ロハス、大山の2ランで一平初勝利

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前日の大敗をスッパリと切り替えたいカード2戦目。先発将司は、初回こそ上々の立ち上がりを見せたが、2回は分厚いヤクルト打線につかまった。しかもバントあり、無警戒を衝かれてオスナ、サンタナ両外国人にダブルスチールを決められたり、投手の小川にタイムリーを打たれたりと、なんともイヤなやられ方で2点を先制される。

そのウラ、こちらもマルテ、サンズの連打などで無死満塁のチャンスをつかむも打順のめぐりもあって1点どまり。すると直後3回表は先頭の山田にソロを放り込まれて再び2点差に。なんとも思い通りにいかない序盤だった。
それでも将司は大崩れすることなく5回まで90球、粘り強く投げ、完全には相手に勢いをつけさせなかったのが大きかった。

5回ウラ、一死一塁で将司への代打ロハス。その初球、直球が甘めに入ってきたところをゆったりとしたスイングでとらえると、バックスクリーンの左端に飛び込む同点2ランに。代打で初球を一撃で仕留めたのが素晴らしいし、投手への代打で出て、その投手の負けを消したのも素晴らしい。同点打ではあったが、もしこの一打がなければ、この試合の勝敗はおそらく逆になっていただろう。この試合における最大の殊勲だった。

6回、振り出しに戻ってマウンドには小川一平。疲弊し、苦しんでいたブルペンに躍動感、闘争心、自信をもたらしてくれそうだが、それが真実になるか、単なる予感のみで終わってしまうのか。この日はその真価が問われるマウンドだった。
先頭5番中村はインローへの直球149キロで見逃し三振。簡単に三振しない打者に振らせなかった。6番オスナはボール先行のカウントにするも直球で押し込んで中飛、7番サンタナは初球のスライダーを引っ掛けさせて三ゴロ。マウンドで見せる小気味のいい所作のせいもあり、流れは完全に阪神にあると球場全体を確信させた。

そのウラ、3番からの好打順も糸原、マルテと倒れて二死。5番サンズがこの日3安打目となるセンターへのクリーンヒットで出ると、高津監督は先発小川に代えて変則右腕の大下をぶつけた。小川はここまで99球。ロハスの一発はあったが、まだ球威に衰えはなかったように思えた。あと1アウトを取ってチェンジになれば次の回は代打で勝負をかけ、好投に報いる勝利投手をプレゼントできる。しかし高津監督はそんな都合のいい展開を思い描くこと事態に危機感を覚えたのかもしれない。小川は5回3分の2でマウンドを降りた。
大下は大山に対して徹底的にスライダーを集めた。直球軌道を想定した大山のバットを大きく空を切り、内に抜け気味にきた球には手が出なかった。しかし、カウント1-2と追い込まれてからはボールへの対応に集中していた。アウトローに誘うスライダー、初めて投げたワンバウンドするフォークをしっかり見切ってフルカウントにまで持ってくる。このあたりは、4番で打席を重ねた経験が生きている。主力クラスへの攻め方に十分対応できている。
6球目、フルカウントは振るカウント。もしこのボールがストライクからボールへと逃げるコースであれば大山のバットは止まらなかったろう。もちろんバッテリーが狙ったのもその球だ。しかし、二死フルカウントで走者がスタートする。長打になれば勝ち越し点が入る。そんな重圧が指先の感覚を狂わせたか、スライダーはど真ん中へ。すでにタイミングが計れていた大山の力強いスイングがボールを正しくとらえた。寸分の狂いもなくコンタクトした打球は確信とともに高々と舞い上がり、レフトスタンドへと消えていった。

7回は及川が苦しみながらも乗り越え、あとは岩崎、スアレスのベルトコンベアーがチームを勝利へと運ぶ。これが一平にとって嬉しいプロ1勝目。転がり込んできたのではなく、掴み取ったもの。ナイスピッチング。

理想的な展開で、盤石の勝利とはならないが、それも今の精一杯。でも精一杯ができているから日々の精一杯が少しずつ拡大している。

コメント

  1. 虎轍 より:

    前日の大敗にも懲りずに昨日も聖地甲子園に行って参りました。
    が、トラバカファミリーの皆様の念が通じて、私の祈りも通じて勝つ事が出来ました!
    トラバカファミリーの皆様ありがとうございました!
    ロハスjrありがとう!
    大山ありがとう!
    一平ちゃんありがとう!
    しっかりと一平ちゃんのプロ初勝利も見届けさせて貰いました!
    岩修様!前日に投球を見れなかった一平ちゃんの投球もプロ初勝利もしっかりと現地観戦で見届けましたよ!
    一平ちゃん!プロ初勝利おめでとう!
    ヒーインは初々しいかったし、インタビュアーの「初勝利のボールを見せてください」に、ボールを渡そうとしたのはツボやったよ!(笑)
    伊藤将司は2回の不運な二塁打(大山は飛び込んででもワンヒットで押さえとけよ!)もありましたが、その後の失点シーンは矢野監督も言うてましたが、投手に打たれたらアカンし、得点して貰った次のイニングで失点もしたらアカンよ!
    次の登板ではすぐに修正してくれると思ってるから、次回は長いイニングを投げて、勝てるようにね!頼むよ!
    ロハスjrは前日の一、二塁間に三塁手の村上が入ってビックリして打てませんでしたが、何回もされたら流石に平常心を取り戻して、しっかりとバックスクリーンに放り込んで100万円也!
    ロハスjr!ありがとう!GJ
    9月の大山はひと味違うね(笑)
    大山!ありがとう!GJ
    さぁ今日はタイガースの真打ち登場!
    遅れてきた高橋遥人がしっかり投げて、しっかりと勝つだけ!
    カード勝ち越しを今日も聖地甲子園に観に行くだけ!
    タイガースの皆様!トラバカファミリーの皆様!今日もタイガースが勝てるように念を宜しくお願いします!
    小幡!頑張ろう!(笑)
    失策退散!
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

    • 岩修 より:

      虎轍様 良かったです~!
      羨ましかとです!
      もしかして遥人先発の今夜も参戦されるならテレビで勝利するよう精一杯念じます。ユリゲラーの様に?

    • 虎轍 より:

      岩修様ありがとうございます。
      勿論今夜も聖地甲子園に観戦予定をしております(笑)
      皆様の念と祈りで今日も勝てるように、現地で祈りまくって来ます(笑)
      高橋遥人の今季初勝利を見届けたいと思います。
      久しぶりにマルテのラパンパラとサンズのハッピーハンズを見たいです!(笑)

  2. とらかっぱ より:

    私も昨夜の殊勲甲はロハスだと思います。スタメンを外され代打で出てきた悔しさだけで、試合展開とか配球とか関係なしに打ったように見えましたが結果は、序盤スワローズに持っていかれたままだった流れを完全に断ち切りオールスクエアに戻す一打だったように思います。ベンチスタートとなっても気持ちを切らず、大山の勝越しHRにはベンチから飛び出して喜ぶ、こんな姿をみたらもっと出場機会を増やしてあげたい。守備はもっともっと頑張らなアカンけどね(笑)

    一平ちゃんは本物なのでしょうか。ヒーイン聞いてると鈍感力をもった大物に化けそうな性格の持ち主に感じましたが、昨夜もプレッシャーのかかる場面で堂々と投げ込んでました。このままスンナリと7回の男に納まるとは思ってませんが、同じく昨夜先頭四球ながらもゲッツーからの三凡に抑えた及川と競い合いながら、相手打者左右の並びで適材適所でやってくれればと思います。

    さて今夜は待ちに待った遥人の登場!救世主となってくれるか?期待してます。

  3. yalkeys より:

    高津監督の小川→大下へのスイッチは1つの英断でしたが、大山の決勝2ランとなりました。ここは大山のフルスウィングが勝ったということだと思いますが、果たしてあの状態で西や青柳を降ろせたかどうか…と思いました。矢野監督が秋山を替えた時とは状況が異なりますので、結果は出ませんでしたが、高津監督の決意を思い知らされました。昨夜はロハス、サンズ、大山がGJでしたが佐藤が2ゲーム不出場は淋しいです。
    さて今夜は遥人の先発、楽しみです。打線の援護で遥人の勝利、チームの勝ち越しを!キーマンはベンチ全員です。

