【週間MVP】
1鳥谷 貴重な会心の一発と好守の数々
4上本 3試合マルチで勢い 無事で
9マート 4試合5安打6打点で終わり良し
14能見 思い通りの投球で今季2度目の完封
32新井良 力ついてきた4試合連続のマルチ
51伊藤隼 金本からの流れで満塁弾と決勝打
54メッセ 熱投137球完投で9勝目
59岩本 それも実力?大量援護といい当たりも正面
69森田 勝利3試合で1打点ずついい仕事した
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確かにまだ順位が決まってないとはいえ、かなりの差もあり、たとえ入れ替わったところで特にどうということのない4位と5位の消化試合。だけど石井琢朗の引退試合、そして金本知憲が長く活躍した広島でのラストゲームということで観衆は今季最多の32,095人。そして終始いい雰囲気の中、消化試合にはもったいないような白熱した展開。9回ウラ、2?1タイガースがリード。投手メッセンジャーは完投を賭けて踏ん張るも、二死二三塁の大ピンチ。ここで迎えるはこの打席をもって現役を引退する石井琢朗。結果はライトフライで試合終了。なんていう面白い試合をしてくれたんだろう。
勝っても負けてもどっちだっていい試合ではあるけれど、去っていく名選手のために、みんな手抜きしない精一杯のプレーをした。だからこんなに面白い試合になった。やっている選手たちから、この1試合を大事にしようという思い、そしてやっていて楽しい!という気持ちが伝わってきた。
試合終了。先の「神宮、関東さようなら」に続いて、「広島さようなら」と金本が帽子を掲げて拍手を送るスタンドに挨拶をする。このファンたちに育てられて、金本知憲は世界の鉄人になった。
金本やタイガース関係者が見守る中、石井琢朗の引退セレモニー。横浜のファンにも感謝を表したのが石井らしい。そしてスタンドの前を挨拶する石井、そこにチームを越えて受け継がれたヒッティングマーチが響く。
なぜか2点しか入ってなかったけど金本からの5連打は見事だった。森田も隼太も良かった。メッセンジャーは137球完投お疲れさま。なんでこの時期にそんなに働かされてるのかよくわからないし、失敗してもこういう試合で経験の足りない選手を成長させることもできるのだけれど、まあそれだけメッセンジャーを大事にしているということにしておこう(…のかなあ)。上本は可哀想だった。笑って済む話であるように祈る。
10月。台風も通り過ぎて、季節はめぐっていく。今年の秋はプロ野球を見ているというより、色が変わっていく山々の姿でも見ているかのような気分になる。あと3試合。
コメント
結果として広島戦に勝ち越しました。
残り3ゲームですが、ヤクルト戦(11-11-1)とDeNA戦(10-10-3)の結果次第で、3チームに勝ち越す可能性があり、同時に4チームに負越す可能性もあります。
つまるところ、GとDとのカードでの目を覆いたくなる惨状が今季大苦戦の元凶だったと言えます。両チームのお得意さんになったのが口惜しいし、情けないです。
金本選手、城島選手というビッグネームがいなくなって、残る主力選手はFAとかなんとか・・・
チームの指導層もこちゃこちゃ変わるだけみたいな様相です。
それでも来シーズンを楽しみにしたいです。
「琢朗祭り」カメラも石井琢朗ばかりを追っていましたが、ゲームの方は本当に好ゲームでした。
石井琢朗のソツのない守備や打撃、そして金本のファーストからホームまでの素晴らしいランニングを見て「この人達は本当に引退するの?勿体無い!」とつくづく思いました。
そして、昨夜のチームの垣根を超えたスタンドの一体感は「プロ野球ファンの素晴らしさ」も再認識しました。
ゲーム中に何度も涙ぐむ石井琢朗には胸が熱くなったし、このようなカタチで現役生活を終えられる選手は本当に幸せ者だと思います。
あー、もう少しで金本祭りも最終章、寂しい秋がやって来ますね…
先週の読売戦のマツダスタジアムに行ったのですが、スタンドはガラガラでまさに消化試合でした。昨日の試合に行きたかった。
野村現監督の引退試合も前市民球場で、すばらしい引退試合でしたが昨日の琢朗も生え抜きじゃないのに球場全体が一体となったすばらしい引退試合でした。
