スペンサーは残留で良いのか?

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シリーズの影響で短くなった秋季キャンプが終了。岡田監督は成果として林の台頭をあげたという。今季の優勝はほとんど固定されたメンバーによって成し遂げられたが、もし来季も無風だと連覇はおろか優勝争いもおぼつかないだろう。慢心とまで言わなくても、人の心なんてそんなに強くない。


林、濱中らが右翼戦争をさらにヒートアップさせると、あぶれた選手が他のポジションにも目を向ける。安泰のセンター、レフトといえどもウカウカできず、すでに岡田監督はその影響が一塁に波及することを予告。このパターンは三年ぶりだ(笑)。普通は外野戦争が一塁に飛び火して、良いとこ三塁にもやや影響が出るくらいで鎮火するのだが、二塁OKの関本や、どこでもOKのシーツがいるおかげで、全ポジションにまで延焼の可能性がある。シーズン中、あれだけ硬直していたオーダーが、ここまで分厚く、流動的に見えてくるのが、オフのマジックだ(笑)。
来季はそんなわけで火中にありそうな、シーツとスペンサーが12月のハワイV旅行に参加するという報道があった。プロ野球の長い歴史の中、「助っ人」と呼ばれた外国人選手は、契約による拘束時間を極力短くして、母国での時間を優先させるのが常識。そもそも海外のあちこちで自主トレをする選手が増えている昨今、日本人選手の間でさえ優勝旅行に重きをおかない傾向なのに、二人の参加にはちょっと驚いた(ちなみにウィリアムスも本当は参加したかったのだが、手術後ということで参加せず、ものすごく残念がっているという)。
やや話は飛ぶが、このオフ、スペンサーは解雇されてもおかしくない存在だったはずが、かなり早い段階で残留方針が示されていた。起用は今季よりさらに少なくなる可能性もある。「慣れたから今季より良くなるだろう」という意見に説得力もないし、将来を描くグランド・デザインにスペンサーの名前があるはずもない。でも早々に残留の方向になった最大の理由は、「性格が良いから」のようだ。今回の助っ人たちのV旅行参加も、スペンサーの性格があったからのような気がしてならない。助っ人に対して、性格が良いから残留。こんなバカげた、こんな愉快な話は聞いたことがない(笑)。
一方、打つ方の数字はからっきし(笑)。ボールを良く見るのは良いけれど、こんな外国人見たことないってくらい、3球目のストライクまで見る(笑)。そうかと思えば、好投のYB三浦から代打HRを打ったりもする。「まさかここでスペンサーが…うわっ、本当に打ちよった!」ってことも時々あった。でもそれより印象的なのは、四球で得意げに出塁したり、打てない時ベンチでシーツに励まされていたり、その逆だったり、下柳とじゃれ合っていたり、あくびをしていたり…どちらかというと、どうでも良いことばかり(笑)。でも、そのどうでも良い1シーンが、優勝の感動と混ざり合った時、やっぱり君がベンチに(時にグラウンドにw)いてくれて良かったと思ったりして…。
来季の「選手スペンサー」に抱く気持ちは、来日前から何も変わっていない。「期待しないで、期待してるよ(笑)」。そして「友人ペンスケ」に抱く気持ちもあまり変わらない。「ペン、大好き」。
ただし、スペンサーについては「残留の方向」ということ。状況によっては方針変更もあるかも知れない。でもこの旅行参加で、それはまずなくなったような気がする。それにしても、誰が旅行に行くだの行かないだの、そんなことを伝えるマスコミも異常だが、いちいち反応している私らもかなり異常だ(笑)。

コメント

  1. ちょびうさ より:

    おはよう?っす。
    スペ残留なんですか。
    う?ん、私は結構スペ好きなので、
    ちょっと嬉しいかも。
    でも、確かに私も「ここぞと言う時打ってくれるから」じゃなくて、性格かな(笑)
    ガッツでヘルメット飛ばして走るスペ。
    体当たりでホームに帰ろうとするスペ。
    なんか、なんか期待しちゃう(笑)
    来年はもっといい成績を残せたらいいね?、スペちゃん。
    性格がいいと残されるのか・・・・
    ナカバー・・・・性格がいいとは・・・
    まあ、詳しくは知りませんが(笑)

  2. マル より:

    おはようございます。
    読めば読むほど、来季の開幕オーダーが
    すごく楽しみになってきます(笑)
    外国人選手が日本の野球に馴染んで
    何年も活躍してるのは嬉しいものです。
    「性格のよさ」で残留、いいですね。
    ワタシ、こういうの、大好きです。
    もしかしたら来季は化けるかも・・・
    期待しないで期待しましょう(笑)

  3. 森 無礼 より:

    DS紙が今日から四日間、報道部長の岡田インタビューを掲載予定とか!
    第一回を読んでみて私なりに興味をもった。紹介するにもまだ始まったばかりだし、あまりに長文だし、何度も聴かされた答弁だし、虎っ子ならば当然目にする筈だろうから内容には触れないでおく。
    一つだけ言うとすれば、チームに対する愛情、選手への信頼を熱く語っている。頑固といえば頑固、変わり映えのないものだけど信念を貫くことも大事だろう。
    toraoさんの言う、新陳代謝がなければ飛躍が望めないことも一面の真実。その兼ね合いの中に悩み、迷い、最後の決断をし、責任を負うのが指揮官のさだめ。その辺りの覚悟は十分に出来ていると感じた。
    来期は鉄人金本も通シーズン無事かは闇の中、今岡にしても同様の疑念がある。浜中の肩、林、櫻井の守備、喜田の起用による左偏重、対応すべき難問は数限りもなく多い。そんなことで若干の伸び代をみてスペンサーの残留構想と読んだ。良い性格だけが理由だなんて甘いものではないはずだ
    みんなで優勝、みんなの優勝。共に戦った戦友と出来得る限り別れたくないが彼の信念の一つであろう。

  4. おかぼん より:

    9月4日札幌のB戦,土肥-加藤のリレーの前に9回までスペンサーの2安打(1HR)のみ,という試合がありました。甲子園でのD戦をなんとかタイでしのいだ後のBとの連戦で,初戦もあわやサヨナラ負け寸前までいき,この試合もスペンサーがいなければノーヒットノーラン負け,というシーズン終盤のきわどい局面でした。
    しかし,年間通しての成績・結果を見れば,確かに助っ人としては全く物足りない。そして,来季も今季以上の出場機会があるのか? というとこれまた疑問です。
    現時点で考えると,ライトは右で浜中・スペンサー,左で林・桧山の順,一塁でも右でシーツ・関本・スペンサー,左で桧山・喜田という順ではないでしょうか。しかし,外国人の補強も投手しか考えていないようだから,枠からはみ出すということはなさそうで,その点からいえば彼はとても「強運」とも言えるのか。
    しかしあくまでまだ,残留の「方向」ですからどうなるかは分からない。
    ここでもし「スペンサー残留プロジェクト」の企画コピーを考えろと言われたら? と考えてみる。(誰がそんなこと言うんだろう)
    「フロリダの春団治」…または,ベンチを盛り上げる「なごみ系の川藤」。
    「特命コーチふたたび」…オマリーさんのように,外国人選手とチームのコミュニケーションを円滑にする…って,ジェフもシーツも日本にもっと慣れてるか。
    「チャンスに備えろ」…メジャーの4番を打ったことのある彼でさえ,こういう起用法に耐えて明るくがんばっているんだという見本(なかなか結果は出てないけど)。
    「藤井先発ならスタメンだ」…結局これが一番説得力があるのかな(笑)。

  5. ちえ虎 より:

    久しぶりの書き込みです。
    でもいつも読んでましたよ。。。
    12日にスカパーで放送された「年刊岡田タイガースV奪回への軌跡」を見て
    「あれれ、スペちゃん結構打ってるのね」と
    思いました。
    私の中では、Toraoさん同様ベンチでのシーンの方が印象に残ってます。
    一番好きなシーンは鳥谷くんがHRを打った時出迎えるスペちゃんです。

  6. いわほー より:

    若くて伸びしろがある選手ならともかく、外国人助っ人で、性格の良さだけで残留するケースは記憶にありません。水面下での代わりの助っ人探しの状況が、芳しくないことが要因にあるとはいえ、この成績では、星野監督ならとり付く島もなく切られていたと思う。現有選手の起用に重きを置く岡田監督だからこその残留だと思う。
    私もペンスケ、大好きです。来シーズンも彼を見ることが出来てうれしい。感情的には彼の残留を望んでいます。それでも球団は来シーズン、チームの日本一を目指すための戦力分析と再評価の結果、彼にバッテンをつけるくらいのドライさ、シビアさが必要だったのかも。いつまでも、「和をもって日本野球となす」では勝ち残れないのでは?というのはもう一人の私の言。
    でも大丈夫。ペンスケ、来年も応援するから!

