阪神の二軍の話

スポンサーリンク
定期投稿

前日の話題から少し引き続き。もし阪神の二軍の仕組みで決定的な問題点を指摘するとしたら、二軍寮と二軍グラウンドの立地だろう。本拠地甲子園から近すぎる。大都会の大阪や神戸からも近すぎる。一部の球団ではタイガースのように近いケースもあるようだが、大半はちょっと離れたところにある。

里崎智也氏は著書の中で、早々に二軍の練習場がある埼玉県戸田市の寮を出て、一軍本拠の近くである千葉県に部屋を借りたと記していた。まだ完全な二軍選手なのにも関わらずだ。わざわざ自分の身を不便な場所に置いて、「それがイヤなら1日でも早く一軍に上がればいい」という状況を作る。巧いやり方ではないか。結局上がる人と上がらない人の差というのは、こういう発想の差なのだと思う。便利すぎると人間は怠惰になる。

タイガースの選手の場合、完全な二軍選手でも、一二軍を行ったり来たりする選手でも、一軍だけどレギュラーになれない選手でも、その差があまりない。サラリーの差はしっかりあるが、それとて数倍程度。超格差社会のプロ野球選手の中では、大した差ではない。完全な二軍選手だって、十分食っていける。それどころか寮にいれば旨い飯が食い放題だ。通勤時間ゼロ。数年後にはクビになる…という不安を忘れられれば、好きな野球をそこそこやってプロ野球・阪神の選手だと胸を張って生きていられる。

阪神の場合、大昔の「合宿所(一軍選手も監督らも利用していた)」のなごりで二軍の施設が甲子園の近くにあるが、もういっそ鳴尾浜の敷地は売っぱらってマンションかなんかにしてしまって、二軍の施設は安芸(高知)にでも移転してしまうのが良いのではないだろうか。あ、これいいんじゃない?

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    千葉と埼玉、お隣同士といえども戸田から幕張だと、感覚的には大阪から神戸ぐらいで乗り継ぎを不便にした感じぐらい距離感があるので、それは不便な事でしょう。
    あの讀賣ですら、一軍は東京のど真ん中、二軍は郊外の丘ですからネェww
    タイガースは、いろんな意味で1、2軍が近すぎるのかも知れません。

    昨日書き損ねましたが、切通さんの訃報残念です。阪神ファンになって浅い頃「代打の切り札」的存在だったことが思い出されます。心からご冥福をお祈りします。

    さあ、シーズン再開!といってもタイガースは今日ゲーム無し。「3日あれば首位になれる」「3日あれば最下位もある」こんな状況で明日までジラされるのは、とってもひも爺です。
    個人的には、故障者がぞくぞくと帰ってくるスワローズがブキミー!!

  2. としとまき より:

    二軍の話し、なるほどなぁって感じました。距離の話しもそうだが食事面も含め阪神二軍はすべての点で恵まれすぎてるなとは前から思ってます。
    話しは変わりますが昨日たまたまabcラジオで晩7時前から1時間生放送で吉田元監督と掛布の番組がありました。その中で掛布が阪神には敗戦を背負える選手がいないという事を言ってました。先日柴田のエラーでサヨナラ負けした時も新聞一面で柴田が叩かれた例を出して掛布が新聞記者に柴田を一面に出すなと言ったらしいです。まさしく私も同感で柴田クラスの選手を叩く今の阪神が情けないと思いました。
    この件で思ったのは鳥谷はマスコミから逃げてるな、鳥谷がもっと矢面にたたな阪神は強くならないなと感じました。

  3. がっく より:

    二軍の施設、安芸(高知)は遠すぎる~!
    それなら、中国地方の中でも阪神愛に溢れる岡山県、倉敷あたりはどうでしょう?
    一軍昇格時以外は新幹線移動は禁止で!

