上本起死回生の同点2ラン、よう勝った

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前田vs藤浪、どちらも本来の投球ではなかったがともに粘りの投球を見せて、試合はロースコアの競り合いに。7回表、マエケン降板前最後の打者(予定)の上本が起死回生の同点2ランホームランを放ち、終盤の逆転劇に繋げる。

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対広島 11回戦 マツダスタジアム

神 | 0 0 0   1 0 0   2 1 0 | 4
広 | 2 0 0   0 0 1   0 0 0 | 3

勝:榎田1勝1敗0S
S:呉昇桓1勝2敗24S
敗:河内0勝1敗0S
HR:上本ツーラン5号、田中ソロ6号
阪神:藤浪 – 榎田 – 福原 – 呉昇桓
広島:前田 – 河内 – 中田 – 永川勝
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いやな立ち上がりだった。1回表、制球定まらぬマエケンから先頭上本が四球を選んだが、2番センターに抜擢した坂がセーフティバントのような構え。やはり制球が乱れている中でファールしたり見逃したり、最後はフルカウントから走者を動かして三振ゲッツー。初回、マエケンのわずかな綻びにつけこみたいというのに、まあなんという拙攻。相性の良さを見込んで使ったのなら、ストライクとボールがハッキリしているマエケンに小細工抜きで打たせればいいし、坂のバント技術を信用し、どうしても送りたかったのなら(賛同はしないが)しっかり構えて一発で決めさせればいい。上本もセーフにならなきゃね。アウトタイミングの自分のタッチはセーフと言われ、セーフのタイミングで滑り込めばアウトと言われる。まあ内心、悔しさが増幅していたことだろう。

悪い流れのまま1回ウラ、ヒット、送り、進塁打で二死三塁、打者エルドレッド。藤浪&梅野のバッテリーは、相手の打ち気を利用して、内角高めと外角低めのボール球を振らせよう、二つ空いているベースを意識した投球。で、それぞれ大きく外れすぎて3ボールになってしまったところまでは仕方ない。だが後続の左のキラより、このエルドレッドの方が打ち取りやすいのは絶対的な事実。ならば3ボールから「こうなったら歩かせた方がいい」という判断は間違い。そもそも初回から「敬遠気味」ではチームの士気が低下するし、0-3になったからこそ、ど真ん中直球で1ストライク(ストライクが来るとは思ってないから、気合いを入れて投げれば、たとえ振ってきても空振りだ)、おやおや勝負してくれるのかとねじを巻き直したところで外角低めにスライダー、空振りでフルカウント、最後内角高めのボール球で空振り三振。いつも谷繁にやられるアレを狙わない手はないのだ。それを4球目もボールでもいいというインハイでは、いくら内角に投げていても「初回から逃げまくり」にしか映らず、結局この走者をも返されることになってしまう。また次のキラに打たれたタイムリーがまた、センター坂の前に落ちるポテンなんだわ。大和なら余裕またはダイビングキャッチできる打球。急造センターの坂にそれを求めることはできない。守備のマイナスは承知の上で坂を使ったのだから、返す返すも初回の打席で中途半端な指示を出したことが悔やまれた。ルーキー田中にもヒットを許し、初回2失点。明暗くっきりだった。

しかしマエケンもあまり良くなかった。すっかり立ち直るかと思えばそうでもなく、藤浪の方も同じ。暑さのせいもあったのかも知れない。4回表、ゴメスの四球(我慢して粘った価値ある四球)から、内野安打、エラーで一死満塁。福留の左前クリーンヒット(状態いいね)で1-2、1点差に。一気にいきたいところだったが梅野は打ち気を利用されて三球三振、藤浪も打ち取られて1点止まり。

藤浪はその後粘っていたが、6回苦手のキラをなんとか打ち取った直後、初球の甘いカーブを田中に一発を食らってしまう。これは若いバッテリーにとって反省材料だった。

1-3とくるしくなった7回表、梅野への代打伊藤隼太が初球を左前に弾き返して出塁。与えられたチャンスで結果を出した。ベンチメンバーの活躍は一気にチームを盛り上げる。しかし藤浪への代打良太が右飛に倒れて二死一塁。上本も3球で1-2と追い込まれたが、ここから粘った。外角への厳しい球の連続に、ストライクはファールで逃げ、ボールはきっちり見逃して6球目でフルカウントにもっていくと、勝負球を2つファール。マエケンの120球目、スライダーが「ど失投」、ど真ん中に入ってくるところ、上本の短く持ったバットがどんぴしゃのタイミングで捉える。高々と舞い上がった打球はどこまでも伸びていき、レフトポール際、スタンド2階席に飛び込んだ。

… 時間切れになっちゃったよ。あとで続きを書いておきますが、みなさんで勝手にどうぞ(笑)。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    後半戦全てヒリヒリしたゲームで、寿命が縮みっぱなしです。

    本当に「紙一重」のところで野球の神様が今成の打球をギリギリライン際に落としてくれました。
    しかし今成の「大人しいヒーイン」にはちょっとガッカリ。ベンチやグランドでは大はしゃぎしてるのにマイク向けたら鳥谷みたいになりやがってw、ムードメーカーなのだから「ウォー」とか「ダァー」とか叫んで欲しかった!

