藤浪・呉昇桓で完封リレー!全勝マリーンズを止める

スポンサーリンク
定期投稿

前日の中止を受けて、全国唯一の試合。なかなか勝てない両軍先発が気迫十分の投手戦を演出し、ワンチャンスをものにしたタイガースに軍配が上がる。呉昇桓に直接繋ぐ、8回零封の藤浪の投球も見事なら「完投負け」の涌井も立派な投球だった。タイガースは、交流戦全勝マリーンズの連勝を止め、またもや強敵との対戦をタイで切り抜けた。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
対ロッテ 2回戦 甲子園

ロ | 0 0 0 0 0 0 0 0 0 | 0
神 | 0 0 0 2 0 0 0 0 x | 2

勝:藤浪3勝3敗0S
S:呉昇桓1勝0敗13S
敗:涌井2勝6敗0S
ロッテ:涌井
阪神:藤浪 – 呉昇桓
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

鶴岡が「わき腹」で抹消(高宮も)。日高と金田が登録。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

9年の間にはタイガースの連勝もあったから、さすがにそうそうネガティブなイメージばかり浮かばなくなったが、やっぱり一発出れば同点という9回表二死、打者今江という状況には、「まさか…ね、そんなことがあるはずない」と、「良くない未来予想」を打ち消すのに必死だった。そこへ呉昇桓のまっすぐがど真ん中へ行ったもんだから、思わず「ウソ!?」と叫んでしまったが、背走した大和がフェンス手前で足を止めてホッ。よくよく見直せば、呉昇桓の球は力強く伸びていて、しっかり詰まらせていた。「バックスクリーンに飛び込む9回二死、今江起死回生の同点2ランホームラン」は私が想像の翼を広げてしまったが故に見えてしまっただけ。あー良かった(笑)。

完封リレー完成の陰で、藤浪がクルーズにぶつけてしまった「逃げようがない」死球は残念だった。ど真ん中に失投して大怪我しないようにするのと同様、相手打者にも怪我をさせないようにしないといけない。大事ないことを願うばかり。

力まずに、狙いすぎずに。この日の藤浪の直球は安定して153km/h前後を計時していた。120km/hちょいのスライダーはだらっとした見せ球。130km/hちょいのカットボールは少し曲がるのが早く、曲がりが大きいが、この日のように真っ直ぐがピュッと走っていれば打者も振り出しを早くするしかないからかなり釣れた。それに140km/hちょいのシュート系とフォーク系がアクセントに入る配球。しかし実際のところは直球の殺傷能力と制球緑が命というのがこの日の藤浪。選択の幅が狭くならないように、清水がよく工夫していた。

4回の得点は、先頭で四球をもらった鳥谷が、次打者ゴメスの2球目に盗塁成功。牽制がないことがわかっていたのか、緩いカーブを投げることがわかっていたのか、捕手が送球できないくらい完全に盗んでいた。先頭打者四球&楽勝盗塁という2つの小さな「ミス」をしてしまった涌井は、それを取り返そうとしてハマったのだろう。ゴメス左線適時二塁打、マートン右飛(マートンのイメージしたとおりに、走者三塁へのタッチアップはできず)を挟んで、新井中前安打で一死一三塁、福留左への犠飛とたたみかけることができた。その流れは鳥谷の相手投手に「しまった」と思わせた盗塁が作りだしたもの。

ホームランバッターの前で走者がちょろちょろするなという説もあるようだ。確かに牽制が多くなったり、セットで長く持たれたりすると、打者は集中しにくくなるというのはあるだろう。だが私は鳥谷はゴメス、マートンの前で大いにちょろちょろすべきだと思う。意識させれば、打者との勝負だけに集中できなくなるし、遅い球は使いにくくなるし、心理的揺さぶりから失投の確率も高まる。もちろん鳥谷に限らず、全走者がそうであって欲しいのはもちろんのことだ。

さて次の相手は調子が上がらないライオンズ。本拠に居続けという条件もいい。まあ普通にやってサラッと先勝といきたいね。上本マルチで打率.343は現在トップ。このまま行っちゃえ!

