平田ヘッド「あのプレーなんだよ。昨年の秋季キャンプからずっとやってきてね。それがこの大事な場面で出て。本当に褒めてやってくれよ。」
筒井外野守備走塁コーチ「でも本当は近本はもうワンポイント速くいってほしいんですけど。そのためにキャンプからずっとやってるんだから」。
木浪「いいところに投げられた。これを練習してきたんです」。
前日の話。去年の秋から同じメンバーで、ずっと「つなぐ」練習を続けてきたのを見ているから感じるものが大きい。
加治屋「ザキ(岩崎)がいつも言うように『ブルペンで勝つぞ』ということが出た試合かなと。(今後も)中継ぎでしっかりつないで、1試合でも勝てるように頑張ります」。
やはり「つなぎ」で勝つと言っている。
桐敷「試合は(野手と)カバーのし合いだと。自分があそこでゼロで抑えることが一番重要」。
この試合は好投した先発ビーズリーのあとを受け、6回、7回の難しいところをしっかり抑えた桐敷がヒーローになるはずだった。持ち前の負けん気が光っていた。ミスした野手をカバーしてあげたいという「余分な」感情によってボールから殺気が抜けてしまったのかもしれない。
中野「チームも嫌な流れでしたし、あのままズルズルいったら負けてしまう試合だった。雰囲気を変えられて良かった」。
まさかの展開から逆転され、8回表も代打糸原、近本と倒れて二死。まったく想像していなかったホームランでチームを、島田と桐敷を救った。
島田「もう本当に…しょうもないミスをしてしまったのをカバーしてくれたので。みんなに感謝しかないです」。
不思議と阪神は島田、読売はブリンソンに、ややこしいことが次々と降りかかる試合だった。
岡田監督「まあ、1点やったら何とかやりそうやったけどな」、「もう桐敷最後まで行かす予定やったからな、4イニング、他のピッチャー使わんと、2人で今日は行く予定やったけどな」「あんなん当事者が一番分かってるから別にええやん」。
ビーズリーと桐敷で1試合、そうかなと思って見ていた。結果的にはチェンジになるのがチェンジにならず、それどころかビハインドになってしまったので計画は頓挫してしまったが、桐敷が最後まで投げきるのも見てみたかった。
ただ、予定外の展開になったことで、チームのつながりはより強くなった。秋、春のキャンプである程度の「戦力」を固定し、レギュラーと交代選手を固定することで、連携を強くするのが岡田スタイル。それに加えて、オールスターゲーム期間から、このチームの「心のつながり」は尋常ならざるものになっている。個々は強くなくとも強いチームだ。
コメント
あの場面はホームランしかないと巨人ファンの誰もが思った場面で出た代打中田の逆転ツーラン。一方で誰もホームランを予想していない場面で出た中野の同点ソロ。どちらのファンに取っても歓喜や驚きの一発でやっぱり野球の華はホームランだなぁと思ったゲームでもあった。
桐敷は島本同様に信頼と評価を上げてる選手。あそこをふてぶてしい顔で抑えてこそ更に一段上がるチャンスだった。春先から今年は必ず戦力になると楽しみに見ていた選手。次も頑張れ。
今日は岩崎を使えない。打線はスタメン(であろう)島田の奮起に期待したい。
いつもと一味違う、新しい感じのコラムにタイガースの選手の「心のつながり」を強く感じます。
ゲームは緊張感のある投手戦の中、あの大飛球でシングルヒットとはブリンソンの怠慢走塁に随分助けられた感じがします。
ウチの4番なんて普通の内野ゴロでも絶対に全力疾走しますからねぇ、その辺りの試合に挑む姿勢の差が勝敗にも繋がったんじゃないでしょうか!?
開幕当初ココでも「ブリンソン怖し」の声はありましたが、讀賣が自前で連れて来る助っ人野手なんて所詮あんなモンでしょう。
岡田監督が「3回までの予定やった」というビーズリーは気迫満点の素晴らしい投球でした。私ならあと1、2回は続投させたと思うけど、そこで欲を出さずスパッと6回から桐敷に交代させる辺りは「岡田の勘」が冴えていて、島田のエラーさえなければ桐敷も完璧なリリーフでした。
島田のミスを すぐさま中野がHRでカバー、延長戦になってからは、お互いの監督が持ち駒を使い将棋のような勝負に見えました。
後先考えずガンガン持ち駒を使う原監督と、勝負どころをじっくり待つ岡田監督の采配合戦は実に見応えのあるモノでした。
タイガースのリリーフ陣は本当に良く頑張りました。
特にココでも毎日的確なコメントをされるtorarest 様が推しているケラーが好調なのが大きいです。
コロコロ変化する岩崎以外の投手の序列は現状 岩崎>島本>ケラー=加治屋>岩貞=桐敷>馬場といった感じでしょうか?!
