ラス前、気持ちよく終わる

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読売はCSに向け長野、坂本、阿部を温存。阪神も福留を休ませて、両チームとも若いスタメンで始まった一戦は、藤浪と内海の息詰まる投げ合い。8回、阪神3番手岩崎が代打長野にタイムリー二塁打を打たれて先制されたが、阪神は9回ウラに反撃。髙山、原口の連打で一死一三塁とすると代打福留が同点タイムリーヒット、鳥谷がクリーンヒットでつないだ一死満塁からこの日スタメンの俊介が中犠飛、逆転サヨナラで勝利。勝てなかった甲子園で読売に連勝。6連勝として最終戦を迎える。

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対巨人 24回戦 甲子園

巨 | 0 0 0 0 0 0 0 1 0 | 1
神 | 0 0 0 0 0 0 0 0 2x | 2

勝:金田1勝0敗0S
敗:澤村6勝4敗37S
巨人:内海 – マシソン – 澤村
阪神:藤浪 – 能見 – 安藤 – 岩崎 – 金田

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さあ、今季はこれで終わりだけど、連勝はまだまだ続けるでー!2シーズンまたぎの大連勝記録やー!!

ラスト2試合に向けて狩野と青柳を抹消して、望月と植田を登録。口では「勝ちにこだわる」「一つでも上の順位」と言いつつ、しっかり未来への準備をする。それでいいのだ。タテマエを掲げながら、その陰ではサボらず、ぬかりなく、やるべきことをやっておく。「遅いわ!」はこちらにも言える。でも気がついたのなら、あきらめずに、すぐやり始めればOK。何事にも「遅すぎ」はない。

テーマは「気持ちよく終わる」。藤浪については、前の試合のいい感じそのままにもう1試合投げて、その感触のままシーズンを終えることが首脳陣が設定したこと。白星にこだわらず、スパッと6回で藤浪を下げた。しっかり考えて、その考えのとおりにやるというのはとても良いことだ。試投したチェンジアップで三振を奪うなど、来季への収穫ばっちり。よろしい。

7回能見、8回岩崎。岩崎は失点したが、下が悪い状況もありドンマイ。岩崎も今日ラスト、気持ちよく終わりたいね。
どうやらこれが来季への金本構想。確かに2人とも「短い回ならいい球」という点では間違いないと思う。問題は毎日ブルペンに入って準備し、急に出番が来る仕事に、心身の適正があるか。勝ちパターンリリーフをベテランと外国人で構成するのは一つの典型だ。ただ頑丈な若者も1人はほしいところ。

内海を最後まで打てなかったのは誠に遺憾ではあるが、「阪神戦4戦4勝だ、おかげさまで久々にフタケタ勝利だ、わーいわーい」となる寸前でぶち壊したったのだから、これはこれで気分いい(←性格悪い)。それにしても結局、最後の最後まで聞こえてきた「内海もうちのときだけ、いい投球しやがって」の声。その声が出ている限りはアカンと思うよ。「なぜか」を考えないとね。

9回ウラ、代打ゴメスが三ゴロに倒れて一死。このままあっさり完封リレーかと思われたが、ここから来たね、「超気持ちいい終わり」が。髙山がピッチャー返しの内野安打。ワンバウンドで投手の足にぶつける(この日は澤村が自ら蹴りに行ったのだけれど)。髙山はこのヒットがめちゃくちゃ多い。ゴロに打ち取られたかに見えて、二遊間を破るのに十分な打球の威力がある。なにか、この打球で良ければいつでも打てるという、そんな風にも感じる。

一死一塁で原口は左前へ。一気に同点とされないようレフトが深く守っているところへ、しょぼい当たりが抜けていく。芝生もボロボロ、髙山は躊躇なく三塁へ滑り込む。ここは完全に心の準備ができていた「当然の走塁」。当然ではあるがもちろんグッジョブだ。

ここで「一走原口に代走植田」と行くのだろうと思ったが、延長もにらんでか、そのままだった。確かにあそこで代走に出せば、若さゆえの盗塁死、牽制死、暴走死も十分あり得る。まだ植田を信じるところまでの関係性が築けていなかったというところだろう。「責任ある判断」ではあった。
しかし、4位だ5位だというこの状況で、試したい植田や望月に、経験を与えられないというのは、本当はダメ。一塁にゴメス、二塁北條、ショート植田で守れたし、もし植田にミスしてほしくないのであれば、盗塁はさせずに、安全に行くように指示すればいいだけ。

