「悪い先輩」の連鎖
野球賭博の話。悪い先輩がいて、言葉巧みに後輩を悪事に誘ったという。親は子供に、心身ともに健康であって欲しいから野球をやって欲しいのだ。それなのに最高峰のプロ野球、そのトップチームである読売ジャイアンツでこんな情けないことが起きている。野球のイメージダウンはつらい。
PL学園の苦境もそうだ。自力では暴力体質を改められず、結局は新入部員をとらず、いったん部員ゼロにして、悪い伝統を断ち切る、しかし監督のなり手もなく、そのまま廃部の危機かというのが現状だ。
本来強豪チームの伝統とは、「永続性」に重きが置かれるはずなのに、一つ間違うと絶対服従や全体主義に陥り、悪事への歯止めがかからなくなる。
「格差チーム」も一因か
野球賭博に限らず、世間知らずで金持ちである野球選手は裏社会から見れば格好の標的だ。それは読売だけの話でなく、どの球団も同じ。ひょっとしたら他の球団にも何かしらの汚染があるかもしれない。
特に読売は人気球団であり、選手と関係を結ぶことで得られるメリットは大きい。よって危険性はより高く、それは阪神も似ている。
また事業規模も大きく、優勝を強く求められるので、他チームからの補強が多く、生え抜きの二軍選手がくすぶりやすいという特徴もあった。やはり阪神もそうだ。
「どうせ自分なんて」「オレなんて誰の役にもたっていない」人間はそんな心境になると弱い。優しくかまってくれる甘い言葉に誘われて、悪事へのブレーキが緩くなる。誰かのために頑張ろう、自分の活躍を楽しみにしている人がいる、いつでもそんな気持ちでいる人の行動とは変わってくる。
悪事に誘う先輩がはびこっていた(いる?)という読売ジャイアンツは、そんな心境になりやすい環境だったのではないか。
しかしその間でもジャイアンツは強かった。選手間の格差は自己責任の結果。おちこぼれは切り捨てればいいだけ。
しかしひとたびこういう問題が出ると莫大な被害を受ける。自分たちだけでなく、野球界という業界全体に迷惑をかける。
人事の意味
読売球団は、事件の拡大を受けて、最高顧問、オーナー、球団会長の3人が辞任した。これは普通なら「最大限の責任の取り方」となるのだが、読売の場合は過去に「栄養費問題」でナベツネオーナーが辞任するも、事実上の最高権力者の地位に留まり、頃合いを見て「最高」なんちゃらで復活している。もちろん現在も読売グループの総帥なので、形としては責任を取っているように見えるが、社内的にも、対外的にも実はない。むしろ今後のめんどうが及ばないところに待避しただけに見える。
それは新任役員の人選からもうかがえる。読売グループ特別法律顧問の松田昇弁護士(82)のオーナー代行就任の意味をどうとらえるか。普通、「代行」というのは「実務を取り仕切る人」を意味する。読売球団のオーナー実務は、元東京地検特捜部長の手にゆだねられたのだ。非常事態宣言に等しい。
真相究明と事態沈静化に向けて願うこと
ある程度、事件の全体像はつかめていて、それは、拡大する方向なのだろう。それがこの人事の意味するところではないか。
まずは公式戦開幕前というおよそ考えられる限り最悪のタイミングを避ける。どこまでは明らかにして、どこからは誤魔化すか。読売上層部は、そんな現実的なマネジメントを強いられていると想像する。
まさに日本プロ野球の歴史そのものである球団の不祥事であり、政財界、国際社会、裏社会との因縁も浅からぬ企業グループ内の不祥事。「真相を知るキーマンが疑惑の自殺」などという最悪の事態を起こさぬよう切に願う。
選手たちも、ファンも、ひとしきりこの問題の本質について考えたら、もう切り替えよう。「厳しく明るく」ひたむきにいいプレーをすることに集中していればいいだけのことなんだから。 またまた更新遅くなってすみません。
コメント
今回の賭博事件と清原事件で、プロ野球を純粋に目指す少年や、また将来プロに入団させたいと我が子を一生懸命に教育する親御さん達にもNPBのイメージダウンはとてつもなく大きいと思います。
昔ならいざ知らず、今は入団時にしっかり勉強会を開き、そういった対策を徹底して行なっているのに、こういった事件が起きてしまうのは、もう個々のプロとしての自覚を持ってもらう以外に解決策が無いような気がします。
