青柳と内海の投げ合い。4回、大和の二塁打と福留のタイムリーヒットで阪神が先制。青柳は8回途中まで坂本・長野を欠く読売打線をゼロに抑えていたが、死球を2つ出したところで1点も取られぬまま藤川に交代。その藤川が交代直後、代打坂本に逆転3ラン本塁打を打たれた。
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対巨人 22回戦 甲子園
巨 | 0 0 0 0 0 0 0 3 0 | 3
神 | 0 0 0 1 0 0 0 0 0 | 1
勝:内海8勝6敗0S
S:澤村4勝3敗37S
敗:青柳4勝5敗0S
HR:坂本スリーラン21号
巨人:内海 – マシソン – 澤村
阪神:青柳 – 藤川 – 山本 – 松田
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年に1試合あるかどうかの、何も言えなくなってしまう試合。
しかし全体から感じてしまう、「やるべきことを間違っているから結果もついてこない」という思いは隠しようがない。目的と「ダイヤル調整」を誤ったままだと、貴重なプレーイングタイムはあまり成果をもたらさないままムダに過ぎていく。
これからのいいコーチ、いい監督は、たとえばこういう発言ができる人だと私は考える。
「あいつの可能性はすごいよ。このままサボらないで経験を積んでいけば、どこまで伸びるかわからない」
「あいつを心から尊敬している。いや、オレの現役のときとは比べものにならない。だいたい昔と今とじゃ野球が違う。比較しちゃかわいそうだよ。今の選手の方がずっとスゴい」
「あいつを見ていると、自分の考え方を改めなきゃいけないと思う。こっちが勉強させてもらっている」
もちろんマスコミに対して言う必要はない。本人に直接言うのがいいときと、間接的に伝えたほうがいいときと、いろいろあるだろうが、そこらへんの感覚も鋭ければなおいい。
なぜそう思うか。一つには、どこが伸びるポイントで、どこを引き上げてやることができるかを常によく見ていないと、こういう発言にならない。実際に「見なくてもわかる」というような態度でいるのと、「とにかくよくよく見てやろう、見つけてやろう」という姿勢でいるのとでは、指導力に大きな差がついていく。
謙虚さは武器。たとえば対戦相手に対しても、謙虚にならなければ、何度も同じようにやられて、「なんでウチのときばかり、いい投球するんだ?」「なんでウチのちきばかり、打つんだ?」という発言になる。その答えは、相手は大したことないだろうという、謙虚さに欠けたものの見方にあるとも知らずに。
また、選手たちを引き上げて行きたいのなら、相手の心を動かせる影響力を磨かなくてはいけない。はじめから選手を見下していたのでは、選手の自信も育たないし、アドバイスが「魔法の言葉」にならない。カリスマも、活かしきれなければ意味がない。
コーチ、監督として、はじめから結果を出せるわけはない。出せたとしても、多分にラッキーによるところが大きいだけ。
ただし、才能やカンのよさは、その姿勢に現れる。明らかに。そして、姿勢によって成長のしかたがまったく違ってくる。短時間で成長できる人と、いつまでやっても変わらない人の差は、みるみるうちに現れる。
その分かれ目は、「自分に気づけるか」。その1点につきる。
マジック1だろうが、優勝が決まろうが、やるべきことはたくさんある。来年強いチームにするためには、今、絶対に集中力を切らさないこと。
コメント
昨日の負け方は本当に堪えました。
広島は幸先よく先制、2回には連打で5得点、あとは阪神が逃げきるのみだったのに。
ネット観戦しながら残業してくれていた広島出身のカープ女子に謝り倒しました。
この負け方は矢野の引退試合以来のショックです。
結果論でなく代えるならあそこはサターホワイトではなかったでしょうか。
悲しいかな、采配のタイミングも選手・戦術の選択も、ほとんど全部が悪手に見える。
昨日の継投には、殆どのタイガースファンが疑問を感じ、危惧した最悪の結果に落胆したと思います。
金本監督は選手時代から好きだったし、今もほぼ盲目的に応援しています。しかし残念ながら、全てが正しい指揮や方針である筈もなく、そこについては改善していかねば、結果も選手も、そしてファンもついてこない。
選手起用については、もっと自身の意見を出していけば、と思います。お友達内閣とも揶揄されたりしていますが、コーチ陣の進言がそのまま実践されてるのではないでしょうか?
