今日は神宮でSとオープン戦。CSはフジテレビ739か。もう今日はいいや、1試合のために千円超は惜しい(笑)。
しっかし、セカンドとライト、内外野一つずつのポジションをめぐる競争は凄まじいよね。たった2つの守備位置に候補がうじゃうじゃ、いったい何人いるのよって感じ。和田コーチも言っているけど、単にポジション争いにとどまらず、上ならスタメン、下なら二軍行きなんだから、大変なことだ。
思わずこれを考えちゃうよね。捕手・浅井、一塁・葛城、二塁・藤本、三塁・関本、ショート・坂、レフト・桜井、センター・平野、ライト・フォード(笑)。それじゃ、金本のフルイニングが途切れる?じゃ、全イニング投手・金本で(笑)。スローピッチならできるんだろうけどなぁ。
打順は、1平野2関本3フォード4金本5葛城6桜井7坂8浅井9藤本、けっこう強そうだなぁ(笑)。
「FA制度導入以来、チームの看板選手が有力球団に集中するようになった。最近ではさらに金持ちであるMLBに選手が去るようになり、日本プロ野球の状況はさらに厳しくなっている」というテーマについて。
このテーマが指摘する「有力球団への看板選手の集中」「MLBへの選手の流出」が問題であるというのは正しいと思うし、その契機がFA制度導入にあったということもある程度正しいと思う。しかしその原因がFA制度自体にあるとするのは間違いだと思う。
MLBに選手が流出するのは当然のことだ。日本は、優秀な野球選手を(アメリカ市場に比べて)破格に安い金額で供給しているという点で、その比率に差はあってもドミニカ共和国となんらかわらない。MLBに渡る選手に問題があるのではなく、そのマーケットの違いが問題なのだと思う。
アメリカとドミニカのマーケットの違い。これは現状その差を埋めようにもいかんともしがたいものがあるだろう。物価も違えば、生活レベルも違う。したがって選手たちが夢を求めて海を渡るのは当然のこと。
それでも中南米出身のスター選手たちは、各国の国内リーグ(ウィンターリーグ)にこぞって参加して、自国内を盛り上げることにも力を入れている。それは収入は度外視して、自国の野球文化への恩返しをしているのだと思う。
もちろん日本からMLBへ渡った選手たちも皆、同じような気持ちを持っていると思う。
しかし日本はアメリカにそれなりに対抗しうる経済有力国なのだ。物価レベルも大差ない。野球に関しても、その技術レベル、競技人口、指導組織、ファンの数、歴史…程度や質の差こそあっても、比肩しうるレベルにある。それなのに同じ選手への年俸がNPBからMLBに移るだけで、十数倍から数十倍にアップする。これは異常なことだ。
常に海外諸国の最新トレンドに注目して、アメリカで流行っていれば、他社に先がけて日本向けにパクって、国内での主導権を握ろうとするのが、日本の典型的なビジネスのスタイルだ。これは昔から何も変わっていない。
野球を始めとしたスポーツビジネスだって、同じことのはずなのだ。現実にそう思って、諸外国の事情を調査し、それを日本でもとチャレンジした人は数知れずいただろう。それなのにこと野球、スポーツの世界に限っては、海外のトレンドに左右されることなく、旧態依然がまかり通り、結果としてアメリカにはどうあがいても勝てないというマーケットしか作れないでいる。
そして、それは意図的に行われてきたということ。そのお手本を導入すると、自分たちの居心地の良い空間に、ピリピリとした刺激が加わり、安穏としていられなくなる、甘えていられなくなる。だから知っているのに知らんふりをし、さらに自分たちの得意な情報操作で、それを問題であると思わせないようにする。
その責任は、FA制度にある、選手たちのエゴにあるとし、その問題は人気凋落による経営不振であるとしてきたのであろう。経営不振からの脱却、その道筋やヒントは、MLBが数限りなく示しているというのに。
おお、熱く語り過ぎたぜ(笑)。まあともかく、現実として日本プロ野球が苦況に立っているのは間違いない。その解決策を考える時、こういう経緯や、本質を見落としてしまうと、誤った対症療法を繰り返すばかりになってしまう。
経営陣もこの商売が人気商売であるということは心得ているようであるし、最近はますますそういう方向性を感じる。だからファンの側が本質を見定めた上で、正しい声を上げていかなきゃいけない。そうすることで世の中は変わっていくのだと思う。そう思わなきゃやってられない。
