超積極的なバッティングとは

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矢野燿大の超積極的野球というと、ファーム記録を作った盗塁がその代表例だ。もちろん、これも相手に重圧をかける有効な意識改革だ。
私がさらに期待しているのが、「結果的に1イニング3球で終わってもかまわない」という発言に見られる、初球から狙っていく姿勢だ。いや狙っていくなんていう荒っぽいものであっていいのははじめだけ。目指すところは、初球に何が来るかを根拠立てて考え、その球を投げてきたときの対応方法を練り、失敗せずに捉えるための準備をすることだ。
初球を振らなかったのなら2球目もまた同じ、その次もまた……考えて、準備して、仕留める。
打順、走者、アウトカウント、イニング、相手と自分との力関係、投手の調子、風などから、次に来る球に備える。振る、当てる、飛ばすという技術論よりも、阪神の打者に欠けているのはソフトウェア面だろう。
結果として初球が振れるようになり、その1球1球の積み重ねにより、総合的な打撃技術を飛躍的に向上させていく。そうなれば、逆に初球の誘い球には手を出さなくなっていく。
初球の外甘ストレートをスタンドイン。これがないから阪神打線はまったく楽チンだった。このオフ、振り込みや筋力強化も必要だろうが、他球団の試合ビデオを止めたり進めたりしながら、「次の球、サインは何?」を推理するトレーニングも必要だろう。

コメント

  1. とらかっぱ より:

    超積極的野球にとても期待しています。シチュエーションや相手バッテリーに依るものも多くありますが、相手投手からすれば初球を振って来られるのはとても嫌なものです。ピッチャーを経験した人ならば解るでしょうが、ストライク先行でカウントを作っていきたいのはどのピッチャーでも思う事です。初球は甘めになろうともストライクから入り、追い込まれたら厳しいところ、いや出来ればボール球を振らせてってのがセオリーだと思います。ならばその初球を叩くのがヒットになる確率が高いはずなので、駆け引きの出来ない若手や技量の劣る打者は、初球から打ちに行くのが打者のセオリーだろうと思います。

    今年までの金本監督のプランは「強く振る」の次に重要視されていた「三振(特に見逃し)をしない」が強く指示されていたように思います。この考えの下、追い込まれたらポイントを近くしてボールの見極め重視のスタイルで打席が多くみられ、結果消極的な凡退に終わるシーンを数多く見ました。これはこれで悪い作戦だとは思いませんが、ここを重要視し過ぎた為初めからポイントが近くなりすぎて、引っ張り込む強い打球の打てない打撃フォームになってる中堅・若手が多かったのではないかと思っています。大山なんかはその代表例でしょう。

    よく言われますが「~してはいけない。」「~だけは避けろ」「最低限~しなさい」的なネガ的指令は、良い結果が生まれにくい。私の想像ですがこんな指示も多く行われていたのではないでしょうか。矢野監督の掲げる超積極的野球にプラスして、ポジ的な指令をしミスしてもなんでもかんでも責めない姿勢もファーム同様に継続していってくれればと思う次第であります。

  2. こうさん より:

    バッティング、走塁もだが、超積極的野球は「ノーツーからの明らかな外し」を無くすのだろうか?あれは矢野監督の目に、どのように写っていたのか?投げる投手の球数が増え、梅野の思考も止まり、「ここで外すんだろ?」と観客にガックリさせ、「タイガースは、ここで外す」と打者に楽をさせ、時間短縮を望む審判を苛つかせ…。要するに誰も得しない1球…打者は得するか。矢野野球は「空振りを誘う外し」にするのか?

