労組プロ野球選手会の新井新会長が初仕事(スポニチ)。
ぜひともプロアマ一体の「野球協会」設立の道を模索して欲しい。
清武氏がいう、NPB自前のユース育成組織と海外流出の関係は、正直ピンと来ない。青田買いの囲い込みが流出防止の決め手なのだろうか。 ユース組織は良いと思うのだが、いたずらにアマの領域に踏み荒らすより、プロとアマの垣根なく、育成能力のある人材が行き来できるようにしたり、同じ目的意識で競技力を上げていくことの方が「国策」にかなうように思うのだが。
報知(出所は共同通信だが元記事が見つからなかった)に面白い記事。以下引用。
三振は悪くない…米球界に新しい考え
三振は悪くない―。米大リーグ公式ホームページは21日、三振を許容する考えが米球界に広まっていると伝えた。
大リーグの本塁打数はここ数年、最多記録を下回っているが、三振は増えている。昨年、ア・リーグの投手が奪った三振の総数は1万4925個、ナ・リーグは1万7959個で、ともに過去のリーグ記録を上回った。両リーグとも、1球団平均で1000個以上の三振を喫したことになる。
選手の成績に対する客観的な分析が定着し、三振の多い打者に対する批判は、以前に比べて和らいでいるという。出塁率を重視する傾向が強まったことも、投手に球数を投げさせる三振が許容される要因だろう。
ダイヤモンドバックスからフリーエージェント(FA)になったアダム・ダン外野手は過去5年、毎年160以上も三振している。だが同時に40本塁打、100四球、出塁率3割6分5厘以上も記録。大リーグのホームページは「(ダンのような選手は)30年前よりずっと価値を認められている」としている。(共同)
例に出たアダム・ダンという選手をウィキペディアで見てみた。ざっくり言うと、毎年30?40本HRを打つが、三振は150の三振王、打率は.240?.250と低い。ところが四球は100個選ぶから出塁率は.380に跳ね上がる…とまあこんな感じ。
難しいことはおくとしても、こんな選手がいたら素直に面白いだろうなぁ、個性強すぎ(笑)。甘い球はホームランするが、難しい球には手を出さないって感じなのかな。投手は投げづらいだろう。
ウィキペディアでは、2番打者としての起用もあったとか。こういうタイプの打者が2番というのは想像もつかないが、現に出塁率が高いのであれば確かにアリだ。
阪神タイガースの08年(終盤除く)は、1番が出て、2番が送って、3,4番が返すという黄金パターンで面白いように得点を重ねた。その後の失速で仕上がりのデータも悪くなってしまったが、その前までは確かに攻撃のデータも良かった。3,4番の決定力が抜群だったから、出塁率の高い赤星を、2番(平野・関本)がバントで送っておけば、確実に1点以上になった。
さて、もしアダム・ダンが赤星の次の2番だったらと考えてみるのも楽しい。ダンが打者なら赤星には盗塁のチャンスが山ほどあるだろう。バントではなく盗塁で進塁してもらう。
赤星出塁の後、相手投手は赤星の盗塁と、ダンの一発のプレッシャーと戦わなければいけない。高確率で三振は取れても、高確率で一死二塁にはなっているだろう。あるいはいきなり2ランHRを食らったり、警戒しすぎの四球でいきなり無死一二塁とピンチをひろげてしまったり…。
なーるほど、ダン2番はアリだなあ(笑)。
コメント
じゃあ、メンチ2番もアリかな(笑)。
とくに、外国人選手の場合、豪快な三振も魅力ですね。
シーツも三振は多かっけど、いい働きをしましたし、「三振かHR」のディアーやグレンもけっこう好きでした(ま、ほとんど三振でしたけど)。
日本でも、しっかり振り切っての三振は評価してもいいと思います。
あさちゃん。、せっかく原文のリンク入れてもらいましたが、長いURL入れるとレイアウトが崩れちゃうので削除させてもらいました。悪しからずごめんなさい。
原文は
"Perception of strikeouts changing"という検索(""を含めて検索)で出ますのでご覧になりたい方はご参照下さい。
日本より遥かにデータマニアのアメリカ球界のこの見解、面白いなぁ。
見逃し三振すると「せめて振って来いよ」
空振り三振すると「せめて当てて来いよ」
と無為にアウトを1つ献上する悪いイメージに捉われますが、そうか球数を投げさせられると言う利点があったか。
中途半端なバッティングで初球内野ゴロの方が罪深いと言うことかな?
今や印象論ではなく、如何に得点や勝利に影響するプレーが出来たかを数値化する時代において
一つ一つのプレーの評価も変貌していくかも知れませんね。
07年の1番鳥谷が、出塁率だけ重視したパターンだったように思います。
くさい球はカットして、四球狙いで見逃し三振する。
打率は低くても、出塁率は高い。
だけど結局走らないのでプレッシャーはあんまりないのかな?
