D戦G戦で忙しくしている間に、高野連がなにやらバタバタと騒いでいるね。
学費やら寮費やら部費やらを減免する特待生制度禁止を徹底させるとか(朝日)。
話のスジは、今回のプロ野球裏金騒動に端を発し、「野球が上手いことで金銭的メリットを得られるのは当たり前」そういう体質改善をしようというものだろう。
これに対して、そんなこと言ったって、実際に高校野球の経済効果は莫大なのだから、特待生おおいにケッコウじゃないかという意見も多いが、私は今回の高野連の動きは良いと思っている(後に述べる条件付き)。得をするのはプロになってからで良いと思うし、各高校の「企業努力」はスカウト競争ではなく、指導や教育方針の競争であるべきだと思う。選手を金で釣らなくても、選手の方から集まってくるようにすれば良いだけのこと。
むしろ問題は高校野球の莫大な経済効果を、公明正大に活用できるようにすることだと思う。学校関係者や生徒に対し「金に汚くなるな」と厳しくあたるのと同様、連盟や主催者は不当な利益を貪らず、例えば奨学基金を拠出するなり、学生スポーツ活動資金として提供するなり、自身も一貫した教育プログラムの一員になっていなければ矛盾がある。「君たちは教育、わしらは儲け、うっしっし」は許されない。これが賛成の条件だ。
理想的すぎる?だって高校野球が「ほな、みんなで儲けまひょ、うっしっし」の世界であるという現実は、あまりにも悲しい国の悲しい話じゃないの。
甲子園でのS3連戦が終われば、移動日挟んでC@広島、YB@横浜、C@甲子園のゴールデンウィーク9連戦。
濱中の肩痛は軽傷との憶測もあり、とりあえずホッとした。代わりに上がるのは前田忠とか。ちょっとベンチ入りメンバーを整理しておこうか。
1 遊 1鳥谷敬 L
2 中 53赤星憲広 L
3 一 4シーツ
4 左 6金本知憲 L
5 三 7今岡誠
6 右 31林威助L
7 捕 39矢野輝弘
8 二 3関本健太郎
9 投
◇先発型投手(登板順)
92ジャン 42下柳剛 L 36ボーグルソン 18杉山直久 14能見篤史 L 29小嶋達也 L
◇救援型投手
22藤川球児 54ウィリアムス L 30久保田智之 26江草仁貴 L 28福原忍 13中村泰広 L 25渡辺亮
◇捕手
45清水誉 99狩野恵輔
◇内野手
9藤本敦士 L 32前田忠節 44藤原通
◇外野手
L52赤松真人 33葛城育郎 L
とまあ、こんな感じ。福原は9連戦から先発に回る予定らしい。
ちなみに主な抹消中選手の再登録狩野美ちゃう可能日は、
4/25 桟原 吉野
4/28 筒井
4/30 秀太
5/2 橋本 相木 高橋光
5/3 濱中
選手一人一人の顔を思い浮かべ、オフからやってきたことを思い出し、よしっ!ヤツらなら、きっとここからまた上げてくる、そう思いこもうとする火曜の朝(笑)。切り替え完了。
コメント
>理想的すぎる?
「理想」大いに結構だと思います。
他のスポーツならまかり通っている(広義の)利益供与を、なんで野球だけ否定するのか、との声もあるようですが、私はそうは思わない。
まがりなりにも学生スポーツの象徴的存在である「野球」だからこそ、自らの理想・理念を声高に発信してもよいのではないでしょうか。憲法論議でもそうですが、他人と比べることだけに終始していては理念なんて地に落ちてしまいますよ。
やっぱりこの件は考え方がわかれそうですねえ(笑)
私としてはどうしても「儲けることは悪いことですか?」って気になります。日本人のそういう感覚は理解しきれません。
儲けるのは汚らしいこと、悪いこと、子供には見せちゃいけないことだから教育の場はそういうのは無しにしましょう、っていうほうが私にはよっぽど悲しい国に思えます。
だって儲けるということこそが人が集団で存在できる活動じゃないですか。みんな社会人として何をやっているんでしょう、それを何故子供に堂々と誇れないのでしょう。
他がやっているから野球も良いという主張をするつもりはありません。儲けるという正しいことを何故そうも否定しなければいけないのでしょうって私は思います。
特待生制度。
高野連も今まで見て見ぬ振りしながら、今になって
「遺憾です」と他人面。
本当に実情を知らなかったとしたら、トンでもない
ボンクラ集団ですわ。
見て見ぬ振りだけじゃなく、助長する動きもしてるんだから
始末に終えない。
現在に至っても、会見には事務方の田名部参事の顔しか見えない。
連盟の長の顔が見えてこないのも、この組織の異様さを物語っている。
野球に限らず、スポーツ特待生の存在はあるんだけど、
まず、ここは高校・連盟で一本規範となる筋を通して欲しいです。
私は利益供与や利益追求が悪であり断罪せよと言ってませんよ。ただ、学生に対し無思慮に利益供与を続けた結果が、青田買いで札束が飛び交ったドラフト導入前のあの時代。プロもアマも、その反省の元に今の制度や理念が形成されてきたんじゃないですか。いまさら、あの時代に戻るようなことを誰も望んでいないと思います。
特待生制度ってそんなに問題があるものなのでしょうか。
「野球」だからダメなのでしょうか?
