１回表、二死走者なしからマートンの一二塁間ゴロヒットに続き、ゴメスがライト左を破るタイムリー二塁打で先制。しかしその直後、能見は二死走者なしから岡に左越ソロ本塁打を打たれて１－１同点。その後は能見、吉川、両先発左腕が立て直して中盤へ。５回ウラ、先頭藤井のヒットから二死一二塁とするとマートンが左前へ落とすタイムリー安打で勝ち越し。６回は二死走者なしから江越のヒットなどで二死一二塁の好機を作ると能見への代打狩野が左前タイムリーヒットで追加点３－１。７回にもマートンがセンター左へのタイムリー二塁打で４－１とした。安藤、高宮、呉昇桓と１イニングずつ繋いでファイターズの反撃をゆるさず前のカードから４連勝。２カード連続の勝ち越しを決めた。
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対日ハム 2回戦 甲子園
日 | 0 1 0 0 0 0 0 0 0 | 1
神 | 1 0 0 0 1 1 1 0 x | 4
勝:能見4勝6敗0S
Ｓ:呉昇桓2勝1敗17S
敗:吉川5勝3敗0S
HR:岡ソロ4号
日ハム：吉川 – 白村 – ガラテ
阪神：能見 – 安藤 – 高宮 – 呉昇桓
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交流戦に入って、取るのも取られるのも「二死走者なしから」というのがやたら目に付く。思うようにならず、どうしたらいいのか悩みに悩んで、動くきっかけがつかめず、何もできずにモジモジ…ついに「もう限界」というところまで追い込まれてしまう。ところが「二死走者なし」まで来るとようやく変化がある。もう悩む意味はなく、振るだけ、打つだけ。走者になれば走るだけ。「どっちに転ぶか追い詰められた二死走者なし」、ひょっとしたらこれが和田野球なのか？今までのことを思い返すと、どうもそういうフシがある。しぶといとか、粘り強いと言うこともできるが、なんとも煮え切らない。そこまで追い込まれてからでなくても、サボらずにやれ！浮上している最中に言うのもなんだけど、沈んでいる時にも言ってたことだから許しておくれ（笑）。
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タイガースは大量点が取れそうな試合展開だったが、結果として１点ずつしか取れなかった。この日、ファイターズの外野陣は、打球に対して果敢に攻めていたが、わずかに届かないというシーンが目立った。そのせいで走者は楽に生還できた。しかし、いずれも思い切って飛び込むべきシチュエーション（アウトカウント、走者の状況、試合展開）でのプレー。事実、思い切ったプレーがウラと出ても、その後大量点にならず１点で止まっている。攻めても攻めなくても１点のプレーなら、攻めなきゃダメなのだ。それにより投手は勇気を与えられ、次の打者に立ち向かっていける。あれを繰り返すことで野手は球際に強くなる。いずれビッグプレーで試合展開をひっくり返すことに繋がる。この日はタイガースにツキがあり、まるでファイターズの守備がもろいようにさえ見えたが、決してそうじゃない。見習うべき点が多かった。
ゴメスの先制点も、ライト杉谷のグラブの少し先。難しいアウトローのフォークを運んだ。この場面、どうせストライクを取る球は外角低めへの変化球。必ず多く来るとわかっている球に的を絞って狙った。打点が多く、チャンスに強い（本来）のは、自分の打撃スタイルに対して、相手がどう攻めてくるかを予測して、それに対応する打撃をするから。ようやく冷静で、集中力の高いゴメスが戻ってきた。
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動くことでツキを呼び込めた。５回ウラ先頭藤井が出塁し、打者能見でブルドッグを敷かれると、バスターエンドランを敢行。惜しくもファウル。これが決まれば最高、シフトがなくなったスリーバントを決めていればヨシ、結果はスリーバント失敗で、能見の打席としては「０点」だったが、当然これはやらなきゃいけないことなのだ。シフト敷かれれば８０点のバントでも二塁アウト。やられてイヤなのはバスターエンドラン。リスクはあるが、これをやることによって自軍も強くなるし、相手からも警戒されるようになる。シーズン前半は動いてナンボ。純粋に監督どうしのかけひきとしてだけでも面白いシーンだった。
