選手選考についてつらつら(2)

スポンサーリンク
定期投稿

掛布の道?阪神ドラ1高山 志願の三塁特守「高校の時に少し…」(スポニチ)

前東京六大学通算安打記録保持者、同じ明大の高田繁以来の外野からサード大成功コンバート?なにこの夢ロマン。
板山にも内野の可能性を見ているとのことだったし、先入観にとらわれないという「金本内閣」の特徴がよく現れている。

「超変革」と軽く口に出しても、決してたやすいことではない。人間誰しも「ちょっと変えてみる」のは簡単でも、本当にその個人が超変革するのは難しい。むしろ個人より、集団の方が変わりやすいように思うが、個人個人が根本から変わっていなければ、すぐにまた元に戻ってしまう。

すべては「心が変わるかどうか」「意識を変革できるか」「考え方を変えられるかどうか」にかかっている。別の言い方をすると、「先入観にとらわれない」「考え方を柔軟にする」と同じだ。こうでなければならない、きっとこうだろう――意識以上のことは起きないから、「結局変われないだろう」と思えば結局変われない。「できる」「変われる」と思い続ける者だけが超変革できる。

意識という話で言えば、ミスター「髙山に負けたくない」の板山。超エリートに本気で挑む叩き上げ。そのストレートな意識の集中がいい。この2人を1位と6位で指名したというのは、偶然の産物だと思うのだけれども、大変なカップリングになるね。板山には大先輩の赤星氏に通じる「亜細亜叩き上げ魂」を感じるわ。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

さて、金本監督がどう考えるかは「まったく気にしないで」、今季のレギュラーを考える話題の続き、その野手編。
髙山&板山の話にも通じるが、現状野手陣は内外野全体として混沌としている。

方針(優先順位)を考える手順としては、
1.与えられた全戦力の羅列
2.配分を考える その1「オフェンス重視かディフェンス重視か」
3.配分を考える その2「攻撃はパワー重視かスピード重視か」
とした。

1は省略。ないものはないので以下に反映される。
2は五分五分。甲子園球場という場を考えるとやや守りに寄せたいが、変革のテーマは主に打にある。50-50に。
3はパワー4、スピード6。あるいは3:7ほど。本拠地は右のパワーヒッターに有利だが、パワー勝負するだけのコマはない。

ということで2。結局まずは大和なのだろうと思った。大和をスタメンで使うのか控えで使うのか。使うならセンターか二塁か。これを決めるのが手筋だと気付いた。自分的に。チームの方針を決めることに合致していると思われるのだ。

悩みに悩んだ挙げ句、私なら「大和を二塁で使う」と決めた。なぜそう決まったかをくどくどと書いていく。
まずスタメンに入れることは決定。どう考えてもメチャクチャ打つ打者と同等、いやそれ以上の勝利貢献が計算できるからだ。たとえ大和のせいで得点力が少し低下しようとも、失点を抑止する効果がそれ以上なら良いワケだ。冷静に考えてみれば、その効果は「メチャクチャある」と断じるに足る。データはなく、これから目撃するであろうスーパープレーの妄想だけがその根拠なのだけれど……。

次にどのポジションで使うのがより失点抑止効果が高いのかを考える。センター守備も素晴らしいし、直接的に失点を防ぐプレーになるのだけど、シーズントータルで考えると、セカンドの方が失点抑止効果は断然大きいはずだ。

外野守備の場合は、「シングルヒットはOK」と深く構えて無理しないケースがある。リスクをおかして同点の打者走者を二塁や三塁に行かせるくらいならシングルヒットとして確実に処理する。大和の実力をもってすればスーパープレーにできる打球でも、あえてやらないケースがあり得る。

