育成と満足の話

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阪神の選手たちは、満足のレベルが低すぎるのではないかという話。ローカルテレビや、ローカル新聞で取り上げられることで「その選手が本来目指さなくてはいけないレベル」のずっと手前で満足してしまうケースが多すぎないか。

結局のところ「満足しない」ということが大切なのだろう。自分で自分に限界をつくらない。他人は勝手に「おまえはああいう選手を目指せ」などと、それが遙か上の目標であるかのように、実は手近なところにいる選手を「ゴール」にしたがるが、それを目指していたのではその手前にきたときに、「だいたいゴール近くまで来たな」と満足してしまう。

「自分はまだこんなもんじゃない。もっともっと、自分や他人が想像しているより、ずっと上の選手になる」
入ったばかりのルーキーなら「年俸5億円を目指す」と言っても微笑ましく受け取られる。3年目だと「絵空事はいいから、目の前のことをしっかりやれ」と言われる。でもそうじゃない。ずっと遙か先のこと思い描き続けている人だけがそこに行ける。

もちろん素材も大事。だけどプロに入ってくるヤツらは、みんな凄い素材のヤツらばかりだ。違いは、誰からどう見られようと、なんと言われようと、「いや、オレはこんなもんじゃない。こんなもんで満足しない」と信じて、そのための情報を集め、努力を怠らないかどうか。どんな小さな成功も、どんな大きな失敗も、夢への通過点に過ぎない、そう思っているかどうか。

もちろん「ボクは一軍のベンチにいて、いざとなったら何でもできるユーティリティーを目指します」というタイプの選手はいていい。それも極めれば細く長くプロとしてやっていけるから一つの戦略だ。でもそんな選手ばかりでは、決して強いチームは作れない。
高く目標設定させて、日々一喜一憂はしても「満足」はさせない。そういう育成を頼みたい。意識は教育で作れるものだから。

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昨日は引退したばかりのあるレジェンドさんを取材した。変わった媒体の仕事。情報解禁になったらまた。

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締め切りいっぱい。ありがたいことです。

コメント

  1. 西田辺 より:

    長い歴史のあるこの球団。
    数々の名選手が生まれました。
    でも、どこかでその名選手に准える習慣が出来たのではないでしょうか?
    「○○二世」とか。
    過去の名選手を目標にするのは構わない。
    でも、何れそこを突き抜けてしまう選手になって欲しいと願うのは私だけ
    ではないはず。
    誰々ではなく、自分自身としてどんな将来像を描けるか。
    到達すべき自分はどれなのかを思い描いて欲しい。
    夢物語だとか、絵空事とか言う他人は放っておいて。
    プロ野球選手になるために来たのではなく、そこで活躍するために入団した
    はずだから。
    スケートの羽生君じゃないけれど、あの途轍もない点数を叩き出すために
    何をするべきか、どうあるべきかを常に思い描いているように感じる。
    これからの選手も、ある程度まで来た選手も思い描く自分は常に高く描いて
    欲しいですね。

  2. 虎ジジィ より:

    今日のメンタル論、タイガースの全選手に読ませて欲しいぐらい!
    若手は勿論、鳥谷や能見もまだ伸びしろはあるのに、現状に満足しているように見えます。

    先日、福留が「来季は全試合出場」宣言をしました。これは若手に奮起を促すメッセージだと感じました「俺を超えて、更に上を目指せ」と!

    この「意識革命」においては、金本監督は超適任者と思います。
    来季、ドカーンと来る選手が出て来る予感がし、とても楽しみです。

    私事ですが、毎日私のスカッシュの練習パートナーをしてくれるȲさん、もうすぐ61歳になりますが、まだまだそこらの学生を相手にしない程強いです。練習前と練習後必ず1時間近くかけストレッチをやり、体脂肪率は1桁、そして驚く事にまだ技術が上達しています。
    要は「目標を高く」「折れないメンタル」があれば、年齢など関係ない!

    鳥谷よトリプルスリー諦めてないよね?

    • こうじ より:

      今年の鳥谷を見ていると、あれが優勝争いしているチームのキャプテン?と思ってがっかりしてしまいます。FA残留したということもありますが、今年の鳥谷の働き、影響力からすると4億の年棒は貰いすぎ!12球団みても外国人を除く野手では巨人阿部に続いて第2位!
      トリプルスリーまでは期待しませんが、もう少しなんとかならないのかな…
      来年は、給料泥棒といわれないようキャプテンらしさを見せてもらいたいものです。

      • 虎ジジィ より:

        こうじ様返信ありがとうございます。
        鳥谷はキャプテンという意味では向いていないのかも知れません。これは性格的な事なので、ある意味仕方ないとは思います。
        ただ打撃成績は打率&HR共に意識革命すればもっともっと打てるはず。
        走塁もWBC台湾戦の崖っぷちでみせた本気の盗塁をみると、意識革命すれば30盗塁は可能とみています。そしてあの時ホーム生還でみせた見た事のない程の喜びをタイガースでもみせて欲しいです。
        10年後には監督になるべく人材だけに、もう少し向上心を前面に出して欲しいところ!

  3. yalkeys より:

    虎ジジィさんと練習パートナーさんには100%敬意を表します。しかし、鳥谷のトリプルスリーは笑います。トリプルツーでもシンドイ気がします。それは彼の能力と言うよりも、ハングリーさ加減に起因していると思います。4億が妥当と思える成績を残せば、トリプルスリーでなくても大拍手します。

  4. TJ風船 より:

    出てくる選手には必ずと言っていいほど、良き指導者や先輩達がいるものと思います。いわゆる恩師ですね。またタイミング良く薫陶を受けたりしますよね。タイガースで浮かぶのは、江夏さんには林コーチと村山さん、藤田平さんにはヨッさんと山内一弘さん。掛布さんには安藤さん、田淵さんと。
    「全国の人達はお前らの事なんか誰も知らん、テングになるな!」と後輩達に常々言って来た人が来季から監督ですから、トラオさんの言われる高い目標を持たせて練習に打ち込ませる事に関して非常に期待をしております。掛布さんも張り切ってますし、他所の飯を食って来た今岡や復帰の球児にもアニキ的な役割を期待しております。
    若い選手達には今の球団の流れは自分を売り込む絶好のタイミングと思います。
    ワクワクし通しです(笑)。

    ちょっと遅いですが、スンファンの件、非常に残念です。しかし噂に違わぬこの2シーズンの大活躍に感謝の一言しかありません。

  5. トラ11 より:

    野球というものはチームプレーです。あそこのポジションは自分が取ってやる、というのも一つの目標です。そのための練習は自分自身との闘いです。
    練習の積み重ねがその先にどのように嬉しい結果を生み出すかは分かっている筈。甘い言葉は敵の言葉として考えなければならないこともある。
    阪神タイガースの選手はいろいろな面で優遇されていると聞きます。
    つい甘え心が出るでしょうが、それを抑えて自分を追い込む練習ができてこそ、大きな記録を残せ、それこそレジェンドとして生き残るすべとして心にとめて日頃の体造り、練習に励んでほしい。来季は、それを実践してきた金本監督の下でのチームです。楽しみです!

  6. こうさん  より:

    今日のトラオさんの文章を読んであたまに浮かんだのは「イチロー」の4文字。誰の口からも「イチローを目標にする❗」って聞かなくなったな。それだけ遠い存在なのか、「あそこまでストイックにはなれない」と思ってるから口に出せないのか。「イチローを終身雇用」なんてニュースを見たが、それさえもイチローには甘えが出る要素にはならないんだろうなぁ。

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