指導者がやるべき仕事

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実力どおりのプレーをするのに必要なもの。それは「自信」に尽きる。
目の前のワンプレーに集中して、最高のパフォーマンスを出す。個人でそれができれば、チームとしても同じように質の高いプレーが連鎖的に生まれ、勝利という結果に繋がっていく。
その集中力を生み出す原材料が、迷いのない精神状態、自信に満ちた心のありようだと思う。
その精神状態に自分自身をもってくのに必要なのが練習の積み重ねということになるのだろう。ただし、その練習に意味があるのかどうかに迷いがあるようでは自信を生み出す源になってくれない。
自信とは自分を信頼することだが、自分のことを客観視したり、的確に評価したりするのは難しい。希望的になりすぎず、悲観的にもなりすぎずに自分を省みることは困難を極める。

だからコーチ、指導者のもっとも重要な役割とは、自信を持たせることにつきる。本人だからこそ正しく評価できていない「原石」を説明し、その可能性を信じられるようポジティブな言葉をかけつづけること、そして信じることができたならその原石を磨き続けられるように迷いを取り去ってやることが仕事だ。
そこがしっかりと定まっていれば、練習の効果は増し、より自信を強化できる。迷いのない集中した状態でプレーができるようになり、それが優れたパフォーマンスを引き出していく。
指導者の本質はそこにある。そこから外れたアクションはすべて的外れだと言っていい。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    「自信」をつけさせ伸ばす。
    今季で例えるなら、高津監督が年齢関係なく「お前がウチの中心選手」という扱いに徹し、本人もその自覚と自信で応えたヤクルト村上が良い成功例かと思います。

    タイガースでも、当初撃たれながらも「エース候補」待遇〜使い続け20勝投手になった井川や、
    ルーキーイヤーに打撃でことごとくチャンスを潰しながらも使い続け1年目の「自信」を胸にタイガースのレジェンドになった鳥谷などが、まさに
    「良質の原石を見極め磨いた」
    結果の出た選手だと思います。

    矢野監督も今季の開幕投手に藤浪を起用し「自信〜奮起」を促しましたが上手く行かず、
    前年の大活躍から更なる飛躍を求めた大山も苦しみました。
    彼らへの指導は本当に的確だったかについては若干疑問が残ります。

    大きな補強もせず、個々の選手の上積みだけで戦う来季は「指導者の能力」が試される絶好のシーズンです。
    今季活躍したルーキートリオや、大化けの可能性を秘める村上投手・高寺、
    19年高校生ドラフト上位トリオ、
    そして今年のドラフト即戦力投手の二人、この辺りの1年生〜3年生をどのように指導するかも来季Vへの大きなカギとなるでしょう。
    良質な原石は豊富なのでピカピカに磨いてくれる事を希望します。

  2. 西田辺 より:

    とかく、タイガースで言われるのが「守備の拙さ」。
    捕る・投げるは、小さい頃から何万何十万回も繰り返してやっている事ですから
    基本の上のプロとして、もう段階も上のスピードだったり正確性を追求した
    指導が必要になってくるのでしょう。
    ここ数年、タイガースの守備で非常に気になっているのが、ボールカウントや
    アウトカウントによる守備位置の細かさだったり、中継プレーの誰がどこに
    入るとか、誰が指示をして誰に投げるのかの徹底や正確さに欠ける部分です。
    よく外野に飛んだ時に容易く次の塁を許す場面を見ますが、外野手の肩の強弱
    よりも、その辺のプレーの稚拙さを突かれて回されている可能性が高い。
    球場に行って見ているとよく分かるんですが、カットプレーの的が分かりづらく
    外野手もどこへ放っていいのか迷う場面をよく見ます。
    内野手も、前進守備指示の時以外はどんなバッターのどんなカウントでも同じ
    守備位置にいる選手がいます。
    こういうのって個人任せにすると、肩の弱い選手は一塁から遠い位置に陣取ろうと
    するし、守備範囲の狭い選手は深い位置に居座ってしまう。
    この辺は、守備コーチを中心に指示をするべきなんでしょうけど、肝心のコーチも
    その辺の知識がないと・・・ね。
    そう考えると、コーチのレベルも結構重要なんですけどね。