なぜダメと言い切るかというと、リスクとリターンのバランスが崩れた「いい投資」だから。極論すれば、植田のミスでこの試合を落としたところで失うものは非常に小さい。4位がなくなり5位が確定するだけのこと。もともと地力では4位になれないという状況だし、「どっちだっていい順位」なのは事実だのだ。一方、植田が好走塁でサヨナラのホームを踏んでいたらどうだろう。一塁から二塁、二塁から三塁、三塁から本塁と進む中で、植田がレベルアップを繰り返していく可能性がある。そのリターンがどれだけのものになって来季以降に帰ってくるかわからない。それは4位、5位をチームみんなで必死にかけているからこそ得られる経験値なのだ。実にもったいことをした。
もっとも福留が内野ゴロで本塁憤死、二死一二塁ということになっていたら、二走として代走に出ていただろうが、それではバクチとしての価値はぐっと下がる。

私はそういうところこそ大事だと思ったりするのだけれど、でももったいなかろうが、慎重すぎだろうが、やっぱりその後の結果が良ければ、「ま、しゃあないな」となってしまう(笑)。福留は初球の高いフォークを見逃さずに左前へ同点タイムリー。一死一二塁。

次は途中出場の鳥谷。途中も途中、雨が強くなりあわや途中で試合終了という状況にもなり、あわや連続出場記録が途切れるところだった。しかしスタメンで出ないということは、そういうことがあり得るということ。鳥谷自身もその覚悟は持っていてほしいと思う。澤村のまっすぐに遅れていたが、さすがに打席中にしっかり修正し、ライナー性の右前ヒット。当たり良すぎで原口は三塁ストップ。

一死満塁で俊介。若手がチャンスメークし、ベテランがつないで出来上がったサヨナラのチャンス。存在感の薄い1シーズンを過ごしてきた中堅が打席に入る。起用の理由を「調子がいいから」と説明する金本監督だったが、出場した試合ではそこまでの好調さを表現しきれていなかった。初球外角、際どい球を見逃して1ボール。2球目、一本で張っていた直球、ど甘いところを振り遅れてファウル。カウント1-1。3球目、インローへの直球、クリアにとらえはしたが、ややバットの根本に当たり微妙な飛距離、微妙な脚力の原口がスタート、微妙なタイミングだったが、タッチできずセーフ!この回2点取ってサヨナラ!

今の俊介の立場のとおり、なんといえない微妙な一打でサヨナラ勝ちをもたらした。俊介、初めての経験だという。高校の先輩でもあり、現役時代から浅からぬ縁があった金本新監督のために力になりたかっただろうが、上手くいかなかったことの方が多かった今季、最後に仕事ができて、俊介も気持ちよく終われるだろう。

さあいよいよ優勝(B)がかかった最終戦。先に行われる甲子園が岩貞と大竹、夜行われるマツダが黒田と小川の先発。阪神が負ければその瞬間、ヤクルトの優勝(B)が決定。阪神が勝った場合は、ヤクルトが負けか引き分けで阪神が優勝(B)。阪神が引き分けの場合でも、ヤクルトが負ければ阪神が優勝(B)となる。ドキドキするね!(せんわ)
長いことチームを支えてくれた福原の引退試合でもある。もうここまできたら本当に気持ちよく、最高に気持ちよく終わろう。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    「意味不明の無敵モード」どこまで続くのでしょう?
    てゆーか、あと1試合しかありませんが(汗)。

    結果的には、来季に繋がる試合でした。
    昨夜のスタメンの平均年齢が24.7歳、最年長上本ですら30歳、こんな一軍スタメンは今までありましたかねぇ?
    toraoさんが若手中心といっている相手讀賣が、スタメン平均年齢31歳なのでタイガースが いかに若いメンバーだったかが覗えます。

    高山も坪井の安打記録を更新し今日、もし4安打すれば由伸監督の記録に並ぶ上、長嶋氏の猛打賞記録にも並びます。
    難しいとは思いますが、北條の新庄越えと共に狙って行って欲しいです。

    個人的に嬉しかったのは、金田投手に勝利が付いた事。
    「今オフ10人程度の戦力外が告げられる」という噂の中、金田は鹿児島5人衆の中でも一番心配な選手だったので安堵しました。
    鳥谷ポロリに足を引っ張られながらも、しっかり抑えた事はとても嬉しかったです。

    さて今日は福原の引退試合。
    「トト姉ちゃんロス」と「福原ロス」のWパンチになりますが、どちらも家族に隠れて涙腺崩壊に備えハンカチを用意して録画でコッソリ見たいと思います。

    ついでに望月&植田も見れれば最高のラストゲーム。

  2. 西田辺 より:

    本日は甲子園なり
    福原の最後の勇姿を目に焼き付けてきます。
    望月も植田も見たいしなあ。
    初回から10点位とればエエやん!
    よし!それで行こう!

