08交流戦は、ホークスが優勝。2位タイガース、3位ファイターズ、4位ジャイアンツとなった。
故障のため主力投手がほぼまったくいなくなってしまったベイスターズがドツボ、事実上のボーナスステージと化してしまった中で、タイガースも良く頑張った。
でも、ちょっと悔しいから、来年の交流戦に向けて、一番良さそうなタイブレイカー・レギュレーションを考えてみる(笑)。
A.別リーグの2チームが同率で並んだ場合
(1)当該チーム同士の対戦試合の勝敗
(2)同 失点率(失点÷守備イニング数)
(3)同 自責点率(自責点÷守備イニング数)
(4)同 チーム打率
(5)同 チーム出塁率
(6)同 チーム長打率
※IBAFルールに準拠
B.同一リーグの2チーム以上が同率で並んだ場合
(1)交流戦全試合の失点率(失点÷守備イニング数)
(2)同 自責点率(自責点÷守備イニング数)
(3)同 チーム打率
(4)同 チーム出塁率
(5)同 チーム長打率
C.両リーグの3チーム以上が同率で並んだ場合
(1)交流戦全試合の合計から、上位リーグ、下位リーグを決定する。勝敗が同数の場合は、失点率、自責点率、以下Aの手順に準拠する。
(2)その上で、同一リーグ内の順位をBの手順を用いて決定する。
【例】セ合計71勝 パ合計73勝で、下記4チームが勝率1位同率で並んだ場合
セ・Wチーム(失点率3.1)
セ・Xチーム(失点率3.3)
パ・Yチーム(失点率3.2)
パ・Zチーム(失点率3.4)
→まず、パの合計勝利数が上位であるため、パの2チームを上位とする
→次に同一リーグ内の失点率を比較し、それぞれセはWチーム、パはYチームを上位とする。したがって最終結果は下記の通り。
優勝=Yチーム、2位=Zチーム、3位=Wチーム、4位=Xチーム
よし、これで行こう!(笑)
ジェフがエラー絡みの乱調から2失点、試合を面白くしてしまったが、基本的には盤石の投手リレーでタイガースの試合運びだった。2点差で藤川なら、安心して勝利の瞬間を迎えられる。
前回メッタメタだったアッチソンがそれなりに修正して来た。アウトローを見極めて、コツコツと逆方向に合わせるのを得意とするF打線に対して、高めの速い球と、遅いカーブを軸にした配球が上手くはまった。日程面からも、少しでもつかまえられればすぐに代える準備はしていただろうが、心配無用とばかりに予定の5回を1失点にまとめた。そう、この投手は「信頼はしない」という条件で使う分には、非常に使いでのある投手なのだ。
江草にしても、こまかな制球があったわけじゃない。少々高かろうが速い球で押し込んで、精神的に十分にさせないことがF打線には重要。キレの良い変化球もボール球に手を出させた。
それにしても両チームとも守備が良かったねー。8回裏、鳥谷の犠牲フライでダメ押しとなったが、これはライト右を破る長打コースの打球。稲葉が良く走って、地上スレスレ腕を伸ばしてキャッチ。稲葉は2回にも藤本のライトオーバータイムリーか?というライナーに素速く追いついてジャンピングキャッチ。失点を最小限に防いでいる。不安定だったグリンがそこそこ保ったのはこのプレーが大きかった。
こっちは新井と鳥谷が目立った。一二塁間に何度も鋭い打球が飛んできたが、そのたびに新井が体を張っていた。また鳥谷が右に左に前に後ろに、反応良くスムーズな足の運び、素速いスローイングで投手を助けた。思わず「ナイスプレー!」、見ていて何度も声が出た。
とまあ、いろいろあっても、この試合は金本の2発を皆で彩ったという試合。センター左への先制ソロ、そして追いつかれた後、突き放したバックスクリーンへの2ラン。いずれも外低めへのそこそこの球。特に2本目は低めに沈む好ロケーションだったが完璧に打ち返した。調子も上々、浜風でなく順風と来れば、気楽に振れるということか。
球種が違うから、タイミングの取り方は違うものの、2本とも同じような打ち方だった。左足に重心を乗せて、ボールの低さに合わせるように低く沈み込む。沈む程に重心が定まる。その重心の真上に、まっすぐ背筋が伸びている。振り始めてもその重心はコンクリートの台座のようにどしっと回転運動を支え続ける。腕が伸びて、バットのやや先でボールを捉える。ここからは砲丸投げだ。スツールに腰掛けるような動きをすると、尻が分銅となってエネルギー発生、そのエネルギーはコンクリートの台座で止められて、回転運動の加速に使われる。回転運動に乗せて、右斜め45度に向かって伸ばしたままの腕を一気にぶんまわす。スゴイね。こういうセンターへのHRをもっと見たいわ。いやあアスリートだわ。