私の周りに特待で高校に入学した人(スポーツや勉強)が何人かいて頑張っている姿を見てきましたが、
頑張る学生を応援する制度くらいにしか考えたことがありませんでした。
(特待で行けば、それなりに求められるものもあるので大変ですし。)
私は特待よりも他県へ行ってまで甲子園を目指す野球留学?の方が気になります。
そういう風に思うのは私が汚れているからでしょうかね(笑)。
高野連の措置は、憲章の文言を杓子定規に解釈した独善的な措置だと思います。
第一に、何故特待生がいけないの?
確かに憲章違反だけど、憲章自体に問題は無いのでしょうかね?
理想は理想として、現実問題としてお金の掛かる野球を自費で思いっきりやるなんて無理ですよ。
法律は現実に即して作るものです
また、学業の奨学金はオーケーって言うのも片手落ちだし、他のスポーツとの整合性についても問題提起されていない。
勿論、私立高校の特待生制度に一定の基準は必要だと思いますが、学業も野球も他のスポーツも同じ土俵で扱われるべきではないでしょうか?
to いわほーさま
実は難しい問題なんですよね。野球のようにポピュラーなものなら、理想論を押しつけるのも簡単な話なのですが、文化、芸術、マイナースポーツの中には、パトロンの存在がなければたちゆかないものもあるし、学業の特待生は問題にならないのか?という疑問もあります。まして、少子化で教育機関も生き残りに必死な状況ですからね。
ただ日本の場合は、教育という本分をおろそかにしすぎる傾向があります。アメリカなんかは、学業ほか、学生としての活動についても厳しい指導がなされているようです。もっともそういうのは一般の学生についても同じなんですけどね。
これから難しい問題に直面した時、私は、我が子にどういう人生をおくって欲しいか、それをもとに考えることにします。
to DIMEさま
儲けることは大事なこと。儲けるとはどういうことか、それを正しく教えることは大切です。おっしゃるように日本には「銭は不浄」という古い観念がありますので、そうではなく、経済というものを小さい子どもの時からしっかり教える必要性は痛感しています。
しかしその教材として「野球経済」は、もっとも不適切だと言えるでしょう。私がいいたいのはその一点です。
to 西田辺さま
特待生すべてを否定してしまってはいけないのだとは思います。本当は、高校野球が他の部活動の全国大会と同じような存在感であれば、別に他のスポーツと同じでかまわないのに…そんな風に思ってしまいます。
to runさま
特待生やセレクション自体は悪くないと私も思います。
実は「野球だから」ってのはあるように思います。儲かってもいないプロ球団から現ナマが飛び交い、高校生の部活動に多くの民衆が注目する。教育を忘れて大人たちが右往左往して、子どもの人生を翻弄する。甲子園というのは、日本野球の宝であり、同時に猛毒なのかも知れませんね。
to 夜さま
奨学金と特待生。
奨学金は、経済的理由により教育を受けるのが困難な人に給付、貸与されるものなので、誰からも反対されるような性格はないと思います。
一方、「特待生制度」というのは、生徒の秀でた能力を学校の宣伝に活用させてもらう代わりに、利益供与しようという相互利用の制度です。それを支えるのは、他の生徒たちということになるのでしょう。もちろん、みんなそれも含めて良いということで入学したのですから、文句はないのでしょうね。
>…学業も野球も他のスポーツも同じ土俵で…
高校野球の宣伝媒体としての威力は、他のスポーツや学業をはるかにしのぐので、実際の利益供与総額も他と比較にならないと思います。極端な話、「野球だけが突出して恵まれていた」と言えるんじゃないでしょうか。野球が上手ければ、特待制度がなくても日本の社会ではいろいろと得が出来ると思いますし、そういう点では野球を支えるために使われていた特待生費用が他にまわって良いのではないか…私はそんな風にすら思ってしまいます。
