あんまりナメてるとやられる。おごるなってこと。
野球というゲームは、優勝チームで勝率6割、最下位チームで勝率4割。極端な話、144回サイコロを振って、どの目が一番多く出たかを競っているのに近い。丸い球を丸いバットを丸く振って打つわけだから、どう球が飛んでいくか神のみぞ知るなのだ。それでも厳然と強い弱いがはっきりするのは、そのサイコロに仕掛けがあるから。ずっと地道な努力と工夫をしていると、重心に偏りが出てくるというわけだ。
先発投手の頑張りで4月をぽーんと飛び出したが、5月は打線が良く振れている。そしてスキのない走塁と意識の高い守備。これがサイコロの重心をタイガース有利に偏らせている主原因だと言えるだろう。この日もそういう試合だった。ボールを振らず、甘い球をしっかり振る。打席で粘って四球を奪い、塁上から圧力をかける。チャンスでも冷静に勢いを繋げる。
13球投げさせた赤星から始まり、2四球を絡めて4点を奪った5回表の攻撃は強さを感じさせた。鳥谷ナイスバッティング、ナイスラン!野口ナイスバッティング!
だからこそ、勝ち続けるということは、今に勝てなくなる可能性があると思わなきゃいけない。自分の有利にと1番から6番までのサイコロの目どうしが常に重心の引き合いをしているということを忘れちゃいけない。慢心して、努力と工夫を怠れば、あれよあれよという内にサイコロの重心は移動し、あれだけ出ていた自分の目がまったくなってしまったりする。
だからそれぞれが自分自身を戒めて、足下を見つめることが大切。「つないできたのにみんなパーになるよな」な?んていう自分の責任をまったく感じていないような発言をしていてはいけないのである。ま、言ってもしゃあないか(笑)。
6回ウラ5?2と3点リード、一死一二塁でボーグルソンから江草にスイッチ。ここがまずポイント。Gは先発を内海ではなく栂野を持ってきた。2連敗だから負けるつもりはなかっただろうが、全員で必死にという勝負だ。こっちのボーグルソンは二軍から上げてきたものの、二軍で抜群の成績を残したわけでもなく、現在のところたいして信頼も置いていない。とつぜん崩れる癖もある。だから交代という選択は間違いとは言えない。
でも投げさせたって良いわな。この回を無失点で抑えきってくれればしっかり次に繋がる。ここまで勝ってきたベースである「先発が長い回」という美徳を再確認する好機であったようにも思う。たとえ1点2点失っても、ボギーなら仕方ないか、打って挽回だという流れになる。
ここで出てきたのが江草。これも前日の好投を見れば使いたくなる。しかし暴投とタイムリーで2点を献上してしまう。前日も思わず使いたい能見に「1つ上の仕事」をさせて失敗、この日も江草に「すこし違う仕事」をさせて失敗。ま、失敗自体は次への糧になることだから本人たちにとっては決して悪いことばかりじゃないけれど、こういう発展途上の投手にとっては、成功体験を積み上げて、自信を増幅させて、一気に伸ばすことの方がよっぽど良いわけだから、指揮官には責任を感じてもらわなきゃいけない。
そして1点リードの8回ウラ、小笠原にレフト線二塁打、ラミレスにセンター逆転2ランHRを打たれた久保田。表情を読むのは難しいけれど、心なしか顔色が青ざめているように思う。どちらの投球もほんの少しのこと。小笠原は完全に泳いでた。泳いでいてもヒットにするのが小笠原ではあるけれど、そこまでの投球であとほんの少し直球で押し込めていれば、打球はあそこまで飛ばない。ラミレスへのインロー直球。決して甘すぎるという球ではない。しかし絶対にHRを打ちたいと思っている相手を仕留めるほどの力はない。まず気迫が足りていない。ほんの少しのことがあっという間の2点になってしまう。
全体として上手くいっているので「変えない」という考え方と、その中でも上手くいかなかった点を「変える」という考え方を、バランス良く融合させ、無難な判断をする。これが、サイコロの重心が動きそうな今、岡田監督に求められることだろうと思う。
ジェフが戻ってくるみたいだし、ここらで久保田の使い方を変えてみたり、二軍で再調整させたりするのも良いだろう。そんで久保田が良くなったら今度は藤川が…なんてね、そんで、最後はJFKみんな揃ってバッタバッタみたいな(笑)。あ、途中でオリンピックがあったりするんだったっけ。はっ!そうかそういえばそんなんあったなぁ!
