30年前、1985年のタイガースは、多くの選手(ほぼ全員?)が自己ベストに近い成績を残し、それによって日本一をなしとげた。この現象は二つの角度から捉えることができる。一つは、チームの強さとは、個人の好成績の積み重ねによってもたらされるという見方。もう一つは、チームとしての機能性が向上すると、個々の成績をも押し上げるという見方。どっちも正しいのだろうね。実際のところはチームと個人が相乗効果を与えながら、正方向のスパイラルでどんどん盛り上がっていく。
特に機能として重要なのがカバーリングだろう。誰かが不振であったり、ミスをしたとしても、それを取り返す人がいてくれる。それにより深く落ち込むことなく、明るく前向きな姿勢を取り戻しやすくなる。そう考えていくとこの「ニワトリ卵論争」は、「チーム環境が先」説が圧倒的に有力となる。
中学生ではないので、ミスをして「ドンマイ」の声をかけろと言っているのではない。誰かのミスを適切にカバーリングすることで、自らの存在価値をより大きく見せよ(セルフプロデュースせよ)、さらには、チームメイトの失策を「心待ち」にし、チャンスが自分に回ってきたらライバルのサラリーを横取りしろ。そういう生々しい話だ。あるいは1985年を例にとれば、誰が一番の高給をもらうのに相応しいか、「給料のパイ」をぶんどり合う競争だった。
つまりチームが強くなる環境というのは、悪ければ、誰かにカバーされてしまう、自分の取り分と、働く場所が奪われてしまう、逆の立場で言えば、誰かが悪ければ自分にカネを稼ぐチャンスが見えている、そういう環境を作ることだ。だからこれは現場だけでできることではなく、現場サイドが一生懸命経営サイドに働きかけを行って、共通の理解があって実現できる環境だと言える。
今年、2015年。タイガースの多くの選手(ほぼ全員?)が自己ワーストに近い成績に悩んでいる。チームの弱さは、個人の悪成績の積み重ねによってもたらされているのか。それとも、チームとしての機能性が低下したことで、個々の成績が押し下げられたのだろうか。これはむしろ自明と言えまいか。そこに立脚すれば進むべき道もまた明らかだ。
コメント
その完璧に見える1985年も、先発ローテは中田・ゲイル以外は「チャレンジ枠」みたいなもので、ゲイルも後半にはセ・リーグ打者には慣れられて打たれ出す始末でした(日本シリーズでは、あの角度に慣れないライオンズが手こずったが今のように交流戦があったら…)。
要は打高投低の、完璧なチームではなく、事投手陣に関しては今の方が充実しているように思います。
打線は、それは凄かったけど、今のように「仲良しベンチ」でなくtoraoさんもおっしゃるように「他選手の失敗を待っている」ようなピリピリしたライバル感がありました。
特に打順はほぼ固まっていて、チャレンジ枠が少なかったので余計にそう感じたのかも知れません。
今季は打線に関してはチャレンジ枠だらけなのですが、ギラギラしたモノを全く感じません。
「鳥谷さん少し休んで下さい、俺に任せて!」「マートンより調子のいい俺を使って下さい!」(声には出さなくても)それぐらい押しの強い選手が出て来ないと浮上は期待できないでしょう。
出でよチャレンジャー!!
きのうUPされた、NumberWeb の「日本ハムの先発メンバーに異状アリ。 高校卒野手が並ぶ“壮大な実験中”。」
これを読むとファイターズの育成方針の素晴らしさに驚くのと同時に、タイガースには皆無の羨ましさでため息が出てきます。。。
では、個人ワーストな成績のままで、運良く2位か3位に残ってしまったら、球団にとってはウハウハなんですね。
営業は悪くないままで、選手の年俸下がりますから。
それを狙って何の対策もしなかったら嫌だなぁ。
昨日は若手選手に対して和田監督が公開説教(叱咤激励)したそうです!今年の打線に関しては1985年には遠く及ばないが和田監督にしてみれば昨年実績組の鳥谷ゴメスマートンに福留西岡を加えた打線で機能するだろうと、たかをくくってたはず…ここにきてやっとベテラン頼りオンリーから若手の力の必要性を感じたのかな?…少し動くのが遅い気もするが…ただ若手にとっては今が大チャンスと捉え結果の伴わないベテランに臆することなくポジションを穫る気で一人でも二人でも出て来て欲しいと切に願いたい!
