クライマックスシリーズは明日土曜から。出られそうもない選手、出られそうな選手、出たがっている選手、いろいろ伝えられている。
それにしてもこのクラシリってやつは困った制度だ。何が困るって、よく考えれば、いやよく考えなくてもおかしな仕組みなのに、それがあるのとないのとでは、圧倒的にあった方が熱狂を作り出し、場が盛り上がり、市場が活性化するということ。
それで「必要悪」であり、もはやなくてはならないものになっていってしまうのだ。私が思うに、野球界にはそんなのがいくつかある。
一つはドラフト会議。自由競争という「ありのままの姿」にわざわざ規制を加えてまでやる理由は、「戦力均衡」をはかるため。それならば世界の多くの同制度で導入されているように、弱い球団に有望な選手が入る仕組みにすれば良いだけなのだけれど、なぜか「重複の場合は抽選」という制度が定着している。もともと強いチームのごり押しから考案されたものだろうが、「面白いから」という理由で支持されているように思う。戦力均衡というお題目なんかより、願いが叶ったという感動のドラマや、思い通りにならなかったという残酷な運命を見る方が、熱狂を生むからだ。もはやこっちの方が大事だし、変えられないところまできている。ただ、ドラフトの場合は、新人たちも入ってみて、やってみないとわからないので、まあ「面白ければいいか」ってのはある。
もっと「困った仕組み」は高校野球。真夏の炎天下、放っておけばぶっ壊れるような日程で、まだ成長途上の有望な子供に過酷な熱投を強いる。ちょっと冷静になれば、こんなん問題あるなぁとわかる。さすがに最近では指導者の側で子供を守ろうとする人が増えてはきているけれど、それでも時々エース一人で連日完投なんていうのがある。おかしな仕組みなのだけれど、もうやめられない。なぜならそれがどんなに理不尽で、危険なことだろうと、最後の力を振り絞ってフラフラになって投げる若者の姿が感動の素であり、熱狂の源だから。もはやその商売なしではいろんな人が困るからだ。
でも本当はそれじゃダメなのだ。高校野球は投手の球数制限を設けるべきだろうし、そもそも現在のような異常高温時代に、真夏の炎天下にやるべきじゃない。他の競技の大会なら中止なり、時間変更なりしているだろう。
クライマックスシリーズはどうか(ここでは消化試合を圧倒的に少なくするという功の部分は置いておいて、その試合そのものについてね)。これも勝ったはずのチームが、やっつけたはずのチームに負けるかも知れないという理不尽さを楽しむものだ。やる前はバカバカしいと思っても、試合が始まってしまえば、その「理不尽な賭け」の熱狂に引きずり込まれる。やる前はアホくさ…と思っていても、選手たちが本気の勝負を始めちゃうと文句なしで面白い。
でも本来はこんなアホな仕組みはダメなのだ。はやくプロ野球を拡大していくビジョンを提示し15球団なり16球団なりに増やして、勝者およびそれに準ずるチームのみが進出する、バカバカしくないポストシーズンを作り出さなきゃいけないのだ。
ムリなことはない。全球団の収益構造は10年前と比べれば格段の進歩があるし、「プロ野球界」というまとまりもかなり変化してきた。可能性を全否定する状況にはないだろう。
今はまだ「必要悪」とおつきあいしつつ、ちゃんと将来のあるべき姿も考える人がいてほしい。
コメント
高校野球に関しては元高校球児だった僕の感覚としては真夏のカンカン照りの時にやるのが当たり前という感覚だったのでどうなのでしょう。やっぱり春とか秋になると盛り上がらないんでしょうね。
球数制限はすぐにでも導入すべきだと思います。プロに入る前に既に故障してしまう球児も少なくないですし。
CSに関しては、やっぱり6チーム中の3チームも出れちゃう点が敷居が低いと思います。やっぱり1位と2位までが順当かと。
前にも書きましたが
日本シリーズのみして
セリーグ1位対パリーグ2位
パリーグ1位対セリーグ2位の
ファイナルステージと勝者同士の
ファイナルステージといのとか
セリーグ1位対セリーグ2位のファイナルステージになったら微妙だという問題点も有りますが。
後はJリーグみたいに2シーズン制にするとか。まあこれは無理か。
球団を増やせたらそりゃあいいでしょうけど、狭い日本で数が増えてもなんか盛り上がりに欠ける気がしますね。
さすがに高校野球のあの苛酷さは、そろそろどうにかしなければいけない所まで
来ている気がします。
甲子園では軽い熱中症とか、足の痙攣で収まってはいるけれど、どう見ても健全な
大会とは言い難くなってきている。
仰るように、「炎天下の中」「異常なほどの汗をかきながら」「必死になって戦う高校生」