FA制度、保留制度、契約金、ドラフト、裏金、球団間格差…そのあたりはまたそのうちじっくりやりたいと思う。
コメント
「セカンド&ライト候補」チーム、なかなかバランスのいいチームです(笑)。 馬鹿馬鹿しいですが、私も暇な時、「PL学園OBチーム」や「横浜高OBチーム」や、小柄選手だけの「ちびっこチーム」など作って‥‥
toraoさんがおっしゃるように、私達の大好きな日本プロ野球が長く続けて行くために、球団関係者の方々には、目先の事だけにとらわれない球団経営やシステム創りを 私も願います。
おっ!今日は早いエントリーと思ったら、アレですね。
怪我のないよう、頑張って下さい。
何時か行きたいなぁ。
確かに安い賃金での労働力供給源として、日本の選手は優秀ですよね。
まぁ、あちらサイドから見ても「日本だから」ではなく中南米と
同列なんでしょうね。
特定の人間だけが甘い汁を吸い、財政が苦しい苦しいと声高に叫び、
悪政を敷きながら、自分達の利に対抗する者の脅威に対して、政治的
プロパガンダで洗脳と抵抗を仕掛ける。
まるで、どこぞの独裁国家のような・・・。
何かを「見直す」よりも、「創り上げる努力」が今、必要なんじゃないですかね。
端的に言えば、内外野に聖域が1.5人分ずつあるのがおかしいということですね<阪神の現状
日本の方がいいことは確実にあるのに。例えば、30球団が1Aから3Aまで持っている彼国では、人材を集めて開花するのを待つだけで、適切な指導を行う余裕はない。そういう選手を日本で育ててMLBに送り出す際には交換トレードの形にするところから始めて、不平等条約を段階的に撤廃しないと始まらない。
もっとも最終的には、東アジアのプロ球団はすべて中国リーグの傘下に入り、質量ともにMLBを凌駕することで初めて、米国独裁ではない真のグローバル化は可能になるのでしょうが。
今日はボブズ活動日の予定ですが、昨夜の雨によりグラウンド状態が悪く中止になってしまいました。今はとても良い天気なのになぁ。
ということで、新しい神宮にでも行ってこようかな。夜は毎年恒例「虎の会」です。
to ジジィさま
ことのほか素晴らしいチームができてしまいました(笑)。
to 西田辺さま
>何かを「見直す」よりも、「創り上げる努力」…
そのとおりですね。もう整合性を取ろうにもぐちゃぐちゃすぎて。
まずは、ノン裏金世代以後の正しいルールを決めることが先かも知れません。今まで甘えてきた選手、球団のことは置いておいて、どこかで線を引いて、作り直しですね。
to のののーさま
不平等を廃してアメリカ市場で商売をすることも大切ですが、その前に運営の健常化、透明化、(私物に対する)公共化が先のように思います。
MLBの力を頼らない「中国リーグ」は、やや荒唐無稽に思います。でも、他にもいろんなソリューションがあると思いますよ。
ほんの少し前からちょっとMLBと同じ土俵に乗っただけで日本のプロ野球はメジャーのファーム化してしまいました。
それは日米のマーケットの違いが本質とはいえMLBが良い選手を札束で買い漁っているだけというのが実情でしょう。
確かに日本の球団では歯止めをかける経営がなされてはいないでしょう。
しかし少しづつではあるが改善の兆しも見られますよね、特に阪神・日ハム等々。
そんな現状の中、選手には今こそ日本球界でプレーして球界改革のために頑張って欲しいと思う。当事者である彼らの影響力は大きなものがあるのだから…。
その意味で自国の産業を見捨てるような形で簡単にMLB行ってしまう選手に問いたい。
言いたいことは山ほどあると思う、が、しかし今こそ日本プロ野球を盛り上げるには君たちの力が必要や、ちゃうか?と。
やっぱり無理?かな。
もちろん、国内の状況を改善するのが先であることは言うまでもありません。そもそも野球は米国文化圏のみのローカルスポーツであり、MLB中心でさほど不都合もないとも思います。
ただしMLBの現状は、90年代以来の長期バブル景気を前提にしたものであり、今まさに始まろうとしている経済崩壊の中で大きな変更を迫られるでしょう。
MLBに巨額の放送権料を払い、MLBの試合結果をスポーツニュースのトップで報道する奇特な国の選手は引き続き優遇されるでしょうが、さほどの経済効果が期待できない中米の高額年俸選手は真っ先に切られるでしょう。
