http://www.sponichi.com/base/200405/09/base155425.html
野球好きなら何度も負けを覚悟したミス続出の試合展開、よく勝った。決まり手こそ金本の一撃だが、藪の粘り強く丁寧な投球がチームの緊張感を持続させたといえる。
藪の好調の理由はなんだろう。藪といえば好投していても突如くずれる精神面のもろさが長年の課題だった。今季はそれが嘘のようである。藪を取り巻く環境はここ数年で劇的に変わった。誰もが井川をエースとして認め、藪は「元エース」または「暗黒時代のエース」。本人にもそれを認める余裕が生まれている。昨年の優勝、FA権取得で「心のはり」もある。良い意味で枯れてきたのかも知れない。
NHK-BSの解説者、山本和行氏が感慨を込めて語っていた「やめるころになるとピッチングのコツがわかる。そのころは体力が衰えている」という言葉が心にしみる。
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