3安打しても注目されず、打点を積み重ねても目立たず、凡退・エラーが異常にに目立ち、スタメン外れるとニュースになる。つくづく新井というのは特異な選手。ある意味幸せな選手だ。
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ということで新井をスタメンから外し、打順を組み替えた試合は、印象に残るプレーがたくさんの好ゲームになった。
試合のベースは、スタンリッジと藤岡の我慢比べ。藤岡は気の入った直球、遅いカーブ、左打者が逃げ出すようなスライダーを堂々と投げ込む投球で、尻上がりに良くなった。スタンリッジはほぼ毎回先頭を出してしまったが、とにかく切れずに粘り強く制球してしっかり試合を作った。どちらも勝ち投手にふさわしいような投球だった。
筒井vs内は互角でも、藤川vs薮田の差で勝てたような気もする。
勝負を決めたのはブラゼルの集中力だったけれど、9回表関本の守備も貢献度の高いモノ。二死三塁、フルカウントから藤川が投じたフォーク、打者塀内はバットの先、へんな回転がかかったボテボテ。関本は非常に落ち着いていて、一拍置いてからグラブで打球を確保、素速い送球で一塁送球した。少しでも間違えば一塁セーフ、ミスしやすいイヤらしい回転の球。状況判断の良い守備力が生きた。
藤井の先制HRは、まさに打順変更の効果だと思う。今までの打順は「打てる順」だから、投手にしてみればきちんきちんと進めて行けばいいから心が揺れない。この打順だと「機能のジグザグ」だから投手が勝手にストーリーを作って失敗してくれる。6番関本はめんどくさい、7番ブラゼルはとにかく一発警戒で間違わないように、8番藤井でやっと気が抜けそうだな…。オーダーを見た瞬間にイメージするだろう。ところが実際は、回の頭、関本があっさりで、逆にブラゼルが意外と粘ってきた。まあともかく8番、9番でほっとするところ、初球をガツンといった。下位打線がようやく相互補完可能な形になったと思う。
機能を高めた打順変更は、打者の意識を変えたと思う。オーダー表に「打つのを待つだけはやめて、作戦を使って点を取るよ」と書いてあるようなものだからね。ただそれだけで、選手の意識が「打つこと」より「自分の役割」に向かう。ここにたどり着くのにこれだけ時間をかけたことに、イライラを禁じ得ないけれど、時間を掛けたことのメリットもあるかもしれない。まだようやく6月になるところなのだから。
少し前までは打席の中でパニックだったマートンとブラゼルが、冷静に自分への攻め方、投手のパターンを予測し、対応できるようになっているのが大きい。アレかコレで攻めてくる。アレはなんとかファールで逃げられるだろうから、コレにだけは食らいつけるように備えておこう、もし何かの間違いでアレが甘いコースに来たら落ち着いて仕留めよう…頭を冷静に整理して球を待てていたように見えた。
フォークを見切ってフルカウントにして、エンドラン成功に結びつけた9回ウラのマートン、素晴らしかった。
高め直球への備えを意識しながら、低めのフォークにしっかりついていったブラゼル、他の打席を含めて本当にいい集中だった。来日初のサヨナラ打おめでとう。
ブラゼルのほっとしたような誇らしげな顔。我がことのように笑顔が弾けたマートン。投手も守備も打線も、我慢して粘りに粘った末に掴んだいいサヨナラだった。
6番に粘れて勝負強いタイプを入れ、7番に一発の怖さがある打者を入れてくれることをずっと待ってた。そしてエンドランでチャンス拡大する戦術もずっと待ってた。それらによって勝利を引き寄せられたことに個人的には大満足だ。まだスムーズにはいかなかったが、これがスタイルとして確立されるといいな。
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コメント
とにかく「サヨナラ勝ち」ほど気持ちいいモノはないです。欲を言えばブラゼル敬遠?新井涙の代打サヨナラヒットというシナリオが理想的でしたが、そこまで欲張ってはいけませんね!
前の打席でチャンスに凡退しファッ○ユーと呟いた!!?ブラゼル、怒りのサヨナラヒットとにかく格好良かったです!
ヒーインの「引き分けなんて妹とキスするようなもの」は、妹がいないからイマイチ伝らなかったけどww
昨日は当たった券が3塁アルプススタンドだったので、ロッテファンの相変わらずの途切れのない応援に敵ながら感心しながら見ていました。
正に軍隊のように統率されて一糸乱れず飛んだり跳ねたり・・・大したもんだ。絶対ダイエットできるな。
最終打席次の代打が新井だったので、応援がどうなのか興味があったけどブラゼルが粘っこく決めてくれたので新井にはまわらず。回っていたらどうなっただろうか?
一度外からプレイを見て頭の中をリセットして復活を期待しているよ!
ブラゼルありがとう。新井が外されたんだからここで打たないと次は自分もわからない、一塁は渡したくない、という思いも若干あったかも。今季はブラゼルで終わるシーンも多かった。
乱打戦の後は緊迫した試合になる事も多い。昨日はあのメンバーでよかったのでは。
新井が俺も打ちたい!と心から思うまでこのままでいい。
本当、久し振りに納得のいくナイスゲームでした。
相手投手の藤岡もルーキーとは思えない内容でしたし、スタンも本当によく粘った。
勝つにはやっぱり守備でしょう。要所要所で、関本、平野、鳥谷の好プレーがあったからこそのあの粘りなわけで。
どっかでエラーにならずとも綻びが出たら全く違う展開になっていたと思います。
……でも、昨日みたいな全く蚊帳の外の試合でも皆さんに気にかけてもらえる新井は確かに、幸せ者ですね。
ここの住人の方々など、(あえて)一部の阪神ファンは
常日頃新井をネタにしたり小馬鹿にしたような
発言や扱いが多いですよね。
守備で貢献しているからと鳥谷・平野が不発の時期でも決して指摘しないしね。
守備は守備・攻撃は攻撃と切り離して見られない。
所謂新井はマイナスからの査定評価なんですよね・・
そういう意味では金本もそう。
片や鳥谷・平野はプラスからの査定評価で・・
そういう意味ではマートン・ブラゼルもそっちの部類。
守備や走塁の怠慢があっても指摘する方はないもの。
ところが新井・金本・あっ城島も・・過剰なまでに指摘する!
