ミス多くあっさり負けも投手陣に収穫あり

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守備のミスで不要な点を献上し、振りたいように振る攻撃は繋がりを欠く。結果的に前日までの熱戦から一転して、あっさり味の完敗で久しぶりのカード負け越し。

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対広島 13回戦 マツダスタジアム

神 | 1 0 0   0 0 0   0 0 0 | 1
広 | 0 4 0   0 1 1   0 0 x | 6

勝:福井1勝1敗0S
敗:メッセンジャー8勝8敗0S
阪神:メッセンジャー – 山本 – 歳内 – 二神
広島:福井
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9回ウラ、0-8からの逆転サヨナラ、星稜の甲子園出場決定のなんと劇的なこと。それと比べちゃなんだけど、あっさりサッパリだったね。

この日もまた初回気持ちよく先制。なにしろ相手先発は長期不振が続く福井。この先制点、初回の攻撃が「どうやったって打てる」という傲慢な気持ちを起こさせ、ホームランスイング不発の連続で楽にさせてしまった感がある。特に難敵メッセンジャーに対し、的球を絞り、謙虚に弾き返す打撃に徹していた赤ヘル打線との対比が鮮明で、「好調猛虎打線のおごり」のように感じられたのだろう。

メッセンジャーに限らず、各チームとも春先からエースとして獅子奮迅の活躍をしてきた投手たちが疲れる時期だ。菅野にしても金子千にしてもバリントンにしてもしんどい投球が続いている。それを打線がカバーして初めてチームとしての好調が維持できる。それには油断をすれば抑えられてしまうという危機意識を持って、打線を繋げてチームとして謙虚に攻略していく姿勢を失ってはいけない。反省材料にしないとね。

月曜休みを前に梅野を休ませた。リードも好調で勝率の高い梅野を休ませるのは難しいことだが、この日の先発投手の実績から「それでも勝てる」と踏んだのは、まあまともな感覚だったと思う。酷暑の中、ルーキー捕手に積極的休養を与えることは絶対に必要なこどなので、この後に生きてくれば良い。

岩崎、金田を抹消し、歳内を登録。中4日で100球を投げ、劣勢の展開となったところでメッセンジャー下げて、若い投手たちにチャンスを与えた判断は良かったと思う。先発で左打者をズラリと並べ、それが機能したカープに対して、2番手は一軍初登板の左腕山本。5回ウラ、1点追加され1-5、なお無死一二塁のピンチでマウンドに上がり、相手はいきなりキラだ。初球インコースに121km/hのスライダーが決まり1ストライク。キラは体にぶつかると感じ後ずさりしたが、大きく曲がって内のゾーンをかすめた。2球目インハイに直球、完全に詰まってファール。3球目、今度はど真ん中から大きく逃げていくコースにスライダーを配して空振り!見事、5番打者を三球三振に仕留める上々のデビューだ。続く同じルーキー田中にはスライダーの連投でボール球を上手く拾われてヒットにされたが、これなどはちょっと鶴岡が打者をなめすぎたところもあり、少なくとも左の強打者に対するワンポイントとして貢献できるだけのものを見せた。

一死満塁となり、右の代打の切り札小窪が登場すると歳内にスイッチ。これまた痺れる場面での久々登板だ。得意のフォークを見せ球に、パワーを感じさせる140km/h台前半の直球で攻め込み遊ゴロ、本塁封殺。続く會澤にもフォークをまじえながらの力勝負、最後はまっすぐで空振り三振を奪った。6回は自らのエラー絡みで失点したが、場数を踏むという意味ではしっかりとした内容があった。

7,8回は二神が2イニングをゼロで切り抜けた。これもまた大きい。調整のために落とされた岩崎、金田もリフレッシュしてくるだろうし、岩貞、松田の話題もちらほら聞こえてくるようになった。こういう敗戦の中で、夏本番に向けた方向性を確認できたこと、しびれるような場面で自分の投球ができたことは大変良いこと。負け越しは良くないことだが、ただ目前のことしか見ずに疲弊することに比べれば、賢い次善策を採れたと言っていいだろう。

コメント

  1. 大虎真弓 より:

     久々に鶴岡がマスクを被ったがはっきり言って「こんなに下手だったんだ!」と言うのが正直な感想だ。梅野の驚異的な成長がこの様に感じさせるのだろう。
    梅野の考えたリードに慣れてしまったので同じ内角を使うのでものべつ幕なしに使うのでなく打者を見てどこで使うのかを考えているのだ。
     また藤井と同じで数回はミットを構えないと高さが出ないメッセンジャーに対して
    同じ構えとリードをを続けては打たれるのは当たり前なのだ。
    勝たねばならない試合で「仕組みづくり」が出来ていない事に憤りを感じるのだ。
    3塁までランナーが来ているのにボールを選ばずに振ってしまうバッターでは
    残塁が増えるだけで勝てる野球ではないのだ。

  2. TJ風船 より:

    山本翔也君、プロ初登板おめでとう!

    球界随一の左殺しに成長するかもって投球を見せてもらいました。

    目指すはバースも掛布も苦しんだ元・西武の永射か。
    あの間、角度、大いに参考になるはず。
    特異なキャラだから需要はあるぞ。頑張れ!

    後半投げた若虎たちは、持ち味が出て良かったですね。
    来季に向け、明るい話題です。

    ファームでは負けはしましたが横田、陽川、西田がハッスル! お試しでいいから一度上で見たいですね。

    6連戦が続きます。
    ローテに注目ですね。

  3. ぴゅあらっく より:

    昨日の試合の良かった所は山本投手のプロ入り初登板と今成選手の猛打賞ぐらいですかね(^^;;。メッセンジャーは暑いのが苦手なのに、中4日で投げさせのは正直どうよと思います。あと菊地と田中への対策をもっと考えて欲しいです。何本打たれりゃ気が済むのか(怒)。
    連敗はしましたが、明日からは甲子園。つまらないミスを減らして、きっちりとした野球をやりましょう。

  4. こうさん より:

    マイナスのイメージばかりしてるとチームが同じ動きをするので、短めに予想してみよう
     
    今日は絶対に負けない!

  5. 西田辺 より:

    待ちに待った山本くん初登板。
    外に逃げるスライダー主体だったけど、インを突く投球もできるはず。
    ワンポイントだけじゃなく、1イニング任せられるように頑張れ!
    メッセは「やっぱりか」と言う内容。
    この高温多湿の日本の夏に、間を詰めて投げさせるメリットが分からない。
    選手は「OK!中4日で行けるぜ!」とか「間隔を詰めた方が調子がいいのさ」とか
    言うかもしれない。
    でもそれは、出来高契約に絡む発言である事が少なくない。
    長いシーズンを戦うために、ベターな管理をするのが首脳陣のはず。
    選手が「行ける!」と言えば何でもOKなのか?
    疲労の蓄積を考慮する頭がないとしか言えない。
    特定の球団に対してローテを崩してみたり、何も考えずに間を詰めてみたり。
    愚策としか言いようがありません。
    恒例の秋の失速が、どこから来ているのかもう一度シッカリ分析した方が良いと思いますよ。

  6. とし虎 より:

    昨日のメッセンジャーの怠慢なホームベースカバーは、どうなんですかね?
    広島が同じ事をすれば、助っ人外国人でも即二軍落ちですよ。

  7. 寿 より:

    1軍初登板山本、緊張するなって言っても無理な話。でも見事なピッチングでした。

    メッセ昨夜は投げずらそう、女房役が変わるとこうも違うものなのか。

    登録したっと思ったら抹消、上げたり下げたり忙しい限りですね阪神は。
    岩崎そんなに悪かった?そりゃ登録人数に限りがあるから仕方ないけど
    下げる選手ベンチにまだいると思うんだけど。
    阪神まだまだ捨てたもんじゃない、将来のある有望な若手がいるからね。

    明日からヤクルトとDeNA、若手をどんどん使って経験不足をベテランが
    補う、、、、なんてね!!