一死一塁となり打席に鳥谷。フルカウントで一走藤井にスタートを切らせる。左対左、調子上がらない鳥谷だけに三振ゲッツーのリスクもあったが、そこに投手の色気も出る。藤井の動きが視界にちらつき、投球は大きく外れて四球。ここも動いたのが吉と出た。
上本倒れて二死一二塁。マートンへの攻めは、内角一辺倒だった。頭がつっこみバットのヘッドが出ない不調のマートンには、力で詰まらせた方がいいという判断か。しかし５球目、食い込んでくるスライダーにいい反応を見せた。右足軸にきゅっと体を回し、それに巻き付くように少し遅れてヒジが出て、上から叩けた。もっと良い時なら、右足のパワーをバットに乗せてスタンドまで持っていったが、今はまだ途上。最後３本目のタイムリー二塁打は、さらに力が加わったいい打球で、回復期にいることを印象づけた。
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６回二死走者なしで江越がセンター前にクリーンヒット。スローで見たら、きれいなスイングをしていた。あまり力感を感じさせなくても、インパクトでしっかり力を込めていて、打球が飛ぶのが江越の持ち味。長いものを打てる魅力は絶対に消さないようにお願いしたい。
８番藤井が打席に入ると、ネクストに狩野を立たせた。ベンチの中では能見もヘルメットを被って準備をしている。能見は６回を投げて、球数８６、被安打５、失点１。立ち上がりから球が高く、持ち味である低め直球の走りも悪かったが、直球を見せ球にして多彩な変化球で打ち取る「だましだまし」の配球が良かった。今は藤井が当たっている。放送でも取り上げられていたが、一塁走者にスタートを切らせない投球フォームで進塁を許さなかったのも大きかった。能見はまだ投げられる状態だったが、突如ガス欠になっている最近の傾向もあり、藤井が四球を選ぶと、迷いなくスパッと代打狩野を送った。７回に悩みを持つチームなので、迷ってもおかしくないところ。でもきっと先の千葉ロッテ戦で、ウミは全部出しちゃったのかな。
スパッとした動きに、狩野もスパッと応えた。初球、やや高めへのスライダーにキレ良く反応し、サードの右を鋭く破った。江越俊足飛ばして生還。流れに乗った攻撃が、狩野の思い切りの良さ引き出した。中堅若手がしのぎを削る外野に狩野本人としては割って入りたいところだろう。でも代打の切り札狩野に、もっとシビレさせてほしいという気もする。感動させてくれる男だから。
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懸案の７回は安藤があっさり斬った。８回は高宮が二死からアンラッキーなヒットを重ねられたが切り抜けた。福原は休ませた。
安藤、高宮共通するのは経験から来る安定感。球の威力はなくても、制球力と配球の妙で相手を押し込む。でもホント毎回思うが、コンディションが悪くなればひとたまりもないのが彼らなのだ。もう二人、彼らを休ませる投手が出て来るか、常に先発が頑張るか。ここは二軍も活用しながら常に四苦八苦してでも備えておきたい。
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最後は呉昇桓が２三振締め。打てない球でしっかり仕留めた。
先発ヨシ、中継ぎヨシ、抑えヨシ。中軸打って点を取り、勝負所をあやまたず代打も決まる。小刻みな加点で万全の試合運び。満点に近い試合だった。
コメント
昨日の試合は本当に昨今では稀に見る安定した試合運びでした。
ライオンズやマリーンズとの試合を見た後だと逆にドラマが無いなとさえ思ってしまうくらい…笑
マートンがとうとう復調してくるのか？それとも昨日だけなのか。和田監督的には調子は上がっているなんでしょうが。
