その時々に、正しく状況判断をし、正しい行動を取るというのは言うほどたやすいことではない。
選手、コーチが判定をめぐってのリクエストの間に、記者と情報のやりとりをしたことを疑われ、試合中の後刻、審判が矢野監督に注意をした。矢野監督は、そのタイミングと「不正の疑い」を向けられたことに対して抗議した――これが土曜日の一件として伝えられている内容だ。
審判にしてみれば、リクエストだけでも心穏やかでいられないものであろうから、そういった行為が目に留まれば感情的になることもあると思う。人間だから。
順を追って、丁寧に説明があればすんなり納得できることも、感情が表出した言い方をされたと感じたら、矢野監督がカチンとくることも理解できる。それもまた人間だから。
そうした点で、審判が試合進行をスムーズにできなかったと謝罪したというのは、「後になって冷静に考えてみれば、言い方に問題があった」といった意味なのだと思う。
同様に矢野監督も、時間をおいて冷静に考えてみれば反省すべきことがあり、チームや出入りの記者たちに注意を促すことも必要であり、審判にそうした反省の気持ちを伝えることも必要だろう(すでに当日に伝えたのか、伝わったのかはわからないが)。
なんにせよ、こうしたトラブルをその場で正しくおさめるのは意外と難しい。だからこそ、審判は少しでもそれにふさわしい行動に努めなくてはいけないし、現場の人々はその難しさに配慮して敬意を持って審判に接しなければいけない。もちろん記者らも真剣に、緊張感をもって職務にあたらなければならない。教訓に。
そんなこともあってか、ようやく開き直って、落ち着いた試合ができたように見えた。初回、近本出塁から二盗成功。ひょっとしたら、近本もモヤモヤしているだろうと配慮したのかもしれない。矢野監督はそんな思考をしそうだ。
それにしても、どうして頑ななまでにしばらくこれをやろうとしなかったのか。別にアウトになったところで流れなど失わない。まだ試合は流れていないのだから。しかしもしセーフになればそれによって大きな流れができる。
相手からすればこれがもっともイヤな戦術であり、逆に第1アウトをバントで献上(とくにバントミス)はもっともありがたい戦術選択である。
みんながそう思っていたのに、それをやらなかった。それは感情で動いてしまう矢野監督の悪癖だろう。不思議なくらいスムーズに阪神ペースで試合が展開したのは、すべてこの1プレーによる「氷解」のおかげだろう。
北條、近本、サンズなど、守備のいいプレー、思いっきりチャレンジするプレーが多数飛び出した(小幡セカンド、北條ショートのほうがさらに良くなりそうだと思ったけど)。
チームの危機で「大事にされない」藤浪も献身的な投球でチームに貢献できた。最近ちょっと湿っていた選手たちのバットからもヒットがたくさん出た。主力選手が打てば点が入るし、原口が打てばチームが盛り上がる。ベンチスタートの選手たちにも出場機会が与えられ、自分の持ち味を発揮できた。
きっかけなんてなんでもいいので、この試合が「変わり身」のスタートとなり、チームとして成長していく契機となることを願っている。
コメント
なるほど。矢野監督は感情論で動いてますね。もちろんそれがいい方に働くこともそうでない時もどちらもあるから一概に是非は問えませんが、私はこういう監督嫌いではありません。自己の感情だけで動いても誰もついてきませんが、選手の気持ちに寄り添い自分の事のように共感してくれるボスには自ずと人望が集まり組織の絆は強いものになると思います。そういう事が自然に出来るのが矢野監督だと思います。もう少し俯瞰出来るようになった方がいいとも思いますが(これはヘッドコーチの役目も大きいところ)
昨日のゲームは「勝とう」の気持ちがチーム全体から溢れ出てました。原口のHR、近本・サンズのファインプレー、小幡の内野安打。どれも気持ちが入ったいいプレーだったと思います。吉田を6回まで投げさせたのは反省点だと思いますが、7回の攻撃はまさにチーム一丸で束になって掛かって行った見事なものでした。秋山も所々変化球が浮く本調子でない投球でしたがバックにも助けられよく凌ぎました。個人的には3点リードになった7回の打席で代打出さずにそのまま打たせて、5番から下位に回る7回から上手くいけば8回まで投げさせても良かったと思います。青柳もそうですが秋山はこの辺りの信用が薄いのかと感じます。来週の13連戦の向けての早めのの継投って意味もあったのかも知れませんが。
モヤモヤが吹っ切れた勝利で迎えた月曜は気持ちもいいです。明日からは一戦必勝で倒れるまで走り続けましょう。倒れる時は前のめりで。
藤浪はベイスターズの国吉とかエスコバーみたいに
雑に扱うほうが良くなるんじゃないかと思っていたので
しばらくこの起用法を支持したいと思います!
