プレミア12で、日本チームの投手がセットポジションで長くボールを保持していたら、外国の審判からタイムをかけられるというシーンがたびたびあった。一度など、松井裕が投球動作に入って、投げる直前にタイムをかけられ、ケガをしないかと心配になるような場面も。
あんな危険なマネはさすがにカンベンしてほしい。アレはダメ。
でも、「球を長く持って投げられるのも技術」という論に、私は反対だ。いや、自在にタイミングが変えられるというレベルまでは「素晴らしい技術」と100%肯定できるのだけれど、「とんでもなく長く持っても集中力を失わない」というのがまかり通るのはイヤだなと。
もちろん「野球は間(ま)のスポーツである」というのはそのとおりで、あのぐっと集中する瞬間からの緊張がたまらないというのはわかる。でも何事も行きすぎは良くない。昨今は、走者がいることを逆手にとって、「長く持つ作戦」が横行しすぎではないだろうか。それが技術だとなって、投手が一生懸命、ギリギリまで持って、集中して投げる練習をするのなんて、やっぱり競技の本質から外れている。そこに野球の魅力が生まれるとは思えない。そもそもこの「ギリギリ」もあいまいなワケで、集中力の限界なのか、ルールのギリギリなのか、なんだかよくわからない。
それに、それが技術だということになると、打者もそれに対応する「技術」が求められるようになる。つまり、じっと持ったままの状態に耐えられる技術練習をしなくてはいけなくなる。そらそうだよね、あっちのアレが技術ってことなら、打者も技術を上げないと勝てないから。でもこれってバカバカしい。焦らす練習と、焦らされない練習。それを見た野球ファンが、「さすがあの投手は焦らしが上手い!」「さすがにあの打者は、焦らしへの対応ができている!」と。やっぱりそれは本質とは違うだろう。
本質という話でいうと、テンポのいい高校野球でもファンは感動できている。あの短い間でも、野球の魅力は損なわれない。それは、野球の「間」というのは、何秒という物理的な時間だけでなく、「一瞬が永遠のように感じられた」という詩的な時間によって支配されているからだ。セットの時間が短くても、その一瞬に我々はさまざまなことを感じ取れるのだ。「ドカベン」の1球のようにね(笑)。
焦らしには節度が必要。タイミング外す技術は、打者があれ?っと思う範囲で。「間」の伸びすぎは、球界のためにならず……と私は思うのであった。
コメント
何時の間にか設定された「投球間の時間制限」。
また何時の間にかなし崩しに適用されなくなっている。
でも、さすがに先日のプレミア12の様なのはアカン。
ルールとして設定したのなら適用すればいいし、選手もそれを守る
努力はしなければいけない。
五輪野球も、1試合当たりの時間が長いという事で7回制へとの声もある。
時代が違うとはいえ、昔の試合時間で1時間台と言うのもザラに見かける。
仰る通り「間」は野球の大きな要素ではあるけれど、長くすれば良いと
言うものでもない。
そこを数秒短くした所で緊迫感が薄れるわけではなし、むしろ冗長と感じさせる
事の方が怖い。
モーションの中でタイミングをズラすのは技術かも知れませんが、長いセットは
技術とは認めたくありません。
「自分が納得できるタイミングじゃないと投げたくない」と言うかも知れないけど、
普段の練習から改善していけば良いだけの話。
メジャー時代は知らないけど、球児も長かったねぇ(笑)
来季先発もと言う話があるけど、あの調子で投げたら一体何時間かかるやら。
まぁ、みんな江草になれとは言わないけれど(笑)
投球間での駆け引き
緊迫した場面では、タイガースの攻撃なら「早く相手投手投げんかい!」タイガースの投手なら「落ち着け落ち着け…」となりますね笑
メジャーではどうなのか分かりませんが、プレミア12でのあの意表突くタイムは違和感ありありだったので、だったらルール決めたらええやん!となるだけですね。曖昧なままだと色んなものを味方につけようとする意識からその「間」も投球のテクニックにしよう!と考えてしまう人もいるのは仕方ないかと。
球児先発決定的!
香田コーチと話しをした結果という報道です。2年4億という大型契約から考えてもローテ入りはほぼ確実でしょう。藤浪、メッセ、能見、岩田、岩崎とある程度ローテ決定組の中でインディアンス3Aの村田、更に球児となるとほぼローテは決まってしまいます。先発ローテ入りは俄然狭き門になります。リリーフ陣の方が明らかに手薄な状況でこれはどうなんでしょう?個人的には疑問符が出ますね。昨年からドラ1の横田は骨折から固定手術をしたとのこと。あの左打者胸元を射抜くようなストレートは個人的に高く評価しています。この時期でよかった!応援してしてるよ!
間が良い投球は良い意味でもテンポが良いとも言えると思います。
藤浪が黒田と投げ合ったカープ戦。黒田に死球を与えたあのゲームは散々だった。
けれど、其の後の藤浪の投球は素晴らしいものに変わった。
何か考え修正するものがあったのでしょうし、それができた。
素晴らしいピッチングは間(テンポ)の良い投球になり、打者も援護しやすくなった。
しかし、G戦で能見がセットからランナー鈴木を刺した時は絶妙の間でもあった。
野球には如何に間というものが大切かと感じています。
プレミア12の主審のあれは最低(嫌な言葉でゴメンナサイ)でした。
あれは悪く言えば「ぐずぐずするな!はよせんかい!」と意地悪しているように見えてしまいました。見ている方も、落ち着かなくて、早よ投げな又タイムとられるんやないかとヒヤヒヤしました。
やはり、せっかちな主審とみられないように気持ちの良い落ち着いた試合を見たかったです。
野球で間というのは非常に大事やとは思います。しかし長く持てばいいというのは私も反対。それが試合時間を長くしてる要因の一つでもあると思いますから。
だからといって投球動作中のタイムはダメ。審判に限らず、打者にもある傾向やと思います。辞めてほしいですね。
球児先発調整だそうですが、あくまでも先発調整しておけば、中継ぎにまわしても大丈夫であろうとの発想から。
中継ぎ調整すると、球数を投げなくなるからじゃないでしょうか?しかし先発調整すると、連投の調整が難しくなる気もしますがね。
中継ぎが手薄ですから、私も球児は中継ぎ調整するべきやと個人的に思います。先発は若手の横山、岩貞、岩本、秋山、岩崎といますし、オマケに村田も獲得します。
中継ぎは福原、安藤が40手前、スンファンがアメリカへ流出する可能性があるので、ぶっちゃけ計算出来るのが歳内、松田、高橋、島本、高宮くらいしかいません
(もちろん山本翔、筒井、小嶋、鶴、金田、石崎、榎田もいてますが・・・・・結構いてるなぁ(笑))
トラオ様に一票。
野球は「間」のスポーツ。おっしゃる通り。
「オン」のボタンを押すのはピッチャーで、それまでの何とも言えない緊張と不安と期待の入り混じった感情は何にも替えられない。
ピッチャーの自主規制に任せるべきだと思いますね。
野球に限らずどのスポーツにも「間」がある。
瞬発力を競うスポーツは特にそうでしょう。
運営のことももちろん大事。
しかし全ては運営のために、というのも本末転倒のような気が…