藤川と内海が投げた4回までが主力級の準備にあてるA戦で、それ以降は戦力の見極めとして役立てるB戦という試合だった。
1失点に抑えた投手陣は良かった。この日入っていない阿部と坂本の調子次第でこの人はまったく違う打線になるとはいえ、2安打され失点した初回を除けば全投手が落ち着いて投げられていた。
百戦錬磨の藤川でも、客の入った甲子園で読売戦となれば、少し硬くなっていたようだ。回を重ねるごとに先発投手らしいテンポで投げるようになっていった。
無理をさせないための先発起用なので、はじめは100球くらいとか球数制限を設けることになるだろう。間隔広め、イニング少なめのローテ投手となると、球児の年俸なら相当な結果が求められる。そのための準備をしているように見えた。
2番手守屋が2イニング。被安打2、失点0。まずはこの結果に自信を持てば良い。実際は凡打がことごとくヒット性で、正面に飛んだり、好守に助けられたりとめちゃくちゃ幸運に恵まれた内容だった。しかし運も実力のうち。甲子園で読売相手に2回をゼロに抑えたというのは事実であり、攻めるという強い気持ちで腕を振り、ストライクを投げたから幸運をゲットできたのだ。このまま気を良くして、低めに集める制球力を磨き、一軍の先発枠を狙え。
7回は石崎。ヒジが上がってコンパクトなオーバースローになっていたが、強い球で押し込む投球ができていた。とっかえひっかえになることが望ましいブルペンの一員として、今年は機能できそうだ。
8回は榎田が重信、亀井、ギャレットのレギュラー級を10球で片づけた。球も内容も良いね。調子キープなら開幕一軍当確。
9回は鶴が藤村、堂上、岡本を12球であっさり退けた。こちらも内容良く、最後は売り出し中の岡本に対して、アウトロー直球ビタッと決めて見逃し三振。勝利の心地よさを高めてくれた。こちらは少なくともブルペンスタッフ入り最終選考まで残る。
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金本監督が「勝とうぜ」「負けるな」とハッパをかけたのだそうだ。伝統の一戦うんぬんはともかく、近年負けすぎている相手だけに、主戦級からチャレンジ枠クラスにいたるまで、絶対に勝利にこだわるという試合を作るのもいい。
「6連打で5得点!」とか「12安打爆勝!」みたいな見出しほど、立派なバッティングばかりだったわけでもない。しかしスイングに気持ちが入っていた。それが今のこのチームのいいところ。競争に負けない、直球に負けない、読売に負けないと、打席によって想いは違うけれど、負けん気を持ってバットを振っているのがいい。だから上がった打球は地面に落ちたがるし、転がった打球は外野に抜けて行きたがる。
同点になった3回西岡、ゴメスの2ポテンなんて、まさにそんな感じ。
4回連打の場面は気っ風が良かった。狩野は初球、外のギリまっすぐでストライクを取られた後、甘スラをクリーンに左前に運び、髙山は初球甘直球をライナーでライト前。横田は初球ぶつかりそうなスライダーの後、直球をとらえてセンター前へこれもクリーンヒット。無死満塁、小宮山も迷いなく、初球外高めのスライダーを叩いて三遊間タイムリー。鳥谷はじっくり投手を追い込んで、ぱしっとセンター前タイムリー。そして西岡は追い込まれても食らいつき、最後は右へ叩きつけ、前進守備の一塁の頭を越す2点タイムリー。
オープン戦ではいろんなことを体験しておきたい。もちろん、相手を飲み込むようなこういう連打もね。「オレたちには積極連打がある」と思えるだけでも、ポジティブ思考の足しになる。すごくいいこと。
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以下は競争メモ。先発捕手小宮山は球児の指名か。打撃よし、リード良し、捕球&送球悪し。岡崎はソツなし。梅野は出番少なし(ラスト1回守りのみ)。原口アピールならず。
左の内海と山口から安打した髙山はぼちぼち当確。横田は粘り中。実は走力のアピールが効いている。緒方代打1打席はいい当たり。狩野は貫禄のベンチ当確。板山は打席なし。
良太2四球はプラスポイント。今成は代打1打席のみ。最終試験の陽川は良い粘りの打席はあったがタイミング合わずはそのまま。このままだとサードは全員まとめてヘイグにひっくり返される見通し。
西岡余裕。大和技あり1安打と安定守備。上本出番なし。北條の進撃止まる。どうやら大勢が決したか。
コメント
読売に勝つ!
阪神ファンの多くにとってこれほどの喜びはない。
たかがオープン戦、されどオープン戦。
相手に「あれ?去年までとは違う」と思わせただけでも大きな収穫。
>6連打
確かに高山や横田と言った若手の結果も嬉しいのですが、一番評価して
あげたいのが6連打目の西岡のファーストの頭をワンバウンドで越えた
ライト前2点タイムリー。
3-2のカウントから狙いすましたような打球。
決して右打ち推奨じゃないんですが、チームにとっても相手にとっても
試合を決める一打になりました。
球児の後を受けた守屋・石崎も良い結果を残せた。
良い所で使ってもらって、良い結果を残して気分よく次に移れますね。
榎田はもう安定勢力の仲間入りかな?