ちなみに讀賣で一番調子の良い中川は2回投げたので今日は無理でしょう。
勝ち越した11回表はビーディが一番やってはいけない「先頭打者へ四球」〜「下手くそな挟殺プレー」〜「近本なら捕れたであろう梅野のセンター前(決勝点)」〜「ストレートに全く合ってない木浪に変化球(ダメ押し)」と、勝手に讀賣が自滅したようにも見えましたが勝ち切るところが凄い。
とにかく、これで大台の「貯金20」に到達し独走態勢、アレが見えて来ました。
この勢いで安全圏の「貯金22」まで伸ばし、元本割れのないようにお願いしたい。
>投手の序列は現状 岩崎>島本>ケラー=加治屋>岩貞=桐敷>馬場といった感じでしょうか?!
小林のことも忘れないであげてください(笑
最近の状況だと 桐敷>岩貞 かなぁという気もしますね
ブルワーを上げるなら馬場ちゃんが入れ替え対象ですかねぇ・・・小林はまだ1試合しか観てませんが内容的には馬場ちゃんより良かったかなぁと
大先輩様に 毎日的確なコメントをされる、とお褒めの言葉をいただき誠に恐縮いたします。お仲間に入れていただきありがとうございます。
哲様まいどです。
小林や及川に恨みはありませんが最近投げている投手をパッと並べてみました。
ブルワーが岩崎の前に入れば最高です。
torarest様、ここでは皆平等であり大先輩とかそんなのはないですよ。
私は野球経験がないのでココのハードルを下げるべくトンチンカンなコメントを続けているだけの物です。
一番的確なコメントを書く人が今はお休みしているけどSNSでは元気に繋がっているので「アレ」の前には必ず戻ると思います。
あと春日部市虎番地様、遠くから遠征ご苦労さまです。
一見今日の先発投手が一番不利なマッチアップに見えますが、戸郷は先週150球近く投げているし、才木は休養を与えると抜群な投球をするので十分勝機はあると思います。
テレビ前で勝利を祈っています。
(私、及川のこと忘れてたなんて言えない…)
今日の文章、めちゃくちゃ良いですね。試合にスポットを当てるよりも監督・コーチ・各選手の言葉の重み、絆が伝わってきました。
俺も同じようなことを昨日の試合後に書こうと決めていた。それは岡田監督がベンチ裏に帰る前、まだグラウンドにいるのに平田ヘッドを呼んで言葉をかけていた。岡田監督が離れると平田ヘッドは「安ちゃん、安ちゃん!」と安藤コーチを呼んで言葉をかけていた。内容は分からない。試合の反省かもしれない。だがベンチは、すでに明日以降の試合を見据えていたのだ。
そりゃ強いわ。島田への懲罰交代なんか頭になかった岡田監督。これで島田が熱くならない訳がない。また新たな戦力の底上げに成功した。
昨日は島田がインケツでしたね。
得点は入りましたが、梅野のタイムリーヒットをセンターゴロにしたらアカンよ。
一番近くで見てて、外野手なんやから判断力が悪い。
エラーの場面も近本が右投げなら島田の行動も分からなくは無いですが、近本は右手にグラブをしてるんやから。
野球脳を向上してや!
私が監督なら懲罰ですが、岡田監督は優しいね(笑)
岩崎は最後の打者は絶対に三振に仕留めると思って投げてるように見えますね。昨日もナイスピッチング!GJ
梅野の打撃が上がってきたし、森下の打撃の調子も上がってきました。
佐藤輝明もアゲアゲでいこう!
ビーズリーはメッセンジャーのようになれる‼
とりあえずカード勝ち越しは出来たので、今日も普通に気負わず戦おう!
勝ってくれたら嬉しいです(笑)
ガンバレ!タイガース!
頑張ろう日本!
1点をどう守るか?の展開から、1点をどう追うか?の展開へ。
答えは全く予想していなかった中野の同点アーチ。
ここから中継ぎ勝負なら負ける事はないと思っていたが、1点を勝ち越した11回表。ここで1点で止まらない打線が今年のこの位置を象徴しているかと思います。
こうさんが書かれている様に、試合後監督→ヘッド→安藤コーチと繋がった会話がとても気になります(おそらく岩崎本日はベンチ外でしょうか)
本日は才木。前回の甲子園の借りを返す完封勝ちを期待してるよ!!
