阪神・藤浪、横浜・井納、直球に威力のある両投手の投げ合いで試合は7回表をゼロゼロ。7回ウラも二死となったが、今成中前打の二死一塁から、江越の左越2ラン本塁打で先制。8回ウラは、先頭鳥谷がセンター左へのヒットを好走塁で二塁打にし、上本犠打、福留右犠飛で1点追加。藤浪は152球、被安打5、奪三振12で完投シャットアウト。3連勝で貯金1、ヤクルトと首位併走。
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対DeNA 14回戦 甲子園
デ | 0 0 0 0 0 0 0 0 0 | 0
神 | 0 0 0 0 0 0 2 1 x | 3
勝:藤浪8勝5敗0S
敗:井納4勝7敗0S
HR:江越ツーラン3号
DeNA:井納
阪神:藤浪
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真夏になると、スクイズとか150球熱投とか増えるよね。みんな昔は高校球児だったから、血が騒いじゃうんだろうな。
「ウル虎キモチイイー!」お立ち台で藤浪。ウル虎の夏、初戦でこの好ゲーム、そして藤浪のこの叫びで、ことしのこの企画は当たりで決まり!
去年、いくら甲子園球場のメモリアルイヤーだからって、スタンドを緑に染めてしまった大失敗から学んだね(笑)。「ウル虎キモチイイー!」は少し「マンモスラッピー!」ぽいけど。
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自分の一番いいスイングで、自分の一番いい打球を飛ばせれば当然それが最高。そのためには打ちやすい球(失投)が来るか、予想していた通りの球が来る必要がある。江越への3球目は内角ぶつかりそうな直球。これを腰を引いてよけた。これでカウントは2ボール1ストライク。次、どうやってストライクを取ってくるか。内のボール球の後、内の直球でストライクを取りに来るのはまずない。狙ってなくても前との比較で甘くなり打ててしまう。
本線は真ん中から外へ逃がす、ストライクからストライクのスライダー。前の2打席は追い込まれた後、右方向へそれなりの対応をしていたが、ここはスライダーに張って、多少外角でも引っ張り込んでやるつもりだったろう。もともと江越は外寄りでも引っ張れる打者。インパクト時の、足、腰、背骨の角度が、他の人と何か違う。「巨人の長野みたい」と言われるのはその角度なのではないか。
狙っていたスライダーが抜け気味に内へ、同じストライクからストライクでも、インハイからど真ん中へという大失投、タイミングはばっちり、少し左のヒジを抜き気味に、ブルンと軸を回す。振り下ろされたバットのヘッドが返り、ボールにバックスピンがかかる。水曜の一発と同じように、夜空に高々と打ちあがる。同じようにレフトがゆっくり下がっていってフェンスまで来る。
次の回に備えてキャッチボールをしていた藤浪が「入れー」と叫ぶと、レフトのジャンプ虚しく、その頭上を越えて、スタンド前列に飛び込む。打ち上げ花火とはよく言ったもので、その打球の行方を黄色いスタンドのファンがみんなで目で追って、喜びがドーンと爆発した。
足早にダイヤモンド一周した江越がベンチ前に戻ってくる。元気良くサイドステップでみんなとタッチ。2塁も踏めず、ノーチャンスだった試合、一発で仕留め、一発で決める大仕事をルーキーがやってのけた。
この日の3打席はいずれも落ち着いていた。打ち取られた打席も、やむを得ないかたちで追い込まれ、仕方ない形でアウトになっていた。50打席以上チャンスをもらって、一二軍どちらも経験して、大きな空振りをいくつもしてようやくゲットした落ち着き。この後の打席も大事に使っていけばいい。
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「無敵」。高校時代の藤浪とチームは無敵だった。それが藤浪という投手の原点。この日の藤浪からは「無敵感」が発せられていた。
春先には「シュート回転」「左打者に弱い」「100球肩」と課題を山積みにしていた。プロ野球に舞台を変えて、自分が無敵ではないことを知り、負けを知った。が、負けに親しんでしまうことはなかった。不調の原因を探り、対策をした。不調期を迎えても、そこで正しくもがいて、自分で乗り越える。早い時期にそういう経験をしたことが、必ず後々の財産になるだろう。
