いじめカッコワルイ!

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 珍しく、これを書いているのは前日の夜。


2/17は仕事で大阪日帰り出張。朝一の羽田→関空で飛んで、レンタカーで和泉→なにわ→大阪→神戸ととある「お役所」をめぐって、夜の伊丹→羽田で戻る予定。どうせなら沖縄とか高知に行きたいぜよ(笑)。
 で安芸キャンプ取材中のかれいどさん速報によると、安芸では紅白戦だったらしい。「お上がり君」野原祐が輝いているなぁ。
 そうそう忘れていた、この情けない記事!産経から引用。

公取委 阪急阪神百貨店が下請法違反で調査
2009.2.13 14:49
 阪急百貨店と阪神百貨店を経営する阪急阪神百貨店(大阪市北区)が昨年、プロ野球・阪神タイガースの優勝を見越して下請け業者に発注していた記念商品について、優勝を逃したため代金の半額分だけ支払っていたことが13日、関係者の話で分かった。公正取引委員会は、下請け業者に不当に代金を値引きさせていた下請法(下請代金の減額の禁止)違反の疑いがあるとして調査。近く同社に勧告を出すとみられる。
 同社の持株会社「エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング」などによると、同社は、タイガースがセ・リーグで首位を独走していたことを受け、昨年7月ごろから優勝記念セールを見越して下請け業者十数社に対し、タオルやTシャツなどといった記念セール用の商品を大量に発注した。
 しかし、タイガースはシーズン終盤に失速。同年10月、一時は13ゲームもの大差を付けていたジャイアンツに逆転されてリーグ優勝を逃し、その後のクライマックスシリーズでも敗退した。同社は、優勝を逃したことを受け、11月に契約段階の半額を下請け業者に支払ったという。
 H2Oは「そもそも優勝セール用の商品は、優勝しなかった場合は業者自ら回収して破棄する契約だったのを『半額はうちが負担しましょう』となった。半額を強要したわけではないが、公取委の指摘を受けて残りの金額も支払った」と話している。
 下請法では、正当な理由がなく下請け業者に代金を減額させることを禁じており、近年はこうした“下請けいじめ”が問題化。公取委のまとめによると、全国で下請け業者に不当に減額させた金額の総額は、平成19年度が総額10億8804万円だったのが、20年度は上半期(4?9月)ですでに23億5446万円となっている。

 最低!以上。
 というのも何なので…。阪神タイガースが非常に強いブランド力を持っているのは素晴らしいことだ。権利料商売としては、日本スポーツ界でもトップクラスだろう。
 しかしその一方で、方々から「がめつい」という悪評を聞く。曰く権利料のパーセンテージが他球団とかなり違うとか、ディズニー、ジャニーズほどではないにせよ、保有選手や保有建造物の商業利用にはかなりうるさいとか。まあそれは良い。健全な球団経営のための努力の結果だから。
 しかし系列百貨店によるこの下請けイジメは常識を逸脱しているとしか言いようがない。「リスクを負うなら儲けさせてやらんこともない」という態度は、発注元としてもっともタチが悪く、およそ共存共栄とは程遠い。
 ファンが愛しているのはチームであって会社ではない。そこんとこくれぐれも勘違いしないでもらいたい。

コメント

  1. Yalkeys より:

    toraoさんが書いて居られるように、私たちが応援しているのは阪神タイガースです。ということは、親会社の電鉄会社や系列のデパートも間接的には応援していることになります。個人的には関西に行って、三宮から梅田へ行くのも阪神電車をなるべく使っているのです。(これはちょっとウソっぽいけど・・)
    阪神が優勝した05年には、たくあんの袋にまで、トラが微笑んでいたのを思い出します。そういうチームだからこそ、全ての面でしっかりしないといけないと思います。今回の「事件」を教訓にして、愛されるチームへ更なる前進を期待しています。

  2. いわほー より:

    優勝していたら60万部超えは間違いなかったろうに、それを恨むでなしタイガースを訴えるでなしのtoraoさんは大人だ!(笑)
    たしかに見込み生産のリスクは業者の自己責任でということは双方間の合意事項なんだろうけど、現実問題、見込み生産しないことには優勝翌日に「優勝グッズ」を並べることが出来ないし阪神側としても商売が成り立たない現実がある以上、暗黙のリスクの押し付けが存在するのは間違いない。結局、リスクは常に拡散され末端に押し付けれられしまう現実がここにもある。ただ、今回のケースのように全額球団が負担する前例を作ってしまうと、今後、業者の見込み生産を益々増長してしまうことになり、そのリスクの転嫁が最終的に一般消費者であるファンにおっかぶせられることにも注意しておかなければ。三方一両損で納得のいくところで折り合いをつけるべきですよ。

  3. 一虎ファン より:

    少なくとも昨季に限っては、発注者も受注者も、ウチのVを信じて疑わなかったはず。
    したがって、冗談気味に、
    「もし、優勝せえへんかったら、費用はそっちがもってや、グフフ」
    「わかってまんがな、グフフ」
    てなもんだったのではないでしょうか。
    両者とも優勝グッズで一儲けをもくろんでいたのです。
    それをいまさら、発注者が全額負担というのは、いささか「?」です。

  4. 西田辺 より:

    中々ハードな行程ですね。
    お疲れ様でした。
    堺は、なかったんですかね?
    「さすが大阪商人、がめついわ!はっはっは」と、笑ってられないですね。
    H2O側の言い分だと、優勝できなかった時は一銭も払わない契約がまず最初にあった、という事ですよね。
    どう考えたって、このリスクたっぷりの契約、無理矢理飲まされた感が漂ってます。
    別に下請けさんの所為でタイガースが優勝逃したわけでもないのに。
    企業の知名度やイメージアップに球団を利用するのは構わんけど、勘違いはイカンよ、勘違いは。

  5. ばかぼん父 より:

    下請け「もし優勝せえへんかったらこっちで負担しまっさかい、もっと発注してください」
    百貨店「よっしゃ、その心意気が気に入った。倍に増やしたろ」
    てなことがあったかも知れませんよ。
    その時にすでに下請け側に知恵者がいて「下請け法」を知っていたなら、リスクは最初から存在しなかったことのなる。
    または11月27日の公取からの「下請け取引の適正化について」を見て、百貨店側は「半額で」なんとか丸め込もうとしたが、下請け側は全額補償の上、その業者を取引先から外すような「報復の禁止」も知った上で公取へ訴えでたのではないでしょうか。不景気で「人間関係」より「目先の金」がどうしても必要だったのでしょう。
    「いじめ」というのはあくまで一般論であって、この件は「下請け法」が「下請け」を守った例にあたるんじゃないかと思います。

  6. torao より:

    Yalkeysさん、企業規模としては小さくでも、プロ野球チームとして大きな影響力をもつということを忘れずにいて欲しいと思います。世の中の常識が変わっているということにも注意をしなきゃいけないのだと思います。
    いわほーさん、「便乗商法」についてではなく、デパートでの優勝セール用商品の発注契約(要は仕入れ)において、余りにも下請け不利な条件があったこと、それが公取からの注意だと思います。 あくまでも百貨店の発注に対する生産の話なので、「業者の見込み生産を益々増長してしまう」こととは無関係だと思います。
    一虎ファンさん、公取の調査結果は、そうではない(受注側と発注側の力関係による問題があった)という判断だったとのことです。
    西田辺さん、私は情けなく思いましたよ。
    ばかぼん父さん、いろいろな意見があるようですが、百貨店側が優勝セールを企画する時、商品仕入れを百貨店側のリスクなし(優勝しなかったら1円も払わず、受注側ですべて廃棄までせよという内容)に発注しようという、その考え方自体が気に入りません。それがたとえ下請け側からの提案であったとしても、責任ある企業として、その契約を受けるかどうかの判断が誤っていたと思います。