江越滑空 脚で勝つ

昨日はタイトルに間違いがあってごめんなさい。「予告」にならなくてよかった。

1回表、岩貞が投じた第1球を梶谷がものの見事にホームランにして、以降はDeNA先発平良が精密機械のようなピッチング。戸柱のリードも冴え、今日も今日とて阪神打線は音なし。こりゃ「究極のスミイチ」達成かと半ば覚悟を決めていた。
良くも悪くも試合を動かしたのが、2番手として6回を投げたのが馬場。一死後、連続四球で一二塁。平良に犠打を決められ二死二三塁、もう一つ四球で二死満塁と独り相撲をとりながら、この日3安打の梶谷をポップフライに仕留めて小さくガッツポーズ。淡々と進む試合に波が立った。

そのウラ、近本、糸井の連打で無死一三塁。サンズのカウント2-2から糸井の代走島田が二盗成功、背番号53はこれが初盗塁。サンズ倒れた一死二三塁で大山がフラフラとライト前に落とすポテンヒットで2-1と逆転。島田の足が生きた。

7回はガンケルが上位打線を打たせて取る持ち味の投球で三者凡退。
8回藤川は先頭のロペスを高め直球で空振り三振、いい球を投げていたが、倉本(遊ゴロ)に粘られるうちに球が弱くなったか、大和にはセンター前へはじき返され、柴田の打球はあわや長打かといういい当たり。不安のある内容だった。

8回ウラは先頭サンズが三遊間を痛烈に破ると代走江越。大山死球で無死一二塁、ボーアセンター右への大飛球で江越進んで一死一三塁。
1点もやれない状況で横浜は内野前進。ベースカバーに入れない布陣なので阪神は一走を走らせる手もあったが、二三塁となれば梅野敬遠もある。ここは梅野勝負に賭けたのだろう。カウント1ボール、梅野の打球は投手左を抜けるも二遊間を詰めていた大和がキャッチして本塁送球、本塁クロスプレー、しかし速度を落とさずに手から滑り抜けた江越がタッチより早くベースを通過した。よどみなく見えた大和のプレーだが、ほんの一瞬ボールの握り替えが遅れた。それによって最速の手順で始動していたスローイングのタイミングが狂い、ボールにスピードが乗らなかった。
それもあるが、普通であればそれはどんな打球にもアジャストして水準以上の捕球→送球を完成させる大和の超絶技術の証明でしかない。間違いなくアウトにできる守備。それを覆したのが、江越の走塁技術だった。
まずは完璧なゴロゴー(ギャンブルスタート)の完遂。そして一気に加速する中間走。最後は最高速を保ったまま滑空するヘッドスライディング。どれをとっても超一流でなければ、あのタイミングでの生還はない。江越の走りなくして存在し得ない1点だった。

最後はスアレスが締めて連敗ストップ、5割復帰。
それにしても幸運に恵まれ続けた試合。ベイスターズの選手たちは外野に素晴らしい打球が数多くあったが、ことごとく外野手の正面や守備範囲に飛んだ。ポテンヒットが決勝打となった阪神とは対照的だった。守備のポジショニングが良かったのはあるかもしれないが、少なくとも投手たちの制球はバラバラだったので、データどおりにことが運んだ結果だとは思えない。もし運にまで見放されていたら、間違いなくボロ負けの試合内容だったろう。
運が味方した理由は証明できない。あえて言うなら、試合序盤から積極的な走塁を仕掛けたことだけは胸を張れるし、連敗からくる士気低下は防げていた。打てないとき、勝てないときは、足に活路を見いだす。また一つ強くなった。


週刊虎バカクラブ
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8 コメント

  1. 虎轍
    Posted 2020年8月3日 at 07:58 | Permalink

    祝!連敗脱出!
    祝!馬場プロ初勝利!
    祝!島田プロ初盗塁!