それだけではコストカットは足らず、しかし年俸一斉削減は労組が強いので不可能。ならばNPBとの不平等条約を改めて、FA補償やトレードという形で、客は呼べないが結構な年俸を取っている選手をNPBに押し付けた方が好都合ということになってもおかしくありません。
中国リーグは、少なくとも長期的には、まんざら荒唐無稽でもないと思っています。急成長する経済力があり、世界一の人口に支えられた観客のポテンシャルがあり、しかし国際的に通用する自国の選手は数年では現れそうにない。
これは実は大きなメリットです。外国人選手を集めたプロチームどうしの試合がビジネスとして成立するからです。中米(社会主義国どうしでキューバ選手の出稼ぎも可能)を中心に東アジアの選手も加われば、NPB以上の水準の試合になるでしょう。それが軌道に乗ったら、米国からの出稼ぎもNPBよりも中国リーグが中心になる公算が高い。
その中で中国から国際レベルの選手が現れ始めたら(人口が人口だけに、いったん現れ始めたら一挙に大量に)、彼らは果たしてMLBマイナーから始めるでしょうか? 金銭的にも自国リーグの英雄を選ぶはずです。この頃には米国の景気も持ち直し、MLBも新たなビジネスモデルを構築しているでしょうが、その時点でも中国リーグよりもレベルが高い確証はありません。
まあ、現実にはこうはならずに、同じことがサッカーで起こる可能性の方がはるかに高いと思いますが。米国発の世界不況の中で欧州のプロサッカーチームは現状維持が不可能になり、世界のトップ選手が中国リーグに流れるというシナリオです。
to やっぱりトラ!さま
そういう考えのもと、多くの選手が国内にとどまっていると思います。それはそれで嬉しいことです。
しかし純粋にMLBに挑戦したいと思っている選手、MLBの環境(球場やファンやそのた色々な面)で野球をやってみたいと思っている選手、そしてMLBでビッグな成功を掴みたいという選手、ともに私は「自然」だと感じるわけです。本当に選手たちは利己的なのか。MLBは利己的なのか。
球団も、リーグも、ファンも、選手たちの「自然の摂理」にあまりにも無頓着すぎだったのではないか。私は少々自責の念も持っている昨今です。
to のののーさま
まさにMLBはその危機意識から、中国市場を本気で開こうとしているのだと思います。MLBの中国進出は、NBAの成功を参考にやるつもりでしょう。バックグラウンドが何にもないので、そう簡単じゃないと思いますけどね。
ただ、「中国でMLBが儲かる仕組みを作る」という取り組みは、中国が独自に野球リーグを組織していくことよりはるかに容易いことに思えます。
だから、中国リーグが荒唐無稽だと言っているわけじゃないんです。「MLBと無関係なく…」というのが、想像しがたいという話です。
本来、アジアシリーズを背景に、日本が主導権を握るという選択肢もあったはずですが、運営がぐちゃぐちゃですから今のままじゃとてもムリ、そう言わざるを得ません。
あまりお時間を取ってしまうのも本意ではないので手短に。
選手たちの「自然の摂理」を尊重することが大切な課題であるのは明白。
ただMLBへの方向性を自然と解釈してよいかは疑問が残ります。
仮にそうであるとしても私の立場なお彼らに「情」を訴えるものです。
極めて単純な「応援するから頑張る。頑張るから応援する。」ファンと選手の関係性がそのようであって欲しいのです。
本来、その関係性は経営やMLBといった利害の枠外にあるはずでプロ野球の原点はそこにあると思うからです。
NBAが中国で成功したのは、スラムダンクブーム以来のバスケブームで選手が育ち、NBAで活躍する中国選手が複数出たからですよね。MLBが日本を席巻したのも、野茂・伊良部・長谷川程度では不十分で、佐々木・新庄・イチローでようやくでした。春先の花相撲程度で、MLBの中継を中国人が見るとは思えません。しかし、真剣勝負を一年中、国内各地で見られるとなれば話は別でしょう。
私の言う中国リーグは、MLBをリストラされた非米国人選手(実力的にはMLBトップクラス)が大勢プレーすることを前提にしているので、決して「MLBと無関係」ではありません。ただし日本では、「レギュラーは全員中米選手、日本人選手は中継ぎ・代走・守備固めだけ」なんてチームどうしの試合に観客が集まるとは思えないので、可能性があるのは中国リーグだけだろうと書いたわけです。
