大量8四球の攻撃で逃げ切り

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打ったヒットはわずか4本。しかしこれは貧打でもなければ、攻撃に勢いがなかったわけでもない。マルテ、糸原、輝明が2つずつ、中野と大山が1つずつ、それぞれが奪った8つもの四球にはヒットと同様の、いやそれ以上の価値がある。ほぼすべてがやりたくてやった四球ではない。思ったとおりのことができなかった結果の四球だ。
ベース板の上に投げて打たれることを想像してしまったり、走者の動きに気を取られたり、打者から感じる気合いに圧倒されたりして手元が狂う。
打者にとっては打ちたい気持ちを抑制し、1球1球を丁寧に吟味することで、打撃の質が向上し、肉体的にも精神的にも相手の投球に苦しみを与える。
わずか4安打でも四球を加えれば12もの出塁。それが相手バッテリーを苦しめ、たった2本の長打で勝利に必要な4点を叩き出せた。
看板直撃の大山の一発は胸のすく打撃。これからも頼む。
「爪痕を残したろうと」という糸井の3点タイムリー二塁打、痛快だった。

ガンケルは丹念にフォームを見直し、意図したボールが行くように調整を重ねたという。真面目なガンケルらしい話だ。難しいのではないかと思っていたが、よく持ち直して試合を作った。次も頼む。
7回をピシャリと抑えた及川の働きがことのほか大きい。打たれたり抑えたりしながら、自信をつけて着実に高いレベルに成長してきている。
3安打を集中されて2失点した岩崎だが、(故意四球は別にして)打たれたのがよかった。運も左右するので打たれる時もある。だがひとつひとつ切っていけば、そんなに連打が出る確率は高くない。四球さえ絡まねば、そんなに点は入らない競技だ。点を取られてもしっかり投げられていた。変調か?と思われたスアレスも、またしっかりと自分とピッチングを取り戻せた。岩崎も体を休めて次に備えれば問題ない。

これで読売3連戦は負けなしの2勝1分。先発、中継ぎ、攻撃陣とすべて噛み合い、ヤクルトがめっちゃ強い。だけど阪神を振り切れない。まとわりついて、根比べになれば、うちもなかなかイヤらしいよ。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    確かに「もぎ取った四球」が大きく勝負を左右したゲームでした。
    昨日、某朝番組で金本が「四球は好きだった」とコメントしていたのは意外でしたが、
    「撃ち気」ばかりじゃなく、頂ける出塁はしっかり頂く気持ちで野球が出来ればランナーが溜まり相手にプレッシャーがかかる。「四球」はヒットと同等!
    そういう意味では佐藤輝の2四球もボールを見極める進歩の証だと感じました。

    ゲーム内容的にも
    ガンケルのリベンジ好投、
    大山の特大「一番搾り」直撃弾、
    糸井の「爪痕」走者一掃ツーベース、
    大切な試合での全員野球に感動したゲームでした。

    「正念場」と心配していたビジタードーム6連戦を3勝1敗2分けは「御の字」いや「十分」な数字。
    どうやら好調ヤクルトとの一騎打ちになりそうな展開です。

    決してチーム状況は良くなくても、投打が噛み合い勝利する。
    残り試合が少なくなった今、どんなカタチでも「相手より1点でも多く奪い競り勝つ」それが全てではないでしょうか。

    この先は全てのゲームが「正念場」。
    打線はライバルより弱いが全員野球で乗り越えろ!

