出版記念パーティーに行ってきた

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定期投稿

暮れの恒例行事、新人の施設見学と体力テストなどが無事に終わったようだ。バランスの岩貞、跳躍力の横田、パワーの陽川・梅野ということらしい。それが活かされる日を楽しみに待っている。

サンスポの越後屋こと植村徹也特別記者が連載している産経WESTサイト。呉昇桓との契約に時間がかかった裏話だと。

サムスン言い値、闘将も「割に合わん」…呉を新・守護神に 大富豪ソフトBも笑み…どう奮起する?(産経WEST)

この方の前のコラムでは、1985年に日本一になった吉田内閣が分解していく様子、特に球団の「噂話体質」に斬り込んでいたのだけど、そこに介在している「新聞記者の役割」についての記述もあっていいよね(笑)。

前日は綱島理友氏の「日本プロ野球ユニフォーム大図鑑(ベースボールマガジン社)」の出版記念パーティーで東京ドームシティのベースボールカフェへ。昨今イベントのたびに新しいユニフォームをこしらえて、レプリカを発売するプロ野球界。このムーブメントを創り出したのは誰あろうこの綱島理友という人だというのは憶えておいていいと思う。

新進の若手の頃は飛ぶ鳥を落とすマガジンハウスのファッション誌で活躍。主力編集者、名物ライター。コラムニストとしても馬車馬の働きで一躍有名人に。多忙すぎる毎日に、このままでは死ぬとホッと一息ついて、やりたいことをやろうと始めたのが「プロ野球のユニフォーム」。大好きなプロ野球と主戦場だった「男のオシャレ」の合体。

しかし言うほど簡単じゃなくて、写真を集め、情報を集め、昔の人に話を聞いて…気の遠くなる作業の末に、各球団の歴史・系譜をユニフォームをはじめとしたビジュアルとともにまとめ上げるという仕事になった。それが週刊ベースボールに連載された「ユニフォーム物語」であり、その集大成である前作の「プロ野球ユニフォーム物語」だ。

この歴史的資料が球界に与えたインパクトはことのほか大きく、過去のユニフォーム・過去のデザインが貴重な資産であり、「歴史」そのものに経済的な価値があるということに気づくきっかけに。MLBの動きからの連想ゲームというのはあったにせよ、この綱島氏の調査・研究がなければ、各球団で当たり前のように行っている「復刻ユニフォーム」企画はなかったであろう。

そこで聞いた話。なんと05年に刊行された前作「プロ野球ユニフォーム物語」以後、なんと800もの新しいユニフォームがデビューしたのだとか。前作までユニフォームのイラストを描いた綿谷寛氏(男性ファッション誌ではおなじみのイラストレーターだ)。それ以後のイラスト&デザイン全般を引き継いだのがイワヰマサタカ氏。ユニフォーム物語の大ファンだったというグラフィックデザイナーが綱島氏に接触し、仲良くなって、「大事業」を継承した。綱島氏というのはそういう人なのだ。

かくいう私も「プロ野球ファン妄想座談会」という週刊SPA!の企画で初対面し、帰りの電車で主催するソフトボールチームの話を聞き、私が大いに興味を持って参加したのがお付き合いの始まり。以後は「監督!」「トラちゃん!」と呼び合わせていただいている(笑)。今回は「編集委員」として、阪神タイガースの章で微力ながら手伝わせてもらった。その本文の部分は、ファンのみなさんに必ずや楽しんでいただけると思っている。

パーティーは出版界の要人も出席していたりでいくぶんの緊張感もあったが、そこはそれ、スタッフとして本の製作に関係したソフトボールチーム「綱島ボブルヘッズ」のメンバーがユニフォームでコスプレ、楽しく盛り上がった。

で、完成した本をようやく手に入れることができた。

pudzk

いやあ本当にスゴイの一言。すべてのユニフォームのイラストがあり、そのすべてのユニフォームを着た選手の写真があり、そのすべてのユニフォーム時代のチームの様子が本文としてびっしり記載されている。本当によくこれ作ったな!の一言である。消滅した球団、企画ものなども含めて、日本プロ野球の登場した全ユニフォーム(なんと楽天の優勝マークまで!)、そして3巻セットの特別付録には独立リーグや女子プロ野球まで。笑うしかないよね。上中下巻3冊、付録がケースに入ったセットが8,400円(税別)と高額ではあるが、まあ野球ファンならこういう蔵書もいいだろう。