甲子園も負けないくらいすばらしい試合で金本という偉大な選手を送りたいです。
広島は石井選手をCSに連れて行きたかったでしょうし、こちらだってアニキ他去る人を気持ちよく送り出したかったんだけど、淋しさ漂う広島ー阪神戦。順位が決まってないのはセリーグで2チームのみか。
でも両チームが仮に優勝争いしてたら引退試合の盛り上がりもイマイチだったのかも。
石井さんはきっとよい指導者になられるでしょうね。
今日はコメント欄もあったかくて優しい。お昼休みのひと時、コーヒーが美味しいです。残り3試合、金本選手をしっかり脳裏に焼き付けます。上本選手はどうなんでしょうか、たいしたことありませんように。
心密かに、サヨナラのチャンスで「打っちゃえ、タクロー」って思ってました(笑)
なかなか引退試合と銘打った試合で、こんな美味しい場面はお目にかかれない。
両チームの気持ちも程よくぶつかって良い試合でした。
私が聞こえなかっただけなら申し訳ないんですが、広島応援団の方々には金本の広島時代のファンファーレ
(ミラクルアーチ狙え?♪ってやつ)を演って欲しかったなぁ・・。
まぁ、勝手な願望なんで聞き流して下さい。
>上本
続報がありませんが、無事を祈るだけです。
あの後、何で平野でなく大和セカンドだったんでしょう?
後々物議を醸しそうな起用ですが。
平野が故障とかでなければいいんですけどね。
ベンチの構成も起用方針も、いまいちよく分かりません。
和田って監督は本当に選手を生かす術を知らない人ですな!
ベンチの中の平野の悔しそうな顔が一晩経っても思い出します。
上本に守備を取られて悔しい思いの中、
その上本が退場で「俺だろう!」と思ったら
呼ばれないのでは・・・(涙)
バックホームでしくじった事もあったが、何か事あればと待機していた平野には?だっただろう。
素晴らしい試合だっただけに和田の采配にけちをつけたくないが残念に感じた。
9回裏は、まさに「石井のためのイニング」になりました。カープの攻撃はアウト一つも無駄にすることなく、選手の働き、監督の采配が丁寧に完璧に連動して最高のお膳立てをし、阪神バッテリーも満塁策の愚を犯さず、千両役者のフィナーレにふさわしい敬意に満ち、ガッツあふれる真剣勝負を選択しました。セオリーや、確率論はこの際、戯言にしかなりません。
注目の最終打席は、まさに名勝負でした。
最終打席に感慨深げな石井に勝負を宣言する初球・真ん中の変化球。カットしたことを後悔する様な顔を歪める石井。
二球目は眼が覚めるような真ん中高めに力の限りの剛速球と負けないスイングをする石井。
三球目はバッテリーの配球が、ただのサービス投球でないことを実証し、石井が釣り球に乗るような二流でなく、真剣勝負に没頭できていることを示すわずかに外れた外角高めの剛速球と淡々と見送る石井。
打ってもファールになるストライクコースギリギリに3球目よりもちょっと内側、ちょっと低めのストライクの外角球を投じて勝負を賭けるバッテリーと、外角球へのお手本のように力まず最短距離のスイングでバットの真芯に完璧に捉えて三塁線へライナーのファールにする石井の技量を見せた4球目。ギリギリまでヒットにする意思を感じる全身の流れるような動作の流し打ちはこの日の石井の全スイングの中で一番完璧でした。
最後の一球は、TVの画面が捉え切れていませんが、内に寄った捕手のミットに寸分違わず渾身の内角ストレートで、しかも読み切った石井が前打席のヒット同様、「内角を引っ張ってヒットにする」という明確な意思の読み取れるスイングで力勝負を受けて立ち・・・・そして「ベストを尽くしても必ずしも思ったとおりにはならない」という野球の理の如く、また、石井の優秀性を如実に現す如く、狙ったコースのわずかに厳しいボールだった故にバットの芯の「線」を外さず「点」だけを逃してしまった打球であったが故に、完璧に意図した打球方向であったのに飛距離がコントロール不能になりライトのグラブに直接収まってしまいました。
結果はともあれ、これほど完成されたバットとボールだけの遣り取りで交わされる現役最終打席のドラマは初めて経験するドラマでした。
素晴らしい主役、素晴らしい脇役による最高の舞台した。日本の情緒的プロ野球は本当に素晴らしい!と思いました。