マートンも若くないしいつまで阪神に居てくれるかわからないので、レフトでクリーンナップを打てる若手を今の内に育ててもバチは当たりません。
安藤、高宮、福原がかなり頑張ってくれています。しかしこれが懸案事項と言えます。3人とも若くない。連投が続けばコンディションは落ちるし、やはり勝負の夏から秋先にかけて大丈夫なのか？！と心配になります。若手中堅を我慢して使えないですかねぇ。
阪神的には今日雨天中止で休みたい所でしょうか。9連戦ってヤバいですよね。ホークス相手にはなかなか勝ち越しのイメージが出来ないだけに、ホークスとバッファローズで5割は最低行きたいですよね。
本当に我慢して新陳代謝を良くする意味でも若手を使ってほしいですよね～(^^ゞ
西岡が離脱してから逆に活気付いてきたのも危機感からでしょうね！
1番のムードメーカーだった西岡が離脱した途端この復調なので、本人は歯がゆい気持ちで一杯だと思います。勿論自身に。
オールスターまでには戻ってこれると良いのですが。
「動く野球」好きのtoraoさんにはたまらんですなぁ！
技術的な事はさっぱり分かりませんが、マートンが3安打2打点の大活躍！しかも内容もいいヒットであり、このまま上昇すれば「和田監督が我慢して使い続けた」が結果的には正解だったということでしょう。
マートン本人も3安打も打ち「ぼちぼちでんなぁw(東京ではまあまあの意味?関西では?)」と言っていたので、これからは更なる活躍を期待。
昨日は能見継投のタイミングもバッチリで、福原も休ませた上で投打が噛み合い、和田采配が神ががり的に機能し始め、更に日曜日の連敗まで止まりました。
さて、今日の横山。出来れば有原との直接対決で「ハズレ１位の意地」を見たかったけど、相手関係なく頑張って欲しい。
アマチュア時代からムラがあるけど、ハマれば快投もある！連戦で疲労困憊のリリーフ陣を休ませるような好投を期待します。
トラオさんの仰る事すごいわかります！
僕、昨日もタラタラ言いましたが(^^ゞ勝って喜ばしいんですが逆に日頃のわだかまりが出て心から手放しでは喜べないんです。
一見阪神の危なげない勝利？貯金が二桁ある安定したチーム？に見えるがやる事は相変わらず信念の無い追い込まれてから動く、後手後手感、いつもうまくいく時はたまたま感が強い(((^_^;)
長い目で見たら昨日の試合は阪神は目先の勝利、同じことは続かないやろなと感じる試合。日ハムは負けたけどしゃーないな、責めたな、ピッチャーが良かったな、次もこういう姿勢で頑張れという後に繋がる敗戦の気がしてならない。
そういう野球の差が日ハムとの貯金の差だと思います。
和田監督には『勇気と覚悟とポリシー』を持って起用、采配して貰いたい。
昨日も現地観戦でした。甲子園での試合は全試合観に行くのですが私的には昨日の試合はベストゲームでした。
まず4回、一塁ランナーの中島に能見が執拗に牽制してリード幅を小さくしてゲッツーを取ったシーン。
次にアウトにはなったが江越がノースリーから振って行って11球投げさせたシーン。
それと和田にしては珍しいがピッチャーの代え時がハマったシーン。
特に能見の代え時は球数も85球くらいでまだ行けると思った。先週の西武戦で代え時失敗したから悩んだはず。和田に一番足りない監督としてのゲームの流れを読む直感が当たった。こういった勘が当たりだすと阪神は優勝争いに食い込める。
ただしマートン、ゴメスの中軸が打っての話しだが昨日に関しては私が観た甲子園28試合の中ではベストゲームだった。
それだよ和田君❗そこが能見の替え時なんだよ❗試合後の和田君と能見の握手の場面が映った。和田君が求めてるのは勝利。能見がほしいのは勝ち星。あんな能見の笑顔を見るのは久しぶりだ。
書かなきゃ良かった福留のブレーキ。つくづく思うのはソフバンの選手のブレーキの少なさ。細かい不調はあるんだろうが他の選手が、それを目立たせない。ウチは一人の選手の不調が目立つからねぇ。和田君が使い続けるのも原因だ。
しっかり福留をカバーしよう、全員野球で。