ベイに続き讀賣の自力を消したので、ここは遠慮せず3ついただきましょう。
本日はドーム参戦してきます!
(自分の観戦の連敗も止めたい。。)
シーズン終了後に「あの試合が」となるようなゲームと思いました。ブルペンはもちろんチーム全体が一丸になって勝つ気持ちがビンビンに伝わってきました。アレにむかって勝負をかけるポイントとしては少し早いような気がしますが、掛かってしまったらしょうがない。第4コーナー前ですが一気に行って欲しい。
ビーズリーは先発に適性がありそうですね。球種は多くないもののスイーパーは大きな武器になります。梅野が飛びついて取るようなコースでも右バッターが振って来るような球なので相当曲がってるのだと思います。左にはカッターでインを突けるしなかなかNPBにはいないタイプなので終盤の秘密兵器となってくれそう。
気になる点は代打陣。糸原は徐々に吹っ切れて来たのかポツポツらしいバッティングが出来つつありますが原口、渡邉諒は気配まるでなし。そこそこの打席をこなしてるのにこんな状態なので残念ですがそろそろ次の候補を試す時ではないでしょうか。候補は今上に居る選手では小野寺が筆頭であとは下の選手を上げるべきか。井上に期待したいところですが下でも打ててないようなので山本泰か北條あたりが候補になりますね。私としては右左関係なく高山を使って欲しいと開幕からずーっと願ってますが日の当たる日は来ないのでしょうか。
>候補は今上に居る選手では小野寺が筆頭で
暖ちゃんはスタメンで・・・(と言い続けて何か月経ったのか・・・(笑)
仰る通り代打での使われ方観てもめちゃくちゃ序列低いですね
立場上致し方ない面はありますがさすがにそろそろ上げたれやって思います
でもいつもベンチでニコニコしてるの、めちゃ偉いと思います
哲さま
今季の実績からすれば筆頭なのですが何故か使ってもらえないのは何か意図があっての事かと思ってしまいます。腰が開くので大きなのは期待薄ですがミート力は高く右へも打てる。代打で実績をつければ先発へのアピールにもなると思いますがねぇ。
島田が泣いていたらしい。もしかしたら浜地もそうかも?正に勝って兜の緒をしめよということ。
信じられない中野の同点弾。近本の母校社、中野の母校日大山形が敗退したけど、ずっと勝ち続けたタイガースは最後迄負けるわけにはいかない。そんなゲームと思った。
先制打と初めて観たセンターゴロ勝ち越し打の梅ちゃん。ブリンソンで良かった。色々と…。
恐怖の8番木浪も健在。ただ、ビーズリーから大明神岩﨑迄総動員、自責点0の投手陣の疲労が心配になった。
戸郷相手だけど才木には出来るだけ長く投げて欲しい。大竹や西勇も控えるから絶対変な投球は出来ないと思う。
後は頼むから輝明には個の力を発揮して欲しい。
> 後は頼むから輝明には個の力を発揮して欲しい
私も昨日の二塁打とライト前ヒットは「好きなところやろホームランせえや」って思ってましたw
哲様 コメントどうもです。
今は勝つことが先決なのでチーム貢献の為には凡退よりヒット打てれば御の字です。
でも、どでかい一発が打てる個の技術があるのだからたまにはスタンドにぶちこんで欲しいです。それを何度もリプレイしながらビールが飲みたいです、て貯金20で贅沢言っちゃアカンかもですが…。
ご無沙汰しております。
このスレとは全然関係ないのですが、高梨投手に対するブーイングどう思われますか?