勝ちたい気持ちを前面に出して勝てた試合。
こんな試合が、シーズンでもたくさん見れると良いですね。
お互いの先発投手が立ち上がりが不安定で「いったい何点入るだろう?」的な初回でしたが、それ以後はさすがにゲームも落ち着いた!っと思った途端、4回はタイガースの若手、ベテラン入り混じる怒濤の連打攻撃でした(まああそこだけでしたが)。
球児にはもう少し長い回を投げて欲しかったけど「今日はいいイメージで交代」という金本監督の思いやりもあったのかも知れません。
toraoさんも仰るようにシーズンに入っても「とにかく100球、最小限に抑えてくれ」という使い方になるでしょう。
代わった守屋は、あくまでも素人目ですが「球持ち」が悪く、打者が合わせ易いような印象を受けましたがどうでしょう?!しかし結果的には抑えたので球威はあるのかも知れません。期待してます。
逆に少し腕を上げたフォームの石崎の方は「球持ち」が良く実践的、今年はやってくれるんじゃないかな。
榎田は相変わらずルーキーの時の輝きを取り戻した感じで、鶴と共に好調をキープしているのは嬉しいです。
打撃陣は、讀賣の2流投手が出て来てから打てなかった事に課題が残りましたが、左投手(しかも内海と山口)から価値ある2安打打った高山ほぼ開幕スタメン当確か!?
そして、まだ当落線上の横田は盗塁成功など積極的な攻撃も良かったと思います。
しかし、横田が盗塁決めたんだから先輩の大和も走らなきゃ、センター争いではライバルだから!
昨日は対左腕用の本番モードのスタメンでしょうか?だんだんメンバーが昨年に戻って来た感じですが、いわゆる「B戦」組のどんでん返しに期待します。
ここ数日私用により多忙でほぼオープン戦のチェックは出来てないです。なのでトラオさんを始めとする皆様方のお話しにとても感謝です。m(_ _)m
高山は本来の力をグングン発揮しだして、首脳陣もメロメロの様ですね!笑
おそらく余程の調子ダウンか怪我等がない限り開幕1軍又は、スタメンは当確の様な気がします。そうなると外野は後1枠を現状では横田、緒方を先頭に、といった感じでしょうか。横田は打てなかった日でも走塁で高い意識を持ってという感じで必死さが良いアピールになると思います。緒方もアピールポイントの打撃で負けじと頑張って欲しい!開幕してルーキーと3年目21歳がスタメンに居るって言葉で表しただけでも凄すぎです…
ヘイグはいつ頃オープン戦参加出来るんですかね?ゴメスの初来日の時も実は足が痛いとかでキャンプは別メニューが多かったし、オープン戦もブンブン扇風機だったので余り心配はしてないのですが、流石に実戦経験が1、2試合とかで開幕スタメンはあり得ませんし。素直に早く彼のプレーが見たいです。
新井のスローイングはなんやねん。
ああいうの見せられると今成かヘイグかなと思ってしまう。
藤川お帰りなさい。
直球の球質は相変わらずいいしツーシームも切れていた。
十分でしょう。
あとはどういうローテを組むかという問題だけ。
これは首脳陣が最良のプランを考えてくれるでしょう。
能見にしろ藤川にしろ5日はムリ。
かと言って2週間は彼らの高給に比して休ませ過ぎだから出来れば10日で回したい。
1大和
2鳥谷
3西岡
4ゴメス
5福留
6ヘイグか今成
7高山か横田か緒方
8岡崎か小宮山か梅野
9投手
でしばらくいくのではないでしょうか。
まずはセカンド争い。昨日の西岡の打撃を金本監督が大絶賛。セカンドはほぼ決まりかなって印象を受けました。
サードのダブルりょうたはもう少し頑張ってほしい。昨日の教育リーグでへイグが1安打1打点。
掛布2軍監督がスイングの軌道と腕の使い方をこれまた大絶賛してます。高山然り、掛布2軍監督が絶賛した選手が結構活躍してるんですよね。へイグは8日から1軍合流みたいですが、サード争い、一気にうっちゃるかもしれませんね。
捕手争いは個人的に岡崎と小宮山の一騎打ちになってきてると思います。最近の梅野には気を感じません。腐れば終わり。梅野は土俵際に追い込まれた印象です。
投手は先発枠がほぼ5枚が決まり、最後の一枚の争いでしょうね。開幕はメッセが投げて、中5日でヤクルト3戦目もメッセが来るのでは?能見も中5日でDeNAの初戦に行き、2戦目に岩崎、岩貞、秋山のどれかが行くような気がします。
中継ぎは榎田が昨日も素晴らしかったです。左を3枚入れるんでしょうか?島本もいますし、まだまだわかりませんね。右は福原とマテオは当確でしょう。残りは歳内、石崎、金田、ドリス、安藤の中から3枚かなぁ?
かなり大勢が決してきた印象を持ってます。
1番 4西岡
2番 7緒方
3番 6鳥谷
4番 3ゴメス
5番 9福留
6番 5へイグ
7番 8高山
8番 2岡崎
9番 1メッセンジャー
自分なりに、なかなか面白い打線が組めましたよ(笑)
甲子園のG戦の勝利はオープン戦といえども嬉しい。
金本監督「勝ちにいこうぜ!」
それに応えた選手、カッコいいですね。
球児、守屋、石崎、榎田、鶴みんな良かった。
野手も若い選手の活躍が大きかった。
陽川、梅野、江越も頑張れよ!
レギュラーとりにいこうぜ!
阿部、スガノ、サカモトが戻ってきても「勝ちにいこうぜ!」