  4. 虎ジジィ より:

    一平ちゃんの初勝利を祝うような、熱のこもった長文コラムの臨場感に感動します。

    「9月のラッキーボーイ」大山と一平ちゃんが勝利に導いた鮮やかな逆転勝利でした。
    ヒーイン慣れした大山と、初々しい(天然?)一平ちゃんのヒーインのギャップも微笑ましかった。

    先発の伊藤将は村上が止めたバットでの不運なツーベースからの1点は仕方なかったけど、投手小川にタイムリーを撃たれたのは勿体なかった。
    これは前々回の登板でもやってしまっているので、対戦打者が投手であっても外一辺倒ではなく多少のインコースを使わないとちょこんと合わせられてしまうので、次回からは正確に攻めて欲しい。

    欲しいところで撃ったロハスと大山は素晴らしいとしか言いようがありません。

    そして一平ちゃんが6回を完璧に抑えたので、7回が不安でしたが及川が苦しみながらも抑えたのは大きな仕事。
    僅差のゲーム、当分は場面に合わせて岩貞・及川・一平ちゃんで6、7回をまかなうカタチがここへ来て確立されたのは心強い。

    課題もありました。
    ノーアウト満塁から1点だけとか、ノーアウトで近本出塁も中野が普通に送りバントとかはベンチの工夫次第で何かが出来たような気がします。

    そして、佐藤輝はまた出番無し。
    矢野監督は「ポジションは自分で奪い取れ」と言いつつ出番が与えられなければアピールのしようもない。
    今のうちに調子を戻す起用法を希望します。

    そして毎日のように現地応援の
    虎轍様、本当にご苦労さまです。
    個人的には諸事情でなかなか生観戦はできませんが毎日リアルタイムで試合開始から念を送っています。
    一かバチかで10月の東京D讀賣3連戦はチケット取ったので、そこで決まれば思い残す事はありません(笑)。

    • 虎轍 より:

      虎ジジィ様こんにちは。
      私も諸事情で連日の現地観戦となっております。
      コロナ禍で行ける人が…
      年席を余らす事も勿体無いので、仕事をセーブしながらの参戦となっております(笑)
      10月の東京ドーム3連戦で決まるのか?その前に決まるのか?はたまた拗れて、その後の週末の聖地甲子園で胴上げがあるのか?
      神のみぞ知る!ですかね(笑)
      今日も念をお願いします!

  5. 岩修 より:

    ずっとtoraoさんの感動コラム続けばと思った試合だった。
    一昨日のぼろ負けがあるから2点差でも行けるんじゃねぇと思った所でロハスが初球をドカンと同点弾。ここがポイントだったとtoraoさん。ベンチで嬉しそうに「100万円!」とロハスに教えるサトテル。元気そうで安心?した。一平ちゃんの3人斬りの後は大山がフルカウントからドカンと逆転弾。
    やはり何番でも4番。
    高津監督、大山の所でライアン小川から投手を変えたのが裏目に。やはり動き過ぎもあかんと。
    一平ちゃんは最近のゲームを支えてくれてるから初勝利嬉かった。
    ヒーインでは遥人を彷彿とさせる天然ブリ。最後までどのカメラに向かって話して良いか分からず、ウイニングホールをインタビュアーに渡そうとしたり。でもほっこりした。読み専の息子は「最近のお父さんたちの一平ちゃんのくだりさっぱりわからん」と。
    どんな形でも今は勝てば良いんです。
    今夜は遥人。期待しても良いんですよね!

  6. タクロー より:

    「悪夢払拭」

     悪夢のような前夜の大敗を2ラン2弾で雲散霧消。さあ乗って行こう!