  7. torao より:

    明日はドラフト(2)か…。
    to ちょびうささま
    スペンサーは、強気な時は良いんだけど、もうちょっと虚勢を張るくらいの感じも欲しいんですけどね。ダメだと可愛そうなくらいシュンとしちゃうんだもん。
    to マルさま
    この場合の性格良さには、二年目に成功しそうな性格というのも含まれるのでしょう。思うような成績を残せなかったことについて、肯定的に、謙虚に受け取ることができれば、化けますよ。ガマンが足りなくて1年で切ってしまう人の中にも二年目は良くなりそうな人ってけっこういますもんね。
    to 森 無礼さま
    >共に戦った戦友と出来得る限り別れたくないが彼の信念の一つ
    これはあるでしょうね。私らにしても、いつまでも「V戦士」とか言ってまつりあげますしね(笑)。ここでは、戦力になってなかった選手を戦力化したり、トレードしたりすることはぜひとも積極的に行って欲しいと言い換えときましょうか。特に埋蔵資産の戦力化は最高の新陳代謝と言えるでしょう。
    to おかぼんさま
    たぶん、冷静にペナントレースの流れを見ていくと、スペンサーの活躍は無視できないものがあると思うんです。スタート直後なんかもそうですよね。でも全体の印象としては、「変なガイジン」かな(笑)。来年のキャンプオープン戦で誰がどれだけ打てるかで陣容が決まっていくんでしょうね。
    >「藤井先発ならスタメンだ」…結局これが一番説得力があるのかな(笑)。
    …確かに(笑)。
    コピーは、「こっちはオレにまかせて、みんなは試合に集中してくれ!」でどうかな?(笑)
    to ちえ虎さま
    >でもいつも読んでましたよ。。。
    遠慮しないでジャカジャカ思ったこと書いて下さいね。オフのほんわかムードですから(笑)。
    >私の中では、Toraoさん同様ベンチでのシーンの方が印象に残ってます。
    そうでしょ?なんでかな(笑)。
    to いわほーさま
    まあ、「性格の良さ」だけってこともないでしょうが(笑)。カンですが、多くの現場関係者、選手たちから、「なんとかアイツ残せませんかねー」という声がかかったような気がしないでも(笑)。スペンサーを抜かすと、右は濱中、豊、赤松の順でしょうか。「やっぱスペンサーおった方がええな」って感じでしょうか。でも初年ダメでも、見所があれば2年は使うっていう姿勢は正解かも知れません。

  8. ばかぼん父 より:

    和田コーチの「虎の意地」の「今日のひとりごと」で、紹介されていたエピソード。
    「アンディー・シーツの打席で、「カモーン(打て!)シェーン!」と、平田コーチがベンチから呼び名を勘違いして声援を送っていたら、
    後日の試合前の野手ミーティングで、その2人の胸にはテーピング用のテープが張ってあり、マジックで『アンディー』『シェーン』とヘタクソな文字がカタカナで書いてあった(笑)。」
    残留理由に、人柄だけじゃなく、ユーモアのセンスも
    入れといて下さい(笑)。
    これ以上の助っ人野手は、高齢化するチームで若手を育てていくためにも不要。
    でもシーツには、スペンサーとのコンビは必要ってことかもね?
    きっと、シーツはボスのやり方に愚痴をこぼしたいときだってあっただろうと思うし、その聞き役としても貢献してたのでは?
    チームとしては切らないのは「甘い」かも知れないが、でも、その「甘さ」が阪神という人間臭いチームの魅力だったりするわけで。

  9. tacoco より:

    スペンサーといえば、2005年の記念すべき開幕戦。大阪ドームのレフトスタンドで見たホームへの暴走が目に焼き付いています。賛否両論の走塁でしたが私はナイスファイト!と叫んでいましたっけ。(そういえば、この時からちょっぴり吉竹コーチへの不信感が芽生えたりしのでした。)思えば、そのままのがむしゃらさで突き進んだ彼のタイガース元年だったのですね。来年、大化けする事も無きにしもあらず、球団の決定を快く受け止めたいものです。個人的には好きなキャラなんです・・・。

  10. torao より:

    to ばかぼん父さま
    ありましたねぇ。名札事件(笑)。他にも人を食ったようなオヤジギャグっぽいインタビューとかもね。
    それにしても、「どうなる?スペンサーの去就」という話題にもならなかったのはとても不思議(笑)。
    to tacocoさま
    ベースコーチもオフの間、どっかで練習したらどう?なんて意地悪はやめとこうかな(笑)。
    私も「スペンサーは残留で良いのか?」とあおってる割にマンセーばっかり(笑)。

  11. まゆキチ より:

    スペンサー、ダーウィンの残留は納得できませんね。
    少し前に読んだ記事では、みんな性格がいいから、とかいう理由でした。
    今年の成績からして、残留は、ジェフとアンディくらいでしょう?
    今のタイガースの野手は、外国人選手がいらないくらい充実しています。
    俺は、正直、アンディも不要では?と思っているくらいです。
    スペンサーを一軍に置くことで、林、赤松どちらかは二軍に、ということになるでしょう。
    やっぱりスペンサーはいらないと思いますよ!