    決勝点こそ今成でしたが、toraoさんもおっしゃるように影のヒーローは上本!内角球を腕をたたんで「起死回生」同点ツーランを上段まで運んだ打法は、まるで全盛期の今岡のようでした。
    上本、一回の盗塁は送球が逸れており、スライディングのやり方次第ではセーフにできたか?!まだまだ勉強の余地あり!

    「クリーンナップが打たない時は下位打線やトップバッターがカバーする」本当に良い流れが来ているので、どうか維持して欲しいです。

    個人的には故障?!の大和が心配。

    • とらぽるた より:

      今成拍子抜けでしたね。きっとカープファンに配慮したんでしょう。空気の読める子だから。甲子園でのパフォーマンスに期待しましょう(笑)
      それにしても今成とか良太、よく出してくれましたね。

    • 虎蜂 より:

      返信失礼致します。
      恐らく昨日のヒロインは場内には流さないものだったので、今成もおとなしくしていたのではないでしょうか。
      ヒロインにまだ慣れていないということもあるでしょうし、これから活躍して元気いっぱいのヒロインがたくさん見れるといいですね。

  2. なかっち より:

    昨日はほんまに疲れました(笑)
    初回の藤浪を見てたら
    『この先どないなんねん!』
    とさえ思いました。
    修正出来るのはさすがです。

    初回の攻撃は、坂がバントの構えをした地点でゲッツーを覚悟しました。あの采配は消極的ですよね!
    何のために坂をスタメン起用したんや!って思いました。

    藤浪はめちゃくちゃ悪い中でもギリギリよう抑えてた思います。あの出来で6回3失点は上出来です。
    左打者に対する課題はまだまだ克服出来てませんが、よう頑張ってます。

    先日のジャイアンツ戦もそうでしたが、チームとして課題が山積みでも勝ちを拾えてます。拾えてるうちに修正してほしい。

    大和の状態はちょっと心配です。
    心配ないのなら、守備力を考えると使ってほしい。

    昨日の欠場がただのリフレッシュであることを願うばかりです。

  3. 阿太郎 より:

    序盤で勝ちを諦めたオレ。猛反省してます。

  4. 虎風 より:

    大和は打撃で悩んでいるのか、少し精彩を欠いているように見えたので、リフレッシュの欠場と思いたいです。
    代役の坂。抜擢は悪くないけど、使い方が…隼太ナイス!榎田グッジョブ!

  5. TJ風船 より:

    大和、ちょっと休憩ならいいんですが…

    その大和の代役に坂を選んだ和田ちゃん。
    めまいがした1表、「バントするなら俊介の方が良くね?本物の外野だし」とバカ息子が画面の和田ちゃんにツッコミをいれてました。坂は偽物か(笑)

    走塁ミスもあればナイスプレイあり、メモリアルありで何かと忙しい試合でしたね。

    もちろん上本の今岡ばり(虎ジジィ様ナイス!)の天才打ちも嬉しかったのですが、放送では地味過ぎる扱いだった隼太のヒット、躍動感があったスン様の締めくくりがとても嬉しかったです。
    榎田今季初勝利も見逃せません。

    頑張れ岩崎!

  6. しまとら爺 より:

    坂起用、ベンチの指示コロコロ変わる・・・駄目だよね、初回のベンチワークの拙さは。
    攻守に上本の活躍で勝利をもぎ取ったゲームでした。
    頬が引っ込んだ上本の顔・・目がキラキラと鋭く良い顔してるね、夏本番疲れを少なくし
    怪我せずに活躍を続けて欲しい。

  7. こうさん より:

    マエケン相手に先制を許した時点でキンキンばりに「はい!負けた。」って思ったが
     
    坂を出し〜
     
    送りバントを〜
     
    させる和田〜
     
    …お粗末…采配もな
     
    打たせないんなら大和で、いいじゃん
     
    「マエケンだから勝ちは薄い」って大和を休ませたのか?
     
    采配以上の「サプライズ」が起きて勝ってるんだから、あまりサインを出さないでね
     
    上本、スゲェなぁ!
     
    1人でマエケンに30球ぐらい投げさせたか?
     
    「讀賣でのマイナスを、ちょいマイナスに。あわよくばプラマイ0に」っていう静かな闘志の固まりだった
     
    大和を出さないなら今成の2番を試してほしいなぁ
     
    「上本が出てヒットで1−3塁」は今成が高い確率で作り出してくれる気がする
     
    「大和に打たせて始まった連勝」なのに、また当たり前にバントの指示
     
    まあ、昨日はマエケン相手だから、しゃあないか
     
    「計算外の勝ち」がタイガース、「計算外の負け」が讀賣
     
    願わくば初回に大量得点を入れて梅ちゃんに休養を
     
    嫌なタイミングで岩田と梅ちゃんのスタメンが重なりそうで、ちと不安
     
    今の流れを作った2人には、流れを止める影響力もあるから
     
    マツダの2試合で救世主は現れるか
     
    寡黙な岩崎に、しっかりローテを掴んでほしい
     
    勝とう。タイガース!