  8. トラ好きおばちゃん より:

    飛車角抜きでも今後勝てるという準備を怠らない巨人。
    広島だって先発で使えるかな福井?という準備。
    機が熟してないのにも係らずやたら動きたがるこのチーム
    決戦はまだ先の”ちょっとだけ”遠いことなのにね・・・

  9. 金沢の虎 より:

    娘が星稜高校に通っているので、昨日は球場で石川県大会決勝を観に行きたかったのに土曜日に熱中症でダウンした為泣く泣く家で観戦してたんですが、物凄い試合でした。

    八点差で最終回、普通なら諦める所でしょうが、最終回に当番したエース岩下君を始め、バッター陣も非常にリラックスして時には笑顔を見せてプレーしていました。岩下君は最終回、三者三振に抑えただけでなく、場外ホームランまでかっ飛ばしたくらいですから。

    それに引き換え…、な試合でしたね。少なくとも攻撃に関しては何の意図も感じられない試合でした。いつも通り。

    ただ、山本、歳内、二神と若手を使い今後に向けての経験値を積ませる事が出来たのは良かった(どの程度の意図があったのかは解りませんが)、二軍では松田、岩貞と夏から秋にかけて明るい話題も出てきてます。

    この時期にこれだけ先発投手まで無理強いして使いだして、また去年の様に終盤に失速するのが目に見えて来る様なんですが…、まあ、この心配が杞憂に終わる事を祈りましょう。

    昨日の星稜高校の選手を見ていたら、失敗を恐れない、最後までベンチも含めて試合を諦めない、勝負どころを見誤らない、選手とベンチが一体。と言うシーンが羨ましく思えてしまいました。

    今のタイガース、まだ勝っているので良くは見えますが、見直さなきゃいけないところも芽を出してる気がします。昨日のような試合、若手のために使うのは悪くない。まだまだ勝負どころには早い。あまり焦らずに選手の調子を見極め、来るべき時のためにチームの状態を整えて欲しい。

    一つ二つの敗けなんて気にする時期でもない。去年の反省を活かして最後までファイティングポーズを続けられる様に自らの手綱を絞めつついられる様に今後の采配を見ていたい。

  10. ガク より:

    負け試合をうまく若手育成の場にすることがようやくできました。
    何年もできなかったことなのである意味評価できます。
    あとはいまさらですが隙の無い野球を徹底できればもっと強くなれるはず。
    意識一つでできることなのでとにかく次の失点を防ぐ野球を!

  11. 虎世界一 より:

    なぜ福井相手に初回2塁から今成に送りバント?併殺打の流れを自ら采配で作ってしまった試合。
    4点差の6回2死1塁鶴岡の場面、一発期待できる代打を出さないとかありえないミス采配が俺には目立った。
    打ち損じが目立つ状態になったので甲子園で出直しかな。

  12. 熊虎 より:

    前半のメッセと福井の投球を比較したら、責任投球回を7イニングくらいとするとメッセは3点以内、福井は3点以上の失点をすると思うのが普通の感覚ではないでしょうか。
    大和がいなくていつもの繋がりではないにせよ、1,2番は活発なので例えば厳しいコースでも強振しているゴメスを修正のために3番に入れたり、上体が屈まなくなりスイングの軌道が長距離砲型になっている(でもなんとなくミートポイントが前寄りになっている)マートンを3ないし4番に使ったりしたら、ベンチの意図と打者の意識に変化を出せるのではないかと思いました。

    紙面などではメッセがカバーに入っていなかったことを問題視されていますが、せっかくの福留の好返球をクロスプレーを避けて、おまけに返球のコースからも逃げて後逸した鶴岡の方が大問題だと思います。本塁をブロックするでもなく、前へ出てカットして進塁を防ぐでもなく、ただ避けただけって・・・。

    なんとなくフラストレーションがたまるような昨日の試合で、歳内・山本・二神は部分的に打たれたりミスがあったりでしたが、良い球を放っていたと思います。金田や松田を怪我するまで使い続けるよりも良い球を投げる投手が投球を覚えて一軍の戦力レベルに引き上げるための枠として優勢劣勢に係わらず若手リリーバー枠があっても良いと思いました。

  13. 寅次郎 より:

    昨日の試合はどうやっても負けてたのかもしれませんが、どうしても納得いかないのは初回のバントですね。
    攻撃型2番として今成を起用、先発の福井は久しぶりのマウンドなのに攻め手を小さくしてどうするの?
    今成と福井のマッチングなら最悪セカンドゴロは難しくないと思いますが。
    結果1点を確実にとる野球を選択し、そのとおり1点を取る。そして福井は2回以降立ち直る。
    昨日は守備のみだれもありましたが、ポイントは初回のような気がします。

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