昨日の球児投入は、誰が見てもありえないケース。監督自身がそれが最善と思ったなら別ですが(それはそれで「どこ見とんねん!」ですが)、私には・・・
金本監督「青柳、死球2つめか。球数も100か・・・香田!どないしよう?」
香田コーチ「限界ですね。球児を用意させています。ここは彼に託しましょう」
金「(サタホワ・マテオも居るけどなぁ)・・・そーか、やっぱそーやな。なぁ矢野?」
矢野コーチ「それしかないんちゃう?経験がちゃいまっせ。」
金「そやな。よっしゃそれで行こう。」
的な、会話がなされてる様に見えました。
そうでないと「僕らが判断して」なんて、セリフは出てこないですよ。
コーチを信頼してるのは、とても素晴らしい事。ですが、勝敗の、いや敗戦の責任を負うべきは監督の仕事。インタビューで監督自身の思いが、上手く表現しきれてないのかもしれませんが、時には嘘をついてでも士気を高める事も必要です。一度、栗山監督のコメを勉強してみるのもいいか、と思います。
笑った。
笑うしかない敗戦でした。
打てない、守りきれない、相手の圧力に成す術なく敗れる。
主力の1番3番を抜いた相手にも汲々とする。
救援防御率3.50を超える藤川の起用がどうだったとかは分からない。
他の投手を出しても同じ結果だったかも知れない。
今のチームに大事なのは、そんな事じゃない。
何度も言ってますが、「超変革」の趣旨は大いに賛同する。
タイガースが抱える問題体質を根本から掘り起こして新しい土壌を育てる。
時に球団内部にも影響を及ぼす。
その為にルーキーだろうが育成上がりだろうがドンドン抜擢していく。
ただ惜しむらくは、監督や一部コーチ陣が未だに「選手目線のまま」
であること。
本当の意味での指導者に成り切れていないこと。
当然「やる側」と「管理する側」は違う。
監督も監督に寄り添う矢野も、指導者経験はない。
兼任コーチの経験すらない。
だからダメだと言っている訳ではない。
それこそtoraoさん仰る通り、ラッキー以外にすぐさま結果は出ない。
これを乗り越えて、来年再来年と指導者としてのスキルを磨けばいいだけの事。
指導者の難しさを痛感しているでしょうけど、既に船は帆を張って進みだしている。
もう船を放り出すことは許されない。
シッカリと船長としての役割を果たしてくれ!
今はそれだけが望みです。
昨日の試合は青柳に最後まで投げさせてこそ意味があった。
残り14試合で3位に6ゲーム差、ここで藤川出してただ勝ちにいって、なんの意味があるのか。
結果論ではなく、そんなことを思いました。
八回にピンチになって出てくる投手がセットアッパーなのは何もおかしくないんですよね。
ただそのセットアッパーが7月以外結果を残せてない投手。なぜこの投手が重要な役割につくことになったのか。これがトラオさんのいう「誤ったダイヤル調整」なのかもしれませんね。
誤ったダイヤル調整は普通の采配を悪手に変える。
なんで?っていう試合でしたね。あそこまで頑張った青柳続投やと思ったんですがね。
交代するなら交代するで、あの場面の球児は絶対不正解やと思ったんですけどね。
逆球の少ない、併殺打の可能性って考えると安藤やと思ったんですけどね。
青柳の完封を見たかったなぁ…
久しぶりのコメントです。
今の金本監督は選手時代の「4番・金本」の
視点でしか選手、試合を見ることができて
いないのだろうと思います。
これまでも自分がやってきたことを
選手に押し付けるような発言がありました。
すべての選手が「4番・金本」のような
選手になれるわけではありません。
しかし、別の輝き方ができる選手は
今の阪神にもたくさんいるはずです。
それにどうか早く気付いて欲しい。
もう気付いているかもしれませんが。
「うちの試合になったらいいピッチングするね。」という発言。
それは相手が嫌がることをやっていないからでしょう。
阪神相手には投げやすいからいい投球ができるのです。