そうか、ワザとだ!やっぱりワザとだ!(笑)
コメント
「久保田で負けたら、しかたない」。私はそう思います。 しかし、球場では久保田への心ない野次が多くて途中退席してしまいました‥‥
久保田、責任感の強い投手だけに、精神的ダメージが心配です。「立ち直ってくれ!」
ジジィさまに全面的に同意。
でも、クボタンには「ちゃんとわかってる」チームメイトがついているから、きっと今日は大丈夫(のはず)です。
五輪後の展開まで演出に含めての「久保田劇場」ですもの、今日はバッチリですよ(きっと)!
ああ、明日はとうとうイガーの日だ。そっちのほうが胃が痛い……(泣)
ボギーは調子自体は良くは無かっただろう。しかしドーム三連戦を勝ち越し決めていたのだから昨日のゲームは絶対勝たなければならない程ではなかったわけで。ならばもっと余裕を見せてボギーを引っ張ればよかった。(勝ち負け問わず)まだ80球くらいですからね。展開的には勝ちゲームだったけどそれほど痛い一敗ではないので気持ちを切り替えていってほしい。
久保田も責任感じすぎずに頭を柔軟にしてもらいたい。もっとポジティブにいこう。
昨日の久保田はワザとですね。
今シーズン、連敗はまだなくて、負けた次は新井が活躍する。
これを見越して、今日の天敵。三浦番長攻略のためにわざと。。(笑)
と、冗談はさておき。
久保田に厳しい事を言いたくなるのもわかりますけど、
こういう時こそ応援してあげないとダメですよね!
大体、こないだの延長戦で4イニングも投げさせたのはどこの監督だw
もともと先発志向ですからねえ。その、‘わざと’、は、恐らく先発アピールの、‘わざと’と思われます(笑)だから来年はJFK解散で久保田くんは念願の先発で。私、実は久保田先発論者なもんですから(笑)
まま、全てがうまくいったら野球なんてちっとも面白くない。このような試練も、久保田の野球人生にとっては一抹の糧にしてもらいたい。シーズンはこれからこれから。
昨日の負けの直接原因は久保田ですが、実態は巨人バッテリーが新井+金本をワザと4球で満塁策で勝負した?策に葛城がヒットを打てなかったからです それから最後のあたり、巨人ベンチは全員が目を光らせて戦況を見ていたのに、阪神ベンチは3振食っても反省どころか、笑っている今岡に呆れたが・・・
おいらが、「評論家たちの声」をポチっとしたやつは、だいたい少数意見になってしまうんです。
だから、ちょっと今日心配してたんです。
でも、良かったあ、今日はおいらも多数派だ。久保田じゃなくて、投げさせたやつの責任と考えている。
百歩譲って、球場やテレビの前の、なんの責任もないファンが、「久保田あほー」と叫ぶのはいいとして、監督があんなことを、記者の前でぺらぺらと・・・。久保田に何十回助けてもらったんじゃあ。監督ってえのは、結構えらい人だったはずでは?
昔々、日本ハムの大沢監督が、「今日の試合に負けたのも、郵便ポストが赤いのも、みんな監督のせいだ」と言っていたのを思い出しました。
私が学生時代、中継ぎ陣が肘や肩が痛いとみんな言って、監督が困ってたのを思い出します。12球団探しても久保田以上に連投がきくピッチャーはいないです、ほかの中継ぎも他球団より安定しています。この理由は、久保田が毎日のように投げて、他の江草、渡辺、能見の登板間隔を開けるから生きた玉をなげれるんです。
最近の久保田への厳しい表現は、『ちょっとみんなきついんちゃうの』と思ってたので書き込んじゃいました、今日は久保田への励ましのコメントが多くうれしかったです。
この前4回も投げさせた
ベンチが悪い!!
チームの決め事
先発6回目処 後半一回必殺の投手起用
決め事が確立されて戦うほうが楽なのに?
まあ名将には、久保田がタダなんでしょう
最近の名将お気に入りは、偵察に投手入れて
相手が、左投手なら、平野がライトになる布陣
初回から相手に攻撃的守備しませんよとばかりアドバンテージを献上して、満足なさってるみたいですね(笑)
打線はミズモノと信じて疑わない私には
内野の連携が、上手くいってる平野に終盤ならいざしらず、スタメンから今日はライトか?セカンドか?みたいな心労負担が、かかっていないか心配です、 1、2、3、4、6固定で?