今日は大胆予想。
交流戦が終われば…交流戦が終われば…
阿太郎様が戻ってくる❗
…ていうか戻ってきて❗
優勝した85年、03年、05年どの年も翌年以降常勝軍団になるとは思えなかった。それはチーム編成が間違ってるから。たまたままぐれで個人個人が最高の成績残してその成績の積み重ねで優勝できる事もある。コアな阪神ファンは阪神のチーム編成が間違ってるから優勝できないことを知ってる。阪神ファンはそのまぐれを期待してるんちゃいますか?
昔、鶴岡一人監督が語った有名な語録「ゼニはグランドにいくらでも落ちている。しっかり拾うかどうかは、お前たち次第だ」(主旨は大体こんな内容)を思い出します。しかし、現代は飽食の時代、プロに入る選手もチヤホヤされた人達。特にタイガースの選手はその傾向が強いのではないでしょうか。そうは言っても、ひとりひとりの努力と考え方次第だと思うんです。いい意味でのハングリー精神を発揮して欲しいです。そのスタートは取り敢えず今夜の日ハム戦の戦いぶりではないだろうか。
本日は有休を取り、たまたまなんですが落合元監督の「采配」を棚の奥から引っ張り出して今朝から読んでおりました。
サラリーをぶん取るのにギラギラしない(出来ない?)中堅、若手たちは何が足りないのだろうかと悶々としております。
85年は案外と外野手が競争状態にあったと思います。北村、吉竹、佐野、弘田、長崎と思い付くままに。佐野さんと長崎さんの争いが日シリまで続いていたような。佐野さん不振でたしか5戦目から長崎さんが大活躍。第6戦であの一撃が出る訳です。
例えば黄金期西武。ベテラン山崎に辻を当てがい、捕手大石や大宮に伊東を当てがい、東尾には工藤や渡辺久を。石毛の隣りには秋山がいましたね。その石毛を田淵さんが非常にかわいがったのは有名な話。首脳陣の意図がはっきりし、勝ちながら世代交代を成し遂げた好例ですね。その強い西武に勝っちゃう虎さんチーム。そら若手育成も忘れるわ。
西武みたいにタイガースも次代へ橋渡し出来れば最高なんですけどね〜(涙)。
厳しい物言いをすれば「危機感の希薄さ」に帰結するのかも知れませんね。
指揮官ですら「そのうち調子が上がるだろう」「やってもらわねば困る」を信条と
してますから。
「調子が上がらないなら他で賄うよ」「動けないならどうぞファームで調整してて」と
言えるくらいでないと。
確かに実績上位の人間を外すとなると、チーム成績の保証は利かなくなる。
でも何時までもそれを待つほど余裕ある世界ではないはず。
現場だけじゃない、あらゆる事態と将来的なグランドデザインを下地にした編成を
怠ってきた責任も大きいと言わざるを得ない。
どういうポジションにどういう選手が必要なのか、支配下70名一軍登録28名の中で
如何に賄っていくかを描いて行かないと。
まぁ、絶望的にクジ運がない(藤浪除く)のも一因ですが(笑)
現代野球は、この編成と現場が一体となって強いチームを作る信念を持ってやって
いかないと立ちいかなくなる時代。
もう何年も前から、チーム編成の岐路に立たされてるはずなのに全く手つかずで、
継ぎ接ぎの選手の力だけで、何とか成績の面目だけは保ってきた状態。
その間にチームの基盤はスカスカになり、今それも砂上の楼閣のごとく崩れようとしています。
もう手遅れかもしれないけど、やらないよりかは全然まし。
一刻も早いチーム編成と現場体制の見直し、これをやらない限り同じことを繰り返すだけですよ。
上でもコメントされているように、これまでの優勝はたまたまだった、と思います。85年以降しかしりませんが。
自分でもなぜタイガースファンなのかわからないほどですが、今のチーム環境はだっい嫌いです。
これまでチームに関わってきたOB達も、私たちが、その通り、と思う事を仰っています。みんな、プロとして活躍してきた人達ばかりなのだから、私以上にわかっておられるはずです。(和田監督も)
何故、それらの人達が、いざ現場に入ると・・・
結局、ファンに原因があるのでは、と思っています。
うまく対応しておけば、客はいっぱい来るし、面白おかしく報道したら、買うし。
金儲けの手段には格好のファン。
気にいらんかったら、いろんな形で他人の迷惑をかえりみず、鬱憤を晴らす。タイガースは、己を満足させる為の道具。
以前、テレビで、掛布の現役時代、不振で打てない掛布に非難の嵐。
それは、夫人にまで及び、命の危険まで感じたと云う。