ただ、金本監督は1年目。カープの緒方監督も
1年目は批判が多かったように思います。
ここから監督自身が何に気付き、どう成長するのか。
今季も残り少なくなってきましたが
監督自身の超変革も見守っていきたいと思います。
結果論ではなく藤川の登板で不吉な予感がありました。
あの場面、田尾さんや山本昌さんは、首脳陣のバタバタ感、弱気を感じたそうです。
私も、交代ならマテオだと思いました。絶対に点を与えてはいけない場面だったので、
8回であってもマテオだと思っていました。サターホワイトでもよかったでしょう。
それが、よりによって藤川とは・・・。
何度もここで書きましたが、今の藤川はかっての藤川ではありません。
「昔の名前で出ています」は小林旭にお任せですよ。
「ウチに対してはいいピッチングをする」という監督の内海評は、ウチの無作為を棚にあげた恥ずかしい発言です。何回同じ投手にやられたら気が済むというのでしょうか。
讀賣相手に甲子園で1勝もできない・・・
きのうの負けは腹が立つやら情けないやらで、さすがに堪えました。
1点しかとれない相変わらずの打線も問題ですが、あそこまで投げた青柳を続投というのはなかったのでしょうか?
彼の成長のためにも・・・
堂上への死球は痛かったですが、それ以降の首脳陣のビビりっぷりは、相手ベンチにはどう映ったでしょうね・・・
ここまできたら勝敗抜きの試合を見たかった。
ルーキー青柳が死球を2つ出し、1アウト後の坂本との勝負をどのような投球をするのか見てみたかった。
青柳の攻める投球で死球になってしまったようにも見えました。
打たれたとしても今後の勉強になったと思います。
球児が出てきたときは、どうして?という気持ちでした。
本当に心が萎える試合でした。
監督、コーチは今季勉強のシーズンとして来季を期待します。
しかし、残り試合一つでも勝利して気持ちの良い日も作って欲しいです。
身体が泳ぎながらも藤川の球を待っていた(反応した?)坂本。昨日のトラオさんの文章で心に残った「ツモ切り」。ツモ切りの怖さを気持ち悪いぐらい味わえた瞬間だった。1球で青柳の勝ち星を消した藤川。1球でレフトスタンドの最前列まで陣取る読売ファンを狂喜乱舞させた坂本の一振り。「これは安牌」と切った藤川が、まさかの国士の振り込みになった。場を読めてないのは金本監督?相手の捨て牌を、どれぐらい真剣に見ていたんだ?藤川のキャリアに頼った?ここは藤川しかいない?あんなに自信のなさそうな藤川が勝負手か?
いろんな角度から金本監督の良さを探してきたが、さすがに昨日は見付からない。いや、見付けたくない。こうなったら6位(最下位ではない)になって「金本タイガースの常勝は屈辱から始まった。」という歴史のスタートにせよ❗広島での優勝を、こんな形で阻止してしまった金本監督。広島県民からも、いろんなことを言われるだろう。それも屈辱。それさえも肥やしにせよ❗
今日のトラオさんの文章を読んで、東京ドームで頭を下げた星野さんを思い出した。金本監督は「監督としてカリスマになる瞬間」を、何度も見逃している。
麻雀でいえば完全に手詰まり。何を切っても振り込みそうな気がして、そのなかでも一番安全そうな牌を選んでおり打ちした感じでしたね。
場に2枚出てる白を最後まで大事に抱えて自分の安手の為に白を切って場をシラケさせる…。真っ青な藤川の顔…真っ青を通り越して「白」でした。
トラオさん辛い更新ありがとうございます。
いくら威力の無い浮いた変化球でもあの打ち方でフェンス越えなんですね。
崩されても芯で捉えた坂本の勝負強さを褒めるしかないですね。
甲子園でコテンパンにやられても来年のバネになるならもっとやられろと思ってしまう自分がいます。でも気持ちがボキッと折れない程度にね。
負けても悔し涙を流すまでにはなっていない試合後なんかサッパリしてるように見えてしまう。悔しさが巻き返しへのスタートラインではないでしょうか。