個人的にモラルがなさすぎると思っています。
あまりにも酷い。タイガースファンをドーム観戦禁止にする位の制裁があっても良いと思います。
商魂替え歌も含め、東京ドーム観戦される関東エリアのタイガースファンはモラルがなさすぎる(関東エリアのタイガースファンだけではないでしょうが)
なかっち様
お早うございます。近本の死球をナイピと発信したことが原因ですが、復帰して大活躍。自軍もこれ以上無い最強状態。なのに…。自分も止めて欲しいです。それだけが残念でした。大昔、甲子園1アルでよく参戦してましたが、敵味方関係無く汚い野次聞くのが嫌で最近は3アルでひっそりと応援しています。でも今はこちらが一番のオアシスです。本当、torao様に感謝です。今年は本当に特別な年かもしれません。
見逃さない様にお互いにタイガースにエールを送りましょう。って偉そうにすいません。
岡田監督の頭には、この試合ビーズリーから桐敷への第二先発の策があったとのことで、ブルペンを休ませながら勝利する算段を準備していました。流石の用兵です。試合は、島田のエラーなどでもつれ、ブルペン陣が岩貞ベンチ外で休養以外は勝ちパ総出となりましたが、桐敷の中田の一発以外は全員抑えて、延長での勝利です。対して相手は唯一頼りになる中川を2イニング使っての負けで本日の試合にも確実に響く敗戦です。また戸郷の完投頼りになるんでしょうか?
さて梅野がスタメンで、昨日指摘しました梅野のリードがどうなのかを懸念していましたが、2回に岡本の場面でビーズリーに内角ツーシームを要求して、岡本は見事一発で仕留めレフト前ヒットにしました。しかしながら、岡本に対してその攻め方が必要なんだよと、ほくそ笑んで観ていました。その岡本を大城が犠打で送る原采配をみて、梅野は一層岡本は単打でOKの意を強くしたのかも知れません。その後の桐敷にも岡本に内角ストレート、スライダーを要求して最後アウトローストレートのミノサンのリードは見事です。また9回ケラーの時には岡本にストレートを一球も投じなく結果的に四球になりましたが、サヨナラ場面でのケラーの力任せのストレートを一発で仕留められることを回避して、味のあるリードを梅野はしてくれました。その梅野が攻撃にも貢献してのヒーローになったことは、この試合は勿論、調子の出ない梅野でも主戦捕手としてずっと起用してきた岡田監督の慧眼以外何ものでもないでしょう。コレにて、今後、梅野坂本起用論争は致しません。感服しました。
試合後の岡田談話でも本人が一番分かっているだろう、と避けていて憚れますが、島田のことを語ります。島田は、江越が移籍でいない中で攻走守と三拍子揃った貴重な戦力です。この試合で、近本構えている所にグラブを差し出して落球し、その落球した球の返球に戸惑って、ブリンソンを二塁まで進塁させる二つのミスを守備固めとして犯しました。また、それを取り返すべく攻撃の場面では全く貢献できず、走塁でも梅野の打球に対して判断悪く、梅野のヒットをセンターゴロにしてしまいました。島田は現在の役割、岡田監督に与えられた役割を今一度良く認識すべきです。それはノイジーの守備固めに入っている以上、走守で光るものをみせないといけません。正に7回の梅野のヒットで二塁から帰った走塁です。島田本人は自信のある打撃が今季思うようにいかない、打てればノイジーに代わってスタメンで出場できるのにと焦りがあるのかもしれませんが、岡田監督のいう普通にやれること、走、守、犠打など島田が出来ることを凡事徹底してもらいたい。そうすれば一番安定させる事が困難な打撃も上向くはずです。
いよいよ敵地東京ドームでのスィープが臨めるようになってきました。中日、ヤクルト、横浜に続き、後は巨人と広島のビジターで達成すれば、セリーグ五球団での達成となり、今季の強さの証明です。正にアレへの当確となります。
島田はあの芸風で八表の泳ぎ気味三振は残念でしたね
カットしに行ったけど空振り、ならまだいいんですが・・・
四球取れないのはカット能力が無いからなんですかね
中野も四球取れるようになれたのだから島田もそうなってもらいたいですね
個人的には、ビーズリーの投球に驚いた試合でした。あのスライダーは凄い!
アレに向けて重要なローテの一角になりました。投げ終えて満足気な表情でしたね。
加冶屋、島本、岩崎の投番過多が懸念される中、ケラーもいいですね。
あんなスプリット投げてましたっけ?
オコエにはカーブ、スプリット、ストレートの三球三振。
岡本へは四球でしたが、カーブとスプリットで勝負してました。
大城には三球ともストレートで一邪飛。
ブリンソンは申告敬遠で、最後は北村にスプリットとストレートで、左飛。
こちらもかなり素晴らしかった。
今日は、岩崎の休みをケラーで勝てたら大きいですね。
島田は昨日は辛い日でしたが、あの落球もあれだけチャージしたからですし、センターゴロもギリギリのプレーだと思います。それより、植田の馬鹿なゴロゴー本塁突入の方が罪は重い。喝!