  12. イエロー より:

    桧山さんファンの私としては、毎日桧山さんが見れないわ、併用のせいで2人供打てないわなどなどでスペンサーにはあまり良い印象がないんですが、本当に性格が良い人みたいですね。デイリーの記者のコラムによると、「オレはたまにでたほうが活躍できるから、もっと桧山を出してやってくれよ。」と言ったらしいです。これで彼の株をいっきに上げる私はなんて単純なんだろ(笑)“菊とバット”という本をご存じですか?60・70年代のプロ野球をアメリカに紹介するために書かれた本なんですが、その中で外国人選手についてかなり書かれていて、ある球団幹部の話として「活躍するけど協調性のない外国人より、そんなに打てなくても性格の良い外国人をとる」とあり、時代が違いますが、残留の要因はやはり性格の良さでしょうね。

  13. torao より:

    to まゆキチさま
    ああ、ようやくまっとうな感覚のコメントをいただきました(笑)。
    でも外国人野手がまったくいなくなると、それはそれでなんだか逃げ場のない雰囲気になるような気もします。全然違う形の存在があると、楽というか。例えば、いざとなったら外敵をつくって、中をまとめちゃうような…いや、それとは違いますね。
    とにかく、スペンサー残留でここまですんなり空気がまとまっているのが不思議でなりません(笑)←で、なぜか笑っちゃう。

  14. torao より:

    to イエローさま
    “菊とバット”こそ、私の受験生時代の必殺技ですよ(笑)。何事も日本人論に引きずり込む時の参考書です。今思えばなんと姑息な(笑)。
    外国人との交流は、知らない世界を教えてもらえるので私も大好き。プロ野球選手にとってもそういう存在だと思います。まったくいないと淋しいでしょうね。で、どうせいるならいいヤツがいいです(笑)。

  15. 密林の猛虎打線 より:

    もういっそのコト、スペっさんを「特命コーチ」扱いにするのはどうでしょう?…やぱダメか?^^;

  16. のののー より:

    前川放出と林、赤松、喜田、桜井、能見、筒井の一軍定着を前提に、常勝ファームのエースと4番として契約したんだったりして….

  17. 森 無礼 より:

    嬉しいなぁ!私だつて彼の見送り三振を見るたびに地団駄を踏んだもの!数多のファンからブーイングを浴びても可笑しくはない。いや、ふた昔ほど前ならスペンサーを切れの嵐だっただろう。それなのにここに寄せられたコメントは程度の差こそあれ彼に対する愛情に溢れている。2度の優勝がファンを優しくさせたのか?審判に少しばかりの抗議の眼差しを残してベンチに帰る彼の優しさがそうさせるのか?僚友の手柄を我がことのように喜ぶ彼をマブダチと感じるのか?とにかくカークランド、バース、オマリーと続く系譜に組み込まれたのだろう。化けてくれ!驚かせてくれ!
    嘗ては球団の冷たさに胸つぶれて去った選手が多くいた。江夏、田淵など直ぐ目に浮かぶ。もちろん仲良しクラブだけでは困るのだけど「なかよきことは美しきこと哉」実篤の色紙が微笑みかける。全員が一体になって阿修羅の世界に飛び込むのも男の世界!その時までほんの僅かの時しかない!

  18. torao より:

    to 密林の猛虎打線さま
    いいですね、選手兼任特命コーチ(笑)。
    to のののーさま
    なんと、そんな思惑があったとは(笑)。
    to 森 無礼さま
    >とにかくカークランド、バース、オマリーと続く系譜に組み込まれたのだろう。
    ラインバックも入れたってね(笑)。

  19. アリトラ より:

    G軍のキャプラーを始めて見た時、彼の並外れた潜在能力に恐れをなした。どうか、このままの結果でアメリカに帰ってくれないか!結果オーライ、G軍のめくら首脳部は我慢が切れ清水を再起用し、キャプラー解雇となった。
    スペにしてもこのような見方を持つ他球団、特にD球団応援団の中にスペのアメリカ送還を願っている人々が多いと聞いている。私は阪神首脳部を信じている。来年のスペンサーは大変貌します。きっと、金本の存在をも脅かしますよ。

  20. torao より:

    to アリトラさま
    おお、大予言ですね。
    今季は内角に苦労しましたが、今岡の打撃に感銘したということですので、来季は見事にそこを克服して、…くれたら良いなぁ(笑)。

  21. のののー より:

    広島がラロッカを解雇したので、またどうなるかわからなくなってきたのでは? ブラウン新監督は強力なルートを持っているようですね。

  22. torao より:

    to のののーさま
    故障の関係でないのなら、ラロッカの戦力外はショッキングですね。年俸の関係だとすれば、他が放っておかないかな。うちはどうでしょうねぇ…。
    日本の野球とマイナーの状況を良く知っているブラウン監督が連れてくる、おそらく安くて活躍する外国人選手も楽しみです。それを含めてモチベーションがぐぐっと上がっている来季のCは大注目ですね。