  4. こうさん  より:

    仕事も試合も休みの今日。ゆっくりとトラオさんの文を読んでから書き込んでいる。
    タイガースの2軍の選手って、見習わなくていいのに1軍の選手みたいに動きが重い。そして最大の勘違いが「頭の中で完成してしまっている」ことだと思う。
    イコール自分の限界を設定してしまっているような。もしかしたら2軍の暮らしでも、ある程度の貯金ができてしまうのかもね。
    1軍や和田君のことはボロカス書くけど、2軍のことは否定的なことは書きたくないのが正直なところ。だって数年後、2軍の選手が暴れまわる時代がくるかもしれないから。今、否定したら寂しすぎるわ。
    けど甘えられる環境があるとするなら改善しないとね。いや、改善しなきゃダメなところは、2軍の選手の努力はもちろんだが「どうせ、すぐに2軍に落とされるんでしょ?」という重苦しい雰囲気。
    2軍には関係ないが「梅野?構ってられっか❗」という和田君の頭の中も改善しないとね。
    後半戦、和田君が梅ちゃんを、どのように扱うか密かに楽しみにしている。

  5. なべ虎 より:

    あっ!!!!!!

    それいい!!!!!!!

    いや、ほんまに!

    \(^o^)/

  6. yalkeys より:

    1軍と2軍が近距離はメリットもあると思います。1軍の試合を見て刺激を受けることも出来ます。それと、今のご時世、新幹線禁止はないでしょう(^O^)。明日からのヤクルト戦は大事。混セを勝ち抜く戦略が問われています。

  7. 西田辺 より:

    まぁぶっちゃけ「人それぞれ」と身も蓋もない事を言ってしまえば、それまでですが(笑)
    そう言った環境が、生育を阻害してる一因かも知れませんし、井川と言う特殊例もありますし。
    独身で栄養管理面を自分でやるのが苦手な一軍選手にとっては至れり尽くせりな設備でしょうし。
    ハングリー精神が…と言うのも、乏しい選手は何処に居たって乏しいだろうし、
    旺盛な選手はどんな中でもハングリーに変える精神力を持ち合わせてます。
    突き詰めると、プロなんですから、力の優劣はともかく、身の置き所を言い訳にしちゃダメですよね。

  8. 虎一筋50 より:

    環境や設備の良さが弊害になってるとの意見にはあまり賛同出来ません!サラリーマンなら普通に仕事してれば定年を向かえられるがプロ野球の世界では成績を出さなければすぐにでも戦力外が待ってる世界…若い選手がいつそれに気付くかも大切だしそれよりプロ野球に入れた事で満足してる感がある事に危惧します…入った以上は白か黒じゃないが己の力でタイガースを支えてやるみたいな精神を持った若手の出現を期待したい!

  9. renkaisuzu より:

    またしてもNumberWebの記事ですが。

    「日本ハム黄金期が生み出したもの。 出身コーチに共通する指導姿勢とは?」

    日本ハムの指導方針には考えさせられっぱなしです。

  10. トラ11 より:

    ファーム人気選手として定着してしまい、いつの間にか本人が感じないままにどこか心の緩みが生じる。その原因が甲子園に近い鳴尾浜であったり、食事管理の行き届いた虎風荘であったりすると困りものです。
    しかし、そのことを自分自身で感じず、上を目指すことのできない、ハングリー精神を忘れた選手は自然淘汰されても仕方ないと思います。
    島本のように育成から今では1軍で使ってもらえるチャンスを持てるようになった選手もいます。
    やはりどのような環境の元でもその選手の考え方や努力です。

    けれど鳴尾浜を取り払ってマンションを建てるなんて、とても良い案だと思います。
    交通の便も良いし、リゾート施設や温泉があるので住人には最高に住みやすいマンションになるでしょうね。勿論、甲子園に近いのは最高です。
    矛盾ばかり言っている私自身にもあきれます(笑)

  11. なかっち より:

    生え抜きの首脳陣では変わらない。野村氏や星野氏ではないが、外部から招集しないと変わらないと思います。2軍も1軍も。

    ちょっとよくなったらすぐに生え抜きの監督を招きたがるきらいがありますからね。

    讀賣とは違い、常勝チームにいたことのないOBばかりですから。

    そこの認識を変えないと。

  12. いわほー より:

    この問題提起の本質は「いかにハングリー精神を植えつけるか」。
    その昔、寮の厳しい規則にしばられた選手は、すこしでも早く一人前になって脱寮することをモチベーションにしてたんでしょうけど、今の選手は厳しい規則がなくなったのか、はたまた規則にしばられることに抵抗が薄れたのか。
    これって「ゆとり世代」ってこと?

