸です。久々のデーゲーム、暑そうです。
タクロー様 どうもです。
やはり美しかったんですね。
明るくても追えるのは滞空時間の長い、田淵さんみたいなアーチで、金本さんのは打球が速すぎてよく追えんかった記憶があります。今日はずっと明るいので大山が高々ともっと大きな放物線で栄光の架け橋して欲しいですね。地味な彼のヒッティングマーチで最後に出てきますし、そろそろ目立つ番かなと。
応援宜しくお願いしますです。
甲子園広島との決戦初戦、阪神にとってはナイスゲームでした。
先発村上は五回まで完璧な投球、6、7回と先頭を出すものの今季の象徴のダブルプレーで凌ぎ、8回に2本の長打で1失点したが、防御率一位の堂々とした投球です。ランナーを残して左が続くところで島本に交代、その島本は気迫の投球で相手を切り、9回岩﨑がいつもの投球でセーブをつけゲームセットです。
攻撃陣は、初回、2回とアイブラックコンビが一発、5回チャンスで仕事する8番がタイムリー、点を取られた8回は頼れる4番がダメ押しタイムリーの4点と、こちらも理想的な形でした。
村上10勝、森下10号、岩﨑30セーブ、マジック10と数字のゴロ合わせも実に心地よく、試合後の岡田監督談話では、この日選手を褒め称えました。普通にやってくれている、普通にやれば勝てるチームだと選手自身が分かってくれていると、この事が岡田監督が考える理想のチームの形ではないかと想われます。
相手広島は、甲子園に合わせて先発床田、森下、九里と秋山、西川を復帰させて臨んで挑んでいますが、無理をしてここまで来てる感があり、実際、菊地スタメン出ず、栗林ベンチ外と足並みが揃っていなく、特に菊地の欠場が、この日5回の木浪のセカンドへの打球を捌けなく致命的な失点に繋がり招いたとみています。対して阪神は、貯金30超えしても尚戦力に余裕があり、勝負の九月に6連勝と、岡田監督のマネジメント力は正に筋書き通りで見事です。
いやいや 岡田監督
今はピッチャーのレベルかなり上がってますから、森下の10本は凄い!と思います。
アイブラック兄弟のホームラン42000の観客の皆さんも大盛り上がりだったでしょう。
贅沢だけれど、大山にも出ていたらとつい思ってしまいますね。
でも終盤の値千金のヒットは大山らしい素晴らしい当たりでした。
島田の場面以外は大満足の試合…今日は大竹10勝目ゲットして❗
いやいや、こんなん普通やろ。
今季の強い阪神タイガースが凝縮された快勝のゲームを見事に描いていただいた秀逸なコラムをありがとうございます。まさに2023年タイガースはやっぱり強い。だから強い。二度楽しまさせていただきました。
思ったほど赤いコイ族に取り囲まれることなく、むしろ虎党上回っていたレフスタの
「もってこーい!」の声援に応えるかのように、森下の放った打球はぐんぐん伸びて、キター!8列目から左後方、出入り口上のコカ・コーラの看板を越えて着弾。大きな拍手に歓声。そして、2回先頭の輝明のバックスクリーン弾は爽快だった。お祭り騒ぎ。
ーーこれで勝利確信。確定しましたね。「いやいや、そらそうや。普通にやったらあれや」
ーー村上は安定したピッチングでしたね。「いやいや、安心して見られたよ。おーん」
ーー近本も復帰早々、ヒットに好走塁でチームを引っ張りましたね。「いやいや、アレくらいは普通やろ。練習見てスタメンいける、やりよると思ったんよ。藤本も判断良く回したよ。この頃さえてるわ、おーん」
ーー島本、岩崎もきっちりと。「いやいや、あのへんは用意しとったからのう、お前。」
ーー試合時間も短くて、完勝ですね。「いやいや、2時間半で終わらせよと思とったんや。6回表で19時半くらいやったやろ?そしたら、ビールの売り子のお嬢さんたちが、今日は試合が早すぎますよね~と笑いながらボヤいとったらしいからのう。ちょっとなあ。」
ーーこれでマジック10になりましたね。「いやいや、そんな、お前。慌てることないやん。減ることはあっても増えることはないからのう。普通にやったら減るやん。あんまり早すぎるといろいろ間に合わへんで困るんとちゃうか。ゆっくり楽しんだらええやん。そやろ、お前」
てなことで、私が描いていた計画よりも速く虎は走ってしまって予定を見直す必要がありそうです。
とにかく、「今日も普通にやったら大竹が負ける気がせえへん。そやろ。」確かめてきます、バモス!