  3. こうさん より:

    今日のトラオさんの文章を読んで来季への不安が増してしまった。それは今季の監督、コーチの「指導力不足」…それに尽きる。新任の藤井コーチだけに期待するしかない現状、春のキャンプまでにコーチの指導力が格段にアップするとは思えない。

    矢野監督の「ここぞ」の場面に出る消極的采配も直らない。スタメンが「必ず復活する」と信じて使い続ける…もう、それは裏を返せばフリーズである。「俺の采配は間違ってない」と自分に言い続けているだけだ。そんな矢野監督が信じるコーチ。

    新しいスローガンが出来た時も不安になった。もちろん明るいスローガンは大事。だけど毎年毎年、必ず繰り返される「秋の失速」に対する解決策は未だに提示されない。矢野監督の長過ぎた会見では何も伝わらなかった。近本、糸原、青柳、ルーキー3人衆を見ていると「監督、コーチに期待しないで個人のレベルアップを考える」という来季への意気込みが伝わる。もちろん、それが一番に大切なことなのだろうが「チーム力不足」もタイガースに足りない部分だと思う。

    今日のトラオさんの文章は来季のタイガースが全試合を終えた時に読み返したい文章である。「だからコーチを替えてれば」という来季の為にならないことはトラオさんは書かない。けど今日の文章からはタイガースの指導者たちへの叱咤激励…いや、それ以上の何かが伝わる。

    • こうさん より:

      訂正です。「チーム力不足」もタイガースに足りない→「チーム力」もタイガースに足りない です。チーム力不足は充分に足りてます。

  4. より:

    年が明けたらポジティブモードに入りたいと思いますが、今はまだネガティブ発言をお許しください・・・

    マルテとガンケルの残留が決まった際の記事で矢野監督の「苦しいところでどれだけやってくれるか」「あの10月の苦しいところで、マルちゃんもちょっと落ちたから」というコメントが載っていたんですけれども
    https://www.nikkansports.com/baseball/news/202112200000839.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp
    「いや、そうならんようにマネジメントするんがアンタの仕事やで」と思ったりしました・・・

  5. いわほー より:

    いまどき「根性」なんて言葉を持ち出すと、『あらあら、それって精神論ってやつですか?』と冷笑されがちですが、「根性を発揮する」とは、言い換えると強い信念でやりきる決意表明でもあり、自信を奮い立たせる燃料にもなるもの。
    自信をもってプレーすることが好結果を生むことはスポーツ科学の世界で証明されていること。
    すべてのことを「根性」に収斂させることは疎まれるとしても、いわゆる自信を生み出す決意表明でもあるのなら、時代が変わってもスポーツ選手にとって「根性」という言葉は必要なもの。
    近頃、「根性」という言葉を指導者がためらう傾向にありますが、選手に覚悟と自信を持たせるための使い方として指導者はもっと利用してもいいんじゃないかな。

    • より:

      いわほー様
      ホークスの松田がめちゃくちゃいい「根性論」を語っていたのでリンクを貼っておきます
      https://number.bunshun.jp/articles/-/850763
      読んで「引退した長谷川とかホークスのベテランからはそういうの感じられるよなぁ」と思ったりしました

      • いわほー より:

        松田の「山本由伸クラスは技術だけじゃ打てんすよ」に、私の言わんとすることが凝縮されている気がします。
        ともすれば「根性」がNGワードになりつつあるスポーツ界ですが、「根性」のワードを再定義して見直して欲しいなと思うんですよ。

  6. 虎轍 より:

    藤井打撃コーチが佐藤輝明をYS村上以上の選手に育て上げてくれるとええなぁ~
    もちろん江越の打撃力向上にも期待してます(笑)
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

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