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    私も最後の今江には拭いきれない「負の思い出」があるので、変な想像の翼が広がり、打たれた瞬間は「てー!」と思いましたが〟〟〟w

    でも今日はtoraoさんの「悔しい」は無いですね。

    ノーワインドアップの藤浪は球速もあり安定していました。

    しっかり守り、打つべき人が打ち、走って欲しいところで走り、ゲッツー欲しいところでゲッツー取り、締めるべく人が締めた!
    個人的にはとても気分の良いヒリヒリしたゲームでした。

    藤井の故障で孤軍奮闘していた鶴岡が故障も、清水がカバー!
    地味ながら「清水のリード」に今季今日以後の戦いに希望が湧いて来ました。

  2. こうさん より:

    やっとオヤジが帰って来て一家団欒になると思いきや、長男が思いの丈をぶつけ…
     
    まだ長男が兵隊になることさえも知らないオヤジは更に追い込まれることでしょう
     
    さて、お見合いの話は無くなる方向に向かうと思われま…
     
    …なんて、トラオさんに影響されながら勝利の翌日
     
    中西の「こぴっとやれし!(もぅいい!)」という激が効いたのか、昨日の藤浪には頭の先から足の先まで、太い1本の幹が見えたような気がした
     
    グラングラン揺れてたのが嘘のような昨日の藤浪
     
    「やれば出来んのかい!」って思うと同時に、身体に無理は掛かってないか心配になった
     
    昨日のGAORAでの中継は無いと思っていたので、完全に携帯からの情報収集
     
    5時頃どのチャンネルを観ても試合予定が無かったので(もちろんGAORAも観たがレースだかテニスだかゴルフだかの予定だったから完全にノーマーク!!)辛い2時間を過ごし…
     
    「まさかな…」ってチャンネルを着けたら、本当に、まさかの藤浪が投げてる8回の表!
     
    今江VSスンちゃんのオイシい場面を味わい、消化不良の勝利を味わい…
     
    番組予定が書き換えられてないからといって「気を抜くな!」って言われたような試合でした
     
    藤浪への心配は、まだまだ無くならないが、藤浪の勝利は他の先発に良い影響を与えると思う
     
    「やっとキタか!!これからのアイツは凄いから、こっちも負けらんねえ!」って
     
    そろそろ連勝が見たいな
     
    頑張ってタイガース!

  3. 阿太郎 より:

    クルーズよ どうか堪忍してくれ‼︎

  4. ガク より:

    なんとか早く帰宅してテレビ見ようと思ったけど投手戦は8時台に終了、間に合いませんでした(^^;

    トラオさんをはじめ皆さんにお聞きしたいのですが、昨日は藤浪は完投させるべきだったのかどう思います?

    私は微妙ですが、昨日はあれでよかったのかなと思いました。完封完投は次回のお楽しみで。

  5. 西田辺 より:

    いい感じで脱力出来てましたね。
    好調鴎打線を8回3安打。
    初回、二回に出したランナーを併殺に取った事で落ち着きましたかね。
    打たせて取れる所は、打たせて良いんですよ。
    このまま、フォームと心の修正が上手く行くと良いですね。
    遂に大和の打順を動かして来ましたね。
    握力が弱いのか、疲れが見えてくるとバットのヘッドが下がったまま出てしまう悪癖が直ってないです。
    ただでさえオープンに構えていて、トップ作る時の戻しが浅いので、
    手だけで打ちに行く形になってしまう。
    本人も分かってはいるのでしょうけど、なかなかホンチャンでの修正は難しい。
    そして、ついに上本が首位打者に!
    今、阪神がこの位置にいるのも、彼の功績が大きい。
    大袈裟かも知れませんが、ブレイクした時の青木(現KC)の雰囲気に似てきました。
    彼にも、シーズン完走出来るだけの体力が欲しいですね。
    この状況が続いたとして、西岡が帰ってきたらどうなるんでしょうね。
    チョットその辺は楽しみでもあります(笑)
    昨日、藤浪の好投を引き出した清水。
    もうチョット打たないとねぇ…
    藤井・鶴岡が一軍を離れた今、最大のチャンス到来なんですよ。
    今後、あるかないかレベルの。
    ホントにラストチャンスのつもりで、掴んで欲しい。
    キャッチャーとして、まだまだ梅野辺りに負ける訳にはいかないでしょ。
    「オッサン達は、後方に控えといて下さい」くらいにまでなってしまえ!