内野だと「ヒットにして良い」という守備体型は存在しないから、常にアウトに向かって全力プレーができる。
それより何より、アウトにできる守備機会が全然違う。

昔から内野の花形はショートと言われてきた。派手なプレーが多く、守備機会が多い。ただし昨今では年間守備機会がセカンドの方が多くなるケースも出てきている。左打者が多くなっていること(今後ますます増えていく)が一つ。打球方向が右に多くなるということは、中継プレーでカットマンに入るケースも増えるため肩の強さも重要になってくる。
守備機会が増えたのは、守備名人を二塁に置くチームが増えていることもあるだろう。ゴロ捕球、一塁線へのファウルフライ、併殺プレーと、上手い二塁と下手な二塁とでは年間に取れるアウトの数が段違いになる。流れの中でプレーできるショートより、切り返しの動きが多い二塁手の方が身体能力を求められる。
打てなくてもいいからアウトの取れる野手を置くべきポジションは、昔はショート、今はセカンドなのだ。

センター大和もホント魅力的。大和のセンターでのファインプレー(ダイブ)はめっちゃかっこいいので印象的だ。直接的に失点を防いだことが目に見える。それだけでなく広い守備範囲も活かせるのだけれど、セカンドに比べればセンターの方がまだ代わりがきくポジションだし、セカンドよりはもっと打撃を優先したいポジションだ。

という方針に、よ~~~~やくたどり着くことができたので、私個人としてはもう揺らぐことない。「セカンド大和」に決定したのだった。

すんません。続きはまた今度!

コメント

  1. 虎っしー より:

    昨日の虎ジジイさんの返しコメントでトラオさんは余程の事がない限り上本が西岡の評価を越すのは難しいと仰っていた。
    大和は更にその上を超えていったとことになりますかな。
    なるほど!昨今左打者の数は確実に右打者を越そうとしている勢いです。そう考えればセカンドも1塁に近いだけのショートと考えられる。そうなればショート同様にセカンドも守備のスペシャリストを置くべきですよね!
    大和セカンドレギュラー大賛成です!!
    外野も若手が入る余裕が出ますしね。
    しかし、そこに「競争に勝ち抜いた」という大義名分も欲しいです。頑張れ大和!

    亜細亜大学と言えば、大学野球での練習量No. 1として周知の事実です。方や六大学野球名門の明治大学。しかもドラ1とドラ6!
    野球エリートと叩き上げのライバル関係!ドラマがありますね〜。
    王や長島がヒマワリなら俺は月見草だというノムさんの名言が有りますが。この2人が今後どんな歴史を作っていくか楽しみでなりません。

  2. 虎風 より:

    大和はコンスタントに使ってこそ大きな戦力になると思います。センターでのスーパープレイに捨てがたいものがありますが、守備機会の多さやセンターの人材を考えるとセカンドがベストかも知れませんね。2割5分は打って欲しいところです。大和をスタメンにすると捕手の起用にも影響大きそうですね。やっぱり打てる捕手の優先起用とか。
    いすれにしても赤い忍者と対等、いやそれ以上のスペックの大和については多少打てなくても我慢して使って欲しいです。必ずや失点を防ぐスーパープレイでチームに貢献できる選手ですから。

  3. 虎ジジィ より:

    野手編、少しずつ骨格が見えて来ましたね。
    しかし、「チビッコ俊足系」が好き?なtoraoさんの中では、セカンドは上本推しとばっかり思っていました。
    そして、チーム方針も現実的にもセカンドは西岡と上本で争わせ、大和は外野に回すような方向に向かっているような感じがしますがどうでしょう?!

    ファースト、ショート、ライトは怪我や余程のスランプがない限り決定しています。

    残る中でサードは今成が一歩リードと思われましたが、なんと昨日は高山がちゃんと内野手用のグラブでサードでノックを受けているじゃないですか。しかも金本監督が今成を「(サード高山)あるよ!」と野次っていました。これはライバル不在の今成への起爆剤か?
    それとも若手外野手がひしめく外野より、サードの方が高山の働く場が増えると考えたのか?真相は分かりません。
    確かに昔、讀賣の高田さんは外野からサードへのコンバートで大成功しましたが、かつてチーム事情でファーストを守らされた桧山は「内野は怖い」と言っていました。
    まあ、高山の適応力に期待しましょう。

    私個人的には大和を外野の要センターに回す事を推奨したい。
    先日冗談で書いた外野を鹿児島三人衆(横田、大和、福留)なら守備範囲も広い上、肩もいいので、突発的な長打の抑止力になります。
    高山も外野守備は上手いですが、大和ほどではないでしょうし、左投げの横田にはサードは無理。
    そう考えるとサード高山の発想は実に合理的。

    もっとも江越、緒方、中谷、ペレス、板山もいるので、まだまだ競争は続きますが、そろそろ練習試合のポジションで金本監督の考えが見えて来るかと思います。

  4. そうへ より:

    大和のセカンド守備を見てると
    ダルビッシュの投球を見てる感じに思えてくるんですよね!