読売の阿部が登録抹消。怖いね、藤井と鶴岡も。早く梅ちゃん上げとけ❗
阿太郎様、四国を巡礼してるのだろうか…。
ﾒｯｾﾝｼﾞｬｰは調子が良ければ元来完投能力がある投手!藤浪、岩田が長い回をこなせるようになってきた現在、能見は年齢からくる衰えか終盤崩れる事が多くなってきたので昨日のような代え方は今後臨機応変で多用して欲しい!高宮、安藤では正直心許ないのでもう一枚強いﾘﾘｰﾊﾞｰが欲しいが…やはりﾀｲｶﾞｰｽは投手陣が粘って少ない失点でしのいでいる間に打者が相手の隙を付き得点を取り粘り勝つのが本来の野球ですね！
能見をスパッと変えたのは正解でしたね。
６回１〜２失点なら若手の岩本、岩崎にも出来そう。
若手先発出てこないかなぁ。
中継ぎも若手がいない。松田が期待を裏切り続けてるので仕方ないのか。
山本、島本等頑張れ。
「ぼちぼちでんなぁ」のマートン。
かなり左側への打球が増えてきた。
先日までは右側に切ったような打球が多かったんですが、はてさて復調なのか。
「底は打った」と見るべきなのでしょうね。
あとはスタンドにぶち込む打球が出れば本格的な復調となるのかも。
この交流戦の好調ぶりは何なんでしょう。
全般的に投手の頑張りがあるのでしょうけど。
正直、ごてごてと考える事の少ないのが、逆に選手が動きやすいのかも、と。
穿った見方ですかね(笑)
去年、日本シリーズに出てる事で、相手が勝手に警戒してくれているのかも。
今日は日本で唯一のプロ野球開催。
そんな中での横山初勝利を飾らせてあげたいですね。
攻撃面でのちょっとした動きも含めて、非常に良い采配勝ちだったと
私も思います。上本もしっかりと得点に繋がる盗塁をかましてくれて
打線の強化にも希望が見えてきました。
あとは・・・オッサンズの負荷軽減が大きな課題ですね。
特に捕手と中継ぎをどう運用していくか。
そろそろ藤井・鶴岡に次ぐ捕手へと軸を移していきたいですし、
今日なんかは安藤・高宮は休めておきたい。
まあ今日は雨で流れるかもしれませんけど。
マートンの復活がホンモノかどうか
非常に気になる昨日のゲームでした。
それでもマートン、メッセが絶不調から脱したのは事実でしょう。鳥谷もボチボチとすれば、全体としてはいい方向に向かっていると言えましょう。
となれば、ドラ１横山が投げる今夜の試合は貯金2とするか、イーブンに戻るかの大事な大事な一戦。なんとしてでも勝たねばなりません。
本日の駄作
鳥谷のビッグプレイが勝ちを呼ぶ
ドラ1の笑顔はじけるお立ち台
トラオ様、交流戦に敗って→入ってでは？
交流戦ってそんなに負けてへんけどなーって思ってしまいた。
毎年、ブルペンの酷使は話題になりますが、今年こそ、僅差で勝ってても休ませるときは、休ませる。そうでないと、また秋に夏場の使いすぎが原因や！ってことになりますよ。
ありがとうございます！直しました。
いえいえ、揚げ足とってすいません！(笑)
いやぁ〜昨日はトラオさんが常々仰る「感動させる男」狩野のタイムリーが非常に大きかったですね！泣きそうでした。思い起こせば09年は能見、岩田、狩野と頑張っていましたですね。酔いも手伝ってお立ち台が霞んで見えなかったです(笑)。
しかしタイガースは弱いんだか強いんだかわからんですね(笑)。昨日のような積極的な采配は気持ちが良いです。たとえ失敗したって次またいけばいいじゃないですか。不動の安パイ虎さんより随分マシです。
横山に初星を！ 頑張れ！
こうさん様も仰っておられましたが、阿太郎様の一言コメ、楽しみにしております。お待ちしております！
気がつけば交流戦２位、セ３位の2.5ゲーム差。
まあ勝てればいいんです、勝てばいいんです。
この２戦鶴岡より藤井の方が安心して観てられるぜ。
でも梅ちゃんが恋しいよ〜。
能見6回1失点調子はイマイチでしたが、勝ちが付き良かった！
代打狩野の準備も良かった！
監督の采配が当たり、これも良かった！
中継ぎ陣は安藤、高宮、福原に頼るしかないのかが心配。
ただマートンがこのまま調子を取りもどしていけるのなら、これからの交流戦含め後の試合は楽しみが増えそうです。