    今はウチとは関係ないんですが、何やら星野楽天監督が難病指定の病気で長期離脱との報道。
    SB大隣やG越智も患った「黄色靭帯骨化症」だとか。
    一日も早い回復をお祈り致します。

  6. トラ好きおばちゃん より:

    中西コーチの厳しい?最後通告も発奮材料になったかな!
    いつも甘々ではねぇ~。突き放すことも必要。
    原監督はもれ伝ってくるに結構辛辣よね(^^;)
    でもちゃんとそばに付いて見守ってたんだから(コーチだから当たり前か)

  7. なかっち より:

    藤浪が好投し、次回に繋ぎました。日高が上がってきて、榎田と組ませ好投すれば、先発陣の形が見えてきそうですね(笑)

    まだ藤浪には不安はありますが・・・!

    西岡が1軍練習に合流したとか?
    上本が首位打者に浮上してどうなるのか楽しみです。

    さあ今日からライオンズ!しっかり勝ちたいですね!
    頑張れメッセンジャー!

  8. 大虎真弓 より:

     藤浪復活ですね!でも今日は新水のリードも良かったと思う。
    藤浪がそれだけ良かったのでしょうが、臨機応変に左バッターには内角のストレートが
    有効だったし右バッターにも内角をうまく見せられたから絞らせなかったね。
    早い回にカーブを見せたのも非常に効果的だった。
    皆さん仰る通りに打つ方はまるっきりだったのが残念!
    後逸しない様に捕球を徹底的に練習したのでしょうから許しちゃうけれどね。(笑)

  9. 虎二 より:

    上本が首位打者なんですか!?
    嬉し泣き。

  10. ハマトラ親父 より:

    清水に大チャンス到来!生え抜きレギュラーキャッチャーのポジションを掴み取れ!梅ちゃんもしっかり勉強して打撃でアピール!二人の競争が楽しみです! 今年のタイガースは踏ん張りますね。交流戦は5割で後半勝負かな?

  11. TJ風船 より:

    晋ちゃん、ノーワインドアップでゆったり投げていましたね。「速さはそれほど感じなかったが、荒れ気味で的が絞りづらかった」とはロッテ・サブロー選手(PL)の弁。

    動く速球は十分武器になっていました。
    投げる時の歩幅をチョイと縮めたのか、リリース時には大きく見えました。

    バランスや横振り抑止を狙っての修正でしょうか?

    toraoさんも仰ってますが、走塁の意識や役割の意識が高まればもっと面白いチームになりますね。

    くれぐれも西武の連敗を止めないようにお願い致します(やりかねない 笑)

    頑張れ!

  12. 熊虎 より:

    まずは好投をした藤浪には拍手!

    恐らく、今回の藤浪のフォーム修正のポイントは2つで
    1) 再インステップ化
    踏み出す左足を利き腕側(右投手の藤浪は3塁側)に着地させる。但し上半身はフィニッシュの時に捕手に向かって正対するので自然と上体が反る=肘が上がる=ボールのシュート回転抑制に繋がる。
    「そんなにインステップじゃなかったのでは?」という意見もあるでしょうが、昨日のフォームはもう一つ工夫がしてあって、左足を上げる前に右足はプレートを踏み左足は一旦後ろに引くのですが、昨日の藤浪は左足の引きをやや3塁側にして立ち足(右足)に軸の捻りをより大きくしていました。これも上体の反り増加に繋がります。フィニッシュの際の上半身は下半身に対してバランスをとるため、より一塁側に傾斜し、投げ終わった後は上下のアンバランス解消のために跳ね上がるように全身を伸ばし、躍動感のある投球の出来上がり!
    でも、上体のひねりが大きい右打者外角(特に低め)は真っ直ぐの軌道なのに、内角はデッドボールの危険性が高い速くて制御されていない抉ってくる殺人球です。
    2) 体重移動のコンパクト化
    ノーワインドアップはフォーム変更のブレを最小化すること、制球重視のおとなしいフォームにすることが目的でしょう。藤浪はストレートを力投するとシュート回転になるので、体感の動き→腕の振り→リリースの指先への力の伝わりにブレがなくなることを目的としていたと思います。副次的にはキャッチャーミットから目線を切る時間が短いので今回のステップの足の運びが直線的に並ばないような変更をした際には上半身の安定がコントロールのキモになりますのでこの変更は合理的でしたね。実はキャッチャーの清水もサイン出してからミットの位置を定めるまでが遅いタイプなので、バッテリーのマッチングの悪さまでもが目線を切らせないことに良い方向に影響してました。