  13. サヨナラ3ラン より:

    確かに何事も成功するには運・不運はあるけど、結局は自分次第。
    It’s up to you
    成功する奴は、成功するために絶えず頭を使って行動している。
    ダメなヤツはダメな理由や言い訳ばかり並べる。
    会社勤めの俺の周りにも そういうのたくさんいる。
    プロ野球選手、活躍すればサラリーマンの生涯収入を1年で稼げる
    特殊な世界。
    逆にダメなら、その後の人生は(金だけが人生ではないが)イバラの道。
    プロ野球選手になるのがゴールでなく、プロ選手として成功するために
    何が必要で、どう動くべきか・・・
    それは自分自身で考え動く以外ないだろう。

  14. ken3953 より:

    トラオさんの仰ること、一理あると思います。
    いっそ比叡山の奥にでも球場を作って、寺の宿坊を借りるのも良いかもしれませんw

    冗談はさて置きちょうど昨日このような記事を見ました。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150618-00000001-wordleafs-base
    中田翔はフォームも色々と試行錯誤していましたし、意外と努力家だなあとは
    思っていましたが、自己管理までしっかりとしているのには頭が下がります。

    一軍でレギュラーを獲って億単位の年俸を貰うことを目指すのであれば、
    ただ普通の生活をして日課のトレーニングをこなすだけでなく、それ相応の
    努力や工夫が必要です。
    寮生活だとどうしても自立した社会人特有の危機感、「生活が成り立たなくなる」
    という恐怖感が理解出来ないので、必死さが生じません。

    恵まれすぎているのは選手の成長にやはり悪影響があるのかもしれません。

  15. 勿来 より:

    ファンが多いぶん、阪神はファームの選手でもチヤホヤされて勘違いする選手も出るでしょうから、いっそのこと近畿地方以遠にでも移転したら効果あるかもですね

    逆に、甲子園球場の内部にでも選手寮を作れたら、1軍の試合に出られない悔しさを、目に、耳に、肌に、感じられるから良いかもです(笑)

  16. れいん より:

    現代の飛ばし記事でペレス獲得で阪神若手ドッチラケとか書かれていますね。

    ペレス程度の選手獲得で本当にやる気が無くなっているならどうにもならんね、書かれるのはそう言う態度が見えるからではあるんだが、阪神若手は決してそうじゃないと思っている。

    そもそもよく使われるモチベーションが下がるとか落ちるなんて言葉は周りの者が安易に言う言葉では無く、当人が目標を見失った時なんかに誰もが陥るもの、逆向きに回した歯車は加速度を上げて逆方向に進むので、止めるためにはどうするか、正常な方向に回すにはどうするか、逃げれば逃げる程逆向きの歯車は加速度を上げるので。

    じゃあどうすんねんと。人によって違うだろうけど、俺がやるんや、俺にさせてくれ、またトラオ氏の言われているようにあの場所に行きたいとか、あいつには絶対負けんでも良いと思う。
    全員が陥るものであるから脱出の方法は人それぞれ、だけど方向性は必ず一緒。

    1軍登録されても出場機会に恵まれず降格した、また直ぐ上がって甲子園のヒーローインタビューで明日も勝つと言ってやるでも良いし、藤浪みたいに明日は誰それさんなんでと言われたら俺が今度は明日は藤浪君なんでと言い返してやるでも良し。
    翌日に負ける傾向にあったとしても新庄みたいに明日も勝つと叫ぶのはすごく良いと思う。

    で、マートンが練習終了後に約90分に渡って独演会を開いたとか、何を言ったかは不明だが付き合った監督コーチ陣は大変だったと思うが、これでマートンが復活するなら安いものだと思う。マートンが今年ずっと抱え続けているジレンマがこれで解消できるとは簡単には思わないのだが、意外とこんな程度と思われる事で光が差し込む事もあるので明日からのマートンには期待を持って見守っていきたいと思った。

タイトルとURLをコピーしました