本気

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 球宴明け後半スタート。まずは甲子園居座りでベイスターズ、ジャイアンツと6連戦。


まあ始まれば始まったですっと入っていくのだけれど、どうも「本気度」が上がっていかない。だけどそれはこっちの問題じゃない。そう思わない?
 パで予想外の低迷をしているマリーンズ。あてにしていた中堅、ベテラン選手たちの不振や、「フロントどうなの?」というあたりはタイガースと似た状況。まあ「似た状況」なんていう生やさしいものじゃなかったみたいだけどね。
 だけどここで一応の決着がついたようで、異例の声明文が出て来た。

(たいへん興味深い前段部分は割愛)
皆さんに対する私のこのメッセージは、千葉ロッテマリーンズの野球をもう一度、ファンの皆さんにとって、そしてチームの皆にとって楽しいものにするための決意だ、と考えてください。私は、勝利を目指す過程が楽しいものでなければその勝利は表面的なものであるし、本当の意味での勝利とは呼べない、といつも感じています。今シーズンはこの時点まで、千葉ロッテマリーンズを本当に愛する人々にとって、決して楽しいものではありませんでした。ですから、2009 年シーズンを最高に楽しいシーズンにし、ファンの皆さんそしてチームの皆が一生忘れることのできない、かけがえのないシーズンにするために、私はこれから、改めて努力を続けていきます。そのためにも、ファンの皆さんの、チームを勇気づけるためのより一層の応援をお願いしたいと思います。
もう一度、楽しい野球をしましょう!
ボビー・バレンタイン

 笑顔がステキなボビーらしい、最後の決意表明だと思う。リーダーが思っていることを声に出して言う。私はこうしたいんだ!もし賛同してくれるのなら、力になって欲しい!その言葉に「本気」があれば、それを聞いた人の心を動かし、その本気が自分のものにもなり、なんとかして協力して実現させたいと思う。
 衆院解散、総選挙。自民党麻生総裁の声はまだ聞くことができないが、対する民主党鳩山党首の声が発せられた(民主党マニフェストダウンロードページ)。個々の政策はつっこみどころ満載かも知れないが、私は少なくとも以下の一文に本気を感じた。

(前略)私はコンクリートではなく人間を大事にする政治がしたい。官僚任せではなく、国民の皆さんの目線で考えていきたい。縦に結びつく利権社会ではなく、横につながり合う『きずな』の社会をつくりたい。すべての人が、互いに役に立ち、居場所を見出すことのできる社会をつくりたいのです。(後略)

 真弓監督は、南球団社長は、坂井オーナーは、いったいどんな声を発してくれている?そこにどれだけの心の底から沸き上がってくる「本気」がある?
 集団を動かしていくのに本当に重要なのは、経験でもテクニックでもノウハウでもプレゼンテーションでも政策立案能力でもない。人間性の深みと、そこから出てくる「本気」だ。それにつきる。「本気」を見せることでしか人は動かない。

コメント

  1. ジジィ より:

    『本気』で、「守れる」「勝てる」「将来性のある」オーダーを期待します。
    とても個人的意見ですが現状では
    1番ライト平野
    2番センター赤星(体調悪時柴田)
    3番セカンド関本
    4番レフト金本(守備固め柴田)
    5ファーストブラゼル
    6番サードバル
    7番ショート鳥谷(左腕時大和)
    8番キャッチャー狩野(抑え矢野)
    が「守りの野球」を考えるとベストかなぁと思います。
    もちろん、広大、葛城や若手の柴田、大和、W野原などを上手にスタメンに絡めながらお願いしたい。
    投手では、阿部、蕭、ジェン、西村も使って‥‥

  2. ナラノトラキチ より:

    三選手とも昇格見送り。仕方ないと言えば仕方ない。実力の世界だからね。しかしたまには大ばくちも必要と思うんですけどねえ。そこまで慎重にならないと上げられないものか? 水田を2,3日上げたのは何故か? 
    いろいろ考えていると、前半戦の繰り返しになるイヤな予感に包まれました。どうやら真弓監督は諸大先生方と心中を御決意の様子。・・・そんな予感が当たりませんように・・。

  3. apatite より:

    岡田前監督いわく、「開幕オーダーにもどすべきだ。」理由は、開幕前に時間を十分かけて、考えたオーダーからだから。これは、大変、説得力があります。枝葉は、変えるとしても、根元のところがぐらぐらするようでは、野球チームに限らず、あらゆる組織において、話になりません。ということで、私も賛成です。3番鳥谷、5番新井。ただし、新井は、一塁、ブラゼルは、6番で、ライトを守らせる。やってみる価値はあるかも。

  4. タイガー・アイ より:

    たとえ守備固めの交替であっても、本気で金本選手に引導を渡せるのは誰なんでしょうか。
    しかし、金本頼みであるタイガース。金本が途中で抜ければ士気に影響するし、記録が途切れた金本も気落ちして、それ以後無惨な姿をさらけ出してしまうかもしれません。
    やはり、打つ手なしですな。

  5. 虎キチ三平 より:

    遅延した仕事を、何の対処もなくズルズルやってたらサラリーマンは怒られるけどなぁ。
    後半戦は「泥舟」を補修して「いざ出発っ!!」って感じ。
    去年のGのように、低調なメンバを信頼し、復調すれば反攻できると思ったんでしょうけど...。
    去年のGと今年の阪神は全くの別物で、処方箋は違うはず。
    盲腸は正露丸じゃ治りませんよ、真弓監督。

  6. とらぽるた より:

    オーナーや球団社長の本気度の薄いピントはずれのコメントにイラついたり、監督・コーチの意図不明な選手入れ替えや起用法にため息をついていても動く縦じまを見ればまた元気も湧いて来るってもんで。
    いざ、最大のライバル・ベイスターズとの直接対決が始まるよ!

  7. BUCK-TORA より:

    鳩山氏にはツッコミどこ満載で同意はできませんが、勇退させられるバレンタイン監督のメッセージはMファンでない私にも響きます(跳ねない程度に好きなんですけどね)
    ウチらのトコもこれぐらい強いメッセージ欲しいですね。
    今日から気を取り直して後半戦に期待していきます。

  8. 西田辺 より:

    ボビー。
    大変有能な指導者であったとは思うけど、去年当たりから段々と解任への
    外堀を埋められ、シーズン中には異例の来期監督候補のマスコミへのリーク。
    正直、ファンの想いとは裏腹に居場所を狭められた格好に。
    前文などは、全ての人間を傷つけないために、このコメントを発したんだと思う。
    屈辱の前半戦を終えたタイガース。
    選手たちも夫々思いは様々でしょう。
    力を出し切れなかった悔しさ。
    自分の活躍が勝利に結びつかない歯痒さ。
    1つのミスが敗戦に繋がった情けなさ。
    機会を与えられ、身に付いた若手の自信。
    何でもいい、その思いでハートに火をつけてくれ。
    踏み出せなかった一歩を前に進めてくれ。
    このままじゃ終われないだろ。
    やっぱり阪神は強いんだと言うところを見せてくれ。

  9. 浪速の兎 より:

    「以下の一文に感じる本気度」を吹き飛ばす程の突っ込み所が満載だから、民主はダメだって言われる訳でね……。