北條仕留める

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定期投稿

大山、坂本に続きケラーがコロナ抹消。先日の投球内容の素晴らしさから、これからという時だったのにね。みんなおだいじに。

冷静に振り返ってみると危ない試合だった。なんたってあの北條の一発がなければスミイチで負けていたかもしれないのだから。

青柳は立ち上がり柱となるツーシームがゾーンに決まらず、いつもの簡単に打ち取る投球ができず。初回にあっさり先制を許してしまう。逆球が多く球数もかさんだ。
途中からは球速を抑えたスライダーを多めにはさみこんで前後の揺さぶりを使って活路を見いだすと、ツーシームの軌道修正もできて安定感を取り戻した。

交代でリフレッシュもやったから、アルカンタラ→湯浅→岩崎のパターンも久しぶり。リードはたった1点だし、それぞれに不安もあったがバチッとハマった。結果が出ている限りはこれで押していくのだろうが、変えていくことに臆病になることもない。

セカンド山本、ショート中野の好守備も光った。初回こそ危なっかしい併殺(中野ナイスフォロー)もあったが、アウトにできたのもできなかったのも、よく足が動き、差し込まれそうな勢いのある打球への反応も、ボテボテと死んだ打球への反応も素晴らしかった。ランニングスロー、ジャンピングスローできわどいプレーの数々、見ていて気持ちよかった。
しっかり準備して果敢なプレーを見せてくれれば、エラーの数なんてホントどうでもいい。

北條の逆転2ラン本塁打は技能賞ものの一打。ゾーンの幅を使えるため、右打者を得意とする左投手も少なくないが、インハイをこうやってポール際に放り込む技術を持っているとなれば「左殺し」としてやっていける。
「爪痕を残したい」とコメントした北條の思考として、一発狙っていたのだろう。狙ったら信じてやり切る「スナイパー気質」が北條の特長だ。
インコース打ちの技術が裏付けとなっていた。
第1チェックポイントは、距離の確保。インハイ直球は、構えたバットの位置の近くに球が来る。合わせるための距離が短い分、タイミングを合わせるためのマージンがない。狙い球が来て、「しめた」と思うと人間は前へ出ようとする。それがたとえ1センチであっても頭が前へ出れば距離が縮まり、インパクトではイメージよりも差し込まれる。左膝を割らず右足を送り込むどっしりとした下半身の使い方で頭の位置をキープした。
第2チェックポイントは、タイミング調整。バットの芯でボールを捉えつつ、ファウルにならない角度でミートするには極めて小さなズレしか許容されない。ヘッドが早く返ってしまえばファウル、それでは失敗だ。体を回し、腕を回し、肘が体の前を通過してもギリギリまでバットの回転をこらえて、ためた力をクリーンにボールに伝える。やり切った。
上半身、下半身、連動。その技術を身につけることも難しいし、狙った球が来たときに冷静に実行することも難しい。この打席の北條は完璧だった。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    仰るようにチャンス少なく、ピンチばかりの緊張感のあるゲーム。
    たった3安打で逃げ切った価値ある1勝でした。

    ドラゴンズ上田から2安打しか打てぬ
    相変わらず「初モノに弱い打線」の中、北條の一発は値千金「良く仕留めた」のヒトコト。

    先発青柳は、主審との相性も悪くボール先行、一つ一つのアウトを取る事に苦労してる印象でした。
    そんな不調ながら6回1失点(無四球)に抑える辺りは
    さすがスーパーエース。
    両リーグ最速二桁勝利と青柳1人で貯金9は文句なしの成績です。
    前日、伊藤将司が完封したおかげでベンチも迷わず「勝ちパ3投手」に継投した判断も良かったと思います。

    二遊間もギリギリの素晴らしい守備で盛り立てた。

    これで、やっと「借金3」まで漕ぎ着けた。今は順位云々は関係ない、とにかく5割に戻して燕の尻尾を掴みたい。

    手負いのヤクルトは雨天中止に救われ、ウチは絶好調ケラーまで離脱。まさに正念場だ!