という事象に人々は感動を覚え、高い人気を維持している。
アルプススタンドで同窓生を応援する姿もまた然り。
それを遥か彼方の冷房の効いた部屋で、この残酷ショーを見つめるサディスティックな
他人たち。
ドラフトにしても、どこかに悲劇がないかと探している。
「劇的」「感動」「悲哀」・・・そこに銭儲けを求める人がいる。
それがすべて悪い事だとは言わない。
それこそ世の中に「必要悪」など無数にある。
全てにおいて、保守=悪・改革=善とも思わない。
何かを変えなきゃいけない物もあり、変えちゃいけない物もある。
既得権益などと言う言葉は大嫌いだけど、ごく一部の人の為だけに多くの人や未来を
潰す事だけは絶対に避けなければいけない。
「なんか面白そうだから良いじゃない」で全て済ましていてはいけないと思う。
CSによって、日本にポストシーズンと言う概念を根付かせた功績は認めざるを得ない。
だけど、やっぱり事の本質からはズレていると思う。
広い視野を持った統括組織が必要になるでしょうね。
深いですねー。
ノブタグループのCMじゃないけれど ホント「理不尽な事が多い世の中」です。
因みに私が受験した頃の美容師の国家試験実技は昭和初期の髪型を仕上げるものでした。その技術は未だに実戦では一度も使った事はありません。(現在試験はやっと改善れてます)
時代の流れに沿って、バレーボール、ラグビー、テニス、スカッシュなどビデオ判定のチャレンジが出来るようになったり、スポーツの在り方も多様に変化しています。
しかし、この温暖化した状況での夏の甲子園は、このままでは必ず死者がでます。伝統より、子供たちの未来を考えた決断が そろそろ必要かと思います。
さてÇSですが、先発のコマが少ない讀賣は普通に 菅野、マイコラスで2試合で終わらせに来るでしょう!
タイガースは初戦を 若きエース藤浪に託すのは確実ですが、超短期決戦では初戦の菅野vs藤浪が1stステージの大きな分岐点になるでしょうね?!
そして 今季トータル2勝しかしていない東京ドームで、まともにやって勝てる訳がありません。
しかも噂では、1stステージに故障組の呉は微妙、上本はほぼ万全、そして更に万全になった西岡、和田監督はどう使うのでしょう?
西岡は、責任感が強過ぎて代打タイプじゃない感じがします。
個人的にはバント無きスタメン
1鳥谷 遊
2今成 三
3西岡 二
4福留 右
5ゴメス 一
6マートン 左
7江越 中
8梅野 捕
9藤浪
ぐらいの対右投手で考えられる最強の攻撃型など どうでしょう?
バントも強打もできる上本&関本、代走&守備固めに大和をベンチに置き、とにかく前回 全く打てなかった菅野を攻略して欲しい。
もう一度言いますが、ペナントレースと同じ戦い方では勝てません!
そのスタメン、いい布陣です!
読売は超厳戒体制。タイガースは、いつものように限界体制。マートンは親指イタイイタイで、スンちゃんは太ももイタイイタイ。悩み続出して和田は頭がイタイイタイ。たぶん明日の和田のユニフォームにはローマ字で「崖っぷち」と書かれているだろう。
ここ数日のトラオさんのブログの広告、読売問題の「税理士」やタイガースの「借金」など、きな臭い言葉が飛び交ったからかローン会社の広告が多い。残念ながらタイガースの借金問題はローン会社じゃどうにもならない。
高校野球は「その先にプロ」という図式が有る限り、自分の力以上のパフォーマンスを出し続ける球児達を止められないだろう。そろそろドーム球場での実施を検討する時なのかなぁ。ウチもロードがなくなりメリットがある。それか1日2試合までにして午前中で終わらせるとか。または甲子園球場と大阪ドームでの同時開催。午前中に4試合が終わるかも。…メチャクチャな意見だな。
1つ疑問は「オコエは外国人枠なのだろうか?」ということ。恥ずかしくて誰にも聞けない小さな疑問。
関東第一のオコエ君。
たしか、日本国籍を有してるはずですので日本人としてドラフトにかかります。
いえ、野球協約上は、国籍は関係ありませんよ。
林威助や蕭一傑の例もありましたね。
こちらのサイトに説明あり。
http://draftrepo.blog47.fc2.com/blog-entry-128.html
あ、3年在籍してない場合は国籍関係あるか。
西田辺様、トラオさん、ありがとうございます。ドカベンのハリー・フォアマンの時は俺が中学生だったから、何も疑問に思わず今に至りました。たぶんフォアマンも3年間、在籍してたんですかね。だから3Aに行けたのかな。もっと勉強しとけばよかった。あの逸材が「実は在籍期間が足りない」 とかなったら可哀想なので。
ハリー・フォアマン懐かしいです!