  2. Akira28 より:

    この3連戦、どの試合も手に汗握る、息詰まる、痺れる試合ばかりでした。
    まさにハードボイルド、固くゆでた卵を喉に詰まらせたという状態にピッタリ。
    虎ジジィさんは、きっと正座しての観戦だったことだろうと思います。
    私も途中で何度も切羽詰まりながら、汗を滲ませ、呼吸を整え、タイガースの選手達に、「頑張れ!大丈夫!負けるな!」と、叫び、信じて応援してました。
    宿敵・読売にこの場面で2勝1分という快挙に感無量です。
    と、同時にタイガースのツキを感じた3連戦でもありました。
    初戦の最終回、一死一、三塁の場面で若林がニ塁に走ったことで、塁を埋めやすくなり、その後に生まれた中野・坂本の永遠保存版超スーパー・ウルトラバズーカ・ビッグプレイもそうでしたし、2試合目の最終回、ウィラーの当たりでセカンドからホームに返って来れなかった松原の走塁も大きかった。
    松原がホームインしていたら完封が出来ないことになり、遥人の集中力も途切れてしまったのではと思った次第です。
    そして昨日は、吉川の打球がホームランにならなくて本当によかった。
    併せてウィラーに代走を出すことが出来なかった読売の手詰まり采配には助かりました。
    あの当たりで、いきなり4-3にまでなっていたらおそらく雰囲気変わりましたよね。
    岩崎と一昨日の遥人の球筋が似ている事もあったのでしょうか、いきなり3連打されて久々の失点となりましたが、坂本に投じた2ボールからのスライダーで見事に生き返りました。
    ましてや、北村に変えて中田翔もありがたかった。かなり打撃フォームを原にいじられて膝が使えず腰の落ちたスイングの中田翔が、岩崎のストレートを打てるはずは無いと私には確信出来ました。
    原・最大の悪手!
    そして案の定の結果。
    岩崎は失点はしたもののリードを保ち、かつ上位打線を凌いでスアレスに回す事が出来ました。
    スアレスも自信満々のマウンド。丸を赤子を捻るように三振。
    八百板に至ってはバッターボックスに立ちすくんだまま、全く手が出ず三球三振。
    若林は当てるのが精一杯のファウルフライ。内野席にファウルで打ち直しかと思いきや、熊谷が「僕もいます!」とばかりのファインプレイでゲームセット。拍手、万歳三唱(勝)。試合は三勝とまでは行かずとも充分価値ある二勝一分け。
    ところで、かなり状態の悪い山口の攻略が遅れたのは、なんといっても初回・先頭バッターの近本がカウント3-1から安易に打ちに行ってアウトになった事でしょう。あの後の四球連発した山口を一回でノックアウトし損ないしまさした。
    そして調子の悪い山口の半速球だからこそ大山に特大の一発が生まれましたが、もっと早く攻略して欲しかった。
    そんな中での糸井のバッティングは凄かった。
    いつもは腰を引き気味にして、上半身のパワーだけで打つ糸井ですが、内角への初球を見事に下半身から振り抜きました。
    素晴らしい!
    しっかり爪跡を残せました。
    ガンケルも素晴らしかったし、及川のストレートもお見事。
    さあタイガースの皆様、明日はゆっくり休んで、激闘の3連戦の疲れを癒やしてください。
    サンズも昨日の休日でリフレッシュ出来ていたら良いですね♪
    佐藤にも復調の予感♫
    ところで昨日の矢野監督のインタビューでは、ロハスの名前があがらなかった。
    ロハスのポテンシャルは高いものがあるが、監督とすれば、既に計算外といったところか?
    そこから見えてくるのは、昨年のガルシアの役割を、アルカンタラで行くという矢野監督のラストスパートの青写真が見えてくる。
    昨日のドラゴンズにはしらけたが、どうやら我タイガースはヤクルトとの直接対決5試合で雌雄を決するしか無さそうだ。
    その為にも、その他の対戦を無駄に落とせない。アルカンタラの力が必要です。昨日の矢野監督の優勝を勝ち取るとの強い言葉から、相当の覚悟がみてとれました。

  3. 虎轍 より:

    ガンケルの
    リベンジを
    投球に見た

    昨日のガンケルは立ち上がりも良く、悪ガンケルが顔を出さずに安心して見れましたね。ありがとう!GJ
    大山!看板直撃弾ありがとう!GJ
    100万円ゲットやね!私が払う訳では無いんで、10月の3連戦も狙って打ってや!(笑)
    そうなると現地観戦する虎ジジィ様が喜ぶと思うんでね(笑)
    昨日の試合で苦言を呈するならば、熊谷!最後はナイスキャッチやったけど、8回の無死2、3塁で3塁ランナーがウィーラーやったんやから、あれは内野のカットまで早い送球してホームで刺せてたで!
    2塁ランナーの吉川が緩慢な走塁意識で3塁に行かへんかったから良かったけど、中途半端にホームに投げてたら、3塁に行かれてるで!
    内野守備も外野守備も代走で盗塁も出来るけど、まだまだ成長やな!(笑)
    糸井は昨日のタイムリーで引退は遠退いたか?(笑)
    あの場面でストレートに空振りしてたら、引退の文字がちらついたよ!ナイスバッティング!ありがとう!GJ
    ヒーインも前日の高橋遥人の上をいく元祖天然キャラ全開で爪痕は残してるよ!(笑)
    Gは代打に中田を出してくれてありがとう!GJ
    正直、北村の方が嫌やったわ!(笑)
    中田を代打にしてくれて勝ちを確信出来たよ!
    原ちゃん!ありがとう!GJ
    全国のタイガースファン、世界中のタイガースファンの皆様は今日は楽しく過ごせますね!(笑)
    最後に、中日は何をしとんねん!勝たんかい!
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  4. yalkeys より:

    大山の看板直撃17号は見事でした。スカーッとしました。糸井の「爪痕を残す」一撃もスカーッとしました。及川のピッチングとスアレスの完璧な押さえにもスカーッとしました。次のドーム3連戦で1つ勝てば今季のカード勝ち越しが決まります。その勝利は原巨人への引導となり、原巨人の終焉へのプロローグとなります。明日からの甲子園6連戦、欲をかけば4勝2敗以上が理想ですが3勝2敗1分でも許容範囲だと思います。佐藤の打席も上向きに見えて来ました。一発出そうな予感、いや、確信があります(根拠はありませんが)。

  5. 西田辺 より:

    賞金100万円+キリン一番搾り1年分。
    大山の看板直撃弾の賞金&商品だそうです。
    秋のビールかけの足しにしよう。
    まぁ、1年分と言うのがどれだけになるのかは知りませんが(笑)
    どんなに不調でも、終盤必ずプレッシャーをかけてくる読売は、まだ沈んで
    はいない。
    残りの試合で、必ずウチやスワローズに冷や汗をかかせて来るに違いない。
    ヤクルトだって、この好調がいつまでも続くとは思えない。
    混戦で首位に立つシンドさを感じてくるはず。
    そのシンドさはタイガースが一番知っている。
    その時に絶対、隙が生まれてきます。
    それまでに、スパッと差せる末脚を残しておこう。
    ガンケルは、前回の絶望的な内容からよくぞ立て直してくれました。
    真っ直ぐを活かしつつ、キレのある変化球を低めに集める本来のピッチングが
    心地よかった。
    佐藤輝は50打席ノーヒット継続。
    気にするな!
    見逃す姿勢とか、ゾーンは良くなってきています。
    あとは内野安打でもポテンでもHランプが点けば、変わってくるはず。
    もう少し辛抱強く使ってやって欲しい。
    今週は甲子園に帰っての6連戦。
    ヤクルト迎撃に向けて、投打の体勢を整えよう。
    しつこく言いますが、シッカリ丁寧な野球。
    これが出来れば、必ずチャンスは訪れます。
    必死のパッチで頑張りましょう。

  6. サヨナラ3ラン より:

    4安打に8四球ですか。
    自分はゲームを観るとき場面場面で伏線に
    なるものを興味深く探りながら観るのが
    好きなんですが。
    昨日は糸井の3点タイムリーが出た5回。
    マルテの打席の1-1からの3球目が結果的に
    大きいと観ていた。あれはストライクに
    見えたけど判定はボール。
    結果的にボール先行となり最後は四球に。
    あの3球目がストライクなら1-2になり
    果たしてマルテが出塁できたかも微妙だし
    更に言えば鍵谷へ仕方なし継投が亀井まで
    下げることになった訳だから面白いなと。
    (個人的に亀井は怖い)
    そのようなゲームの結果を支配する場面は
    何度もあるんですけどね。
    糸井は代打で三振した初戦の悔しさから
    地面が削れるほど素振りをしていたと聞いた
    けど、昨日は初球のストレートを見事に
    振り抜いてくれた。
    あれで勝利は確定と思ったけど、やっぱり
    巨人も しつこいね。
    これだけの激戦を制したんだからここから
    勢いに乗ってほしい。
    好調ヤクルトも そろそろ下降線に入ると
    希望的観測で見ているので一気に行こう。

  7. 岩修 より:

    大山のどでかい一番搾り弾に爪痕残した糸井の3点タイムリー。さらに元に戻ったガンケル先生の快投で安心かなと思いきや8回、読売の猛攻でまた接戦に。
    ザキが危ないと思ったが松原から急に元に戻り坂本を三振、中田はサードゴロに撃ち取った。梅ちゃん、ザキの一体感が感じられた。それは9回スアレスの投球も同様だった。
    矢野監督「及川、スグル、スアちゃん」と親しみ込めて呼び「ヨシオ」の努力も褒め、最後は優勝とさらっと言ってのけた。
    ヤクルトは強い、とにかく強い。さだまさしさんもご満悦。
    しかし1992年、2015年を思い出し直接対決でやったりましょう!
    佐藤輝の噴火ももうすぐ、でもその前に他のチームにもあまり負けないでとお願い!