相手が星野さんだったら審判団は試合中に言っていたかな…と、あのシーンを観ながら思った。「お前、万引きしたろ‼️見たぞ‼️」って勢い、表情だったもんな。矢野監督が感情的になったのも仕方ない。
書き忘れ。ファンには感染防止で入場制限してもらってるのにファン不在の言葉での殴り合い、更には密を作り至近距離で飛沫を飛ばす。選手には時間短縮を強いてるのに5分近く(以上だったか?)も試合を止める…俺は審判の仕事をリスペクトしているが「なめられたくないから歳上にもタメ口」は直さなきゃならない。未来の為にもね。
土曜日のひと悶着。
審判「私にはそう見えたんですよ」
井上C「そんな事するわけないよ」
矢野監督「それ、今言わなアカン事ですか?(若干キレ気味)」
音声からはこんな会話が聞き取れた。
リアルタイムでは「なんのこっちゃ?」って感じでしたが、試合後から徐々に
概要が明らかになり、理解出来ました。
まぁ、疑わしい動きをした阪神側や記者にも、注意のタイミングや言葉遣いに瑕疵
のあった審判側にも落ち度はあった。
いつまでも引き摺る様な事でもないし、三者今後は注意するという事で一件落着で
宜しいのではないかと。
チームは何とか3連敗でストップ。
秋山-原口のバッテリーは、初回こそ天敵坂口にやられましたが、後は要所を
締めるピッチング。
常にピッチャー有利のカウントを作り出して、難しいコースや球種を振って
行かざるを得ない状況を作り出していました。
150km/hを超える真っ直ぐ全盛の現代において、140km/hに満たない真っ直ぐで
次々と強力打線を抑え込んでいく様は、痛快ですらあります。
制球力も素晴らしいですし、投球フォームの中で細かくタイミングをずらして
いるのは、地味に打者として他所しづらい。
お互いをよく知る者同士、呼吸もピッタリでしたね。
原口先発マスクの時に、終盤になると坂本に交代させるのは何なんでしょうね?
監督自身解説者時代に、途中からマスクを被るのはゲームへの入りが難しく、
余りやりたくなかった、と仰ってましたが。
何か他に意味があるんでしょうか。
そんなに原口に信用がないのでしょうか。
よく分かりません。
明日から月跨ぎの13連戦がスタート。
各自コンディションを整えて、自分のやれる事をやって行きましょう。
他のスポーツでも、ベンチやコーチのアドバイスは禁止というルールは多くあります。国際大会などは、言葉がわからないので、紛らわしさ回避のため、声を出すことすら禁止のこともあります。
先日、判定に不満のサンズに詰め寄る主審がいましたが、偉そうな態度も問題ですね。
近本の盗塁は良かった。北條糸井が進める事さえできず、意味無いやんと思ったら、サンズがナイス。さらにボーアまで打てば、万々歳やったけど。
打線も良かったけど好守も多く、日曜に楽しい試合。しかし、ファームは大丈夫?
大山が意地の猛打賞!ええやん!GJ!
サンズも不調を脱したかな?守備は良かったよ!GJ!
近本が出て、走って、得点が入るのが理想ですね。
秋山は立ち上がりの失点はありましたが、そのあとは無失点で抑えたのは良かったですね。GJ!
審判もタイミングと言い方があるでしょ?しっかりしようや!
まぁ日曜日に勝ってくれると月曜日はやっぱりええ気分で過ごせるし、ええよ!タイガースGJ!
コロナ対策はしっかりと!頑張ろう日本!
昨日は現地でした。
小雨ぱらつく中での試合でしたが,好守連発,集中力のあるいい試合を観させてもらいました。
近本は最近盗塁を仕掛けていなかったですが,理由があるのかないのか分かりませんが,
あれだけバント,バントの戦術を見せられたら,アウトになることを考えると走りづらくもなるよなと同情してました。
昨日は,初回から近本のスチールが見られましたから,これからはまた前がかりの攻撃を見せて欲しいものです。
守備では小幡が目を引きます。
結果的にセンターフライになりましたが,村上のフライに対する落下地点まで到達するスピードの速いこと。
バッティングではまだ木浪にやや分がありそうですが,守備を含めた総合力なら遜色ないかもしれません。
成長力を見せつけて,沈滞するムードを吹き飛ばしてほしいですね。
熱盛!連発!逆境を乗り越えろ!
昨日は報道ステーションがない日だったから残念だったけれど、熱盛!連発は気持ちを熱くさせてくれる。
初回北條、間一髪セーフになったけど、必死さが伝わるナイスプレー!
2回近本、フェンスにぶつかりながら、ドンピシャのタイミングでジャンプ!
4回サンズ、突っ込んで、スライディングして思いっきり手を伸ばしてゲット!
ガッツあふれるプレーは、チームに一体感をもたらす。
攻撃もアグレッシブだった。16安打、9点。いいじゃないか。サンズも短いスランプから脱したみたいだし、近本、大山も持続しよう。大山には甲子園での本塁打も頼む。小幡もこのままポジションを奪取しよう。糸井は髙山と交代したらどう?
原口のヒーローインタビューは嬉しくなる。甲子園でも頼む。
逆境の今こそひとつになって13連戦に立ち向かおう!
普段ならレギュラーではない選手の起用が刺激となり、ピリッとした好ゲームになったと思います。
個人的には、序盤の北条の気持ちの入った守備、8回の青木ゲッツーで見た守備のスピード感は怪我の功名ながら、最高のシーンでした。