     頼みの将司まで先制点を与えてしまった。これで8月29日の広島戦から8試合連続。あーあ、またか。前夜強烈な打棒を見せつけられたところだし、先行されてしまうと追いつき追い越すのはしんどい。読売戦での劇的な逆転劇はそうそうあるもんじゃない。てなことで球場の空気も重くなる。それに取られ方が良くない。前夜の敗戦で気合い一杯でマウンドに上がった将司もいつもよりテンポが悪い。1点返したらすぐさま被弾されてしまう。
     だけど、ここで踏ん張り切り替えた。4回、5回をタンターンと片付けたのが、ロハスのバックスクリーン同点弾を呼び込んだんだろう。

     そして、一平ちゃん。同点に追いついた次の大事なイニングをピシャリ。ケレン味のないイキのいいピッチングはいいね。それが目覚めた秋の大山の逆転弾につながった。これから焼きそばはUFOをやめて明星一平ちゃんにしよう。

     さあ、今夜は待ちに待ったハルトがマウンドに立つ。今日こそ先制点を取って投打がかみ合った横綱相撲を見せましょう。

  7. 西田辺 より:

    逆転の虎、と言って良いものなのか。
    でもやっぱり、先制点を許す展開はしんどい。
    火曜日のような展開だって十分あり得る。
    以前にも書きましたが、ヤクルトというチームは序盤から攻略法を徹底
    してくるチーム。
    昨日のヤクルトは、逆方向へ打撃の指示が出ていたと思われます。
    それにいかに早く気付くかで、駆け引きが出来るんですが伊藤-梅野の
    バッテリーは、それに気付く事なく2点を先制された形。
    少なくとも、小川の2点目のタイムリーは防げたはず。

    一平ちゃんプロ入り初勝利。
    神奈川の旧友の息子さんと、一平ちゃんが高校時代の友人という事で
    応援してくれていまして(旧友自身は横浜ファンですが)、初勝利の
    連絡を入れた所「よくぞ阪神のスカウトが見つけてくれた」と喜んで
    くれてました。
    ヒーローインタビューでも少し天然なところを見せて、話口調もおっとり
    した感じですが、マウンドに上がると強気のピッチング。
    苦しい中継ぎ陣に、孝行息子がようやく現れてくれました。
    今日こそ、先制点を奪ってスカッと勝ち越しと行きましょう。

  8. こうさん より:

    一昨日の「一平大喜利」で脳が昭和になっているからか昨日のトラオさんの文章のタイトルが「カックラキン」に見えて仕方なかった。

    糸井といいロハスといい、なぜか代打に戻ると結果を出してくれる。1打席への集中力が高いのか1試合への集中力が低いのかは分からない。けど代打でも結果が出ないサトテルは二人から学ばないと。生き残る術を。

    及川はゲッツーが取れたのが奇跡のような出来だった。けど、これだけ一軍のマウンドで投げれば「もっと体力を着けなければ」となるだろう。来季の更なる進化が楽しみ。

    大山は結果が出ない時、苦しい時も「なにそれ?」的な顔をしてた方がいいな。イメージは落合さん。揺るがない自分を確立したら定位置に戻ればいいよ。

    読売もヤクルトも3タテを考えていたはず。読売には負けずヤクルトの3タテも消した。昨日は中盤まで読売の敗けを願っていたがロハス、大山がセコい考えを吹き飛ばしてくれた。他所の敗けを願うよりも目の前のタイガースの勝利を願えるようにならなきゃな。

  9. いわほー より:

    7月ごろから12月ごろまで、明けの明星一平ちゃんの金星が見ごろだそうです。
    これからも楽しみにしてるからね。
    秋の訪れとともに毎年訪れる秋の大山。
    遠慮せずに来年は春から大山ぶっ放してくれ。
    遅れてやってくるといえば高橋遥人。
    巨人の高橋がブレイクしてますが、我らの高橋もたのんまっせ。

  10. ダディダイ より:

    大山の一発でヤクルトの小川に負けが付き、阪神の小川に勝ちが付きました。
    勝ちある一発でした。

  11. 源氏 より:

    今夜も敗戦処理のオンパレード
    三振王が三振重ねて大敗ですね

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