  2. 西田辺 より:

    青柳、12球団一番乗りの10勝到達。
    でも昨日の青柳の出来は見るからに良くなかったですね。
    特に左打者のアウトコースに出し入れするツーシームが全く制球できず、組み立ても
    バッテリーで苦心惨憺。
    スライダーの制球が比較的良かったので、組み立ての中心を3回辺りからスライダーに
    切り替える。
    それと同時に、ボールの散らしよりも緩急でタイミングをズラす組み立てに。
    この辺の臨機応変さと言うか、ピッチングの引き出しの多彩さがここまでの活躍を
    支えているのでしょう。
    入団時、ストライクを取る事すら儘ならなかった青柳が、これほどまでの投手に
    なった事は本当に感慨深い。
    昨日の決勝点を放った北條も、感慨深い選手の一人。
    度重なるケガで、掴みかけたポジションを自ら手放す事数回。
    若手の台頭もあり、出番どころか一軍で過ごす日も減少の一途。
    それでも諦める事なく、役割もポジションも黙々とこなしてきた。
    チームメイトのコロナ感染やケガで回ってきたチャンスだけど、「北條ここにあり」
    をシッカリ とアピールできた。
    指揮官は「一生懸命やってる選手への、神様からの贈り物」と言う旨のコメントを
    残しましたが、出番を得るためには結果も重要だし、神様に愛される幸運も必要。
    あれだけ一杯あった借金も、気が付けば3まで来ました。
    何とかオールスターまでに完済したいですよね。

  3. こうさん より:

    8回の表が面白かった。大島のギリギリの走塁やマルティネスの粘り。湯浅にはピンチだ。けど以前まで湯浅に感じていた「打たれそう」という不安や「打たれないでくれ」という祈りを感じなくなった。今の湯浅には「このピンチを乗り越えて成長してくれ」と思ってしまう。それは湯浅に対する信頼、そして「クローザーを掴み取れ」という願いだ。

    なぜ、そう思うようになったか。それはアルカンタラ→湯浅→岩崎と、9回に向かえば向かうほど球速が下がるから。昨日、一番不安に感じたのは、やはり岩崎。制球力がある分、狙いを定められやすい。球速で押すことができないのは不安だ。ケラーが戻ってきたら矢野さんは贅沢な悩みに苦しめばいい。

    昨日は北條がファースト。何度も「糸原がファーストだったらセーフかも」というプレーがあった。そう考えると糸原には「決まったポジション」がない。矢野さんという人に好かれているからか今季まではスタメンに名前があるが来季は競争に組み込まれる。ポジションを動かさない監督になったらチャンスは減るだろう。

    北條のヒーイン、「なんとか面白いことを」という気迫が伝わる。けど昨日は真面目な返答をインタビュアーに引き出されて悔しそうな顔をしていた。本当に魅力的な選手だわ。

    「読売には山本をスタメンに」…ベイスターズに移籍した大和、初めの頃は「タイガースには大和をスタメンに」となっていた。最近は大和がスタメンで出る機会が減っている。「そうなってたまるか」という気迫が山本から伝わる。読売戦以外でもスタメンになることが増えてきた。素直に感謝を伝えた矢野さんのインタビューも素晴らしかった。

    その矢野さんのインタビュー、「北條も下の名前で言うのかな」と期待していたら「ジョー」…もしかしたら「あれ、ジョーの下の名前、なんやったっけ?」と思いながらインタビューを受けてたのかな。…そんなことを思うほど、スパッと青柳を替えて勝ちパターンに繋げた矢野さんの動きは中日に対して「7回までに勝ってなかったらタイガースには勝てない」と植え付けた初戦だった。

    ナイスゲームだ、矢野さん。

  4. 虎轍 より:

    シン・ウルトラスーパーエース青柳は調子が悪いなりにも最小失点で相手を抑える術を身に付けてたんですね。
    12球団一の投手ですね。GJ
    北條もしっかりアピールしてくれて嬉しいし、ありがたいね。GJ
    今日は誰がアピールしてくれてるのか?
    この連勝の勢いのまま借金返済まで電車道で押しきって貰いたいですね。
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  5. いわほー より:

    青柳の立ち上がり見て、さすがに今日は4,5点勝負かと覚悟しましたが、あらあら結局2-1のロースコアゲームに。
    唯一の得点を挙げた北條の一振りが最後まで効きました。
    そうか、北條も十年選手になったのか。
    ドラフトで1位藤浪晋太郎、2位北條史也の指名を聞いた瞬間、5年後のタイガースの投打のスターを確信したものでした。
    藤浪同様、北條にもチャンス次第ではブレイクの可能性は残されているはず。
    頑張って欲しいね(コメント力も)。

  6. 岩修 より:

    ヒーロー青さんは淡々と梅ちゃんのリードに自チームの守備、北條とリリーフ陣を褒め称えていたけど、もうエースとしての風格も充分で頼もしかった。打のヒーロー北條はあまりチーク節が出なかったが残念。
    しかし、本塁打の後に近本が満面の笑顔で北條を迎えたシーンも今年の名シーンにあげられそう。
    タイガース1番の豪速球ケラーがいないのは痛いけど、監督の言う「全員で目の前の試合をとる」僕達の野球を見せて欲しい。
    才木対大野ですが、また北條に期待なのですが他の野手も粘って才木に援護をお願い!

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