北條は攝津とバリオスから2本のタイムリー二塁打。素晴らしい集中だった。負傷しているらしいが、いろんなことを証明している。応援したい。
髙山、板山、原口、岡崎、横田……みんな打つ方で必死に結果出してるよね。
必死なのは二神、歳内も一緒。よう頑張ったと思うよ。ドリスも最後までヘイグとの取捨に残れそうだ。
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まだ交流戦がなかった頃、選手だった金本が福岡ダイエーホークスに敬意を払っていたのを思い出す。パワーがあり、長打があり、走力もある。ああいうチームにならなければならないと言っていた。2003年の球史に残る日本シリーズは、金本にとって目標とすべきチームとの戦いだったのだろう。ひょっとしたら、金本監督は今また同じような気持ちでホークスを見ているかも知れない。
試合の勝ち負けは、ユニフォームを着てやっている以上、意識して当然。でもオープン戦はそれよりも、相手にどういう印象を与えられるかが勝負だ。
王者ソフトバンクの目に、金本阪神はどう映ったか。競争による活性化があり、選手の目つきが変わったように見えただろうか。集中力が向上し、勝負強さがアップしていそうだと感じさせただろうか。
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キャンプ、オープン戦はどこも毎年やっていること。内容も大きくは違わない。基礎体力をつける練習から入って、技術練習、チーム練習を経て、若手主体の実戦からだんだんとシーズン本番への準備に入っていく。時期によって実戦に出場させるメンバーに変化をつけたり、メンバーを絞っていったりするやり方も大差ない。やっていることを箇条書きすれば、どのチームでも、誰が監督をしていてもそんなに変わらない。
ところがその過程を経て、チームがどう変化していくかを比較すると、残酷なほど差が出る。
「阪神の打者は、エース級投手のストレートに振り負けている。まずはそれを改善することから」
これを問題としてとらえたことは昨年までも同じだった。去年までは抜本的な解決に至らなかったどころか、その弱点が最後までチームを苦しめた。
秋季キャンプでの取り組みについては、金本阪神はよりパワフルに振ることを掲げてやらせていた。その成果が出るのか。それが今季の注目点だ。
とにかく課題としてわかっていても、対策を練っても、実戦で結果が出るかどうかは別の問題だ。簡単にどうにもならないからエース級。それは逆の立場になればわかる。藤浪やメッセンジャーが簡単に打ち込まれてしまっては商売にならない。
具体的に何ができるのか。何をすれば成長し、一歩前進できるか。すなわちエース級のまっすぐに振り負けないをクリアできるか。……ただし、その次には「エース級にかわされる」という命題が待っているのだけれど、第1の障害に比べればずっと低い。
その解決策も大ざっぱに言えば「どの監督も同じ」だ。経験し、失敗し、その中から糸口を掴んでいくしかない。違いは「どういう状態で経験させ、失敗をどう次に活かさせるか」にある。
ぼーっとしてやられてしまうのも失敗。何に取り組むかを考えて準備して、そのトライ&エラーを繰り返すのも、結果としては同じ「失敗」。
だったら100回やっても成長しない失敗ではなく、5回目からは成功が見え始める可能性がある失敗をすること。
これが「指導者の道理」だ。この道理がわかっていれば、どんな時に、どんな指導をすればいいかを考え、判断し、行動に移していける。
この日、3回の攻撃に入る時に円陣を組み、受動的で消極的な姿勢に対して不快を示したという。
事前にはエース級の投手にやられればいいという主旨の談話を出していたが、100回失敗しても成功に結びつかない類のレベルの低い経験なら不要だということを伝えたかったのだろう。
内面から活性化された選手は、能動的に目指すものを決め、チャレンジをした。チャレンジをした者は失敗を肯定的に受け入れられる。「その失敗ならOK。望むところ。次こそは」という心理になれる。
一方、体調が悪かったり、集中力が欠如していたり、頭が整理できていない者は、良い失敗をする状態にない。江越に二軍行きを命じたようだが、まずは自分で内面を立て直す猶予を与えたということだろう。
公式戦が始まると監督の仕事は教育的指導者からコマンダー(指揮官・司令官)へと大きくシフトしていく。「コマンダー金本」「金本采配」の実力は未知数であり、正直なところ不安要素がいっぱいだ。誰だって経験のない初期は多くの失敗をする。
しかし教育的指導者としての金本監督の技量は卓越しているので、その求心力で采配面の不安をカバーできるだろう。
コメント
「ふるい」から落ちそうになると打つ、怪現象?!
