これで、井川が2戦目で良い投球をして、久保田がセーブをあげれば間違いなく優勝だなと思っていたが、やはりそう簡単にはいかなかった(笑)。去年ノーヒットノーランを記録した市民球場だったので、その時の捕手野口を起用して何かを思い出させて欲しかったなぁ。
でも春先から突っ走る2003パターンも芸がない。秋までガチガチのダンゴレースの方が面白いから、こんな感じでいいんじゃない(笑)?
広島には鬼気迫るものがあった。主砲ラロッカは登録抹消、正捕手石原をケガで欠き、前日には元同僚シーツのぶちかましで倉も要休養、リリーフ陣はすでに大車輪…。しかし気迫だけは絶対に負けない、3連勝スタートのあと、本拠開幕で3連敗だけはしない…その気持ちがチームにあった。
広島9回裏の大逆転を呼んだのは、広池投手の気迫。
「この広池という男は苦労人。横浜の川村投手と立教大の同級生で、当時は野手兼用の控え投手。一度は野球をやめて全日空に就職したが、プロ入り後の川村に空港で会ってから、どうしても野球への情熱が抑えきれなくなり、努力して努力して広島のテストに合格した。その後も苦労を重ねて現在のワンポイントの地位を得た」4/6の中継で達川氏が言っていた。この日、8回裏二死走者なしで打順が広池投手に回る。延長入りもある状況で、広島首脳陣は広池続投を選択。連投の広池投手には、「すまんなぁ、もう1回頼むぞ」そんな心境だったろう。ところが…だ。広池はボテボテの三塁ゴロで全力疾走、内野安打にする。あろうことか、次打者尾形で二盗、しかも手からヘッドスライディング。はっきり言って狂っている!二塁上では、ファールでダッシュを繰り返す…。首脳陣の心境も一転して「いや、気持ちはありがたいが、頼むから次の投球に専念してくれ」というものだったに違いない。そして阪神ファンは、しめしめと思っていたことだろう。
果たしてその通り。結果無得点に終わった後、9回表マウンドに登った広池は、赤星こそ初球、打ち損じのキャッチャーフライに取ったものの、続く藤本にストレートの四球、そしてシーツに痛恨の2点HRを浴びる。しばししゃがみ込む…。ベンチに戻りタオルに顔を埋める…。
だが広池の「狂気の一部始終」が広島打線に化学反応を起こす。9回ウラ、150km/hオーバー連発の新ストッパー久保田に犠打、敬遠を挟んで5本の長短打を集中し、逆転サヨナラ。阪神自慢の9点打線を堂々打ち負かした。今年で32歳になる完全燃焼男の熱は、それほどまでに凄かった。
冷静に考えて見ると、持久戦、消耗戦になれば、戦力層で阪神が圧倒的に優位。広池が淡々と凡退し、普通に9回の投球に望む展開では、広島勝利の確率は低かったかも知れない。
えーと、井川?
実は4/7の試合、9時前まで見ていないのだ。家庭の事情により、テレビ、ビデオともに「占拠」されてしまったので…。恐るべし、「狂気の広島」と「ポケモン2時間スペシャル」(笑)。
コメント
あかん 井川くん 頼むわ?
なんか昨日は面白い試合で、あまり悔しくない。連勝はいつか止まるもの。
◆4月7日対広島(●9-10x)
広島市民球場 対広島戦 3回戦
神|110 003 202 |9
広|011 103 103x|10
勝:梅津1勝0敗0S
S:
敗:久保田0勝1敗0S
HR:尾形ソロ1号、前田ソロ1号、スペンサー ソロ2号、矢野ツーラン1号、シーツ ツーラン3号、ツーラン4号
阪神:井川 – 藤川 – ウィリアムス
おはようございます。
河原の嘘泣き(あるいはカメラ目線泣き)と違って、広池の涙には、敵ながらぐっと来るものがありました。
そして、それに答えるチームメート。
ええ話やね。
でも、化学反応が眠れる赤ゴジラまで起こしてしまったのはちょいと誤算でしょうか?
和田コーチが日記でこう言うてはります。
「ファンの皆さんもガー!っと文句を言ったら、スーっと切り替えて明日に向かおう!毎日がゲームだ。落ち込んでるヒマはないぞ(笑)! 」
toraoさん最大の敵はドラでもジャビットでもなく、ポケモンだったのか!?
9点打線を前に10点取られれば負けるのは当たり前。しゃあないしゃあない。気を取り直していざ甲子園。投手陣の皆さん、8点以内に押さえてくれよ。そうすれば勝てるんだから。
9×5の奇跡も―勝利への執念に完敗
今季、関東地区+地上波のみという悪条件をいかにして乗り越え一試合でも多く視聴できるか?その方法を現在模索中の管理人。方法は生観戦、アテにできない民放+NHK、東京MX・TVK等のローカル放送、ラジオ、インターネット中継、その他居酒屋やスポーツバーでの観戦・・
to かきぴーさま
相変わらず、和田コーチはいいこと言いますねぇ(笑)。赤ゴジラも目覚めて、広島にはがんばって欲しいですよ。金がなくても気合さえあれば戦えるなんて夢があるじゃないですか。
to shuさま
そうなんですよ(笑)。でも昨日はそれで良かったみたい。イライラと疲れが少なくてすみました(笑)。
to いわほーさま
ひいきチームが負けていう言葉ではありませんが、ものすごく面白い試合だったと思います。ほんと、しゃーない(笑)。
広島の気迫はすごかったですから。勝負でも営業面でもがんばって欲しいと思いました。
秋までガチガチのダンゴレースでは、阪神は優勝できません。今までもそうだったではございませんか。
自分で言っててイヤになります。
はっ、ひょっとして井川もポケモンが見たかったとか…。
今年の阪神の優勝の実現性はほとんど乏しい。井川投手のピッチングを見ているとそう思った。
こんなピッチングをする投手が「メジャーへ行きたい」とよくも言えたものだ。そして久保田投手のストッパーも見てて危なっかしく感じた。
こんな状態で優勝出来るなんてとても思えない。今の状態だったら、他の選手が頑張ったとしてもAクラスに入ってやっとという感じでしょう。
to 鳴尾浜小町さま
だって阪神が突っ走っちゃったら野球人気に影響が出ちゃいますよ。ここは大所高所に立ち…(笑)。(今だけ言わせといてw)
to TYさま
手厳しいですね。まだ開幕数試合、よそもモタモタしていますし、戦力的にも抜きん出ている風もないように感じます。私はまぁまぁ楽しく観戦できそうだという、滑り出しの感想です。
toraoオーナー
やっぱりダンゴレースの方が観客も入りますしグッズも売れるしウハウハですな。
もちろん優勝はしてもらわないと困りますよ。
広池投手にそんなエピソードがあって、そしてその広池の気迫が野手に乗り移り逆転勝利ですか。
井川にも絶対に勝つという気迫が欲しいですね。
今日も9点!でも負けてもうた
広島 10 ? 9 阪神 今日も9点! 5試合続けて9点取ったよ! でも負けたぁ?。 まぁ、今日は井川投手で最初から負けムード。なにしに出てきたのか井川投手。さっぱりあかんやん。この井川投手のだめだ…
to とら坊さま
ええ。もう自分さえ良ければという時代は終わり。これからは共存共栄です。最後はアレですけどね、グフフ。
to kenさま
戦力的に絶対不利(にしか見えない)広島ですが、ドラマチックさではかなり上位です。「悲壮感」という言葉が合うかも知れません。