  8. こうさん より:

    サトテルの2つのフォアボールに思わずガッツポーズ。「それだよ。投手に甘い球を投げさせる為に必要なことは。」と嬉しくなる。センターフライになったが、あのストレートを捉えられるんだぜ?絶対に上向く。

    強い時のタイガースは7-8-9回に絶対的な投手が鎮座する。いよいよ「7回の及川」が顔になってきた。矢野監督も自信をもって送り出している。及川・岩崎・スアレス…マスコミは、なんて名付けるんだろう。頭文字を繋げて「OIS」…オイスか‼️「オイス‼️今日も討ち取りに来たよ。」…明るいけど可愛いな。

    センターオーバーを打たれた岩崎は打球の方向を見なかった。センターフライと決め付けたのかホームランと思ったのか。2点を取られた岩崎だったが矢野監督は信頼して代える気がなかった。岩崎、また強くなるだろう。

    寄せ集め球団にホームで1勝もさせなかったタイガース。自力優勝消滅?初めから自力じゃないじゃん(ドヤ‼️)。

    • 岩修 より:

      こうさん様 こんにちは!
      オイスは呼びやすくて良いですね。ただ自分のようなジジいにはどうしてもいかりや長助さんの顔が浮かぶんですがってすいません…。

      • こうさん より:

        やっぱり、ここでは長さんですよね。俺も書きながら「討ち取りに…」のところを「もぅ一丁!」って書きたくなりましたもん。加トちゃん・志村みたいに爆発的人気を得るのか、雷様みたいな安定感抜群な3人になるのか。スアレスが将来どの道を選ぶのかは分かりませんが今季は全力で優勝に力を貸してほしいです。もしかしたら来季、一平ちゃんが雷様に入っているかもしれません。タイガースへの夢が広がります。

  9. いわほー より:

    負けないヤクルトに付いていくからには、こちらも負けてられない。
    結局、東京ドームでひとつも負けなかったのだから上出来。
    明日から広島、中日、DeNAと当たった後にヤクルト戦。
    その時までに両チームがどうなっているかは分かりませんが、引き離されないようにしなくっちゃ。

    虎ジジィさんも書いてますが、昨日のテレビで金本さんが自分は四球がありがたいと受け止めていたと。
    強打者たるもの、打ちたいの気持ちが先走ってる人たちばかりと思っていただけに、意外な印象。
    そういえば金本さんは滅多にファーストストライクから打ちに行かなかったな。
    サトテルも昨日はヒットは出なかったけど2四球。
    すこしずつ見極めが出来始めたとしたら、完全復活も近いぞ。
    もうひと我慢の時。

  10. タクロー より:

    糸井の意地、ガンケルの復讐、スアレスの威厳

     ベンチは先週の惨状からして同じ相手のこの日はガンケルの先発を1回飛ばすのじゃないかと思っていた。復讐を誓わせて送り出したのか、代わりがいなかったのか、ベンチはマウンドに送り出した。ならば当然アルカンタラがベンチを外れるものだと思い込んでいた。マルテはもちろん、サンズもベンチを外れることはないだろうと思っていた。

     ベンチの選択に、なるほどと感心した。送り出したもののガンケルにはまだ保険いる、サンズは金曜に引き分けに持ち込む2塁打を打ちはしたが、まだまだ状態は悪い。ならば、アルカンタラを残し、チャンスで代打三振した糸井の意地に賭けようと6番スタメンで起用した。これが当たった。四球の後の初球を見事に振り抜いた。効果満点の衝撃を残した。

     タレ目で穏やかな表情のガンケル。心の中は燃えたぎる熱い思いがあったことだろう。見事にやり返した。冷静に、前半戦の姿に戻して見せた。
     これぞスアレス。1点差に詰め寄られた、それがなんだ、1点あれば十分だと、どんどん攻めたてる。開き直りじゃない、貫禄だ。威厳だ。攻撃は最大の防御。のまれた相手はなすすべなし。

     この3連戦には魅せられた。毎試合、最後に襲ってくる試練を乗り越えた。安打は7、6、4の計17本しか打てなかった。相手は13、5、7の25本。四球は4、1、8の13個。相手は4、1、1の6個。そして残塁4、4、8の16。相手10、7、5の22。打ちまくって大量点で勝つよりも、少ないチャンスをきっちりものにするという、まさに頂点を目指すに相応しいゲーム運びをすることができた3連戦。
     もう聖地に戻って上り目しかない。さあ、ワクワクウィーク甲子園、にしよう。

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