影丸のいたクリーンハイスクール高校でしたね(^^♪
ですよね。確か中西のホームランボールと一緒に「ノォーーー❗」って言いながらスタンドインしたような記憶があります。
どこの国籍であれ日本の中学校・高等学校・短期大学などに通算3年以上在学すれば外国人枠ではなくなります。
ドラフトの完全ウェーバーには反対です。いい選手をとるためには競合のリスクをおかして欲しいからです。
夏の高校野球を甲子園でなく別のドーム付きスタジアムで
開催すれば 選手の健康的な負担に対する問題も 少しは解決すると思う。
別に高校野球=甲子園が絶対でなく
東京ドームでも福岡でも俺は良いと思うけど。
いっそ毎年 会場を変えたら意外に盛り上がるかも。
ドラフトなどと言う制度自体 廃止して全て自由に選手が好きな球団を選び、有能なら その球団が獲得する。普通の企業と同じようにすれば良いと思うけど。
当然、若い選手にとって魅力的な球団に有能な選手は集まるだろう。逆に球団は若い選手が集まりやすい努力をするだろう。
シンプルに考えれば普通に そうすりゃ
良いじゃんって俺は考えるけどなぁ。
球団によっては若手育成をハナから考えず
他球団で ある程度の実践を残した選手を集めて編成するようなトコロもあるかも知れないし。
それはそれで企業理念と考えれば否定できない。あとはフアンがどのようなチームをサポートするかだけの話。
ドラフト廃止しても戦力の偏りは今までと変わらないと思う。球団も それなりに努力するだろうから。
ドラフト制度による戦力均等化も、FAが台無しにしてると思います。
ドラフトはまだ入団しないとわからない所もありますが、FAは実績を残した選手の取り合いがほとんどで、これが戦力均等化を崩してると思います。
それと、海外移籍したら、最低7年は日本に帰れないなどの制度を作るべきやと個人的には思います。
自分の夢のため海を渡るんですから、失敗したからすぐ日本球界復帰ってのは虫が良すぎる気がしますね。
後、野球賭博問題。ジャイアンツは潔くCSをすべきじゃないのかなぁ?
どれも難しい問題ですねー。
まずドラフトですが、ドラフトに掛かる側の選手にも希望球団があるので
抽選と言う仕組みは止む無しかと思います。双方しゃあないよねって事で。
またシーズン終盤でAクラスからも遠ざかった場合、ドラフトで有利になる為に
あえて最下位を選ぶ「最下位争奪戦」が起こる可能性も有り得ます。
なので現状では今の仕組みが良いかと思います。
高校野球については仰る通り、何かしらの対策が可能な限り早急に
為されるべきです。WBCのように何球以上投げたら最低何日以上
空けないといけない等々の仕組みを導入すべきです。
CSは現状ベターなのかなと。虎っしー様仰るような形で、最終的に
セ対セ・パ対パになってどうかを試してみるのも良いかもしれませんね。
ただいずれにせよ現在の景気で球団を増やすのは現実的ではありません。
それは選手の年俸が高過ぎて、参入する企業のリスクが大き過ぎる為です。
かと言って年俸に上限を設けると、メジャーにガンガン選手を獲られます。
現在の規模でもっと盛り上がるシステムが出来るといいのですけど。
ポストシーズンについては、現行制度ならあまり魅力を感じません。日本シリーズはやはり両リーグのチャンピオンによる日本一決定戦であるべきだと思います。将来的に球団数を増やし地区制を導入したり、あるいは現行チーム数なら1リーグ3地区に再編するなどのNPB全体あり方を含めて検討すべきでしょう。
ドラフト制度については完全ウェーバー制が本来あるべき姿だと考えます。ただし、FAや外国人選手の制限、あるいは育成選手制度などを含め議論すべきでしょう。
ポストシーズン、ドラフト制度などいずれにしても現行のままで行くのか改革すべきなのかは、もっと言えば、MLBとの関係や東アジア各国との連携なども、NPBあるいは野球界全体の発展を目指し全体で考えるべき時期だと思います。
でも、実際には難しいでしょうね。抜本的な改革に反対しそうな球団が阪神を含め想像できます。誰か旗振り役はいないかな?