そんな阪神の監督をするには、相当な覚悟が必要なんでしょう。星野さんも一年しか持たなかった。優勝したのに。
野村さんが阪神の選手は子ども、といわれましたが、大人にならないといけないのは、ファンではないでしょうか。選手、監督、コーチをのびのびさせていないのは、そんなファンではないでしょうか。
ここに投稿されてる人達は大人やなー、って思ってますよ。だから、お邪魔させてもらってます。
気を悪くされた方には、ごめんなさい。
今年、何かの弾みでそこそこの成績で終えて、監督以下大半のコーチ陣が来年も続投ってことになったら、タイガースの応援続ける自信ないな。
成績云々ではなく、「和田野球」自体に面白味欠けるもん。
野村さんが指揮した3年間はいずれも最下位だったけど、それなりに野球は面白かったな。
なんか書こうとしていた事があったのだが、他の方が書かれているので思う事は皆さん結構同じと言う事で、ちょっと違う事を適当に。
2005-2007年だったかな? 高校生ドラフトなんて言うのがあって阪神も3年間で9人指名入団している。
鶴、若竹、前田、野原、橋本、横山、高濱、森田、清原
現役で残っているのは3人? 連盟で表彰されるレベルの選手は前田一人だけ。
ただ他球団見渡してもレギュラーで定着していたりローテ守っているような選手を何人も抱えている球団もそれほど多くない。
そう思うとファンの希望通りには選手は育たないし、素材が悪いのか指導が悪いかのなんて論議も必要ないのかも。
ただ他球団はスーパースタークラスの選手を輩出しているのも事実で、例えば1人そんな選手が出る事で連鎖反応で他の選手も出る事もあり得る。
他の者は出て来なくていいから俺だけって位ワガママにでいいので、そん位じゃないと特殊能力持った集団の中では抜け出せないよ~。
他球団見ていると結果そんな若手が出ると引っ張られて次々行くような気もする。
80年の歴史の中で僅か5回しかリーグ優勝出来てない球団です。競争じたい今までない。
それが嫌で新井は出ていった。
上本は競争するまでもなくセカンドを与えられた。
そのためにはじかれた西岡にはサードのポジションを与えた。
オープン戦絶不調の西岡に。
オープン戦結果を出した良太の立場は?
こういう傾向がタイガースにはずっとあるように感じる。
皆さんは和田監督の事ボロかす書かれてますが、少なくとも、ここ2年は若手はかなりチャンスをもらってますよ!
使い続ける勇気のない和田監督にも問題があるかもしれませんが、真弓政権よりは明らかに若手にはチャンスがあります。
岡田政権の時、確かに鳥谷、球児、久保田の台頭はありました。
しかし、鳥谷はある意味岡田監督の依怙贔屓でレギュラーを取ったイメージが私にはあります。
しかし、それはそれで有りやとも思います。
今、松田がどれだけ打たれても1軍に残してます。(一度2軍には落ちましたが。)
1人の若手を我慢強く使い続けるのは悪い事ではない。
使い続ける勇気を和田監督には持ってほしい。
こいつを1人前に育てるって思える若手を早く見つけてほしい。
もう上本や大和は若手じゃない。それ以外の選手で。
個人的には野手では北條。投手では松田と島本であってほしい。
吉田監督は最初のミーティングで選手たちに「やりたいようにやれ」と言ったそうですね。
管理野球がもてはやされていた時代に、です。
「チーム一丸」以外のボキャブラリーがないだとか、吉田野球と呼べるような個性がないだとか言われながらも、選手の能力を信頼するとともにその特性が活かされるような采配だったとか。強力な主軸には制約なしで打たせるのはもちろん、走塁能力に長けた選手には盗塁はフリー、一方で平田選手や木戸選手には徹底してバンドをさせる。たしか当時のチーム本塁打とチーム犠打の両方が記録だったとか。
とかく監督が目立つ広岡管理野球を「選手にスポットライトがあたる野球」で打ち破って日本一に。
選手の自主性を尊重することも、選手の能力を信じ任せることも、監督として肝が据わっていなければ出来ないことでしょう。
またそれに応えたのは、円熟期のタレント揃いの選手たちでした。
今のタイガースは、監督も選手も、残念ながらまだその域に達していないようですね。
昨夜は観てません、観ると負けそうな気がしてww
でも結果を見て強い阪神を観れず残念。
本気で岩田君に感謝です。
誰がなんて言おうがやっぱり阪神が好き。
がんばれ阪神タイガース!!