    昨日も聖地甲子園に現地観戦でした。新たな現地観戦連勝の幕開けやと思ってます(笑)
    日曜日に勝つと月曜日、火曜日と楽しい気持ちで居れますね(笑)
    仕事も暑いけど頑張れるよ!
    ありがとうタイガース!
    土曜日は仕事が長引いてコロワのペッパーランチで肉を食べれへんかって負けたんで、昨日は早目に出てペッパーランチで肉を食べたら勝てました(笑)
    あと、試合中のビールのアテはプリッツですね。験担ぎを復活させたら勝てました(笑)
    決して宣伝では無いです(笑)
    自作自演の新婚馬場!初勝利おめでとうやで!嫁さんを大事にしたりや!
    大山ありがとう!
    江越のスーパーマンヘッスラ!最高やん(笑)GJ
    近本、植田海、島田、江越、熊谷。脚力は魅力やで!
    タイガース勝利ありがとう!
    コロナに加えて、熱中症にも気を付けてくださいませ!
    頑張ろう日本!

  2. Posted 2020年8月3日 at 08:04 | Permalink

    足が活きたゲームでした。矢野監督が目指す野球に少し近づいた勝ちだったと思います。

    先ずは監督絶賛の島田の盗塁。逆転のランナーでありサンズをゲッツーの重圧を除けるために絶対に走らないとダメなケースだと思いながら観てましたが、一軍初の盗塁という場面でよくスタートが切れました。出来ればサンズが追い込まれた後の4球目でなく、3球目の変化球の場面で行って欲しいところであり、もう少し速いスタートを切りたいところでしたがは初盗塁が成功したって事を考慮すればもう十分スゴイ。

    toraoさんも絶賛のプレー江越の本塁突入も速かった。大和がロスのない動きでバックホームしたのをまだ上回るスタートと走塁+ヘッスラで生還したシーンは痺れました。ほぼ当たりゴーに近いゴロゴーのスタートと第二リードも大きかったからこそのセーフだったと思います。大和のプレーも凄かったけどそれを上回った江越はその上を行く凄さ。このプレーこそ江越の真骨頂。

    チーム盗塁数もダントツでリーグ1位。今一軍には走れる選手がたくさんいます。これをチームのストロングポイントとして首位読売を追撃して欲しいところであります。

  3. 虎ジジィ
    Posted 2020年8月3日 at 08:07 | Permalink

    toraoさん好みの積極走塁のゲームでしたね!

    苦節3年、馬場投手初勝利おめでとう(同期、快速島田初盗塁も)。

    ゲーム内容は、矢野監督がやりたかった機動力野球ができていました。
    好投手平良を機動力で揺さぶり、ジリジリと追い詰めて仕留める!
    まさに「アホ程走る」矢野野球の真骨頂のようなゲームでした。

    岩貞は調子はイマイチながら、要所を抑え、守備陣も堅実に守りもり立てた!
    もし、どこかで一つミスが出ていたらベイスターズに一方的にヤられていたかもしれません。

    それにしても走、守の重要性を思い知らされました。
    近本をはじめ、植田、島田、江越、熊谷、そして梅野こんなに走れる選手を多く一軍に置いているのはタイガースぐらい?
    「江越滑空」も含め、本当に勇気ある素晴らしい走塁でした。

    さて、火曜日も難敵菅野の予想。
    足で大いに揺さぶり攻略して欲しいところ。
    欲張らなくてもいいから勝ち越したいですね。

  4. こうさん
    Posted 2020年8月3日 at 08:37 | Permalink

    試合中、大和の「本当に俺がいたときと同じタイガースか⁉️」というような苦笑いがジーンと来てしまった。時は流れてるんだなぁ。

    躍動する選手たち。打てなきゃ走れ‼️こんなタイガース見たことない。それも生き残る手段。矢野監督が走塁をMVPにすることによって出番が少ない選手の意識を変える。良い流れになる…いや「良い流れにしなくてはならない」試合だった。

    最後に照ノ富士、優勝おめでとう。3日目ぐらいに照ノ富士の変化を書かせてもらったが優勝までは想像していなかった。インタビューも感動した。…どうしても藤浪と重ねてしまう。次の登板、お立ち台に立つ藤浪の感動的なインタビューを切望する。おもいっきり泣け。おもいっきり笑え。