右投手の原点、右打者の外角低め。この場所に、伸びのある直球を力まずに投げ、たやすくストライクを取る。この日の投球では、それができていた。この原点への球にバットを当てようとすると、「遅れてはいけない」「近づかなくてはいけない」と、意識をかなり持っていかれる。その意識があっても、原点の球をヒットにするのは難しいし、意識すればするほど、遅い球や、内の球にも合わなくなる。
甘い球が「使えていた」というのも大きい。甘い球には、「打たれるリスク」がある半面、打たれなかったときに相手打者を精神的に揺さぶる効果がある。もし、あるイニングで先頭が初球打ち、次の打者も初球打ちで、2球で2アウトとなったら、3人目の打者は初球を振れない。そこでバッテリーはあえてど真ん中にまっすぐを投げる。「ああ今の球、甘かったなあ、今のなら絶対打てたなあ、もうあんな球来ないよなあ」という気持ちにさせればしめたもの、打者は後悔しながら打席を終える。この日のバッテリーは、「甘いところに投げてもファウルになる」ということをわかって投げていた。スピンがかかってバットの上っ面に当たる。あるいはタイミングが遅れる。打者は、「今の甘かった」という気持ちを抱きつつ、だんだん厳しいところに散らされて、最後は手も足も出ない原点にズドン。
だからメリハリも利いていた。自分のミスで作ったピンチ、足を絡められたピンチ、最終回のピンチ。そこで奮い立って、戦士になって立ち向かう。絶対負けないという自信を持って腕を振る。抜け球連発の藤浪はもういない。今は、「無敵だったあの夏の藤浪」という原点、その延長線に再び立っている。
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ゲンのいい「晋太郎のやってくれる予告」を受けた岩崎、いいムードに乗って、ゴリゴリ攻めて欲しいね。
#更新、大変おそくなりましたことをお詫び申し上げます!
コメント
ナイスゲーム!
藤浪はピンチになるとターボエンジンに切り替え、要所要所を抑えるナイスピッチ!あるいはオールスターで「何か」を盗んだか?!
ヒーインでの岩崎への(ドS)激まで全て完璧でした(球数過多以外)。
そして今成の3つのファインプレーも藤浪を助けました。
先日まで打撃 ・守備ともに元気のなかった今成でしたが、先日の良太の活躍に刺激を受けたのでしょう元気ハツラツ!
ベンチに戻る時も「とにかく明るい今成」がみんなを盛り上げていました。これで良太も刺激を受けるハズ。
あとは、なんと言っても江越の価千金HRが効いた。
昨夜は井納も好調でなかなか連打で点が入る気配がなかっただけに最高の一発になりました。これで「九州男児センター争い」は江越が一歩リードというところか!?
先日も「右投手から打っていたから」と使った和田監督の起用もGJ!
9回も守備固め大和を入れず守らせたという事は、大和も頑張らないと居場所がなくなるぞ!
和田采配は相変わらず初回からバントやらツッコミどころは満載でしたが、スタメンに今成・江越を使った事は結果的には大成功、やはり運は持っています。
今の一番の脅威は館山も戻って、土用まさにウナギ登りの「火ヤク庫」か…
こんばんは。今成の守備はミスタータイガースまであと一歩に迫ったと感じました。あとは三遊間の打球を鳥谷に遠慮なくさばいてくれたらミスタープロ野球に近づきますね(笑)。
昨日も現地観戦でした。
今シーズン、甲子園でのベストゲームでした。本人も言ってましたがアドレナリン出まくってましたね。
江越は覚醒しつつあります。和田も言ってましたが使い続けて欲しいです。阪神ではフルスイング出来る数少ないバッターですから大事に育てて欲しいです
久しぶりの投稿です。昨日は現地での観戦でした。ウル虎の夏でビジター席以外は、真っ黄色でスタンドも大盛り上がりでした。
さて試合のなんですが、藤浪球数多いが完封。江越のツーラン。鳥谷激走。影のヒーロー今成。各ポジションでそれぞれが活躍でした。気になったのが全て外野フライの福留。4打席目の犠牲フライはいい感じに思えましたが、1〜3打席は全て差し込まれてた感がありました。
もう一つ気になるのが上本。危なげなゴロへの入り。バントミス。打席での元気の無さ。
まぁ全員が万全なんてことはないとは思いますが…
最後に一つ…やっぱり各ポジションでそれぞれ活躍はしてるけどチームとして戦っていないような気がしてなりません。個々の力、個々の能力で試合しているようではこれから先は勝ち上がれないような気がしています。
昨年のクライマックスの時のようなまとまりのあるチームになって欲しいものです。
最高のゲームに今日は幸福感一杯です!