ということであらためて紹介させてもらった。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    素晴らしい書籍ですね。
    欲しいけど、ウチの家計では厳しいかなぁw
    亡くなった祖母が好きだった西鉄ライオンズや、父がファンだった大洋ホエールズのユニとか興味津々ですが……

    余談ですが、久保の人的補償が中村紀になるのでは??というもっぱらの噂ですがどうでしょう(個人的には要らない)?!
    その背景に、バルディリスのベイスターズ入団あり!
    このバルディリス、最近の成績と年俸が
    2010 118試合 .301 14本 50打点 出塁率.363 長打率.462 OPS.825
     2000万→3150万

    2011 137試合 .267 18本 66打点 出塁率.342 長打率.418 OPS.760
     3150万→3500万

    2012 143試合 .264 10本 55打点 出塁率.350 長打率.394 OPS.744
     3500万→5000万

    2013 142試合 .289 17本 91打点 出塁率.371 長打率.441 OPS.812
     5000万→7500万 横浜移籍

    なんか凄く安く見積られているのは彼が「元育成選手」だから??
    そして、この守備力もあり勝負強い打者をタイガースは何故獲得に動かなかったのか??ゴメスより全然活躍しそうな予感が……、GMの脇の甘さ が目立ちます。

  2. TJ風船 より:

    某公式サイトでも紹介されていましたね。

    タイガースはもとより沢山のユニを見ていると癒されます。

    中でも印象的なのは日拓ホームフライヤーズの7色のユニ。これをあの喝でお馴染みの安打製造機が着用していた事実が衝撃でした。
    この大作を肴に一杯やるのが楽しみです。

  3. 西田辺 より:

    出版、おめでとうございます。
    私ごときが語らずとも、toraoさんの本文で、この一冊(三冊?)の凄さが分かります。
    かく言う私も、toraoさんに誘われてスローピッチの世界へ引きずり込まれました(笑)
    綱島さんのチームじゃなかったら、もしかしたら入ってなかったかも知れません。
    プロ野球のユニフォームに関するムーブメントを知る上で、また球史を紐解く上で
    貴重な文献になると思います。

  4. いわほー より:

    本書籍はまさに歴史的偉業ですな。
    関わられたボブズ関係者の皆さん、お疲れ様でした。
    私もボブズの末席に居させてもらってますことを誇りに思う次第です。

    そうそう、大阪でも「著者・綱島理友×イワヰマサタカ ト-ク&サイン会」なるイベントが隆祥館書店で開催されますんで、御興味おありの方は是非!
    http://bbm-event.com/event/147

  5. ミツルハナガタ2000 より:

    すごく気になる本です。
    一度、書店で手にとってみます(買うとは言わない…orz)。
    でも、ケース入りなんですね。
    立ち読み不可ですねw。
    近所の図書館にリクエストします。
    その場合、付録はどうなるのだろう?(知ったこっちゃない?)

  6. トラ11 より:

    1週間前に3冊セットをヤフーで注文(アマゾンは倍の価格でした)しているのですが、今だ届かず、来たのは「在庫切れによりお届けできない場合あり」という空しいメールだけです。

    ネガティブコラムを読むとつくづく若手投手に出てきて欲しいと思います!

  7. まおぱぱ より:

    初めてお邪魔させて頂きます。
    出版おめでとうございます。
    購入して拝見したいのですが、いかんせんウチのGM(嫁)が、首を縦に振って
    くれないもので…

    そういえば新入団選手の背番号が発表されましたが、そのついでに二神投手の背番号も変更されましたね。何で18番を空けたのか?
    それも二神投手だけ…
    巷では、中村紀を獲得する様な記事がみられますが、もしかして三浦投手が、プロテクトから外れてるんでしょうか?
    と、穿った見方をするのは、私だけでしょうか?(笑)

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