私も同感。
青柳続投だマテオだサターだ、もとより監督の采配云々の前に、あの坂本のバッティングを褒めるべきかと。
球児もあの一球以外はいい球放ってたと思いますよ。
いわほー様
藤川だからこそ、あの1球はダメだと思います。そのために登板させたハズですから。
いわほー様
コメントありがとうございます。
ほんと並みの打者ならレフトフライですね。
来年はタイガースの若手にやり返してもらいましょ。
金本監督にしたら昨日の試合は、青柳の経験値を上げるより、自身の地元広島の地元優勝に貢献したかったのでしょうか?青柳があのまま投げていたら打たれていたでしょう。勝つ為の選択として交代は間違っていなかったと思いますが、投手の選択が間違っていた様な気がします。ピッチングコーチの能力が試された試合でした。
監督が継投ミスを認めているので何か違うと思ったのでしょうが、あそこで、球児が抑えていたら、さすが球児となっていたはずです。問題はたった一本のホームランで簡単に決着する点数しかとってないことじゃないですか。8と9回の攻撃も、無抵抗過ぎるでしょう。昨日の試合は投手陣を責めるのは違います。
監督業における「言葉」の価値。
それは時として選手を鼓舞する良薬に、あるいは彼らの芽を摘み、自分すら貶める毒薬になる。シーズン直後からトラオさんが度々指摘しておられた点ですね。
時代の流れとともに、繊細な選手も増えるし、些細なコメントもネット上に残る。
現代における言葉の影響力一つをとっても、もはやプロ野球の監督とて前時代的にはいられない。
単なる「野球指導者」では、良い監督にはなれない。金本知憲という人間が、リーダーとしてここからどう変わっていくのか。
その動向が、今後の阪神を左右するのでしょう。超変革の主人公とは金本監督以外に他ならないのだから。
(なに言ってるんだろう)
いつもブログが更新されるのを楽しみにしています。昨夜、現地観戦していましたが、おっしゃるとおりです。観客も藤川のアナウンスがあるだけで嬉々とするし。監督、コーチのコメントには毎度毎度ゲンナリします。
ああいう痺れる場面を任すに足るセットアッパーがいないということに尽きますね。
端的に言えば福原がいないということ。
青柳の交替は普通じゃないですか?
一点差で新人投手でノーアウト一塁二塁ですから。
今のチームは勝ちたい試合を勝てるチームではない、ということですよ。
勝つためには後ろがいかに大事か痛感させられました。
暗黒時代真っ只中、91年甲子園対讀賣戦1勝12敗の悪夢の記憶がよみがえります…。不入りと言われた三連戦でも、計10万人を越えた大観衆…。
最後の甲子園対讀賣三連戦は連休。阪神地区に住んでいれば自分も甲子園に行くだろう。土日は今季最後の関東遠征・神宮は対東京ヤクルト二連戦、金曜のヤクルト―讀賣戦より観衆は多いことだろう。せめて関東に住んでいれば自分も神宮に行くだろう。
『金土は晴天』の天気予報を信じて洗車をしたら、福島は只今まさかの雨…。東北のトラキチの涙雨かな?
『見放せば阪神勝つかな?』とは思うが無視すると気になって気になって虎生活習慣のリズムがどうにも狂う悪循環。虎生活習慣と言うか、生涯トラキチは対讀賣戦勝利渇望症。
やっぱり、気合いと軸回転だけじゃ勝てませんわねぇ。
見てる分には、こういうシンプルな監督もいいんですが、選手はもうちょい解りやすく伝えないとキツイんじゃないですかねぇ。
コーチの人選も気合い重視ですもんね。朝練に付き合うっていう。
関川の方が賢くて良かったんじゃないかなぁ。
試合見てると、なんかノムさんの頃思い出します。
監督代わって期待して、期待の若手は出てるけど未熟だし、実は采配もイマイチやし、毎回惜しいけど勝てないし。。。
その後の星野さんで結果が出たように、次に期待かもですね。暗黒経験者なので気長に待ちます。
多分3年後くらいかな。
矢野か掛布がやってくれるでしょう!