なんと言っても若い江越と藤浪のお立ち台は嬉しさ倍増です。
これからの暑い夏を乗りきるには若い選手の活躍が必要不可欠です。
まだまだ若手が出てきてベテランを押し退けて突っ走って欲しいです!
岩崎、今日こそ先発ローテーションを勝ち取る活躍を!
でも和田監督の胸の内がどうなるのかが問題ですが。
藤浪最高!!圧巻のピッチングでした!
打線の方も見殺しにする事なく点が取れて良かったです。
出来ればもう少し早い段階で欲しかったですが、相手もエース仕方ありませんかね。
ただ気になるのは後半戦も脚が使えてない点。単純に言えば盗塁が無さ過ぎます。
そしてそのキーマンであるはずの上本が生きてません。2番どうでしょうねえ。
あとは福留の起用。3番に据えた事でターンオーバーが難しくなってしまいました。
福留を休ませる場合どうするかが課題になりますね。故障してからでは遅い。
中継ぎや捕手同様、失速を招かない為にとても重要になります。
最終回江越をそのままセンターで使ったのは、江越の為には良かったでしょうが
藤浪の為を思えば大和に替えるべき。そこから崩れていたら今頃非難轟々ですw
藤浪はあとはしっかり休む事ですね。思った以上に無理した疲労は後から来ます。
故障しないよう気を抜かないよう気をつけて貰いたいです。
藤浪エースのピッチングや!
江越2戦連続弾でポジション争い一歩リード!
今成チーム救ったファインプレー!
いい感じですね。
首位チームの連敗も止めたし(ヤクルトも)、抜け出せるきっかけになると良いですね。
近年、大スターになる投手は3年目にガラッと内容が変わったり
好成績を残したりするんですが、藤浪もそのパターンに入りつつありますね。
先のオールスターで、パの大阪桐蔭軍団を抑え切った事が自信になったのかも。
彼の投手としての階段はまだまだ長く高くまで伸びてる気がします。
さぁ、またしても藤浪から圧力を受けた岩崎(笑)。
後輩のプレッシャーなんか跳ね返せ!
近来希に見る快勝でしたね。江越で最後まで行ったのは正解だと思います。大和が目立つだけで、江越は下手ではないと思います。大和が更なる打撃努力を目指して欲しいです。
タイガースの打線があれなこともありますが、それにもまして昨日の井納は良かった。
それでも藤浪、江越の活躍で相手を上回りました。
藤浪はストレートが抜群で、打者が振っても空振り、ファールとなってしまうので、球数が多くなるのはやむを得ない感じでした。剛球投手の宿命でしょうか。
あとは、欲を言えば抜けるボールを減らして、カウント1ー2で勝負を出来るようにして欲しいですね。
ま、ともかくこの調子で頑張れ。
江越ですが、はっきり言ってここまでやるとは思いませんでした。
ロースコアの重苦しい展開で一発で勝負を決めるのは福留、と相場が決まっていましたが、調子を落とし気味の福留の代わりにその役割を担ったのは立派です。
外の変化球に弱いという自覚があるみたいですが、その変化球の甘く入ったところをシバきたおしたことで、これから対戦するピッチャーは、コントロールミスをしたら一発があると恐怖感を感じながら投げることになり、その恐怖感がさらにコントロールミスを呼ぶという強打者の呪縛に囚われていく。
そういう意味で、チームにとってももちろん、本人にとっても意味のある大きな一発だったと思います。
あと、昇格初戦で三打数無安打の江越を使い続けたことで、ファームの選手たちも、上に上がって一発積もれなかったとしても、思いきりのいい、可能性を感じる打席を見せられれば結果がでなくともチャンスが続くということを感じたと思います。
小さく結果を求めるのでなく、自分のよさを思いきりアピールする、そう開き直ればいいプレーも出来るはずです。