誰か?岡田に伝えてくれよ?♪
ベンチの隅で待ってるはずさ?♪
《アンダルシアに憧れてby近藤真彦》
安藤?!完投だ、完投
それにしても、恐るべし、ラミレス。
最高の仕事をされてしまいました。
「おととい」の「きのう」ですから、なおさらです。
そうなんですか。「久保田劇場」は一試合ごとの読み切りモノではなく、シーズンを通しての長?い連続モノなのですね。
きのうの試合が今後の展開のどんな伏線になるのか、すごく楽しみです。
あの場面、逆転2ランの匂いがプンプンでしたね。
久保田がサインに首を振った瞬間、「おい!何放るつもりや!!」とTVに向かって詰め寄りましたよ。
あれが久保田劇場ならさしずめ演目は「急がば回れ」か「骨折り損のくたびれ儲け」ってとこか。
こんにちは。
ラミレスの前の小笠原、膝が相当痛いそぶりをしながら
二塁に到達しました。あのファイトを見て私は
「もしかしたらヤバイかも…」と思いました。
それにしてもまさか逆転ホームランとは…。
私はライトスタンドで見てたんですが、
友人はおおはしゃぎ、私は呆然としていました。
久保田は少し休んで、また出て来て欲しいですね。
toraoさん、毎日更新お疲れ様です。(有難うございます!)
どうも、岡田監督は巨人戦になると阪神ファン分過多になるのか、一昨日・昨日と続けて何が何でも去年の勝ちパターン継投に拘っちゃうようですね。後ろの失点はどれも痛いに違いないですが、致命的な失点が野口のマスクのときに起きているのが心配です。コースギリギリを要求するときに矢野捕手よりも気持ちストライク寄りなんですよね。
江草はともかく、結果より調子が心配なのは久保田、能見より渡辺なんですけどね。
ともあれ、不調?衰え?なんて頭によぎったアニキ状態が寝違えのせいだったというレポートでひとまず良かった探しとしておきましょう。
巨人に負けると愚痴っぽくなったり、良かった探しする私も阪神ファン分過多な性分です。
今朝はちょっと重い気持ちでスポ紙のサイトをチェックしてたんですが、「試合前に木佐貫が金本に謝罪」の記事を見て、とてもさわやかな気持ちになった。
>試合前、木佐貫が金本のもとへ歩み寄り、深々と頭を下げ謝罪した。金本は木佐貫の肩をポンポンとたたき、笑顔で出迎えた。「オレは大丈夫だから、もう気にするな。今度対戦したときはまた思い切り投げてこい」。金本の心遣いに木佐貫は口元を震わせ、さらに2度、3度頭を下げた。(デイリー)
金本にとっては当たり前の自然な一言かもしれないが、木佐貫の心境を思うと、ゲームの勝ち負けやら何やらもうどっかへ飛んでいってしまう。この笑顔とこの一言で、今日一日すっかり心が温かくなりました。
監督が言ってくれないので(笑)、久保田に同じセリフを送りたい。「大丈夫だから、もう気にするな。また思い切り投げてこい」
6回ウラ5?2と3点リード、一死一二塁でボーグルソンから江草にスイッチに賛成です。
むしろ6回頭から江草を投入して欲しかった。
リリ?フ陣好調時は早め早めの継投が勝ちに
繋がる確率が高いと思います。
昨年迄の岡田監督なら、同点&逆転されるまではボーグルソン続投でした。
【対中日 架空事例】
中日 先発 川上又は中田
阪神 先発 安藤又は下柳
中日1回表 4点先制
阪神1回裏 ノウアウト満塁で投手の打席
私ならここで代打を送ります。
(注:若干迷うが3点でも代打ですネ)
☆阪神ファンのご意見を伺いたい。
岩国の虎様
僭越ながらツッコミ役を勤めさせていただきます。
つまり5?4で阪神逆転のケースでこっちのエースはフラフラなワケですな!代打桧山のセカンドゴロ間にもう一点追加に一票。
まぁ、実際早い回に交代させるのは間違いなく次の回以降もボロボロになるような状態でなければ降板後の心理状態を含めて長期的にマイナスに作用する懲罰的交代になるので1軍スレスレならともかくそのクラスの投手なら続投で相手のセカンドチャンスの結果如何での交代にすべきだと思います。
5/10のジジィ様のレスのように投手の特性を踏まえて投手出身の論理的な監督が人心を掌握したチームなら阪神の場合ロングリリーフをできる・やらせてみたい投手陣を活用してみたいですね。・・・あ、でもそれじゃ久保田が2回以上投げることになっちゃうか・・・。