輝明噴火で4連勝

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前半で2点ビハインド。先発投手がカンペキの出来でなくても、ガタガタとは崩れずにまとめてくれる。そうやってドガチャカやっているうちに終わりくらいには追いついたり追い越したりして、なんだかんだで勝っている。あまり実感がないのだけれど、けっこう強いということなのだろう。

やっぱりこの日も、投打で粘る、ゲッツー取る、フォアボール奪う、しっかり走る。この「当たり前」が普通にできていた。

追撃のソロホームランと同点タイムリーの輝明がヒーロー。やたらと高い弾道のフライを打ったりもしていたので、噴火の気配はあった。できれば休火山でなく活火山でお願いしたい。道のりはまだまだ遠いけれど、彼なりの進み方はしている。もちろん理想の姿は、「安定して打てる」だ。金本みたいに着実に一歩一歩踏みしめながら地道に山を登っていく人もいるし、輝明みたいにスイッチオンとスイッチオフを繰り返しながら、少しずつオフの時間を短くしていく人もいる。進み方はいろいろなので画一的な評価に意味はない。終盤に向けてスイッチオンが増えそうなのは楽しみだ。

一本取って余韻を楽しむような確信歩き。ホームランを打とうとして打った近本かっこいい。

毎日のように長い継投ゲームになっているが、勝ち試合がかさんでも登場人物がたくさんいるのが現代岡田流。セーブシチュエーションの岩崎だけが決めごとで、ほかは自由自在だ。JFKベルトコンベアよりもしなやかで強い。桐敷と石井の顔が好き。ブルワーはなんかインパクト直前で球が動いていて打ちにくそう。心強い。

さて、なんと京セラを8戦全勝で予定数終了。秋にもここでやる予定なので、とてもいいことだ。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    輝明が打てば、そら強い。

    打撃の数字だけ見ると、大差のない両チームが、何故こんなに勝敗で差があるのか?ハッキリ分かったゲームでした。

    先発の大竹は珍しく不調でしたが、鉄壁の二遊間の見事なゲッツーや、名物ノイジーホイホイなど固い守備でゲームを壊さなかったのが後半の猛攻に繋がりました。

    大竹、5回2失点での降板時はビハインドでしたが、野球の神様は今季頑張ってきた大竹を決して見放しませんでした。

    5回裏に小笠原投手の二塁悪送球をきっかにソツのない攻撃で2点取り逆転。大竹に勝利の権利が転がり込んだ。

    1点リードの6回表は、当然「桐敷が出てくるだろう」と思っていましたが、何とブルワーの登場には少し驚きました。
    しかしブルワーはテンポも良くスピードもありアッという間に不安な6回を切り抜け「流れ」を更に引き寄せました。

    案の定、その裏には近本のホームランで相手の心を折り、あとは日程にも余裕があるので場面に合ったリリーフ投手を送り込むのみ。
    京セラドームでは良く響き渡る「J.boy♪」(浜省ファンの西田辺さんや私は口ずさんでしまう)が流れる頃には安心感がありました。

    まあ、最終回にはMVP候補の岩崎が居るので2点差でも十分でしたが、8回裏には得意の選球眼攻撃から3点取り岩崎を投入するまでもなくなりました。

    終わってみればヒット数はほぼ同じながらスコアは7-2の完勝で、普通の事が普通に出来るか?の差がハッキリ出たゲーム。
    1勝1敗で良いと思っていた2連戦を連勝で気分良く東京へ移動できるでしょう。

    ブルワーが勝ちパターンに加わったのも大きな収穫。
    明日は戸郷に土を付けたいところ。

  2. 西田辺 より:

    1-2と1点を追いかける5回裏、先頭森下がレフト前ヒットで出塁も大山が
    ピッチャーゴロ。
    普通ならここで二塁転送一塁併殺で攻撃の芽が断たれるところ。
    小笠原の送球が大きく逸れて無死一二塁のチャンスに大変身。
    そこから佐藤輝のタイムリー、木浪の犠牲フライで逆転と上下の大きな
    プレーになってしまいました。
    火曜日の試合でもショートへの打球で併殺か、という打球をファンブルして
    失点というプレーがありましたが、簡単に見えるプレーをミスすればチームに
    与える影響も大きいし、敗戦に繋がる事も少なくない。
    「普通にやれば」という監督の言葉があるように、取れるアウトを確実に
    取る「Get Sure One」に努めて欲しい。
    アレに向けて、やるべきことをシッカリやる事で進んで欲しいですね。

  3. サヨナラ3ラン より:

    たまに仲間と野球談義するのですが巨人や横浜ファンなどの仲間が口を揃えて言うのが、圧倒的に阪神が強いとは思えないけど、毎回勝てる気がしない。特に5回終了時点で大差でも付けてないと、後半にやられると感じるそうです。逆に今の阪神ファンも岡田が言うように2点差なら逆転できるを普通に信じられるし期待もするし、それでいて実際に勝つし。ホント圧勝してる訳では無いし他チームと物凄い戦力差がある訳でもないのに強い。やっぱり上に立つ人間の力量が他のチームの監督よりズバ抜けてると言って間違いないんだろうね。
    石井の仏頂面、桐敷のふてぶてしい顔つき、私もお気に入りです

  4. 虎轍 より:

    まずは慶應の関係者の皆様おめでとうございます。
    ヤス山本も頑張ろう!
    タイガースは普通にやってたら1点や2点のビハインドはハンデみたいな感じなのか?
    岡田監督が言う、後半に2点差なら追い越せる、捲れる試合が多いですね。
    相手チームも岡田監督が言うてるから疑心暗鬼になって試合後半に逆転されるかも。って思ってくれればありがたい(笑)
    大竹に勝ちがついたのも良かったし、輝明のホームランも良かったですが、何気に今季まだ猛打賞が無いのが残念。
    最後に回ってきた打席でヒットを打って欲しかったですが、それは明日に打って貰いたいですね。
    頑張ろう日本!

  5. とらかっぱ より:

    大竹が前回に続いて良くないながらも良く粘りました。二桁星リーチなので即ツモ裏も2枚乗ったくらいで残り登板も勝って欲しい。不調の原因は復帰空けだからなのか京セラDとの相性なのか原因追及しておかないと、可能性が高くなってきたバファローズとの戦いで主戦になってもらわないといけない投手。クレバーなのでそんなに心配はしていませんが経験値がまだまだ低いのでコーチや先輩の意見も取り入れてやって欲しいです。

    輝明の噴火がこの上なく嬉しい。まだまだ今は6番や5番に座っていますが彼が打つと勝ちゲームが楽勝ゲームに展開する立場。スイッチオンの時間を伸ばして行って経験値を積んでいく事が今の役目だと思います。打てない球を見逃しここぞの場面で特大の一発を喰らわせるそんな姿になって欲しいものであります。

    • より:

      > クレバーなのでそんなに心配はしていませんが経験値がまだまだ低いのでコーチや先輩の意見も取り入れてやって欲しいです

      各種記事を読むと、大竹は頑固なようで人の話はあまり聴かないみたいですね
      ホークス時代に干されたのはそれが原因だったのではと思っています(あちらは人数がめちゃ多いのでそら首脳陣は素直な子を優先して上げますよね)
      それがタイガースではええ方向に出てきたのかもしれませんが、ここからどうなるか楽しみですね

  6. torarest より:

     懸念事項の五番六番が打てば普通に得点はできる、得点出来れば阪神の投手力から言って普通に勝てるということでしょう。岡田監督談話からも五、六番への太鼓判はなく、分からないとのこと、此方もそうみています。
     阪神は12348番が絡んでの得点パターン、これに大山が無死から出塁機会が多く、その時にどう得点するかが今後も課題となりそうです。凡打でも進塁できるだとか?凡打でも得点できるだとか?例えば、無死一塁や二塁で五番佐藤ならセカンドファーストゴロでゲッツーがなく進塁、ノイジー五番ならゲッツーやポップフライでチャンス潰しや進塁出来ずの場合や、逆に六番佐藤で一死ランナー三塁まで進んでも三振、六番ノイジーなら何とかバットに当てて得点するとかの場合などで、どちらが確率が高いかを探っていくべきでしょう。現行左先発ならノイジー五番起用が固定化していますが、果たしてどうなのか?CSや日シリの短期決戦に向けても必要なことです。まあ、この日の佐藤の一発と同点タイムリー、ノイジーのダメ押しタイムリーが出るようになれば満点ではありますが。
     この試合も投手陣は、状態悪かった大竹が五回二失点で降板、失点はこれだけ、継投はブルワー、石井、桐敷、岩貞、点差が開き及川ときて抑えての勝利です。
     対して中日は、何故だか左大竹先発で途中加入の捕手登録宇佐美を四番に据え、戦う前からチーム構成が壊れている感を醸し出し、リードされてからは全く為す術ない状況、これでビジター14連敗ですか?まるで暗黒時代の阪神をみているようで中日ファンの気持ちを本当にお察しします。

  7. こうさん より:

    なるほど、試合後の整列での近本の立ち位置…今シーズン2日続けて試合後の整列まで観たのは昨日が初めて。試合の勝敗が決まったら他球場の試合にチャンネルを替えてしまっていたからだ(ヒーインの頃に戻るという)。岡田監督から少し離れた位置だったんですな。ベンチから見て「左から~岡田」と決めつけてしまっていました。書くのなら、ちゃんと試合後まで観て書かなきゃダメですね。御指摘ありがとうございました。

    その近本に対して昨日は不安なコメントを書いたがホームラン…すげぇわ。「近本3番説」を唱えていたのは遠い昔。

    数日前に「サトテルは苦しみの中から打撃スタイルを見付けたか?」と書いたが、岡田監督の言う通り「わからん」という評価が正しいのだろう。最後の三振なんか「二匹目のドジョウ」なのか戻ってしまっただけなのか判断できない。あそこでフォアボールでもいいから出塁していたら周りも本人も波に乗れるのかもしれない。けどヒーインで大山と言ったインタビュアーにプンスカ。

    そしてサトテルが打つ日はノイジーが打てない。最後にタイムリーを打ったが…これも数日前に「やっと日本の投手に慣れてきたのか?」と書いたが昨日の出来だと、まだまだだ。結果はタイムリーだが投げるところが無くなった相手が力任せに投げた高めに合っただけにも見える。

    今シーズン、サトテルとノイジーの二人とも打てない日は多くあるが「二人とも打てた日」は何試合ぐらいあるのかな。そんな試合が増えていたら、もっと早く優勝していたのかも。

    何度も「どこかで上がってきた二人の捕手をスタメンで」と書いているが、優勝が決まるまでは二人の捕手のスタメンは岡田監督の中で「普通」ではないんだろうな。何が隙に繋がるか分からないし、何が連敗の始まりになるかも分からない。優勝するまでは坂本だからこそ他の選手のブレを生まないということなのだろう。どうか坂本、ケガだけは気を付けて。

    普通な性格、普通な容姿…受け止め方によってはネガティブなワードにも感じる「普通」だが、こんなにも面白い普通が世の中にはあるんだな。早く優勝という結果を見たいが、それまでの試合が強すぎるし楽しすぎるわ。中日の選手、今の順位で試合のモチベーションを保つのは大変だろうなぁ…と心配する余裕があるほどに強い。

    ゆっくり休んで金曜日から、また強いタイガースを見せてくれ。

    • より:

      > 優勝が決まるまでは二人の捕手のスタメンは岡田監督の中で「普通」ではないんだろうな

      自分も他の二名と併用してほしいなーと思ってるのですが、残り試合数や日程が緩いなどの点からこのまま誠志郎スタメンで押し切る可能性もありそうですね…

  8. より:

    7月頃に立浪が「タイガースとは打撃成績は似たようなものなのに得点力に差があるのは進塁させたりチャンスで打てるから」的なことを言っていたんですが、まずは四球の数が全然違う(昨日で160になりました)ことに気づこうな

    しかし気が付けばチーム打率もOPSもリーグ二番手グループになりましたね
    打率最下位で出塁率トップってのがかっこよかったのにw

    やっぱり得点力があるっていいですね…去年は攻撃は観ないで投手だけ観るという哀しい日々だったので…

    輝明の全球軽打作戦、いよいよ完成に近づいてきたでしょうか?
    岡田の言う通りもう5番6番は分からんですねw
    単に投手との相性(スイング軌道が合うかどうかのレベル)だけの話とかなら嫌やなぁ

  9. 岩修 より:

    昨夜大活躍の輝明だけど最後の三振で、も少し下半身に粘りがあれば見逃せるし本塁打も量産出来るのにと上田次朗さん。そうなってくれたら良いなぁ。でも今は勝つだけで十分。大竹今一でも相手にミスを誘発させる強さが今のタイガースを物語っていると思う。8回裏、好投手清水から木浪とDANが三振。これで終わりと思いきや一昨日と同じ、近本が打席に立つとストライクが入らなくなり、久々中野がヒットを放つともう焦りからか森下、大山に四球。そしてノイジーが狙い球を2点タイムリー。何故にこんなに強いのか? けれども知らぬ間にチーム打率は.249で2位に。カープも負けないけどタイガースは普通に強いに違いない。
    桐敷、石井にブルワーも素晴らしい。タクロー様は最後迄参戦されたと思うから実況コメが楽しみ!です。慶応107年ぶり優勝で全国の慶応関係者達が狂喜乱舞だった。
    Xディが来たら自分も含めた全国のタイガースファンはどうなるんだろう?