そう考えると、江越の活躍は、江越本人にとって、チームにとって、ファームの選手たちにとって、意味のある大きなものでした。
昨日は藤浪に尽きますね!ナイスピッチングでした。
これから暑くなる夏に向けてリリーフ陣を休ませれたのは大きい。先発はやっぱり完投を目指さなきゃ。
江越はいい感じになりつつありますね。7番に一発がある打者がいるのは打線に厚みがでていい傾向。
守備も無難にこなしますし、足もあるので、ランナーに出たら積極的に走らせても良いと思います。
大和を控えにする事により、田上と代走要員が2人になり、勝負所でのバリエーションは増えてくると思います。
後は梅ちゃんが復活したら脅威の下位打線が組めるかも。
早く梅ちゃんを上げてほしいです。
昨日は途中で寝てしまったのですが、何ともったいないことをしてしまったのか!リアルタイムで最後まで見るべきでした(涙)
江越の本塁打の直前、今成のセンター前へのヒットが良かったですね。当てるのが上手いので左方向を狙いがちですが、昨日のようにセンター中心に強い打球が打てれば調子は上がってくるかもしれません。
藤浪はすっかり頼もしくなりました。横浜戦3戦3勝らしいですが、これから横浜戦だけでなく、他の球団にも恐れられる存在になっていくでしょう。
昨日の虎ジジィ様のコメントを見て思った。
阿太郎様も「断コメント」してるのかもしれない…と。優勝への想いは人それぞれ。静かに優勝を待つしかない。
藤浪ナイスピッチング❗江越の魅力に気が付いて左右病なしで和田が使えば面白くなる。つうか、これで使わなくなったら若手にとっての「正解と結果」は観てる俺には理解不能になる。大和の守備と比べて追い込んだらダメだよ和田。久し振りの気持ちいいスイングする選手。大事に大胆に使え❗
江越大賀はやはり虎の申し子だった!今日もタイガーホームラン!!
藤浪が完封。
江越がホームラン。
しかし、そんな素晴らしい試合を私用で観れなかった(涙)
タイガース(ファン)が待ち望む長打が打てる打者。そこに江越が2試合連続弾。だが大和も負けずに頑張ってほしい(あの守備力を守備固めと代走に置いとくのは勿体無い)
藤浪は奪三振だけでは無く、最多勝のタイトルも狙ってほしい。
昨日は興奮し過ぎてフライングしてしまいました。スンマセン。お立ち台を見て半泣きでした。藤浪が投げて江越が打つ。猫田が上げて大古が打つみたいな(ミュンヘン金)。直ぐ先のタイガースを見た思いで胸が熱くなりました。江越を使った和田さんはGJですね。
藤浪は負けにくい男の本領発揮。時折、高めにいく球やシュート回転する球も見られましたが、狙ってヤッているのではと思ったくらい
江越選手、しびれました。藤浪投手ばりにTV前で「いっけー」って叫んでいました。スタメン争い一歩リードですね。結果を恐れず自分らしさを出してください。大和選手の逆襲にも期待したいです。
藤浪投手、エースの風格ですね、ナイスピッチング。
ただ、あえて一言。あの球数で完封させるのは疑問です。呉昇桓投手が3連投になるから誰を投げさすのかは難しかったと思いますし、藤浪投手に余力があったのは認めますが、それでも、彼にはこれからもチームを支えてもらうわけですから、シーズンの勝負所でガス欠では困ります。
また、彼の野球人生は来年以降も続きます。メジャーの研究では100球を超える球数の蓄積がある一定数を超えると故障するリスクが高まるとか。中4日が当たり前のメジャーと中6日中心の日本を単純に比べることはできないでしょうが、配慮してほしいです。
フライングですが、岩崎投手、残念です。さあ、逆転しましょう。