体罰の件は時代と共に無くなって行くと思います。先日もバスケ部の自殺した生徒が後ずさりしながら先生に殴られる映像が流れていましたが、私の時代は「後ずさり」すら許されず、毎日ラケットのグリップで頭を打たれていましたから。勿論、今はもう体罰は無いようですが…
さあ、オープン戦今日は開幕先発が決定しているメッセンジャーが先発予定、捕手を誰と組むのかが開幕戦先発捕手のヒントになりそうです。
おそらくメッセンジャークラスの投手には、捕手の指名権も与えられているはずですから。
注目の横田は今日も打つのか毎回ワクワクします。
しかし、スカウト秀太?は甲子園出場もない横田をよく指名しましたよね。
余談ですが鹿児島では私の時代の高校野球は鹿児島実業、鹿児島商業、鹿児島商工(現 樟南)の市内3校が3強と呼ばれほぼその3校以外が甲子園に出場する事はほぼありませんでした。
そこへ割り込んで来たのが地方金満校の串木野女子高(現 神村学園)、先日も西田辺様が書いていた野上投手などを豊富な資金力で福岡から連れて来たり、1流のコーチを引き抜いたりで完全に3強の牙城を崩しました。
で、横田の住まいは神村学園の近くなのに、何故か厳しい伝統校を選んだ。要はイバラの道を選んだ男w。
同い年の甥っ子が鴨池球場で横田に遭遇した時も「わっぜ(凄く)ふっとかった(タッパもありマッチョ)」と1人目立っていたらしいです。
長崎の江越といい秀太スカウト(九州担当?)の才能開花といったところか?!
バリバリの甲子園優勝メンバーでもあるエリート高山と雑草魂の横田、江越、切磋琢磨して争って欲しいです(脱線スミマセン)。
賭博事件なと吹っ飛ばすプロの技術や溌剌としたプレー、明るい野球を魅せて欲しい。
「グラウンドに金が埋まってる」「土俵に金が埋まってる」は、遠い昔の幻想か?はたまた一部のスター選手の為の言葉か?
「グラウンドで金が稼げないならプロ野球選手のうちに稼がないと…」という焦りが賭博や賭けノックに走らせたのか?「賭けノック」は球団に根付いていたというニュースを読んだ。金の行方を気にしながら練習に集中できるのか?
近道はない。選手として活躍すれば稼げるという方程式から離れたら負けだ。
さて…またトラオさんに迷惑をかけた。1週間の間に2度も捕まった。1度目は優しい言葉をかけてもらって執行猶予。けど2度目は実刑である。「情緒不安定なんじゃないか?」と自分で思うほど。
そよ風様にも迷惑をかけた。「せっかくの意見なのに、もったいない。」と思い…なんてのは綺麗事。「どんな意図があるのか」とトラオさんに言われて自分と向き合ってみた。
新しいコメンターの方や斬新な方に興味が湧いてしまう。もしかしたら「阿太郎様なんじゃないか?」という想いが、いつも浮かんでしまう。最初は我慢したが、全くブレない、そよ風様を見て「短いコメントから長文に変えた阿太郎様なんじゃないか?」と思ってしまった。それが新しいコメンターの方に失礼なこと、ましてや阿太郎様にも失礼なことだと頭では理解している。けど今回は止められなかった。トラオさんに「どんな意図が…」と言われて「誰かと誰かを揉めさせたいのか?」と思われても仕方ないと思った。全くの独りよがりだ。
阿太郎様の短いコメントからは「俺は、こんなにタイガースが好きなんだ❗」という想いが、いつも伝わった。逆に言えば、こんなに短いコメントで「タイガースが大好きだ❗」を伝えられる人を見たことがない。
全て、俺の独りよがりだ。我慢できるまで自分のコメントに集中します。トラオさん、不快に感じた皆様、すいませんでした。
賭博事件、薬物汚染。球界のみならずプロスポーツ界や芸能界を震撼させてますね。心が痛みます。
勝負の世界に生きる人たちは賭け事(勝負)が好きなんだろうかと穿った見方をついしてしまいます。
黒い方々が付け入るスキのない組織作りが不可能ならば、先々も不安が残りますね。
今季のタイガースはいわゆる2軍ズレの選手が出にくい体制になって居ると思います。
その象徴が岡崎や狩野。ベテラン選手たちもいいアニキぶりを発揮して居ると思われます。非常に期待しております。
細面になったメッセさん、投手の副キャプテンに任命してあげたいくらい今季はヤル気が漲っているようです。私の皮算用ですと18勝はするだろうと(藤浪は23勝)勝手に思ってます。
何十年ぶりですかね?こんな楽しみなシーズンは(笑)。