星野ジャパン監督が自身のHPで、来年の第2回WBCについてい、「北京が終ったらそれはそれで、今度は次は、もっと若い監督、若いスタッフでことに当たっていくべき」と述べている(リンク)。
もっともな意見だと思う一方、「球界の内外をよく見れば、他に何人もの人材もいる」という点については、本当にそうなのか確信が持てない。
日本野球の頂点は12球団から成るNPBで、そこには12人の監督がいて、評価の高い監督は長きに渡りその職にあり続けている。その12しかないポストが空くのを待っている人は、評論家や解説者という職に就いたり、あるいは二軍の指導者であったりするのだが、それらの人たちが今現在どれほどの能力を持っているのかは想像するしかない。
そして重大なことは12しかないポストの内、3つはアメリカ人を招いているということ。監督になりたい人はいくらでもいるだろうし、星野氏によればその人材もたくさんいるというのにヘンな話だと思う。
アメリカは指導者と言えども、マイナーから勝ち上がって来ないと評価されないという。マイナーの末端から、学生、リトルリーグにいたるまで、指導者としてのチャンスはいくらでもあり、力さえあればどこまでも上がっていけるような形があるという。
NPBの球団がアメリカ人監督を招くのも、その実績、やり方が明確であり、自分のチームに必要かどうかの判断がしやすいということも大きいだろう。
言いたいことは、日本代表チームというトップチームはもちろんのこと、NPBの監督でさえ、その適任者を育成したり、能力を明らかにするような場があまりにもなさすぎるということだ。ましてやマスメディアの野球離れがじわじわと進行する中で、評論家、解説者の働き場も減っているとなると、ますます指導者育成システムがガタガタになる。
12球団だけのプロ野球ですべてを解決しようとするから無理がある。阪神を辞めた野村克也氏が社会人のシダックスで監督をしていた時があったが、社会人、クラブチーム、独立リーグ、できることなら大学、高校…。指導者がその実力に応じたステージで力を発揮できるような仕組みがあれば、ずいぶんと様子が違うだろう。
「名選手が名監督とは限らない」なんていう当たり前すぎることを、昔から言い続けているワリには、ネームバリューのある「かつての名選手」ばかりが監督になる状況はあまり変わらない。このへんも「プロ野球興業の興行主」的発想から脱却できないことの弊害だろうと思う。
コメント
古田、秋山、野村は名監督になりそおな気が・・・
阪神は..下柳なんかどおでしょうか?(笑
確かにヒルマンにとって願ったりかなったりだったわけで。その点ボビーは日本に尽くしてくれてるよね。
岡田監督はファームで結果を残してたし、上でも歴代の監督の中ではかなりいい方でしょう。中村勝広も同じ道やったね。
広島では達川氏もファームから上がったけど、ファームで駄目だと上でも難しいみたいですな。
そういう意味で次にタイガースで期待できるのは木戸はんということでしょう。ファームで安定してええ結果残したし。平田はんは去年良かったけど、今年は全然あかんね。
to torao様
岡田さんがたまに2軍を視察したりするのって良いですよね。
刺激になるし成長しなきゃって思いますよ。
若手がのし上がってベテランも負けねえぞっとなればチームがまとまりますからね。
本来は岡田さんみたく2軍から面倒見て1軍の大将になるのに賛成です。
桜井が「全然上手くなってないやんか!」って怒られてから変わりましたもん。
やっぱり信じて見てあげれば誰だって頑張りますよ。
あんたはやったら出来る子や♪ってね。
今の状況では次期ジャパン監督には落合を推したいけど、
今季タイガース日本一を手土産に勇退ともなれば、俄然岡田の目が出てくる。
ファームで結果を残したかもしれないけど、一軍で上手く使ったかは疑問です。
岡田監督はいい監督になっていると思うけれど、選手との関係をしっかり築いていっての監督だから短期決戦の監督だとどうなんでしょうねぇ。全日本の監督とかの場合、ムードを大いに盛り上げたり、選手がこの監督とだったらと思わせるカリスマ性が強くないといけないから、普通の監督とはまた違うかも知れません。