金本の2発だけじゃなく、下位から上位、中軸から下位でも得点できたことが大きい。赤星、よく引っ張ったね。
本当に休みに入ってしまうのがもったいないような良い勝利だったけど、まあしゃあない。立て直すべき点もたくさんあるから、前向きにとらえよう。
コメント
何故昨年の順位を持ち出すのか、釈然としません。
Toraoさんの提案の(C)で検討してもらいたいものです。
それにしても金本さんの勝負強さには脱帽。
素人にはホームラン打つ姿勢のご説明は分からないのですが、強靭な身体がなければ出来ない技なのでしょうね。
確かに「ちょっと悔しい」けど、(安藤、福原、平野を欠きながら)ほぼ「満点」の交流戦だったと思います。来年は是非「torao氏式ルール」でお願いしたい(笑)
昨夜はYellowTiger(池袋甲子園)も、タイガースの試合後は、ホークスに勝ち越された(宿敵)ジャイアンツを応援(何とか引き分けろ)するという「珍事」が起こり盛り上がりましたが、そんなに上手くはいきませんね(汗)
交流戦終わってしもうたなあ。
今日から5日間も休みやなんて、生活リズムが
狂うてしまうがな。
アメリカを見習わないかんよ、
ほとんど休まんで(その分給料が高いか)。
以前から甲子園の試合を見ていて不思議やなあ、と思うことがあるんやが、あれはなんちゅうこっちゃ。
藤川たちが乗ってくるリリーフカーには、カーテンが無いけどビジター側のリリーフカーには選手側にうっとうしいカーテンが吊ってある。
何の目的や?3塁側の観客にリリーバーを見せんとことしてるんやろか。何の意味があるんや?
カーテンもおかしいけど、リリーフカーも要らんで。
走ってきた方が格好ええがな。
torao案、よく練られていて素晴らしいんですが、ちいっとばかしルールが難しくて、私覚えられません(泣)。
いっそサッカーのPK戦のように同率首位チームが集まってサドンデスの延長戦なんてどうです?ノーアウト二塁からスタートして。すごく盛り上がると思うんですが。
勝率同位の場合の優先順位が「昨年の順位」って、一体何なんですかね(苦笑)
まず当該チームの対戦成績、続いて失点率、打率、でいいじゃないですか。「昨年の順位」が持ち出されるのは、開催日程くらいでじゅうぶんだと思います。
サッカーなら得失点差(総得点?総失点)というわかりやすい実力指標があるのですが、野球は「1点差で勝ち、たまにボロ負けするのが強いチーム」という認識があるので、得失点差を順位に反映させるのは難しいのかな。
あーちゃん
野球は勝ってるチームの最終回「×」とかサヨナラとか、コールドとか、得失点差じゃダメな要因がいろいろあって、それで失点率になったみたいですね。
交流戦は「総当たりじゃない」という部分がミソなので、こんな案が良いと思うんですよ。どうせタイブレイカーなんて、手順は覚えられないもんですから(笑)。
去年の事を思えば、上出来・上等な交流戦でした。
もう一つ、どこかで勝っていればとタラレバの一つも言いたくなりますが。
そこは、秋まで楽しみは取っときましょ。
こうやって見ると、野球って不条理と言うか曖昧な部分が多いですね。
競技フィールドの広さも壁の高さも用具の品質もバラバラ(笑)
競技としてのルールも複雑怪奇。
今回の順位決定ルールもそんな不条理の内の一つと捉えてます。
でも100年以上かけて今のルールを作り上げたように、
出来るだけ多くの人が納得・理解できるものになれば良いですね。
この件、他にもあるのかなぁ、と考えてたのですが・・・。プロ野球歴史にも新しい、珍しいことなのかな。
昨年は「まさか一年後にこんなこと」になるとは思っていなかったけど、(いや、思っていた人もいたかもしれないが)このルールを知った以上、少しでも上位にいたほうが有利なことがわかったので今後もよりいっそう1勝にこだわるのでは・・。
最後にがんばりを見せたベイ、スワ、よかったなぁ。と思った昨夜でした。あー交流戦、楽しかった。待ってろマリスタ!また来年。まだ言う・・。
来年ももしこのままのルールでいくとして、またまたホークスと同率で並んだ場合、2年越しで負けるんかいっていう事になる。
やっぱりtorao案に一票ですわ。
優勝の目がなくなっても、来期のために1つでも順位を上げておこうとモチベーション維持に効果があるようです。
ごんたくれさん,思わず笑ってしまいました。
そのとおりですよね!
言われてみれば来年もホークスと並ばないとは限らないわけですもんね。
今年の交流戦は,本当に面白かった!(タイガースが強かったこともあるけど。)
この盛り上がりが来年も続くように,ぜひToraoさんの案でレギュレーションを決めて欲しいです。