割と平等にチャンスを与える金本監督、今度は北條がふるいにかけられる番になりましたが「落とせない」ような打撃を見せました。
ショートの守備も華麗とは言えないけど無難にこなして、落す理由が無くなりました。
そんな意味ではちょっと運のなかった江越だけど腐らずやればきっとチャンスは来る…
若虎達、やはり摂津のような1流投手はなかなか打てませんねぇ。この課題は開幕までに何とかせねば!
まあ、1流投手を打てないのは相手も同じ!メッセは柳田以外はほぼ完全にねじ伏せました(もう柳田は仕方ないw)。
投手ではブルペンでは「マテオよりいいんじゃね?!」と思われていたドリスが個人的にはやや期待外れでしたが、それぞれ持ち味は出ていました。
平日のデーゲームで約25000人(阪神ファンが多い?!)のは、金本野球が観ていて面白いからでしょう。公式戦でも期待してます。
江越、降格ですか。
キャンプから余り良い状態ではなかったようです。
誰だって結果の出ない時はある。
そこで、首脳陣は「どれがOKで、どれがNG」を明確にしてあげないと。
何に対して怒っているのかをブレずにハッキリさせてあげないとね。
相手チームのローテーション投手なんて、そう簡単に打てるはずもない。
じゃあどうする、と言う所に打者自身の意識が見えないのが
監督の不満なんでしょうね。
江越にしても、陽川にしても迷っているのはよく分かる。
監督にしても、度重なる三振よりも、彼らの意識に手応えを感じなかった
のかも知れません。
今やってる競争は開幕までじゃないですよ。
ここで沈んだら一巻の終わり。
這い上がって、チャンスを掴めよ。
金本新監督に対する期待感が半端ない。
思えば和田監督の一年目もそれに負けないくらいのワクワク感があった。
でも、何かが違う。
はて、その違いは何だろう?
和田監督就任時「少しのスパイスを加えれば…」と口にした。
とても意味深で、故に手品の種明かしを教えてもらえるような期待感があった。
でも、キャンプに入ってもその「少しのスパイス」が何なのかよくわからなかった。
結局、最後まで手品の種明かしはなしのまま。
金本監督は「厳しく明るく」と口にした。
その言葉はキャンプを通じて実に明朗に伝わってきた。
「何かが違う」と感じた理由はそんなところかも知れない。
俺は中学生の時に数学の証明問題が嫌いだった。大嫌いだった。「証明せよ。」って「命令すんなボケ❗」と思った。
けどトラオさんの最近の文章、まるで証明問題の解だ。まるで「解が成立してるところから文章が作られている」とさえ思えてしまう。…そう。解までの証明が「気持ちいい」のだ。まるで週刊プロレスにいたターザン山本の文章にハマった時のような気持ち。すなわち「毒性がある」のだ。そりゃ毎日、待ち遠しくなるわな。
昔、小学生の時、道徳の時間に「星野君の二塁打」という教材を学んだ。確か、監督はバントのサインを出したのに星野君は自分の好調さを信じて監督のサインを無視して打った。それがサヨナラ二塁打になったが試合後に監督から、「サインを守らない選手がいた。次の試合は控えに回ってもらう。」と言われて落ち込む星野君。その星野君の気持ちを話し合うという授業だった。
ほとんどの人が「チームワークを乱すからサインを守らなければならない。」という意見を出した。けど今なら「選手の好調さを見抜けない監督にも問題がある。」とさえ思う。
何が言いたいかというと…何が言いたいんだ俺?トラオさんの文章を読んで、何故か過去の記憶が甦ってしまった。金本監督がオープン戦から「相手のエースを攻略しようとする、お前らを見せてくれよ❗」と行動したことが嬉しかったんだ。「まあ、別リーグだから当たらないし。」っ思ってたら円陣なんか組まない。それが嬉しかったんだ。
金本監督の毒、中毒性があるね。タイガースに星野君はいるのか?そして好調さを見抜けるコーチがいることを願う。