to やっぱりトラ!さま
そういうファンもたくさんいますよね。ホント、野球界はそういうファンをありがたいと思わなくちゃいけません。
あえてドライに言えば、ファンの情を、選手の情に訴え続けても限りがあるのではないか、(球団側がメディアを通じて言わせてきたのも含めて)「ファンの声」に、選手が葛藤していた時期はもう終わりつつあるのではないか、というのが率直なところ。
選手、ファン、球団。みんなが「いいとこどり」の甘えを捨てる時期なのだろうと。
「市場が小さい=ファンが金を使っていない」という意味ですから。
to のののーさま
なるほど。
もうちょっとまともにやれば、MLBとNPBの格差はここまで開いたままではないはずで、それだけでも世の中ぜんぜん違うだろうというのが私の考えです。一言でいって、「負けすぎ」だと思うわけです。
誤解を恐れず率直なところ、なんですねん結局はお金でっか?という感じです。
まぁ、きれい事ではないので選手には現実としてその通りなのでしょうが…。
でもね、そんなもんは長続きするわけないと思いませんか。
MLBが範であるとか、最高峰とか言ってられるのも好況な経済的背景があるから。
もし松坂がボストンを去れば誰もボストンのことなど気にもしない、所詮はそのレベルですよ。
でもそれは選手とファンにとって正常な関係でない。
ファンにとって最も興味のあることは対象であり、それが情熱や思い入れの深さの拠り所となる。
それは自分自身の歴史であったりアイデンティティの一部なのですよ。
to やっぱりトラ!さま
私は終始一貫、お金の話をしています。
別の言い方をすれば、現在の日本プロ野球は、あの暗黒期のタイガースの球団経営に似てはいませんか?と言いたいのです。
手堅いもうけを喜んでいるのは球団だけで、選手やファンの「愛情」を食い物にする還元率の低さ。
「星野が電鉄の金庫を開けた」と言われるあの変化に似たものが、今、日本プロ野球には必要なのだろうと。「払わない理由」を数え上げる仕事をぼちぼちやるのではなく、ぬるま湯を脱し、景気刺激策を積極的に行って、「払える可能性」を探す仕事をハードに務めなさいと。
確かあの時星野さんは「阪神がそんなことだからダメなんだ、巨人の好きにさせるな」なんて言っていたと思うけど、阪神をNPB、巨人をMLBにするとちょうど主旨が同じになるかな、と。
MLBはいったん「つぶれかけ状態」を経験しています。その人気のなさは、日本プロ野球の比ではありませんでした。スト→労使協定締結という「革命」を経て、経営が立脚点を変えたことで、だんだんと経営側が長期ビジョンを見つけ、ビジネスとして再生の方向性を見つけ、現状があります。少々粗っぽいところ、インチキっぽいところ、結果オーライなところはあるとは思いますが、バブルではなく、市場を作ってきた結果だと思います。
そのモデルをあらっぽく矮小化したのが「暗黒タイガース」と「星野後タイガース」の話です。お金の話に、ちゃんと正面から臨まないと、ジリ貧のままなんじゃないかと。
いやいやご丁寧にすいませんね。なんか付き合せて申し訳ないです。
議論がこれ以上続いてしまうと御迷惑をおかけするばかりなのでこの話はこの辺で…。
toraoさんのご意見に対し色々と考える中、我ながらええおっさんのロマンチストぶり、それと阪神>>>野球という偏向した考え方に改めて呆れました。
おっしゃることはよーく分かる。
●選手やファンの「愛情」を食い物にする還元率の低さ…云々
●阪神をNPB、巨人をMLBにするとちょうど主旨が同じになるかな…云々あたりなんぞ的確そのもの。
日本球界の変革せねばならぬところがよーく分かる。
よーく分かるのですが、じゃあどーするのかといえば「星野後タイガース」に対してのあくまで受動態の賛同まで。
FA問題なんぞも実は選手非難をしながら時代の風潮へロマンチストが愚痴をこぼしたに過ぎません。
いやーあ、典型的な一ファンやわ、コレ。
対象のチームや選手が一番で球界全体にはそれほど気を留めない。
非常に自然なことであり罪のないことだから恐ろしく手強い。
toraoさん、アナタ大変なことに挑んでいますね。
心からご苦労様と申し上げる。
to やっぱりトラ!さま
面白かったです。
私もただタイガースを見て、タイガースを応援していたい、ただそれだけなんです。
同じですよ(笑)。