鳥谷、西岡、藤浪ら復活がV奪回に必須/阪神回顧録(ニッカン)
この記事を読んで感じたことを書く。
「みんなが良くなれば優勝できる」
そういうことなのだ。それをなんと表現するか、どこに重きを置いて言うか、それだけなの違いなのだと思う。
でも、「○○が復活すれば」「○○の復活なくして」というものの考え方は、私は推奨しない。
猛虎打線大爆発で日本一になった昭和60年。3位になった翌年。「もう一度あの打線が復活すれば優勝争い間違いなし」と誰もが思っていたら最下位に沈んだ。
確かに、もとは良かったものが一度悪くなり、それがまた良くなったら、「復活」ということになるのかもしれない。でもそれは暦を逆に進めて「戻した」わけではない。日々新しく改善させて、その結果が過去の成績と同レベルまで回復したというだけのこと。戻すのではなく、上下の周期の中で新たに良くなっただけのこと。
人間の体を形成する細胞が、代謝によって常に古いものが死んで、新しいものが生まれているように、1人の選手は常に新しくなっているのだ。また、チームも常に新しくなっているのだ。
元あったように、同じように戻したいという発想は、そういう自然の摂理に反している。だから往々にして上手くいかない。
うまくいかない理由の一つは、人間の心は、昔と完全に同じにはなれないということ。燃えることができるかできないかは、それまでの体験を含め、その時々で変わるもの。「同じ状態にする」のは不可能だ。
もう一つは過去の成功を過剰に優遇してしまうことにある。成功は様々な条件が噛み合ってもたらされたものだ。だからそれをあらゆる角度から検証して分析することは非常に有効。ところが、「誰々が○年前と同じようであれば」という考え方には、なぜその選手が○年前に成功したかという分析が含まれていない。
とりとめなく書いてきたが、「○○選手の復活なくして優勝なし」ではなくて、「○○選手を含め、チーム全体の状態を上げるためには、何が必要か」という発想が大事と言いたい。
そうなれば、「○○選手がポイント」ではなく、「いかに競争状態を活発にして全選手を燃えさせるか」に焦点が当てられていくことになる。
似たようなことを言っていても、考え方が違えば行動が変わってきて、結果が変わってくるというのはよくある。
コメント
色んな紙面で、鳥谷の復活が優勝のキーと言う論説を見る。
ここ数年で顕著に守備能力が減退している鳥谷が、そんな急に
若い頃のように全ての能力が回復するとは思えない。
西岡にしても同じく。
それを言い出せば、福留が20代の元気さならとかもアリになる。
何を以て回復や復帰と言うのか。
鳥谷でも北條でも植田でも、その時一番チームの勝ちに
力を出せる選手を使う以上の事があるのでしょうか?
冷たい事を言うようですが、別に名の通った選手ばかりで
なくても良いんですよ。
チームが勝つためのメンバーなら。
またそのメンバーは何時までも同じじゃない。
必要なのは「昔の名前」じゃなく「今の力」です。
そこを見誤れば、居もしない架空の戦力を求めるだけ。
そんなものを勘定に入れていては、戦にもならない。
まぁ、マスコミが言うのは勝手ですが、チーム首脳は
現実と向き合って戦って頂きたいものです。
いいっすねぇ~、正月からフルスロットルで。大好物な話題。鳥谷に対しての対応は去年と変わらない。しっかり競争に彼を加えてくれ。
糸井が入団して「やった❗シングルヒットが2塁打になる❗」で終わったら最悪。極端な話、糸井がセ・リーグの盗塁王にならなくてもいいからチームの盗塁数が増えてほしい。セ・リーグの他球団は「糸井をマークすればいいんでしょ?」で終わる可能性もある。走るという「意識改革」、なるか?糸井の盗塁数が去年より減ってもチームの盗塁数が増えれば、それこそが「糸井効果」のはず。あとはガムシャラに走ってた横田みたいな感じではなく盗塁数よりも「盗塁の質」にチーム全体で拘ってほしい。「失敗したけど、あの盗塁挑戦は良かった」は必要ない。成功する時に走らなければ。結果チームの盗塁「率」が上がれば最高。成功しなかったから急に走れないチームになった去年。糸井「コーチ」には誰が成功率が高いのか見極めてほしい。
外野が全員、左打席に立つ可能性がある今シーズン。今成がサードを守り鳥谷が先発で能見が投げる日は左打席に6人。西岡が先発で相手のピッチャーが右なら…。「王シフト」ならぬ「タイガースシフト」が発動するかも。
糸井という「ジョーカー」を手に入れたがワンペアで終わるか手札をフォアカードに仕上げるかはベンチの采配次第。もちろん選手の力量が必須。
2月、地獄のキャンプに期待。
2017年はトリ年なんで鳥谷って安易な報道ばかりかと思っていても、鳥谷には復活ってよりも、普通に活躍してもらいたいですね。
去年よりも、タイガースの選手が全員レベルアップしたら、秋には美味しい酒を呑めると思いますね。
糸井が加入して、同い年の鳥谷が発奮して、それに若手が同調して、チームがええ方向に行けたら、ええですね。
スポーツ紙では、よく○○選手の復活無くしては、って記事を目にしますが、復活するのは打順や守備位置の立場的なものであって、フィジカルの話では無いんですよね。
ある選手が低調期を挟んで、キャリアハイを更新することは、よくありますが、なにかしら退化したポイントを、違う何かで補い上回った結果、残せたものであると思います。
それは決して復活ではなく、進化と言うべきものである、と。
怪我をした西岡、最低成績だった鳥谷らが、各々進化を目指し成就出来れば、目標へは遠い道のりでは無いはず。
皆様仰るとおりだと思います。
特にベテラン陣は過去の姿にとらわれ過ぎて、かえって復調の
機会を逃す事があります。
元々本格派の先発投手だったのが、中継ぎ抑えに進化して
復活する場合がありますし、俊足巧打の野手がチャンスに強い
中軸として復活する場合があります。
前者は安藤・福原、後者は福留や元広島の前田智がイメージ
し易いですね。
あとは下柳みたいに同じ先発のままスタイルチェンジで別の境地を
見出す事もあります。
重要なのはその時の自分に最も合った形を模索する事でしょう。
ただ順調にいっている選手は形を変える事でかえってバランスを
崩すケースがあります。野球って難しいですねえ。