    よくもまぁ、これだけの大修正を短期間にまとめて試合に使えるレベルに仕上げてくるもんだ・・・という意味で感心しました。藤浪は器用なことはもちろん、自分の欠点をよく理解して修正するクレバーさがあると思います。昨日なんか好投したから文句も出ないけどリリースポイントなんぞは「決めてないんじゃね?」と思うほどバラバラで、ストレートも上から叩きつける落差系、コンパクトに肘をたたむキレ系、手首を斜めにしたワザとなのかと疑ってしまうようなシュート系、3種類くらい別のストレートを投げてましたよ。
    故に、私の評価は高卒2年目としては100点、先発ローテとしては90点、世界一の投手になる資質を持つスーパーピッチャーとしては60点です。

    • ken3953 より:

      昨日の試合ニュースでしか見られなかったのですが、藤浪のフォーム
      インステップ気味に見えたのでどうなのかと思ってました。

      熊虎さんの見立てでは長期的なフォームとしてはいかがでしょうか?
      以前よりは力が逃げそうなので、軸足等への負担は低いのかなという
      印象を受けましたが・・・。

      • 熊虎 より:

        手足が長~くて、細身の若者(羨ましい・・・)なので、折れそうって思っちゃいますが、膝やら腰やらは案外丈夫で、物理的な加重(体重増加)とか靭帯を伸ばすような怪我がなければ故障の可能性はないでしょうね。もちろん、筋力増加は体重増加にも繋がるので鍛えるのは下半身から・・・ということにはなるでしょう。

        問題は肩・肘だと思います。腕の横振りに関しては「もっとオーバーハンドで投げれば解決する問題」が修正ポイントとして選択肢に入ってなかったことが気になります。生来の肩の可動域か、過去の故障か、スピードボールを投げるための筋力のバランスでそうせざるを得ないのか。私は左利きの右ピッチャー岩隈をエースに育てた久保コーチに一度任せてみるべきだと思っています。何しろ掌の向きを変えるだけで肩肘の関節への負荷は大きく変わりますからね。
        いずれにせよ大型投手の理想像はダルビッシュやランディジョンソンみたいなもので、規格外の大排気量エンジンを素質として備えているんだから、正しい方向性、つまり若いうちに無理のない形を手に入れ筋力アップすれば、何も綺麗なフォームに固執することはなくて「えげつないボールと安定したコントロール」を併せ持ったスーパーエースになりうると思います。

        • ken3953 より:

          遅くなりましてすみません、返信ありがとうございます。
          今のフォームは柔軟な体だから出来るものだと思いますんで、筋肉が増加すればおのずと変わってゆくのかもしれません。大きな負荷が無いのであれば、上手く行っているようなのでしばらくこのままでも良さそうですね。
          私も藤浪には岩隈に近い印象を持っているので、同じような進化が望ましいと思ってます。
          腕の長細い投手の横振りは確かに負荷が強そうです。その辺りはまたこれからの問題として出てくるかもしれません。

  13. いわほー より:

    昨日の晋太郎はニュースのダイジェスト程度でしか見てないので、まだ阪神半疑(私のパソコン時々気の利いた変換してくれます)なんですが、ラジオでの桧山さんの解説でも今年は当然ながら昨年含めてもベストピッチなんだとか。
    うん知ってた知ってた「やれば出来る子」ということは。
    ただクルーズの死球だけは残念。
    骨折してなければいいんですが。

タイトルとURLをコピーしました