三振が多いので、浅いファンは怒ってましたが、そう言えば、あれはあれで評価されましたねぇ。
本題とは関係ありませんが、
>投手に球数を投げさせる三振が許容される要因だろう。
ここはこれを書いた共同の記者が言いたい意見であって、原文には全くありません。
「原文の言わんとしている事を正しく伝えよう」というより、自分の意見を言うために、都合の良いところを効果的に引用したような、まあ個人のブログみたいな(^^;)記事ですね。
トップバッターであれ、二番打者であれ、そこに一発の恐れのある選手を置くというのもアリだと思います。
確実性重視の関本も魅力的ですが、場面によっては、長打を狙ってみたら、ニュータイプの二番バッターになれるのではないでしょうか。
ヤクルトのリグスやヤンキースのAロッドとかの二番もありましたね。
メンチは三振も四球も少ない早打ちミスショッターで繋ぐ意識が低いとの評判を聞きました。ハズれてくれたらいいが・・・。
昨日のエントリーの続きになってしまいますが、野手で最も大きな伸びしろを感じさせるのがバルちゃんです。彼が七番サードで2割7・8分、HR20本打ってくれたら、ライトは平野でいいんです。二番平野で三番セカンド関本、新井の後の六番鳥谷は利くぞ?!
何より守備でワクワクするゲームが見たいぞ?!!
四球からの走塁で言えば昨年の前半戦は虎の2コマ取りが痛快でしたね?
購入した「虎暮し」を読みながら改めて思いました。新外国人のメンチさん・・・
歴代のダメ外人の体型ってみんな同じですよね。脚が短くて下半身がムッチリタイプ。歴代の活躍した打者は長身でスリムが多いですよね。アリアス(彼はマッチョ)やシーツ、ジョンソン(前半戦のみ)パチョレック、オマリーなど。
なんか、カークランドを思い出しますね。
本文と全く関係無いし、既にご存知かも知れませんがNumberに載ってますね「虎暮らし」。
何だか嬉しくなっちゃいました(笑)
あさちゃん。、ありがとうございました。原文は…難しくて読めへん(笑)。
ジジィさん、メンチは期待されてない分、楽ですね(笑)。投手の三振は「素晴らしい!」、打者の三振は「アホか」。我ながら身勝手です(笑)。
西田辺さん、「ホームランか三振か」に「四球か三振か」が加わった時、一発屋の評価はガラッと変わるんですね。
芹沢さん、「データよりイメージ」ってのはかなり根強いものがありますし、それがプラシーボになって現実化するというのもあるんでしょうね。
ばかぼん父さん、そうですか。これはとても大事な点を指摘していただきました。通信社ですらそんなことでは困っちゃいますね。
一虎ファンさん、ただ「日本式2番打者のイメージ」っていうのは本当に根強いんですよね。理屈やアメリカのデータとして正しくても、古くから言い習わされたイメージによって、結果まで左右されてしまうということがありますから。やっぱり2番打者に三振しまくられては、チームの士気が低下したり、ファンの不満が爆発したり…難しいんでしょうね。
とらぼるたさん、あ?!あ?!し?!し?!(笑)
セカンド 和田さん、でも「最高傑作バース様」の幻影を追いかけているのかも(笑)。
yohkuraさん、いろんな人が出てきますね(笑)。
きだたろーさん、おや?本当ですか?今日、見てみようっと!
お楽しみはこれからだというところで、大きなお世話のつまらないコメントでした。
そもそもMLBのレベルで三振とそれ以外のアウトで評価の違いがあったのか?という見出しの部分に「違和感」があったもので、愛用の「エキサイト翻訳サイト」の支離滅裂訳文と格闘しながら読みました。
記事としては当たり前のことが書かれている原文より共同の記事の方が面白い出来です。
当然だが訳も上手い。ただ、記者の個人的な(しかも私の考えとは相容れない^^;)考察部分を原文の著者がそう考えていると誤解を誘導しかねない、というところに無頓着だったと思います。『?だろう」で表現したつもりなんでしょうが。
>通信社ですらそんなことでは困っちゃいますね
いや、どこの新聞社でも読者を記事で引きつけなきゃならないのだから、こんなもんじゃないですか?
どこの社だから、だれそれが言ったから正しいと思い込むのではなく、読者が各自で判断するしかない。
またはネタと割り切って「盲信することなく」ただ遊ぶかですね(^^;)。
>毎年30?40本HRを打つが、三振は150の三振王、打率は.240?.250と低い。ところが四球は100個選ぶから出塁率は.380に跳ね上がる
ほぼ07年のガイエルをイメージしてもらえればいいかと。
日本じゃあ全然評価しきれないでしょうねえ。
ばかぼん父さん、外電の場合、取捨選択だけで十分恣意的なので、内容くらいはストレートな訳で良いのに…そう思ってしまいます。もっとも日本の野球ファンなら、「新聞報道なんて大いに恣意的なもの」という感覚は普通に持っているでしょうね(笑)。
DIMEさん、評価の前に「好き嫌い」の壁があり、その次に伝統的戦術への安心感という「プラシーボ」が存在するので、データや理論がそのまま現れないように感じます。