  5. Akira28
    Posted 2020年8月3日 at 08:42 | Permalink

    岩貞の粘投で締まったゲームを馬場の力投でつなぎ、近本、糸井の連続ヒットで無死一、三塁。
    近本の脚が生きたチャンスに、矢野は代走・島田を起用。矢野が本日のMVPと称えた島田の二盗が決まり、大山の殊勲打で逆転。
    ガンケルが落ち着いた投球で、宮崎、ソト、佐野を三人で片付け勝利を呼び寄せた。
    続く8回、藤川が投じたロペスへのストレートを観て、ボールにはなったが藤川のスピンの効いたストレートの復活を確認。
    最後の空振りを奪ったロペスへのストレートは見事だった。だが、軸脚にしっかり体重を乗せたストレートは威力を感じるも、軸脚が早く折れるフォームで投じるストレートには威力が無い。
    toraoさんが球威が落ちるボールというのはこのことなのだろう。
    クイック気味で投げているのか打者のタイミングをズラす意味でそう投げているのかは分からないが、明に差がある。
    フォークの切れも違う。
    だが横浜に移設して格段にバッティングフォームが良くなった大和にはセンター前に打たれはしたものの、代打・柴田へのストレートは軸脚にしっかり体重を乗せて投じたものだったので、当たりは良かったものの、差し込めて致し、球威があった。
    一見危なそうに観えたが、イージーなライトフライに討ち取ったのである。
    暑くなると調子の上がる藤川球児、抑えの切り札への復活を期待したい。早く残り5セーブを達成して欲しいと思う。
    江越の激走、滑走で追加点を加えたタイガースを観た時、走れる選手を後半、惜しみなく注ぎ込む矢野采配に思わず「天晴れ!」と叫んでた。それにしても江越のベッドスライディングはウルトラマンの飛ぶ姿そのものだった。
    昨日、西田辺さんが身の丈にあった、コツコツと虎の子の一点をとりに行き、守り勝野球がタイガースの野球だとコメントされていましたが、こうした脚を絡めた野球が出来るようになると強くなる。
    最後はスワレスが締めて、連敗を3で止め、カードも引き分け。五割復帰。
    今日から明日への幸せな時間に感謝しながら、明日からの巨人戦カード勝ち越しを祝おう。
    有難う、矢野タイガース!

  6. ジュビロタイガース
    Posted 2020年8月3日 at 13:08 | Permalink

    島田は初盗塁だったんや、おめでとう。あの場面で代走を送られる糸井は、よっぽど状態が悪いのか。

    大山の当たりは、ソトの走りが緩いから捕られるのかと思った。でも筒井コーチは、走れ走れと手を振っていた。残塁の山が相手に流れを渡すいい例でした。

    江越のヘッスラは凄いね。大和にミスは無く、アウトになると思ったら飛んできた。

    ガンケルの存在が何気に大きいし、球児やスアレスの安定感が増してきていて、もう1人左腕がいればかなり安心かな。馬場もおめでとう。

  7. なかっち
    Posted 2020年8月3日 at 13:28 | Permalink

    敵ながら大和の守備にはあっぱれをあげたい。
    5回やったか忘れましたが、木浪の打球をジャンプ一番キャッチしたと思ったら着地したかしないかのタイミングで3塁へ送球。宮崎が送球が早すぎて捕球出来ませんでした。味方の選手がついていけないスピード。流石でした。
    8回はその大和の送球スピードに負けない速さで江越がへッスラ。感動しました。
    植田の3盗、島田のプロ初盗塁、梅野の相手のミスを誘う盗塁。見所満載でしたね。
    近本、植田、島田、熊谷、江越、上本、梅野。
    あのF1セブンにひけをとらないと思いますね。

  8. yalkeys
    Posted 2020年8月3日 at 14:13 | Permalink

    巨人戦を前にして、借金2とイーブンでは気分的にも現実的にも大きな違いがあります。確かにベイの打球が捕れる範囲内だったというラッキーな面がありましたが、島田、江越の好走塁が効きました。藤川も何とか押さえましたが、まだまだ安心感はありません。いろんな意味で結果オーライな勝利でした。このツキを大切にしたいと思います。

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