  8. とらぽるた より:

    歓喜のナナ月も終盤、坂の併殺&大和だったらのキラのタイムリーなんて見せつけられたら、和田監督の裏目力復活の予兆かと背筋が寒くなりましたが、マエケン攻略に力点を置けばこの起用はありでしょう。
    いろいろあったけど上本のあの打席に尽きるでしょう。粘って粘って「この一球!」を仕留めたあの打席、私も今岡を思い出しました。相手は近頃あまり見かけなくなったドラゴンズのサイドスローだった。マエケンってのがすごい!
    甘タッチの悔しさを取り返す価値ある一発、嬉しさを通り越して呆然とテレビを眺めてました。

  9. 西田辺 より:

    昨日も言いましたが、選手任せにするなら「余計な事」はしないで欲しい、と。
    相性で選んだはずの坂に一体何をさせたかったのか。
    toraoさん仰るように、マエケン相手に1点取りに行くバントをするならシッカリさせる。
    立ち上がりに不安の見えた相手に攻め込むならハッキリさせてあげる。
    行き当たりばったりでコロコロ指示を変えてどうにかなるわけないのに。
    この一貫性・主体性のない戦略がまさに「余計な事」。
    あれでマエケンは、人が変わった様に立ち直った。
    その流れが初回の藤浪2失点を産んだかも知れない。
    ただ藤浪も、左打者への投球と言う課題は消えてませんね。
    彼の次の高い壁は、これなんでしょうね。
    広島打線も配球面やらで、攻略が徹底されてたようですが。
    暑さが続く夏は、投手にとって厳しい季節。
    名古屋でも読売菅野が8失点とか。
    これからは打線の頑張りがペナントを左右するはず。
    熱中症に注意して、頑張れタイガース。

  10. 寿 より:

    マエケン10勝目阻止!!Gとは1.5ゲーム、Cとは2.5。
    本日 大瀬良と岩崎のフレッシュ対決、楽しみ~~!!

    和田さん一度ベンチにドカっと座ってただ観てるだけ。
    選手たちが考え行動する、スターティングオーダーも選手交代も!!
    ミスしたらグランド10週走る!!
    選手たちの生き生きした顔が目に浮かぶ~~!!
    まるで高校野球、それも楽しいかもね(笑)

    監督の指示、サインに選手が疑問を持つと闘争心も責任感もなくなるよ。

    そんな訳で本日暑いので店休みます(笑)(ビルの屋上工事のため)

  11. 寿老人 より:

    上本クンのマエケン射ち、しびれました。粘って四球をむしり取り、逆転のきっかけを作ったのは、何度も見ています。長打力も知っています。しかし、ここ一番で二階席に放り込むとは…家人と狂喜した。さすが稲門出身の本流です。

    ここで「やれひと息」とがっぷり四つ、になってはいけない。
    過日、G軍の高橋が9回裏「起死回生のホームラン」と言われたが、あれは延命しただけ。結局、「どめさん」に「とどめ」をさされた。
    T軍は違うよ、ともかく前田さんは降ろした。鳥、マートンヒット、仕事師・今成の一撃がレフト線の内側にはねて、再び狂喜。
    今日も全員野球、藤浪は「悪いなりの粘投」大事なことです。ごヒイキの榎田、福原、呉石仏、
    みな頑張った。合計奪三振12。
    どめさん、いや福留選手も…本格回復かはわかりませんが、打点は出ます。代打でヒット打った
    隼太、ヒットは出なかったが、存在感あった良太。マエケンに良いようにされた梅ちゃん、みんなありがとう。

  12. トラ11 より:

    ウエヤマコンビがウエサカになってしまいました。
    センター大和は安心して見ていられたので、ユーティリティプレイヤーとは言え、坂のセンターは不安でした。
    大和の打撃の調子の悪さは心配です。
    1表の坂へのベンチの指示ははっきりせず失敗に終わり、その裏のカープの成功で嫌なムードになりました。
    しかし、マエケンの調子はイマイチ、藤浪のほうがまだ安定感がありそうで、いけそうな気もしてました。
    それにしても、細いけれど筋肉の塊のような上本のマエケンからの大きなホームランは見事しか言いようがありません。
    殆ど赤で染まったマツダ球場での戦い、頭を捕れたことは嬉しい!

    大物ルーキー大瀬良の最近の調子も湿りがち、我がタイガースの大物に育ちつつあるルーキー岩崎頑張れ!

  13. ken3953 より:

    マエケン先発の頭を取れたのは非常に大きかったと思います。
    ピンチの場面を榎田に任せて勝ちが付いたのもとても良かった。
    藤浪も大崩れせずによく繋ぎました。

    梅野は鶴岡のリードを勉強して欲しいですね。
    単純に真似するのではなく、自分の方針との違いを踏まえた上で
    どういう意図の配球だったのか、どういう所から状況を読み取って
    いたのか。役立ちそうな所は取り入れて、自分に合わないものは
    無視して、積極的に実験を繰り返して貰いたいです。