フェアネスを重んじるべきスポーツの世界で、「裏でコソコソ」的行為がはびこっていることに嫌悪を感じます。
それにしても、
「井川 慶 ああ 井川 慶 井川 慶」
>奨学金
ごめんなさい。ちょっと混同
>特待生
学校の宣伝としては一番有効なのは進学率でしょう。その為に私立では学業優秀者に対する授業料免除が普通に行われてます。
これも野球の特待生と同じことだと思います。
タダで学校に行って、上手くいけば安い国立へ。。。
やっぱり、野球だけ槍玉に挙げられるのは納得出来ません。
>やっぱり、野球だけ槍玉に挙げられるのは納得出来ません。(夜さん)
夜さんのおっしゃるとおりだと思います。スポーツに限らず学業でも「特待生」という名の利益供与が普通に行われています。これらはどう取り繕ったって私学の売名行為を目的とした利益供与であることは免れない。つまり、社会通念としてそれを是とするか否とするかですよ。高野連はそれを否とした。その判断自体は誰からも非難されるべきものではないはず。勿論、理念と現実の乖離をどう埋めるかという大問題は残されていますが。
だから野球こそが槍玉に挙げられることを承知で、その理念を貫き通してもらいたいと私は思います。なんといっても野球こそがアマチュアスポーツの象徴。影響力が大きい分、風当たりも一身に受けざるを得ない。それを承知で理念を貫き通そうとする姿勢に私はエールを送ります。
いつも楽しく拝見させていただいてます。
先日、ブログを作ってみました。
さっそくリンクを晴らせて頂きました。
僕のブログにも時々遊びに来てください。
今後ともよろしくお願いします。
付属幼稚園の父兄が知っていて、高野連が知らないはずがあるのかな。対戦相手が知っていて、主催団体が気づかないことなんてあるのかしら。
裏金ではなく「表金(一定のレベル以上と認められた生徒には、高野連が授業料他を『貸与』当然無利子」とかいう形になればいいんだけれどね。
大学野球のセレクションも出来レースだったりするし。
創立3年目、みたいな新設校が、出身中学どころか出身地もばらばらの選手で大会勝ったり、いくらだって変なことはあったのに、急に調査して、そういう学校は出場停止でいくつもの高校で「3年生たちの夏」は断ち切られるかもしれない…そんな「夏の甲子園」を「さわやかな大会」と言う関係者に、軽く吐き気。
to 一虎ファンさま
予想していたことではあるのですが、私にとってヤンキースの井川慶投手って、やっぱりそれほど高い関心の対象ではなくなっちゃいました。ただ単にメジャーまで追いかけきれないからっていう理由だけなんですけどね。
to 夜さま
ホントそうですね。偏見かも知れませんが、そういう生徒は東大に進んで、官僚になって、特権意識を持ち続け、時により不祥事で逮捕されるのかも知れませんね。
to いわほーさま
残りの問題は、高校野球を「さわやか」にしようと思っている人々が、相当「さわやか」でないということですね。そこをどう改めるのか。高野連、朝日新聞、毎日新聞がそろって、理念に基づく行動を取れれば完璧だと思います。正直、そこまではまったく期待していませんが。
to 影虎.v3さま
はじめまして、ようこそお越し下さいました。
どうぞよろしくお願いいたします。
to はみさま
高野連の言い分だと、「みそぎ」のための調査みたいですね。やりすぎのところは辞退ということになるのでしょうが、ここで一回チャラにして、この夏の大会はみんなで綺麗に…ということみたい。個人的には、やるならやるでどこかで一度線を引かなきゃいけないと思うので、悪くないと思っています。諸々は置いちゃうとしてですが。