  10. 春日部市虎番地 より:

    朝からバダバタでやっとコラムが読める時間が出来ました(笑)

    桐敷の顔は野原祐也に似ていてとても好印象です。あの負けん気が顔から溢れ出るというか、虎の顔の様な気がします。
    石井も負けん気が滲み出てていい顔ですね〜。

    とにかく故障には気をつけて!!

  11. タクロー より:

    京セラ、全勝完結。

     龍のスタメン。何故か注目の大島の名前がない。前夜から入れ替えた野手は大島だけなのに、誰一人同じ打順はない。猫の目の龍。ヤクルト戦で頭部死球を受けた本来の4番が不在で、ビシエドや周平もいない。4番は宇佐美。この期に及んでも立浪監督の試行錯誤は続くようだ。一方の虎。いつもと変わらぬ安定のスタメン。普段通り。今夜もいただきだなと、ほくそ笑む。相手は左腕なのでひょっとしたらダンの名前があるかな?と思ったけれど、森下、ノイジーに割り込む余地ないようだ。結果もそのとおりだった。
     ところが大竹、初回から粘られすんなりアウトが取れない。いつもと様子が違う。2回、木下とカリステに連打。なるほど前夜警戒していた木下は、よく振れている。このピンチを併殺に仕留めてランナー3塁に残ったけれど相手は8番。ここはきっちりと終わらせるだろうと思ったが、レフト前に運ばれて先取点を取られた。無理に勝負しなくてもよかったんちゃう?と思っていたら次の投手にまで打たれてしまう。やっぱり、いつもの大竹じゃない。2回で44球。そのウラ、死球の坂本を1塁において、木浪がセンターに鋭いライナーを放つ。岡林が逆シングルで好捕して1塁に投げる。坂本は必死に戻る。間に合ったと思ったら、1塁ベースに残っているのは木浪じゃないか?2,3塁間で塁審が両手を広げている??審判の名前をボード確認すると白井。明らかにノーバンで捕ったと思ったのに、ただ一人白井塁審はワンバウンドキャッチだったと判定。ランナーが代わるだけだし、木浪の成績が中飛から中ゴロになるだけなので、まあええかとそのままゲームは続いた。
     3回にも先頭を安打で出す。ここで前夜の汚名返上とばかり、木浪がハーフバウンドの強い打球を処理して併殺完成。今度は次の打者を三振に取る。4回は立ち直るかと思ったけれど、木下にレフトスタンドに放り込まれた。その後、またもカリスタに初球を叩かれて打球はレフトへ。ここで、虎ジジィ様命名の「ノイジーホイホイ」出動。言い得て妙な命名と感心。ボールを追いかける所作はゆっくりで、これなら次の塁に行けるぞとおびき寄せる。すると、ボールを取ってからが早い。強いボールを正確に2塁ベース上に投げると、見事一丁あがり。球場内の雰囲気を一気に変えてしまう。ノーアウト2塁が、1アウト走者なしになるのだから。憤死した走者は必死になってベンチにリクエストするよう要求。結果変わらず。2点差にされたそのウラ、輝明に弾丸ライナーHRが飛び出した。速すぎでボールが負えずに気づいた時は外野観客席から跳ね返ってきたボールが落ちてきたところだった。5回ウラ、相手エラーも絡んで1,2塁から輝明がライトへタイムリー。打ってほしいときに応えてくれるようになった。その後の木浪のラインよりちょい浅めのレフトフライで、大山が必死に走って勝ち越し。フジモンコーチこのところ判断がいい。止める、回すが的確になってきたぞ。大竹の調子がイマイチなので代打原口を送る。原口にすれば、出番が早すぎたのか結果出ず。6回は誰がマウンドに上がるのかと思ったらブルワー。クリーンアップをあっさりと片付けた。その流れで美しい弧を描いた近本のホームランが飛び出した。7回は石井だったけど、いつになくストライク取るのに苦労しているとみたら、打者2人で桐敷にスイッチ。次次とてをうつ。それもこれも明日移動日で空くから勝ちを逃さない鬼采配か。人材豊富がなせる技。そして8回は、なんだか久しぶりの岩貞。彼がまた良かった。好投の後は打撃陣のリズムがよくなるのか、大山貫禄の押し出し四球のあとノイジーが仕上げの2点タイムリー。及川にも投げるチャンスが回ってきた。3時間半で完結。決してできすぎでもなく、当たり前のように勝利をものにした感じ。隙を見逃さず、後ろへつなげる攻撃は頼もしく、誇らしい。

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