元来からあなた方が外様嫌いは十分わかってますが
『新井は幸せ者だ』なんて言葉は単なるキレイゴトですね。
常日頃から自分たちは野球をよく知っていてコアなファンだと
自負したような発言のオンパレードですが・・
元プロから言わせれば『かなりのアレ』な方々ですよ。
好き嫌いはあっても自分たちには決してできない(かった)
プロの選手なのですからね・・
それにしても新井さん、つくづく「持ってない」ですね。
薮田が執拗に低めを連投せず、高めにはずれるストレートを放ってれば、ブラゼルあっさり三振で打順が回ってくる予定だったのに。
そこでヒットを打てばヒーロー、アウトになっても負けはしないので「いつものことか」で済むという、とってもおいしい打席になるはずだった。
新井になんらかのきっかけを掴んで欲しいと思っていたので、あそこでブラゼルに全部持って行かれちゃったのは、ちょっと残念でした。
昨日、一昨日の薮田の調子ならば、新井さん、なんとかなったような気もするのですが・・・
サヨナラ勝ちを喜びつつ、100%すっきりしきれない自分がおります。
藤岡はカーブかフォークかわからないけどいい縦の変化球をもってるんですね。関本、金本のバットがクルクル回るなんてよほどキレがよかったのでしょう。
スタンリッジナイスピッチ!
ブラゼルのサヨナラ打が見られてよかった!ブラで決めきれなければ0点かな…と思ってたのでほんとによかった!今度はマートンのサヨナラ打が見たいな!
個人的には新井で勝つのが一番うれしいので早く新井で勝つ試合が見たいです!(たまにでもいいからネ)
関本の対右は.050ですが対左は.368
(出塁率はなんと.520!!)
新しい打法はバットを下げるのでグリップ近辺を目がけてクロスされると詰まらせられる傾向にあると感じてます。
もちろん対左も慣れれば克服すると思いますが、右投手が先発した時もレギュラーで見たいです。
守備もさすが関本と思える安心感でした。
個人的にはブラゼルにババを引かせて排斥するためのオーダーにしか写らなかった。しかし、やはり頼りになります!!
後、一、二番は平野の二塁守備のクオリティ維持の為に入れ替えた方がいい気がする。二番なら送っただけで帰ってこれることも多いから。相手にしてもヒットゾーンが限定されて勝手知ったる、俊足だがベースランニングが下手な平野より、未知の大和や柴田がトップの方が嫌だと思うから。
個人的には、新井貴の三塁守備がなんでこんなに低く評価されるのか全然分からないです。自分は09年に東京ドームに行って彼のシートノックを見て、痛む腰をカバーしながら正確に一塁に放っているのに感動した者なので。
昨年はリーグ最多失策だったとはいえ、一塁手がコロコロ変わる中で十台に留めた事をもっと評価するべきでは。
そもそも、プロでは三塁より一塁守備の方がある意味難しい筈でしょう。そんなに目立った大暴投なんてのもないし。
練習で良くてもねぇ?
新井さんに対する厳しいコメントも、愛の深さゆえでわ?
コアなファンってなものでなく、ココは愛溢れるファンの集まりで、根底に流れる愛を感じるので毎日、楽しく読ませて頂いてます。
そんな愛がなければ、長く虎ファンなんて出来ないですよw
新井さん‐いろいろ言われるんだから、はよ戻って打て、みんな愛してるんだから!!
21年間待って・・・それから18年間待って。とても人ごとじゃないのです。ダメな子だって分かっています。おんなじ過ちや失敗をくりかえします。毎年、毎年ダメな子です。そんな我が子を見捨てる事は出来ません。
聖地の球場に似つかわしくないチームとファンかもしれません。でも、選手はみんな家族だと思っているからこそのきつい言葉になってしまうのかもしれません。
新井や金本だけが特別ではありません。新庄だって、遠井だって、能見だって、田淵だって、川藤だって、藤田平だって、井川だって、江夏だって、佐野だって、山本和行だって、中西だって、木戸だって、池田だって、和田だって、赤星だって、鳥谷だって、みんな、みんな生え抜きだけど、芳しくない時は、容赦なく罵声を浴びせられてきました
みんなが大切にしている矢野だって、平野だって「外様」です。
外様の南牟礼豊蔵や竹之内雅史や長嶋清幸や伊藤敦規や平塚克洋やパチョレックやアリアスやシーツが登場した時の応援は、今の桧山を勝るものがあった事を思い出します
ライムDさん
ご丁寧に長文ご苦労さまです。・・・が
列記せずとも小生も過去も含めた選手たちのことは
聖地で見てきましたので重々承知しておりま
す。
当事者にはそういうつもりはなくともある角度から見ると全く違うよう(真逆)にうつることも
往々にしてあるということです。
まぁ・・・これ以上のコメントは不毛かと思いますのでこれ以上は控えます。