そう簡単にはいかないとはわかっているが、チームは順調な出だしだ。こっちは慎重に手綱を持ったままなのに、他の馬群がずるずると後ろに下がっていっているような……前に逃げ馬が1頭いるけれども。
穴と言われたショートとレフトが攻撃のアクセントになった。選択肢を拡げるだけでなく、想定と準備をしていたことで、その現実を呼び込んでいる。
9回3点差を追いつく。しかも二死2ストライクから中野が粘りに粘って、最後は低め外角球をちょこんとレフト前に合わせ、二走俊足ケインの快走とヘッドスライディングで同点。
そして同点の10回表、木浪が勝ち越し2ランホームラン。この上なく劇的な逆転勝利だった。
長い遅延、長い中断で集中力を欠いてもおかしくなかったが、各打者ともに最後まで諦めずにやり抜いた結果だ。逆転されたものの大竹はなんとか先発の務めは果たしたし、早川、木下も試合を壊さない投球はできた。木下が一発を食らったけれど、藤川球児も通った道だ。
逆に言えば、広島は苦しすぎる。先日の1点差はまだしも、3点差でクロージング失敗はツラい。小園のミスも投手のツラさをなんとかしようと気負ったからとも思える。それでも勝ち越しまでは許さなかったのだから、後攻め圧倒的に優位であるのに、その後の投手も心許ない。モレッタ、ドリスと繋ぎ、なんならまだ勝負できる投手が残る阪神の余裕とは正反対だった。広島からすれば、昨年から7連敗中という圧倒的な合口の悪さもあり、精神的な余裕がなかったのだろう。
だからこそ広島球団総意で「どんな手を使ってでも1つ勝って止める」という断固たる決意があってもよさそうなもの。試合成立していた5回表終了時にコールドゲームにならなかった。それがすべてとも言える。もちろん試合開始後の試合続行については審判団の判断だが、この時期、グラウンドを整備管理する球団の意向を無視することはなかろう。
阪神としては、負けを二度も回避できた試合。おおいにツキがあった。
あとよろ。
コメント
確かに「負けを2度も回避した試合」素晴らしいです。
試合開始遅延あり中断ありの延長でテレビ観戦の我々でさえヘトヘトになるようなゲームでしたが、おそらく開門から入場し、雨にうたれながらも最後まで応援した(およそ球場に7時間近く)、レフト応援席の人達が最後に報われて良かったです。
9回2死2点差で「あと一球で敗戦」の場面、打者中野の時 テレビの前で「これで打ったらマンガやな」と家族に言っていたら本当に同点打を打ち、更に延長で木浪がツーラン〜最後ドリスが出て来た時は「もう一波乱あるな」と思っていたらアッサリ3凡でクローズ!
「勝ちに不思議な勝ちあり」と言った方もおられますが、まさにそんなゲームで今季を振り返った時に記憶に残るような戦いでした。
選手の疲労も大きいとは思いますが、敗れたカープの選手のダメージの方がはるかに大きいと思います。
モレッタが石井の穴を埋めるべく良い仕事をしているのも大きい!
今日は遥人なので短い時間でねじ伏せるでしょう。