冴え

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結果は負けだったけれど、そんなことはどうでもいいとさえ思わせる冴えた試合だった。
いざとなるととんでもない球を投げるモイネロと、尻上がりに制球力が研ぎ澄まされた村上の息を呑むような投げ合い。
両軍ともに、ほんのわずかな球際をものにする超ファインプレーの応酬。スピードを落とさないスライディング技術とそれを引き出す気迫。
なんて試合だ!

そんな試合の「決まり手」は代打石塚の1本。確かに打たれた及川の1球は甘かった。だがそれを責めることはできない。冴え渡った試合だからこそ、途中で入る選手は難しい。同じ集中力を求められるのはわかっているが、同じ緊張感で体を動かしていないからバランス調整が難しい。ソフトバンクの杉山もギリギリのところにいた。
でもこういう試合で、岩崎に続くナンバー2としてマウンドに上がり、失敗してチームの負けを背負い込むことで及川は強くなれる。みんなそうやって強くなったのだ。岩崎だって、藤川球児だって。
あとよろ。

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