    凄い 余してるとゆうか、リトルリーグに1人高校生が入って ワンランク上で当然チカラ抜いてスアッてさばいてるように見えます!

    で、ゲッツーでバッと1塁にマジに投げる時に「うわぁーー やっぱ高校生はエグいなぁ」って
    そうゆう なんだか見ていてニヤニヤしてしまう そんなレベルですよね!

    さすが、岡田彰布さんが甲子園大会でショートゴロ1本さばくのをテレビで見て獲得を決めただけあります!
    かの落合氏が 何年も前にサード鳥谷ショート大和説を何年も前から唱えてましたが、ちょっと納得です!

    大和2人おったら防御率1点下がるでしょーね!(笑)

  5. 西田辺 より:

    昨日、じっくりと高山のバッティングを見ました。
    監督や評論家の方々が絶賛するのが分かりますわ。
    しっかりしたトップ。
    踏み込んだ時の割れ。
    そして何より右足を踏み込んだ後、頭の位置が全くぶれずに回転する体の軸。
    金本監督曰く「全く触る所がない」と言うコメントも頷ける。
    しかも、フォローも大きい。
    見本にしたい位のバッティングフォームです。
    目の当たりにした選手たちも、監督が言ってきた軸回転の見本をどう感じるか。
    こんな中から出てきた選手なら無条件で応援できますね。
    宜野座キャンプも早いもので、今日を入れてあと3日。
    これから1ヶ月先にはどんなチームになってるか楽しみです。

  6. 苦楽園の寅 より:

    初めてのコメントです。いつも楽しく拝見させていただいています。苦楽園の寅です。よろしくお願いいたします。
    私もセカンド大和推しです。あの華麗な守備をベンチ控えでは勿体ない。
    外野には有望若手が目白押し、福留もいます。大和には、セカンドで勝負させたいです。近年にないワクワク感がありますが、金本、掛布効果なんでしょうか?
    若手投手人にも、もっと目立って欲しいですね。

  7. ホール&クサツ より:

    そーですか、トラオ監督は大和はセカンドですかーー。

    周りのオジサンたちと話をしていると、外野ポジションのヒエラルキーはライトよりレフトの方がずっと上になってます。
    イチローの登場以降、ずいぶん払拭された感がありましたが、その昔の「ヘタクソはライパチ」の影響でしょうが、セカンドも含めて右方向軽視の空気は存在していると思います。
    自分は、ショート大和待望論者ですが、根底にはあるのはショート>セカンド観やったんですわ、やっぱり。。
    で、「打てなくてもいいからアウトの取れる野手を置くべきポジションは、昔はショート、今はセカンドなのだ。」論をとても丁寧に解説してもらいましたので、ちゃんと理解できました(^^)

    ただ、、、左中間右中間が異常に広い甲子園、現状センター任せたいのはやっぱり大和かな…。
    江越よ〜、早いこと守備力大和並みになってくれっ‼︎

  8. そよ風 より:

    大和はチーム事情によりセカンドとセンター両方行かされるでしょう。
    スタートはセカンド西岡でしょうが西岡がシーズンずっとグラウンドに立っているとは思えない。
    メジャーが放出した選手にはやはり肉体のどこかに問題がある。

    しかし上本もったいないね。
    あんまり冷遇してると他所に行っちゃうよ。

    ただ「超変革」の理念に従うならセカンド大和、サード高山(もし可能なら)ですよね。
    その方が伸び盛りの若手、板山や横田、緒方、江越らをたくさん使える。

    西岡は今年だめなら戦力外でもいいと思う。
    怪我が多いし出場しても目立った活躍はない。
    つまり年俸額に比して、全然働いていない。

    だからまずセカンド西岡でスタートして、どこまでやれるのか見届けるべきだと思う。

  9. ken3953 より:

