第2クール終了。矢野のケガは痛かったが、まずまず順調に来ているのではないか。実戦を控えて、例年離脱者が多発する時期になるので注意してやって欲しい。
藤川が打撃投手として球速豊かな速球を投げ込んだという。「150キロは出ている」という久保投手コーチの「スピード肉眼」はあてにならないとしても、ここまで順調に来ているのは間違いなさそうだ。思えばキャンプの時点で「一軍にいて当然」と目されるのは、プロ入り7年目にして初めてだろう。少しずつながら成長したことを実感する。
低めに制球される直球と、フォークボールのコンビネーションで三振が取れるのが強みだ。最近ではスピードに変化をつけるカーブも使えるようになり、余裕が生まれたように思う。課題は「ひ弱なイメージ」からの脱却だろう。マウンド上での仕草、視線、精神統一など、ぜひ投球以外の要素を研究してもらいたい。そして、相手を威嚇するような近め、高めへの制球を身につければ、もっと抑えられる。首脳陣、捕手陣は、闘争本能を引き出すような助言を与えるべきだ。
内野陣同様、投手陣も「コンバート」の正否が試される。中継ぎの中核だった安藤、久保田を先発、抑えに配置転換したは良いが、中継ぎが試合を壊しては元も子もない。このコンバートの成功は、実は藤川がキーを握っている。勝ち試合をウィリアムス、久保田に繋ぐ役割を通年で担って欲しい。
コメント
既に藤川の球は一軍主戦級。あとはハートの問題だけ。しかしこれが問題だ。身体能力や技術は綿密なトレーニングが用意されるが、メンタル面のトレーニングはその重要性に比してどうなんだろうかとはなはだ疑問だ。個人の自覚に任されているとしたら、球団の怠慢。みなが金本ではないのだから。藤川には高知商業の先輩中西コーチの現役の頃のふてぶてしさがほしいと思う。
♯このごろ中西コーチの影がうすいのがきになるのは私だけ?
彼もあとはメンタル次第。
http://osaka.nikkansports.com/otr/p-ot-tp1-050209-0001.html
to いわほーさま
私あまり知らないのですが、メンタル・トレーニングっていうのは、本当に効果があるもんなのでしょうか?
気持ちの強さってどうやって鍛えるのでしょう。ことこの点に関しては、私は最新のアカデミックな説には懐疑的で、血反吐を吐くようなシゴキや、生死を賭けるような体験しかないのではないかなどと、精神主義者的に…(苦笑)。
ブルペン・エース泰投手については、また実戦を観て書きます。
身体面がトレーニングで鍛えられるのと同じように、精神面もトレーニングで鍛えられると考えられています。いかなる身体能力や運動能力もすべて脳が支配しているという事実がある以上、メンタルトレーニングがフィジカルに少なからず作用すると考えるのは自然でしょう。それ以上に詳しいことは、、、聞かないで。(汗)
柔道のヤワラちゃんがこんな練習をしていました。目を閉じて、振り向きざまに目の高さくらいにある紙コップを掴む…。おく襟を取るための集中力を鍛えているのでしょうか。あるいは、試合の前日に本番の1から10までを想像しておき、そのメンタル的なリハーサルでもって実際の本番での心理的なゆとりをはかる…。トレーニングという名前が付いているので「強化」のイメージがありますが、多くはコロコロ変わるココロをうまく飼い馴らすための様々な工夫、といった感じじゃないでしょうか。
たとえ自己暗示の類であっても、その運動に不必要な筋肉のこわばりが最小限にできれば効果はアリ、ですね。もちろん基盤となるそれなりの技術が備わっていなければやはり無意味なので、最後の仕上げといったところでしょうか。
血反吐を吐かせる精神主義も、これにも効果があるからやっかいですね。回り道した分、ずどんと大きなオマケが残るでしょう?けれども失ったものと得たものとどっちがどっちなのかな?今のところは時代が方法を選んでいるだけのように見えます…。
to いわほーさま,BSミツルHさま
ふむふむなるほど。きっと「疑似プレッシャー下」状態を作って、その中で思った通りのパフォーマンスができるようにという、いわゆるロールプレーイングのようなものでしょうか。これってやっぱり、集団でやるとダメでしょうね。その気になれるかどうかが効き目の分かれ目ですからね。でもそう考えると、やっぱり千回のロールプレーイングより、一回の真剣勝負の方が精神面を強くするのではないでしょうか。問題はその一回の真剣勝負の機会を得るために何をしなければならないかということ。ハングリー精神という言葉がありますが、そのギラギラしたモチベーションそのものがメンタルの強さにつながることもありますものね。
一方、やわらちゃんの例や、王選手の居合い抜き(例が古いなぁw)というのは、よーくわかります。精神主義者の私は、「修行」という言葉を無条件に受け入れてしまう傾向があります(笑)。