    意味のある1球、明日へ繋がる敗戦が増えることを願う。

  3. 虎轍 より:

    甘い球は確実に一発で仕留める!
    振りにいったらバットは止まりますからね。逆に当てにいこうとするとバットは止まりませんからね。
    高山は初球から振りにいくのはええ事なんですが、相手投手がストライクが入らずにアップアップしてるのにワンバウンドのボール球を空振りして助けたりしてましたからね。
    もっとアウトカウント、配球の傾向、相手投手の球種、勝負球を考えて打席に入って欲しいですよね。
    矢野監督が近本に対して2番打者構想を伝えたとか。
    確かに脚の速い2番打者は嫌な事で、03年式の赤星になれと言わんばかりですね。
    そうなると1番打者は今岡みたいな選手となると北條あたりなんかな?
    島田に53番を渡してしもたから、近本には何番を渡すのか、今から背番号が楽しみです。

  4. いわほー より:

    今年、一番開いた口が塞がらなかったシーンは何度も見せられた2ストライクナッシングでの露骨な外角はずし。
    つくづく監督・コーチ陣の野球脳を疑いました。
    矢野監督なら、あんなアホなことはやらせないと信じてます。
    よろしくたのんます、矢野新監督。

  5. 西田辺 より:

    初球から振りに行くのは、結構勇気がいるし、根拠も要る。
    だけど、常にその準備は必要になる。
    逆に初球を見逃すのにも根拠が要る。
    自分に対し、どんな攻めをするのかのヒントを得るために
    1球費やす技術も必要になる。
    そこには、確固たる技術や経験が必要。
    闇雲に振るとか見逃すのは、技術でも何でもない。
    そこで打てたとしても「たまたま」の域を出ない。
    全ての球を反応だけで打てるなら、それに越したことはない。
    でも、そんな事はイチローでも無理な話。
    振る力も必要だけど、振る根拠・振らない根拠はもっと必要。
    若手の次のステップとして、そこが最重要鍛練項目になってくる。
    この秋から、そこへのレベルアップを望みたいですね。

  6. ジュビロタイガース より:

    矢野監督だけでなく、平田監督も積極的野球を継続するということで、楽しみです。
    やはり、一軍と二軍は同じ野球をしないと。ファームでクリーンナップを打っても、上ではバントを多用する。ピッチャーも先発してたのに、上では中継ぎとか。
    ある程度の若手で、立場が分かっていれば構いませんけど。
    ボール球に手を出さないのではなく、甘い球を打ちに行くよう、考えを変えろとか。
    チャンスに初球の低めの変化球に手を出し凡退とか、がっかりしますらね。それ、ストレートだったとしても、ヒットになるの?と思ってしまいます。

  7. なかっち より:

    初球からドンドン振りに行くには準備が必要です。高山のように何でもかんでも振れば良いものでもない。配球を読む頭脳が必要になりますね。

    ただ闇雲にやらせるだけでなく、色々と根拠付けしたコミュニケーションをとらなければいけないと思います。

    矢野監督が近本2番構想を言われてましたが、2003年の赤星のような感じにしたいのかな?当時赤星の前後を打ったのは、今岡と金本でした。そうなると矢野監督構想では1番上本、3番糸井が理想的なのかなって勝手に思ってしまいました。

    3人とも足がありますし、楽しみになってきました(笑)

  8. スーパーエリーバ より:

    チームの戦術に関わる事をを公表するのは如何なものか。
    試合中にコーチの戦術に関わるコメントがテレビ中継で発表されるなんて、私には違和感たっぷりです笑
    などと思ったりもする訳で有りますが、相手チームに
    「今年は初球から振ってくるぞ」
    と思わせるのは良い事ですね。

    同じ相手に何度もやられる傾向が有るタイガース。
    過去の試合のビデオを見て復習しないんだろうか?
    と思わされます。
    そういう意味も含めて過去の試合を見るというのは良いですね。
    て言うかそういう事は普通にやっていて欲しいな~笑

  9. 虎蜂 より:

    まだ始動したばかりの矢野監督ですが、言葉の使い方を強く意識しているのを感じます。選手との意思疎通はかなり改善されるのではないかと思いますね。

    「初球から振れ」というのも闇雲に振れというわけではなく、初球から結果を出す為にどう考えるか⋯という話もしていましたし。

    この3年間は早いカウントでの真っ直ぐ狙い、追い込まれたら逆方向というのを完全に相手バッテリーに見透かされていましたから。駆け引きを覚えていくことで金本監督時代に培われた強いスイングも必ず生きてくると思います。若手の変貌が今から楽しみです。