仮にアマの名監督や、地味ながらチームを指揮する才能を持った選手が監督になるのは、哀しいかな、なかなか難しいことでしょうね。
たとえば(実際の能力は知りませんが)コーチとして着実に(肩書きが)ステップアップしている吉竹が監督になります…といったらどうなるか、とか考えるとね(引き合いに出してごめんよ吉竹)。
アマで実績をあげた人も、あちらこちらからの重圧で潰れてしまいそう。そういう意味では「名選手だった」というのはメリットですね。
というわけで、日本のプロ野球の指導者像というのは「でっかい金看板と、地味だが有能なコーチングスタッフがベスト」という結論に落ち着いてしまうのかなあ、と思うわけです。でもって、はじめにそのような結論ありきだから、育たないのかなあ…などと。なんかつまんない結論になっちゃったぞ。
監督の定義が日本プロ野球界は独自の色ですものね。
例えると「どどめ色」。
まあtoraoさんの理想論も分かるがそれ以前のステップが必要でしょう。
かつての長嶋引退→即監督辺りから、その職すらも客引きの道具にされた気がします。
メジャーですら、例えばDジータが今引退したとして次の年からNYYの監督をするかと言われれば、
すぐさま「NO」の答えが返ってくる。
(P・ローズの、レッズ返り咲きプレーイングマネージャーと言う例外はあるが)
プロ野球監督と言う、プライド高き男たちを束ね、戦術・戦略を練り、適材適所に人を配し、
士気を高め、長いシーズンを闘っていく為の資質を磨く機関も期間も足りなさ過ぎます。
例えば、古田。
彼自身、球団双方にも問題はあったが、彼の野球に対する知識・知恵・統率能力を考えると、本格的に帝王学を学び監督に専念し経験を積めば
あの様なやり切れない終わり方はしなかったのにと残念に思う。
古来から日本には武家を始めとする主従関係があり、ご主人様には絶対服従と言う慣わしがあるが、
能力の低いご主人様に仕えた家来には、悲劇が待っている。
やはり、日本野球界には人を束ねる「監督」と言う業種はビジネスとしては成立していない
のでしょうね。
プロとアマで、隔たりがある日本球界では、難しい問題ですね、方向性告げるだけのお飾り監督でも、参謀が優秀であれば、問題ないでしょう。もちろん責任義務もありますけど、原監督なんか、まだその上のホワイトカラーに師事‥ある意味酷い!我がタイガースには、結果残せませんでしたが、やはり、野村野球!選手には、『出る。送る。返す。しか言ってません‥』
意味を汲み取った選手は、成長すると思うけどな?
to 九里虎さま
監督にもいろんなタイプがありますからね。監督の力だけではどうしようもないこともあるってことはノムタイガースでわかりましたし(笑)。
to 広虎さま
日本のファームも何のためにあるのかようわからんところもあるので…。「監督技術」の練習にはなるかも知れませんが、二軍の勝敗で、指導者としての評価はできないと思うんですけどね。
to 真弓さま
なるほど世代と一緒に上がってくるというパターンですね。
to とらぼるたさま
>…俄然岡田の目が出てくる。
おもわず顔の前で手を振って「ないない」と言ってしまいました(笑)。あのインタビューで代表監督は…(笑)。
to 樽井さま
短期決戦に弱い岡田の評判にチャレンジして欲しいですね。ちなみに星野ジャパン監督も短期決戦に弱い監督だったんですけどね(笑)。
to はみさま
結局国民性なんでしょうね。大きな看板が大好きで、それを支える参謀が大好き(笑)。本当は、オレは野球が大好き、だけどプレーは下手、だから超凄い監督になってやる!そういう人にチャンスがある野球社会だと良いんですけどね。
to やっぱりトラ!さま
どどめ色?(笑)
to 西田辺さま
ちょうど各球団の収支と同じように、非常に変わったビジネスモデルを採用しているのが日本の監督システムだと言えるでしょう。
to toyoさま
独立リーグが発展して指導者を輩出するようなものになると良いなぁと夢想しています。