ケラーのスプリットはずっとチェンジアップみたいな感じだったですが、昨日の岡本への初球は素晴らしかったですね
相手のグリフィンのスプリットもエグかったですが・・・
ケラーも連投中なので今日はお休みかな?と思ってます(火曜日は5球しか投げてないですが)
まぁ、再三言ってるんですが、どうせ外国人投手は活躍すると帰っちゃうので、ぶっ壊れるくらい酷使すれば良いと思っていますが(笑
ワオー!?
そう来ましたか。
桐敷は中田に打たれたホームランは残念でしたが、岡本との勝負ではドラクエのメタル系を倒したくらいの経験値を得たのでは?(笑
ホームラン厳禁、四球も出したくない場面で粘られてからの見逃し三振は見事でした
相手のミスに乗じて逆転したのにそんなにホームラン打たない打者にホームラン打たれて同点にされるのって、暗黒時代にめっちゃ経験した記憶があるんですが、強いチームってそういうことが起こるんですよね・・・
真夏のドラマ
脇役たちが次々と表舞台に出てきて、筋書きのないドラマを見事に演じ切った。家族愛に満ち溢れたビーズリーが中5日で相手打線を抑え込み、女房役を務めた梅野がここぞで均衡を破るタイムリーを放ちヒーローに名乗りを上げた。ことは飴をなめなめ見守る監督のシナリオどおりに進んでいた。ところが、出番がきたら張り切りすぎて空転してしまうおっちょこちょい島田がやっちまう。ボールは落ちて自らは奈落へ。ここで後輩中野が突如奮起し底まで落ちる前に手を差し伸べた。そして悲壮感漂う島田にもチャンスが巡ってきた。当たれば一発逆転だ。当たらず撃沈。けれども、島本、ケラーが相手の攻撃を防ぎ、辛うじてドラマは強制打ち切りとならず、続行。
代打原口つま先死球で我慢の出塁。代走熊谷を送り込み近本に託す。ヒットエンドランで1.3塁を思い描いたが、意に反して併殺をくらう。近本でダメならと諦めもつく。延長は最長3幕。先攻だからエース岩崎は最後の締めくくりか、リードするまで温存しなけりゃならぬ。残る演者は加治屋、馬場、及川、小林。残る2幕をどうするか。常道の次善手加治屋が舞台に上がる。こちらも先頭を出してしまうが、相手の慎重采配と犠打失に救われ、次はお返しの併殺で切り抜ける。攻守所を変えて3番森下からの好打順。四球をもらい、すぐさま最後の代走役者植田を投入。走るぞ、盗むぞ、とけん制で揺さぶる。追い込まれても主砲大山はどっしりと構えて見事打ち返す。無死1.3塁。何が何でも取って帰らなきゃいけない。ここでまた名誉挽回のチャンスが巡ってきた島田。打った、当たったが前進守備のショートが難なくさばいてホームへ投げる。代走植田が挟まれるが、時間を稼ぐ。その間に走者は2.3塁に進む。輝明敬遠で女房役梅野。振り抜いた打球はセンターへ。センターは冒険せずにワンバンで取って、ホームは諦め、サードへ投げる。2塁走者は島田。ボーっと突っ立ていたわけじゃないだろうが、慌てて3塁へ駆け出したときには、時すでに遅し。救ってくれた梅野の安打をセンターゴロにしてしまった。どこまで皆に迷惑をかけるねん!と言いたいところだが点が入った。タイムリーセンターゴロで。1点ではいくら岩﨑でも連投だし心もとない。相手は、1点で抑えようと外野は思い切った前進守備。今季は頭上越え木浪をよく見る。2球空振りで雰囲気がないな、と思った瞬間、打球は見事にレフトの頭上越え。よし、3点差だ。セキュリティ岩﨑ならば安心。かくして3時間41分のドラマは終了。
見終わっての感想。負けない阪神タイガースの強さ。跳ね返す力が半端ない。いよいよモード全開だ、それから、代走役兼守り人、時々スタメンの島田は、ほんと残念。落球したことよりも梅野の安打をセンターゴロにしてしまった走塁技術の無さに唖然とした。センスがなさすぎるじゃないの?そして阪神に死角があるとすれば、代打陣だ。渡邉諒の雰囲気の無さ。一向に調子が上がらぬ代打陣がちょっと情けない。日本シリーズのDHの心配まではまだ早いにしても、何とかしてほしいものだ。まあ、調子が悪い役者がいてもカバーしあいながら勝つのが今のTigersだけどね。こうなったら今夜も勝ち切ろう。スイープ三昧だ。