  3. とらかっぱ より:

    読売にサヨナラは気持ちがいーすね。が
    特に今季勝ててない内海だけに喜びも一入です。

    長野のタイムリーに喜ぶ内海にイラッ。福留のタイムリーにふくれる内海にヤーイ。私も性格悪いです。

    原口に代走ださなかったの

    • とらかっぱ より:

      途中送信、すんません。
      梅野引っ込み、狩野抹消で予備キャッチャー不在の為ではないでしょうか?
      今日こそは海くんの足を見せても欲しいですね。

      • 菅野徹(鳴尾浜トラオ改め) より:

        そっか、中谷にも代打福留ですもんね。守っている坂本1人になっちゃうのか。うーん、でも出していいですね。それだけのリスクを取ってでも、出す価値はあると思います。

        • とらかっぱ より:

          私も出して後先考えず欲しかったです。あのヤンチャそうな顔付き見ると、良い意味でやらかしてくれそう(笑)

  4. 虎友 より:

    トラオさん私も性格悪いですー。
    無表情の内海。嬉しかったー。

  5. 虎轍 より:

    菅野、内海の二桁勝利を消してくれる澤村(笑)
    試合出場せずに首位打者確定させる坂本。
    こんなチームに甲子園で勝てへんかったのは遺憾ですね。
    シーズン最終盤にきての無敵モードってねぇ…嬉しいんですけど、夏場くらいやったら尚更なんですがねぇ。
    今日は福原の引退試合。岩貞の二桁勝利。高山、北條の4安打競演。植田海、望月のプロ初出場を聖地甲子園に行って観戦してきます。

  6. ken3953 より:

    藤浪ナイスピッチでした。
    藤浪にとって失敗だった今シーズン。
    正直未熟なベンチと若手中心の起用のタイミングで良かったと
    思います。今シーズンはどこで間違ったのかをしっかりと省みて
    来シーズンはオフも含めてクラスアップして貰いたい。

    あとはトラオさんの評が全てだったと思います。
    ただ、俊介は当落ライン上だと思うのですが昨日のサヨナラを
    首脳陣はどう評価するでしょうか。これも微妙ですw

    さて今シーズン10人程度も解雇するそうですが、発破をかける
    つもりでの再契約、素質を見ての育成契約なんてのも
    して欲しいもんです。育成契約なんてクソだと思ってましたが
    原口・田面みたく這い上がってきた選手も居る訳です。
    ・・・居る訳ですが、それを理由に球団側が悪用しそうで
    嫌な感じでもありますね。オフに注目です。

  7. yalkeys より:

    ついさっき今季最終ゲームが始まりました。BS1はBリーグがメインでTG戦がサブとはバスケファンには申し訳ありませんが「違うやろ!」と思います。。初回ピンチは岩貞がギャレットを三振でやれやれでした。さあーガンバロウ!

  8. トラ11 より:

    ここへきて5連勝。
    もっともっと見たい気持ち。
    甲子園でGに勝利は気持ち良いです!
    福原投手は気持ちよく良い場面で登板できますように!

  9. こうさん  より:

    福原引退…。同じ日に9人の戦力外が発表された。「もしかしたら…」と思っていた名前も含まれていた。福原、鶴岡も入れて11人がいなくなる。

    福原は一人だけへのピッチング。もっと観たかったが、これで良かったと思う。もう「福原さんがいてくれれば」という考えを他の選手にさせない為にも。望月を投げさせたことによって壮大な「来季へ続く❗」を見せてくれた金本監督。もちろん点差もあったからだが「福原さんの為に勝つ❗」という皆の気持ちが望月の登板機会を作った。

    いい下半身だね❗望月。ストレートに拘ったのも良かった。

    阿部慎之助選手、読売ファンの方々、温かい空間を作ってくれて、ありがとうございました。

    福原…お疲れ様❗「F的フィッシング。釣りは忍んで」という番組、待ってます。

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