    コメント欄でも意見は割れていますが私は大和センター派です。
    上本も西岡もセカンド以外が難しそうというのが理由です。
    しかしながら攻撃面でこの両者は非常に大きな役割を担いそうな為
    消去法的に大和がセンターです。
    また上本も西岡もセカンドはある程度上手いと私は思っているので
    (エラーは多いですがw)、大和セカンドでも守備での上積みは
    そこまで大きくなく、センター大和だと江越辺りと比較しても技量は
    大きく上回っていて上積みは大きいと考えます。

    鳥谷がサードに回るならショート大和は良いと思うんですけどね。

  10. なかっち より:

    高山サードは今シーズン中は無理と思ってます。やらせるなら今シーズン終了した後の秋季キャンプからでしょう。ホットコーナーと呼ばれるポジション。そう簡単には出来ないと思ってます。

    しかし、やらせることにより今成、新井に危機感を持たせるのは良いことやと思います。サード高山はないとは思いますが、ひょっとしたら・・・・・なんてこともあるかもしれませんからね。

    toraoさんのセカンド大和論拝見しました。理論がわかりやすくて納得してしまいました。左打者が増え守備機会の多いセカンドに守備力抜群の大和を配す。もっともやと思います。
    しかし私はセカンド西岡派です。西岡にはチームを引っ張るリーダーシップがあります。ピンチの時、投手に声をかけたり、劣勢でも何とかしてやるって意思が伺えるのも西岡やと思ってます。打率や盗塁などの数字でみるとコレってものは正直ないと思いますが走塁のセンスはピカ一です。西岡が乗り出すとチーム全体の指揮も上がったるイメージもありますし。

    大和は個人的にはセンターがベストやと思います。
    外野は若手が激しい争いをしてますが、甲子園の広さを考えると大和の守備力は必要不可欠。

    大和には恐怖の8番打者を目指して、普段は打てなくても、チャンスに3割以上の打率を残せる選手を目指してほしいです。

    投手を中心とした守りのチーム作りを目指してほしいです。
    攻撃は機動力を使ってスピード感ある攻撃をしてほしいです。

    そう考えると上本を使ってほしいんだよなぁ・・・・・。

  11. トラ11 より:

    大和のセカンドは私も何回も考えたことがあります。
    楽天が優勝した時はセカンド藤田の貢献度が物凄く大きかった。
    カープが上位に来ている時もセカンド菊池の活躍が大きい。
    そう考えると当然、流れるようなセカンド大和の守備力は捨てがたい。
    しかし、セカンド上本、西岡も捨てがたい。
    上本のここぞという時のパンチ力も魅力があります。
    やはりセカンドは上本、西岡で…
    大和はセンターで…
    でも横田、高山、江越、緒方のポジションが気になりますね。
    高山はサード守備練習をしているとのことですが、まだ先の話でしょうね。
    でも、大和の件は難しすぎて分からなくなりました(笑)

  12. こうさん  より:

    トラオさんの「大和セカンド」は意外だった。昨日の文章で「西岡に対してライバルの上本」的な文があったから2択なのかと思っていた。やはり去年の東京ドームでの横っ飛びアウトからのセンター前ヒットをアウトにした大和の美技が頭に残ってるから納得はできる。俺が「鳥谷セカンド」を唱えていたのは遠い昔。
    しかし、今年の風通しの良さったらない。去年はベンチが「満員電車」みたいだった。椅子に座っているベテランは全く退かない。つり革に掴まって揺れに耐えている若手は「いつ下に落とされるのか」とドキドキな日々。電車に乗ったが一駅で下ろされる若手もいた。
    若手が育たない?若手が結果を出さない?ベテランに頼るしかない?…金本監督の前に、去年のコーチは顔を出せるのかな?…そりゃ自然には育たないよ。こんな書き方をして申し訳ないが、去年のコーチの怠慢である。
    去年、戦力外になった選手は金本タイガースを、どんな気持ちで見ているんだろう。

タイトルとURLをコピーしました