高校野球の問題もこのままではよくないと皆が感じていますが、主催者と後援者がなかなか決断しそうにないですよね。期間や時期の変更だけでは根本的な解決にはならないでしょう。野球だけではなく学校教育に置ける部活動の位置づけから検討すべきです。ただ、こっちも難しそうですね、特に夏の甲子園大会は国民大多数の思い入れが強いですから。
高校野球を含め野球界全体のグランドデザインを描ける人物と、それに基づく改革を進められる人物が出てきてくれることを望みます。
NPB球団数12→16に拡大!セ・パ各8球団を東西4球団→東西優勝チームのリーグ優勝決定シリーズ→リーグ優勝チームの日本シリーズにより日本一決定案を支持しています!敗者復活もありきの現行の日本一決定システムは、どうしても納得できません!プロですので、興行・経営的面が重視されるのは理解しているつもりですが、興行・経営の以前に『競技・スポーツとしての野球』を重視してしまいます。
ドラフト制度は『戦力の均衡化、新人入団契約金高騰化の抑制』を旗印に、昭和40年シーズン終了後に導入・実施。球団指名順予備抽選の後、変則ウエーバーにて指名開始。昭和44年シーズン終了後ドラフト、早稲田大・荒川選手を大洋が一位指名も入団拒否→翌年の入団交渉権失効を目前に控え荒川選手、大洋と入団契約→翌月、一度も大洋の試合に出場しないままヤクルトへトレード(連盟からの指示により、大洋の練習には参加)。所謂、三角トレード・荒川事件→以後、新人入団で1シーズンを経ないでのトレードは禁止(昭和53年シーズン終了後ドラフトより、入団翌年シーズン開幕前に改訂→単なる偶然説と、讀賣入団希望を強く表明していた当時のドラフト対象某選手のプロ入りに備えた讀賣のごり押し改悪陰謀説がある)。昭和52年シーズン終了後ドラフト、法政大・江川選手をクラウンライターが一位指名も入団拒否→作新学院職員の身分でアメリカ・南カリフォルニア大へ野球留学。『職業選択の自由』の問題となり、ドラフト制度は国会でも審議される社会問題に→前年までの一球団指名選手が最大6人から4人に(現在は改訂)、変則ウエーバー制から入札指名制に変更。完全ウエーバー制の導入も検討されたが、法政大・江川選手の様な実力の突出したアマチュア選手がいる場合、成績下位球団がウエーバー指名順1番目となる最下位に成らんが為の行為を取らないとも限らないと、見送りに!昭和53年シーズン終了後ドラフト会議前々日に、クラウンライターから引き継いだ前年の西武の江川選手との交渉権失効。翌日、日本の中、高、大学に所属しておらず、社会人野球に所属していない作新学院職員・江川選手は自由競争獲得選手であるとして、讀賣が江川選手と入団契約を発表→所謂、空白の一日!プロ野球機構側、讀賣と江川選手入団契約却下→讀賣のドラフトボイコット→金子鋭コミッショナーの強い要望発言→江川選手阪神入団、即讀賣への三角トレード(江川選手の阪神入団の契約金は、讀賣が同額を小林繁選手への移籍金として相殺説が有力とされる)も、実質は江川⇔小林交換トレード!相当簡略しましたが、所謂江川事件(`へ´*)その後、数々の修正を経て現在のドラフト会議の体制に至る。FA制度は、新人入団時の球団選択の自由に対する選手の権利に対しての相殺的な意味合いもあるとの説もあり?
高校野球、クライマックスシリーズ、ドラフト制度等色々と見直しを重ねてより良くなれば、と思います。
何はともあれ、讀賣倒し神宮へ!ガンバレ、タイガース‼