タクロー様こんにちは。
森下の綺麗な放物線をライトスタンドから見てましたが、陽川や中谷より綺麗な放物線でした(笑)
今日も現地応援をされるんですね。
一塁側外周で肉祭の催しをしてるので、ビールのアテに試合観戦を楽しんでくださいませ(笑)
こんにちは 虎轍様。やってます、やってます。、肉。だけど、長蛇の烈、人であふれかえってます。なので、鯉のアライ、赤い焼き鳥で一杯やることにします。久しぶりのデーゲームなので、ビールも進みそうです。
今日のtorao論評に快哉。
試合のレビューはもちろんのこと、「アレ」の正体についての言及に至極納得。
代名詞好きのド大阪人・岡田はんが使う「アレ」の地域的、言語学的、心理学的考察を、より深堀すればひとつの論文になりそう。
目的を共有する集団には長ったらしく小洒落た言い回しのスローガンより、シンプルで口にしやすいキーワードが効果的と思っている私とすれば「アレ」は単純でいて、後からいろんな肉付けができるだけにベストチョイス。(A.R.Eと横文字にしなくてとは思うけど)
今年、このまま優勝を飾れば「アレ優勝」としてタイガースの歴史に記されるのかも。
さすがにタイガースの過去を知るファンは昨日の試合開始に、いろんな予想が去来したことでしょうけど、森下や佐藤輝、村上を見ていると、そんなこと知っちゃないとばかりイキイキとグラウンドを立ち回る姿に、次世代タイガースがはじまっていることを実感。
「かつてのタイガースは・・・」なんて、もはや爺じぃの口癖でしかないんでしょうね。
昨日は18:30から日本武道館であるアーティストのLIVEに参戦で拳を挙げていました。
しかしタイガースの試合は18時。そりゃ〜始まるまでの30分はスマホチェックチェック。
LIVE開演までの30分で2本のホームランが出るなんて、こりゃ安心してLIVEに参戦出来ると確信。
アーティストが言いました「つらくて悲しい事、悔しい事、たくさんあったけど、前を向いて信じて歩いてきたから今があるんだよなぁ〜」とシャウト。
まさに今のタイガース、我々ファンにぴったりの言葉じゃないか!!と感動。
剛〜〜!!最高の言葉をありがとう!!!と共に
実はあんたも虎ファンだったのかい??とも思えた夜でした。
torao様始め皆様、素晴らしいコメント有難う御座います。
実は私も本当にアレ出来るのか?いや未だ油断は出来ない!
と、緊張の日々を送っているのですが、岡田監督のマネジメントには感服しております。
昨日の森下のスイングは素晴らしいかった。田淵以来の右のホームランバッターになれる。
かたや佐藤はあのスイングであそこまで飛ばせるのだから、もうちょっとスイング改造(体重移動)出来たら凄いバッターになれる。
この3連戦、二つ勝てば御の字なのでしょうが、村上が10勝したので、ここで大竹にも伊藤にも10勝して欲しい。
ということは、三連勝!
マジック5!
いくトラウマに支配されている私の脳もそうなるば、アレを確信します。
今日、明日は緊張します。
私が何故この状況で昨日あんなに緊張していたのか、全て語られており最早何も言うことはございません
ラスト7戦全敗の悪夢から解放され、これで今日明日は純粋に楽しめます
この状況でも普通にプレーする若い選手達を観てふと、熱血系の矢野より普通でええねんの岡田の方が今の若い子には合うのかな?と思ったりしました
矢野政権が重視していたメンタルトレーニングが実を結んだ可能性もありますが
アレしたらこういうこと言おう、と考えそうになっては「アカンアカン、結果出る前からこんなことするから逆転されるねん」と想い止めてましたが、流石にもうええよね?
もうレギュラーシーズンはどうでもよろし。CSのことを考えよう。2007年以来去年まで16年間、計31回(2020年のセリーグはCSなし)行われたCS、そのファイナルステージは、レギュラーシーズン優勝チームの本拠地で行われる。御存じのように、優勝チームは1勝のアドバンテージが与えられた上で、4勝したチームが日本シリーズに進出する。データを見ると、過去31回のファイナルステージで、優勝チームが敗退したのは5回あり、凡そ確率は6分の1。やはり優勝チームが圧倒的に有利なのは確か。しかし、この1勝のアドバンテージの重要性は初戦にかかる。優勝チームが初戦を取ると、その時点で既に2勝ゼロ敗、連勝すれば相手チームはあっという間に瀬戸際である。しかし、初戦を優勝チームが負けてしまうと、状況はぐっと変わる。1勝のアドバンテージは消え去り、星勘定は同じ、勢いとしてはむしろ劣勢になる可能性も。結果もこれを物語る。
優勝チームが初戦に負ける 10回 うち4回はシリーズ敗退
優勝チームが初戦に勝つ 21回 うち20回はシリーズ勝利
だから、初戦に負けると日本シリーズに進出できる確率は6割、一方初戦に勝つと、日本シリーズに進出する確率は9割5分に跳ね上がる。ファイナルステージは初戦が圧倒的に重要! 甲子園で初戦に勝てば、日本シリーズまで一瀉千里だ!